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第5章 〜 絡(から)まる人妻 〜

※ 第5章 〜 絡まる人妻 3 〜

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 タオルの目かくしされた上、手首をスカーフで縛られたかおりは、隼人に支えられてゆっくりとベッドに身体を横たえた。
 縛られた両手は、バンザイの格好で頭の上にあり、脇が隼人の前に晒されている。
 手入れはしているものの、普段見せない部分が丸出しになっていることに、妙な恥ずかしさでゾワゾワとする。
 視界がふさがっているので、隼人の気配は感じるが、いつ触れるかわからないドキドキ感で、身体中が火照ってしまう。このままでも、愛液が勝手にあふれ出しそうだ。

「かおりちゃん……スカーフゆるく結んであるから、嫌だったら外してくれよ……」

 彼女がすでに快感でモジモジとしているのに、全く気がつかない隼人は心配そうな声で尋ねる。

「うん……大丈夫……なんか、目隠しするとドキドキする……」

 手首の他に目隠しを頼んだのは、他でもないかおり自身である。
 スカーフで手首を拘束されている途中、思いついたのであった。怪訝な顔をする隼人に頼み込んで、ラブホのタオルで目隠しもしてもらったのである。

 目隠しと手首の拘束は、かおりも初めての経験である。一人ではできないし、夫の志郎に頼めるわけもない。
 ただ、なかおりは、一度でいいから自由の利かない状態でのセックスを体験してみたかったのである。

(なんか、思った以上にドキドキするなぁ……あ!!!)

 肩に隼人の手が触れた。
 ただ、それだけなのに、かおりは喘ぎ声をあげて大きく仰け反った。膣口から乳白色の淫らな蜜が大量にあふれ出る。信じられないくらい鼓動が早い。
 ほとんど自由を奪われている挙げ句、視覚も塞がれているので、身体の感覚がいつも以上に鋭敏なっているのだろう。彼の手が肩に触れただけで胸の奥がキュンとしたことなどなかった。

(つ、次はどこを触ってくれるんだろう……?)

 モジモジとしながらも、どこに触られるかわからないので、身を固くする。

「大丈夫?  そんなに固くなって……スカーフ外そうか?」

 かおりは激しくイヤイヤをして、隼人の提案を突っぱねた。
 触れられてないから、触れてほしくて身体が疼く。目隠しされているから、いつ触られるかわからない。期待と不安が入り混じり、身体全体が敏感になってゾワゾワしっぱなしである。
 ただ、寝転がっているだけなのに、新しい快感が身体の奥底から湧いてきて、子宮を刺激するのであった。

(ヤダ……私、Mっ気があったんだ……)

 モジモジしている股間は愛液でびちょびちょだ。隼人の吐息さえ、聴覚が鋭敏になったかおりには強い刺激である。

「は……早く触って……このままだと、キュンキュンしっぱなしで辛いの……」

「……じゃ、最後だし、もう少しじらそうかな……」

 声にならない悶え声をあげて、うねうねと女体をくねらせる。
 普段意識しないシーツが擦れる音が部屋に響くように聞こえる。
 覆いかぶさっているであろう隼人から、ふふっと含み笑いが漏れた。

「な……何笑ってるの……いじわるしないで……いっぱいさわって……お願い……」

 身体が火照って汗ばんできた。目隠しされて手首を結ばれてるが、横になってるだけなのに。
 かおりは新しい自分を『開拓』した気持ちで、さらにたかぶるのを感じた。

「……わかった。じゃ、少しずつ……」

「お、お願い……ああっ!! んふぅ……っはぁ……あぅぅぅ……はぅぅぅ」

 脇からバスト横、腰のくびれにかけて、つつつ、と指が這っていくと、かおりはあられのない嬌声をあげて身悶えた。膣口から熱い愛液がドプッとこぼれる。
 両脇を数往復なでられたあと、モジモジと閉じていた股がゆっくりと拡げられた。
 固く閉じていた太ももだったが、フェザータッチですっかり弛緩してしまい、簡単に開いてしまう。押し広げた両膝に隼人の手のひらを感じる。彼も昂っているのだろう、熱く汗ばんでいるのがわかった。
 散々見られている自分の秘所だが、相手の眼前に全開しているのは、やはり恥ずかしい。特にいまは、視線さえも敏感に感じ取れる。

「はぁ……は、恥ずかしい……やっぱり、ジロジロ見られるの、慣れない……んひっ!!! ああっ……」

 隼人自身も焦らすのが我慢できなくなってきたのだろうか。
 片方の太ももをついばむようにキスをしながら、もう片方の太ももを、四本の指の腹を使って柔らかく撫で回し始めた。
 キスをする時の息遣いも、はっはっはっと次第に荒くなってきた。キスと指と息遣いで、かおりの快感のボルテージは一気に上がり、蜜壺から洪水のように牝の汁があふれ出ている。

「あぁぁぁ……はぁぁぁぁ……気持ちいい、気持ちいいのっ……いつもよりずっと……あふぅっ……ああっ、なんだか急にキュンキュン……あっ、あああっ!!!!……っっっっ!!!!」

 頭の奥で何かが弾け、何も言えないまま絶頂してしまった。
 淫乱に腰を波打たせたあと、あとから腰や足がこわばって、身体全体がイッてしまった快楽で満たされた。
 隼人の真ん前に、ビチョビチョに濡れそぼった自分の股間を丸出しにしたまま、である。

「き……急にパチンって弾けて、イッちゃった……恥ずかしいよぅ……」

 結ばれたスカーフで顔を隠しながら、か細い声でかおりは呻いた。
 隼人の手が、彼女の手首を元のバンザイの位置に戻すと、唇が重なる感触があった。
 淡い快感電流が、じわりと身体を駆け巡る。

「この格好だと、すごい敏感だな……かおりちゃん、Mの人だったのかもね……」

「そ、そうみたい……こうして、隼人くんの前でお股を開いているだけでも、お腹がキュンキュンしっぱなしなの……」

 どこにあるのか、というくらい、ゴポゴポと愛液がとめどなくあふれる。
 もはや、自分の意識で制御出来るレベルではない、かおりの身体の昂りなのであった。

「Mっ気のあるかおりちゃん……俺、好きだ」

「私も……優しく攻めてくれる、隼人くんが好きだよ」

 最後だから、抑えていた想いをハッキリ言った。
 タオルの下で涙があふれてくる。タオルの向こうで、鼻をすする音が聞こえた。隼人も泣いているのだ。
 もらい泣きか、本心か。それはわからないが、志郎と違った愛おしさがこみ上げてくる。
 ギュッと抱きしめたいが、手首が縛られてるのが恨めしい。

「……ありがとう……たくさん、気持ちよくなろうな」

「うん……今は、恋人同士だよ……めちゃくちゃになるくらい、好きにして……お願い」

 軽いキスのあと、愛撫は下半身に移っていった。
 膝から股間にかけて、味わい尽くすようなキスと舌使い。時おり乳首もいじられながら、徐々に愛撫が膣周辺に近づいていく。

 ちゅっ、ちゅっ、ちゅぱっ、れろれろ、はふぅ、ちゅっ、じゅるるっ。

 隼人の口は、膣の肉ひだからあふれ出続ける女の蜜液を丁寧にすすって、秘所周辺を舌で舐めあげる。
 舌が触れるのが待ち遠しい、彼女のクリ○リスは、熱く充血していきり立っているが、舌が来るのは周辺ばかりで、思わせぶりなコースでかおりを焦らしまくるのであった。

「も……もう、焦らしちゃイヤ……クリが……クリが熱いの……しゃぶって……早くぅ……」

 今日の、今の時間で、隼人との未練は断ち切りたかった。自分をこじらせたくない。
 はふはふ、という息遣いが聞こえたかと思った瞬間、じゅるっという唾液の音とともに、快感の電撃が身体を駆け巡った。ビクビクと腰が軽い痙攣を起こす。

「ひゃぅぅっ!!!!  ああっ!!!!……すごい、すごい感じちゃう……ビリビリって……はぁぁぁぁっ」

 彼女の陰核が隼人の口内に取り込まれ、優しく吸われた。
 自分の秘所に舌、唾液、愛液、吐息が入り混じった感覚を感じ、かおりの意識は快感の白い霧に包まれていった。
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