【完結】【R18】恋で・漕いで 〜 ギクシャクカップルが姫初めでイチャラブカップルに変身する話 〜

船橋ひろみ

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※第十話 ブラッシュピンクの陰核

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 ちゅちゅっ、ちゅばっ、ちゅるるるっ。
 くちゅっ、ちゅぷっ、にゅぷりっ。

「あんっ……あうううっ……きもち、いいっ……んぅぅっ」

 舌先に感じるゆりえのクリトリスが、はち切れそうに怒張している。
 とろとろと女のしずくを滴らせる蜜壺は、まるでしゃぶっているかのように指を飲み込み、咥えこんでいる。
 快感に波打つ腰は、指が膣壁に当たるとびくん、びくん、と跳ね上がった。
 ゆりえが大きく身悶えするたび、良治のシングルベッドはギシギシと軋んで揺れる。
 はぁぁ、と湿った吐息をもらしたゆりえは、優艶な微笑をたたえて後ろを振り返った。
 視線は良治の顔と、にちゃにちゃと音を立てて腟内に抜き差しされている手指を行き来していた。

「は、恥ずかしいけど……気持ちいい……わたしのアソコ……ぐちゅぐちゅ言っている……あああっ」
「ゆりえさん……ぐいぐい締まっているよ」
「あああ……そんな、良治さんに言われると恥ずかしい……でも、すごく感じちゃうの……はぅぅぅっ!!」

 にゅぷりと指を咥えこんだ蜜壺は、雫をぴちゃぴちゃと散らせながら、まるで愉悦に酔うかのように揺れている。
 どこから湧き出るか不思議に思うほど、膣口から愛液が溢れ出て、良治の手指や腕、顔をねっとりと濡らしていくのだった。

(すごい締まっていく……知らず知らずに浅くイッてるな、ゆりえさん)

 びくん、びくんと淫体が小刻みに波打ち、秘口がくいくいと指を締める。
 大きく嬌声はあげないものの、締まるたびに詰まったような息遣いが聞こえてくるのだった。

 絶頂も浅いものと深いものがあるという。

 浅いもの、すなわち『浅イキ』は何度もイクが、一方、深いエクスタシー『深イキ』は一度到達してしまうと、女性はぐったりとしてしまうことが多く、場合によっては失神してしまうこともあるという。
 ゆりえの様子から見て、きっと浅イキを繰り返しているのだろうと良治は感じた。
 繰り返し浅く絶頂することで、しだいに淫らな感覚が鋭敏になっていることは間違いない。
 男根から手を離して、自分で胸を揉みしだいていやらしくに悶えているゆりえは、良治と情交に陶酔し、快感を貪っているように見える。

(今度は……深イキさせたい……どんないやらしい顔になるんだろう)

 とめどなく溢れ出る蜜液を吸い上げながら、雌の陰核クリトリスをなで上げるように舐め回すと、感電したようにゆりえが震え、膣口がギュッとしまった。
 官能的な喘ぎ声で、獣のような荒い息遣いであった。
 相談所で見た、陰のあるゆりえから想像できない淫乱さである。もともと秘めていたものか、良治が彼女の雌としての扉を開けたのか。

 じゅるるるっ、じゅじゅっ、ちゅぱちゅぱっ、じゅるっ。
 くちゅくちゅくちゅ、ずぷちゅっ、にちゃにちゃ、じゅぶりっ。

「うぐぅっ!! ……な、なんかお腹がキュンっとするっ!! ……あっあっあっ!! すごい感じちゃうっ!! ……さっきと……違うよぅ」
「何が違うの? 教えてよ……ゆりえさんが気持ちいいと、俺も気持ちいいんだ」
「身体の奥から……きゃうんっ!! 気持ちいいのが、気持ちいいのが来るのっ……どうしよう、おかしくなりそう」
「大丈夫、どんなにエッチになっても、俺、ゆりえさん好きだ。思いっきり、エッチになってよ」

 良治が声をかけても、ゆりえは不安そうであった。今までのセックスで得た以上のものが身体の奥底から湧き上がっていのだろう。
 小刻みにふるえる彼女の手を手繰り寄せて握ると、しがみつくように力いっぱい握りしめられる。
 身体だけではない。繋がりたいという感情が、ゆりえの手から伝わってくる。

「ゆりえさん……心配しないで……こんなエッチでかわいい彼女、俺にはもったいないくらいだ」
「ああん、そんな嬉しいこと、後ろから言うなんてずるい……ああああっ!! ……んふぅっ、はぁぁぁぁっ!! 頭が真っ白になってきたぁ!!」
「うんっ、そのまま思いっきりイクんだ」

 ゆりえの身体が淫らにくねりながら、しだいに強張っていく。
 良治の愛に溺れて理性が溶けていき、ぐいぐいと身体と心の快楽が上昇し、絶頂に駆け上がる。

 じゅじゅじゅじゅっ、れろれろれろれろっ、じゅるるるるるっ、
 じゅぶじゅぶじゅぶっ、くちゅちゅちゅちゅ、ずぷちゅっ。

「いやぁぁぁっ!! ……あああああっ!! ……っくぅっっ!! あ、あたま……まっしろになっちゃうっ!! 良治さんっ、りょうじさぁんっ!!」
「ゆりえさんっ!! 我慢しなくていいっ!! 思いっきりイッてくれっ、くぅぅぅっ」
「うんっ!! りょうじさんっ、だいすきぃっ!! ……あぅぅぅぅっ、イクっ、イッちゃうようっ!! あはぁぁぁぁっ!!」

 じゅるるるるるっ、じゅじゅじゅっ、じゅぅぅぅっ。
 にちゅにちゅにちゅっ、くちゅちゅちゅちゅっ。

「イクっ、イクっ……あああ、もうだめぇぇぇっ!! りょうじさんっ!! ……イクぅぅぅぅぅぅっ!! ……んんんっっっ!!」

 膣口が良治の指をギュムッと絞り上げると同時に、ビクンと硬直したゆりえは、パクパクと口を動かしたかと思うと、艶めいた呻き声を上げた。

「あ、あぅぅぅぅ……んんんっ、あはぁ……」
「ゆりえさん、すごいイキっぷり……うわわわっ」

 硬直から一気に弛緩したゆりえの身体が、ベッドから転げ落ちそうになって、良治は慌てて身体を起こして彼女を抱きとめた。
 ゆりえの顔を覗き込むと、口元をわなわなと震わせながら、瞳が泳いでいる。
 うっとりとしたまま呆けた表情には、快感と幸福感の余韻が溢れていた。艶めく吐息を漏らしながら、脱力した身体を良治に預けている。
 良治は黙ったまま、ゆりえの汗ばむ身体を抱きしめていた。結ばれた興奮の火照りと力強い鼓動を感じる。
 部屋は冬の静けさで二人の息遣い以外の音は聞こえない。

「あ……んぅぅっ……んんっ……良治、さん……」
「ゆりえさん……」
「気持ち……良くて……嬉しいの……頭が真っ白に……なっちゃった……んんんっ」
「俺も、嬉しい……好きになった人が、こんなに感じてくれて……かわいいイキ顔見せてくれたし」
「やん……こんなこと、初めてなんだもん……感じすぎて、何も考えられなくなるなんて……」

 まだ彼女の意識は混濁しているか、うわ言のようにつぶやき、時折「あん」という余韻の声が漏れる。
 どれくらい時間が経っただろう。トラックがマンション前の通りを疾駆する音が聞こえる。
 抱きしめながら、ゆりえのフェロモンが色濃く混じった甘酸っぱい匂いをたっぷりと堪能していると、彼女の手がおずおずと良治の腕に添えられた。
 そして、もう片方の腕は、ギンギンの男根に伸びて、ずりゅっ、ずりゅっとゆっくりしごき始めた。

「ねえ、良治さん……こんなに固いですよ」
「うううっ……そりゃ……エロい彼女とぴったりくっついていたら、そうなるよね」
「不思議……です……触っているだけで、お腹がキュンキュンするんです……」
「触ってるだけで、いいの? ゆりえさん」
「あん……私にばっかり言わせようとして、ずるい……良治さんはどうしたいですか」

 先走り液でぬめぬめとした亀頭を、ゆりえの手指がしなやかな手付きで撫で回す。
 良治の身体に快感電流が流れ、はち切れそうに充血した肉筒にさらに血液が流入していくのが感じられる。

「うくぅ……実は……我慢も限界だよ……ゆりえさんに挿入れたくて仕方ないんだ」
「本当? 嬉しい……私、たくさんイッちゃったけど、やっぱり……コレ男根が欲しいの……良治さんの……好きな人のオチ◯チンでイキたい」
「ゆりえさん……好きな体位ってある?」

 もっとゆりえを淫乱にさせたい。良治の男根と同様に膨れ上がった欲望が、卑猥な言葉となって発せられる。
 自然と抱きしめていた腕は、ゆりえの双丘に伸びて、むにゅりむにゅりと揉みしだきながら、コリコリの乳首をこね回すのだった。
 再び喘ぎ始めたゆりえは、うつむきながら、上気した顔を更に赤くしながらつぶやいた。

「ば……がいいです」
「え、バックなの?」

 意外な答えであった。
 濃密に交わっているので、正常位と答えるかと思っていたが、バックを要求されたのだった。
 手を止めた良治に自分の声がちゃんと届いていないと思ったのだろう、ゆりえは声を大きくしてもう一度言った。

「良治さんのオチ◯チン、バックから挿入れてほしいです。お願い」
「ゆりえさん……」
「もう、欲しくて欲しくてたまらないんです……後ろから、私をめちゃくちゃにして……ね? 良治さん……」

 ゆりえはノロノロと四つん這いになり、ゆらゆらと腰を振って良治を誘う。
 良治はどくどくと熱く脈打つ男根を蜜壺に差し込もうとにじり寄った。

「そんなエッチなおねだり……わかった……気持ちよくなってね」
「うん……バックも好きなんです」

 秘所からはとろとろした蜜液が滴りおち、さらに太ももに濡れ拡がってぬめぬめと照り光る。
 亀頭が膣口に触れた。ゆりえが湿ったため息をついて腰をひくつかせる。
 そのまま押し入れようと、ぐい、と彼女の雌尻ににじり寄った時であった。

(あ、滑るっ……)

 熱くたぎった男根が、びしゃびしゃの蜜液でにゅるんと膣口からそれてしまった。
 つんのめりそうな腰を戻そうと、踏ん張った。

 ぴきっ。

 太ももが音を立てたような鈍い痛みが走る。
 良治の太ももは、湖の時から完全には回復していなかったらしい。
 ぴたりと動きを止めた良治を不思議そうに振り返ったゆりえの顔が、うっとりとした表情からさっと変わる

「……!」
「え……良治さん、どうしたの?」

 良治は太ももを撫でながら、苦笑いするしかなかった。
 ゆりえは良治の手付きと太ももを見て、何が起こったか察したようであった。

「良治さん……痛い? やめましょうか?」
「い、いや……もう、こんな状態のゆりえさんなら、痛くても挿入れたくて仕方ないんだ」
「まあ……」

 今は快楽が痛みに勝っている。良治の肉棒もゆりえの腟内に侵入したいと脈動していた。
 ゆりえは太ももと、どくんどくんと震える男根を見比べると、良治に向き直った。

「じゃあ……私に任せて……痛くないように、気持ちよくなりましょ」

 気のせいだろうか。
 再び優艶な雌に戻ったゆりえが、ぺろりと舌なめずりしたように見えた。
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