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ハロウィンナイトで融け合って 2
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「はい、今日はここまでだ。みんな、授業に付き合ってくれて、ありがとうな」
戸塚先生がペコリと一礼して、今日の特別授業が終わった。外はすっかり暗くなっている。
先生が黒板消しで板書を消し始めると、教室の後ろに控えていた八重樫先生も前に出てきて教卓のテキストやその周囲にある機材を片付けながら話しかける。
「……お疲れさまでした。確かにパンプキンスープって、最近よく自販機で見かけますね」
今日の授業は季節に合わせた商品企画について。
よほど興味を引いたのか、八重樫先生までメモを取っていたのはびっくりした。それを見たのか、今日の戸塚先生は嬉しそうに授業を進め、いつも以上に脱線していた。
一通り板書を消した戸塚先生は、ハロウィンナイトのイベントポスターを、感心したように眺めている。
少し離れた遊園地で開催されるという。イベント中、遊園地沿線駅は毎年コスプレした人たちで騒がしいのを思い出した。
「あそこでも、こんなイベントするんだ……。ハロウィンってずいぶん定着しましたよね」
「そうなんですよ。期間中、やらかす生徒もいるので、見廻ったりとか、学校も気が気じゃないんですよ。そうそう、私達が学生の頃って、そんなに大騒ぎしてなかったですもんね……あら、典子ちゃん?」
僕はノートを放り込んでいたカバンから顔を上げた。
顔を真っ赤にした風間さんが、ツカツカと教卓に詰め寄る。いつもはさっさと教室を出る彼女にしては珍しい。
「……ズルいよ、ふたりとも、キィ先生も、オッサンも」
怪訝な表情で顔を見合わせる二人の先生。一呼吸置いて、お互いに首を横に振る。
風間さんは僕をチラ見すると、毎回の授業で黒板に貼り出している自販機ごとの売上グラフを指さした。
「田辺ッチにだけ、売上伸びる方法教えるなんてズルいよ! ヒント教えない約束だったじゃない!」
いつもは『くん』付けの呼び方が『田辺ッチ』になっている。見えない壁を作る風間さんにしては珍しい。いつも僕のいないところではそんなふうに呼んでいるのだろう。激昂して呼び方を変え忘れている。
「風間さん、僕は何も……」
「うっさい! あんた調子乗ってんじゃないわよ!!!」
感情むき出しの彼女に怒鳴られる。目から炎が吹き出ているような勢いだ。僕は思わず首をすくめる。
確かに、担当が始まった4月と5月は風間さんと同じような売上だった。ただ、僕もどうしたらたくさん買ってくれるか、僕なりに考えてきた。5月末から7月にかけてだんだんと品揃えが固まってきて、少しずつ売上が伸びていき、校内で一番の売上数になった。それだけだ。
そこに、戸塚先生や八重樫先生が関与していたことはない。本当だ。
「典子ちゃん!! それは言いがかりよ。隼人く……戸塚先生も私も、みんなには何も教えていないわ」
先生二人は顔を見合わせて、うんうんとうなづく。何だか夫婦みたいな息の合い方だ。
肩をいからせて、拳をブルブルと握りしめた風間さんは、僕達を睨みつけ、ダンダン!! と床を踏みつけた。
「ああああっ!!! もういいっ!!! ムカつくぅぅぅぅっ!!!!」
自分のカバンをひったくるように抱え、飛び出るように教室を出ていく風間さん。
僕の横を通り過ぎる時、彼女のカバンに付いているカエルのぬいぐるみが、怒り狂って跳ね回っているようにガクガク揺れていた。
荒々しくドアを開けて飛び出すように教室を出た。バタバタバタ、と荒い足音が廊下に響く。
八重樫先生は戸塚先生に視線を送って、風間さんを追うように教室を出た。風間さんの足音に続いて、軽やかな足音が廊下に響く。
一瞬、肩をすくめた戸塚先生は、そのまま何事もなかったかのように片付けの続きを始めた。
呆然としている僕に苦笑して『早く帰れ』とゼスチャーする。
「田辺くんは何も悪いことしてないだろ、大丈夫だ」
しかし、何だか割り切れない。僕にも落ち度がなかったのだろうか。
カバンを抱えたまま、席を立てない僕に、戸塚先生は髪をかきあげながら語りかけた。
「君みたいなマジメな少年に、おじさんからのアドバイスだ」
メモを取ろうと、カバンに手を突っ込もうとするのを制されて、姿勢を正して先生を見つめる。
「社会に出るとさ、あの娘みたいなお客さんもいるよ。俺もお客さんのところに行くから、そんなことも少なくない」
「……」
「そういう時は、相手の言うことを『聴く』。それに尽きる。解決策や反論はもっと後でいい。今だって、君が彼女に反論したら、逆上したろ?」
「すみません……」
困った表情を浮かべて、先生は手を振る。「そうじゃないんだ」と前置きして話を続ける。
話を続けながら、教室の備品をもとに位置に戻していく。仕上げとばかりに黒板全体をサッと拭いて、チョークとともに黒板消しを端に寄せた。
「相手の言うことがムチャクチャでも、案外いろいろヒントが入っていることがあるのさ。で、大切なのは、そういう時は相手の話を真に受けず、聞き流すことだ」
「聞き流すんですか……」
「ああ。相手はこっちがある程度聴いていれば、内容なんて二の次さ。面白いもんでな、適当に聴いていると、本当に相手の言いたいことや解決策のヒントが耳に勝手に入ってくるんだよ。相手も言うだけ言ったらスッキリするから、悪いようにはされない事が多いぞ」
ガサッと自分のビジネスバッグに書類を放り込んだ戸塚先生は、僕に教室を出るように促した。
そうか、まずは相手の話を『聴く』のか。昇降口に向かいながら、中学の頃に保健室の先生に、話を聴いてもらって心が軽くなったことがあったことを思い返していた。確かにその先生は解決策は言わなかった。一所懸命に喋る僕を見つめて、相づちをうったり、話を要約してくれた以外はしなかったのだ。
昇降口を出ると、ジャージやユニフォーム姿の生徒があちこちにいて、後片付けに行き来している。
その人混みをスイスイと縫いながら、いつもの通り、中庭から校門に向かう道に向かう。
照明がついているグラウンドは明るいけど、校舎は街灯と自販機の明かりで、ちょっと薄暗い。いつもは8番機に心のなかでお疲れ様を言って帰るが、今日は何か買って一息入れてから学校を出ることにした。
あれ? 8番機前のベンチに誰か座っている?
視認は出来るけど、誰だろう。後ろを振り返る。当たり前だが誰もいない。遠くでバスケ部の生徒がボールケースを抱えて走っているのが見えた。
歩調を緩めてベンチに近づく。なんとなく輪郭がはっきりしてきた。
見慣れた白い手足。そして、カバンのカエルのぬいぐるみ。
「風間さん……どうして?」
僕に気づいた風間さんは、バツが悪そうに下を見ながら僕に手を振る。
おずおずと一人分くらい空けた感覚でベンチに座り、様子を伺う。
「……ごめん……田辺くん」
事態がさっぱり飲み込めない。さっき、あれだけの剣幕の彼女が今ではすっかりしおれている。
暗がりではっきりわからないけど、いつもの『壁』は張っていないんじゃないか、と思った。
「キィ先生に、久しぶりに怒られちゃった……」
八重樫先生は滅多なことでは怒らない。ただ、怒る時は短くグサリと来る言葉で個別に怒る。
ヘタな説教とは比べ物にならないくらい破壊力があり、たいていの生徒は風間さんのようにしおれる。
普段から気にかけている生徒が間違いを犯したのであれば、破壊力は増大しているに違いない。
「頑張って結果を出した田辺くんに対して失礼だから、必ず謝りなさいって……」
僕がいつも中庭を通って帰ることを、先生か彼女のどちらかが知っていたので、こうして待っていたのだ。
「もう、いいよ。僕だってあんなに伸びてるの、自分で実感できてないくらいだから、風間さんがそう思っても無理ないよな……」
風間さんはうつむいたままだ。口を真一文字に結んで、黙っている。
僕は、意を決して、空いていたベンチの間隔を詰めて、彼女の隣ににじり寄った。
柑橘系の爽やかな匂いがふわりと漂う。全身がカッとなり、股間もどくどくと脈打つ。彼女は驚いて顔をあげた。長いまつ毛のタレ目の瞳。うっすらと泣きぼくろがついている。
「一緒に帰ろう。少し、話、聴かせてよ」
立ち上がり、彼女に手を伸ばす。
風間さんは、僕の差し出した手をまじまじと覗き込んだ。
戸塚先生がペコリと一礼して、今日の特別授業が終わった。外はすっかり暗くなっている。
先生が黒板消しで板書を消し始めると、教室の後ろに控えていた八重樫先生も前に出てきて教卓のテキストやその周囲にある機材を片付けながら話しかける。
「……お疲れさまでした。確かにパンプキンスープって、最近よく自販機で見かけますね」
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一通り板書を消した戸塚先生は、ハロウィンナイトのイベントポスターを、感心したように眺めている。
少し離れた遊園地で開催されるという。イベント中、遊園地沿線駅は毎年コスプレした人たちで騒がしいのを思い出した。
「あそこでも、こんなイベントするんだ……。ハロウィンってずいぶん定着しましたよね」
「そうなんですよ。期間中、やらかす生徒もいるので、見廻ったりとか、学校も気が気じゃないんですよ。そうそう、私達が学生の頃って、そんなに大騒ぎしてなかったですもんね……あら、典子ちゃん?」
僕はノートを放り込んでいたカバンから顔を上げた。
顔を真っ赤にした風間さんが、ツカツカと教卓に詰め寄る。いつもはさっさと教室を出る彼女にしては珍しい。
「……ズルいよ、ふたりとも、キィ先生も、オッサンも」
怪訝な表情で顔を見合わせる二人の先生。一呼吸置いて、お互いに首を横に振る。
風間さんは僕をチラ見すると、毎回の授業で黒板に貼り出している自販機ごとの売上グラフを指さした。
「田辺ッチにだけ、売上伸びる方法教えるなんてズルいよ! ヒント教えない約束だったじゃない!」
いつもは『くん』付けの呼び方が『田辺ッチ』になっている。見えない壁を作る風間さんにしては珍しい。いつも僕のいないところではそんなふうに呼んでいるのだろう。激昂して呼び方を変え忘れている。
「風間さん、僕は何も……」
「うっさい! あんた調子乗ってんじゃないわよ!!!」
感情むき出しの彼女に怒鳴られる。目から炎が吹き出ているような勢いだ。僕は思わず首をすくめる。
確かに、担当が始まった4月と5月は風間さんと同じような売上だった。ただ、僕もどうしたらたくさん買ってくれるか、僕なりに考えてきた。5月末から7月にかけてだんだんと品揃えが固まってきて、少しずつ売上が伸びていき、校内で一番の売上数になった。それだけだ。
そこに、戸塚先生や八重樫先生が関与していたことはない。本当だ。
「典子ちゃん!! それは言いがかりよ。隼人く……戸塚先生も私も、みんなには何も教えていないわ」
先生二人は顔を見合わせて、うんうんとうなづく。何だか夫婦みたいな息の合い方だ。
肩をいからせて、拳をブルブルと握りしめた風間さんは、僕達を睨みつけ、ダンダン!! と床を踏みつけた。
「ああああっ!!! もういいっ!!! ムカつくぅぅぅぅっ!!!!」
自分のカバンをひったくるように抱え、飛び出るように教室を出ていく風間さん。
僕の横を通り過ぎる時、彼女のカバンに付いているカエルのぬいぐるみが、怒り狂って跳ね回っているようにガクガク揺れていた。
荒々しくドアを開けて飛び出すように教室を出た。バタバタバタ、と荒い足音が廊下に響く。
八重樫先生は戸塚先生に視線を送って、風間さんを追うように教室を出た。風間さんの足音に続いて、軽やかな足音が廊下に響く。
一瞬、肩をすくめた戸塚先生は、そのまま何事もなかったかのように片付けの続きを始めた。
呆然としている僕に苦笑して『早く帰れ』とゼスチャーする。
「田辺くんは何も悪いことしてないだろ、大丈夫だ」
しかし、何だか割り切れない。僕にも落ち度がなかったのだろうか。
カバンを抱えたまま、席を立てない僕に、戸塚先生は髪をかきあげながら語りかけた。
「君みたいなマジメな少年に、おじさんからのアドバイスだ」
メモを取ろうと、カバンに手を突っ込もうとするのを制されて、姿勢を正して先生を見つめる。
「社会に出るとさ、あの娘みたいなお客さんもいるよ。俺もお客さんのところに行くから、そんなことも少なくない」
「……」
「そういう時は、相手の言うことを『聴く』。それに尽きる。解決策や反論はもっと後でいい。今だって、君が彼女に反論したら、逆上したろ?」
「すみません……」
困った表情を浮かべて、先生は手を振る。「そうじゃないんだ」と前置きして話を続ける。
話を続けながら、教室の備品をもとに位置に戻していく。仕上げとばかりに黒板全体をサッと拭いて、チョークとともに黒板消しを端に寄せた。
「相手の言うことがムチャクチャでも、案外いろいろヒントが入っていることがあるのさ。で、大切なのは、そういう時は相手の話を真に受けず、聞き流すことだ」
「聞き流すんですか……」
「ああ。相手はこっちがある程度聴いていれば、内容なんて二の次さ。面白いもんでな、適当に聴いていると、本当に相手の言いたいことや解決策のヒントが耳に勝手に入ってくるんだよ。相手も言うだけ言ったらスッキリするから、悪いようにはされない事が多いぞ」
ガサッと自分のビジネスバッグに書類を放り込んだ戸塚先生は、僕に教室を出るように促した。
そうか、まずは相手の話を『聴く』のか。昇降口に向かいながら、中学の頃に保健室の先生に、話を聴いてもらって心が軽くなったことがあったことを思い返していた。確かにその先生は解決策は言わなかった。一所懸命に喋る僕を見つめて、相づちをうったり、話を要約してくれた以外はしなかったのだ。
昇降口を出ると、ジャージやユニフォーム姿の生徒があちこちにいて、後片付けに行き来している。
その人混みをスイスイと縫いながら、いつもの通り、中庭から校門に向かう道に向かう。
照明がついているグラウンドは明るいけど、校舎は街灯と自販機の明かりで、ちょっと薄暗い。いつもは8番機に心のなかでお疲れ様を言って帰るが、今日は何か買って一息入れてから学校を出ることにした。
あれ? 8番機前のベンチに誰か座っている?
視認は出来るけど、誰だろう。後ろを振り返る。当たり前だが誰もいない。遠くでバスケ部の生徒がボールケースを抱えて走っているのが見えた。
歩調を緩めてベンチに近づく。なんとなく輪郭がはっきりしてきた。
見慣れた白い手足。そして、カバンのカエルのぬいぐるみ。
「風間さん……どうして?」
僕に気づいた風間さんは、バツが悪そうに下を見ながら僕に手を振る。
おずおずと一人分くらい空けた感覚でベンチに座り、様子を伺う。
「……ごめん……田辺くん」
事態がさっぱり飲み込めない。さっき、あれだけの剣幕の彼女が今ではすっかりしおれている。
暗がりではっきりわからないけど、いつもの『壁』は張っていないんじゃないか、と思った。
「キィ先生に、久しぶりに怒られちゃった……」
八重樫先生は滅多なことでは怒らない。ただ、怒る時は短くグサリと来る言葉で個別に怒る。
ヘタな説教とは比べ物にならないくらい破壊力があり、たいていの生徒は風間さんのようにしおれる。
普段から気にかけている生徒が間違いを犯したのであれば、破壊力は増大しているに違いない。
「頑張って結果を出した田辺くんに対して失礼だから、必ず謝りなさいって……」
僕がいつも中庭を通って帰ることを、先生か彼女のどちらかが知っていたので、こうして待っていたのだ。
「もう、いいよ。僕だってあんなに伸びてるの、自分で実感できてないくらいだから、風間さんがそう思っても無理ないよな……」
風間さんはうつむいたままだ。口を真一文字に結んで、黙っている。
僕は、意を決して、空いていたベンチの間隔を詰めて、彼女の隣ににじり寄った。
柑橘系の爽やかな匂いがふわりと漂う。全身がカッとなり、股間もどくどくと脈打つ。彼女は驚いて顔をあげた。長いまつ毛のタレ目の瞳。うっすらと泣きぼくろがついている。
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