異世界に落っこちたら溺愛された

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本編

なんとか形になってきた…?

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魔法を2人に教わり出して早1ヶ月…僕は基礎訓練を続けなんとか初歩的な魔法を使えるようになってきた。

だけどまだまだ精度は甘くて少しでも気が散ってしまうと練っていた魔力が霧散してしまう


「あぅ…また失敗しちゃった」

「アサヒそう落ち込まなくていい、だんだんと上達している。ゆっくり焦らず一歩一歩確実にやっていこう」


上手くいきそうだと思ったのに…と1人しょぼくれているとレオンさんがそんな僕の頭を優しく撫でながら慰めてくれる

優しく励ましてくれるレオンさんはちゅっと僕のおでこにキスをした。何気ないキスだったけど今のしょぼくれていた僕が元気になるには十分な一撃であっという間にハッピーな気持ちで胸がいっぱいになる

嬉しくて僕はレオンさんに抱きつきその逞しい胸板にぐりぐりと擦り付けた。そんな僕たちを生暖かい視線で見守るフェルは「またやっておる…相変わらず仲のよいことだな」なんて言ってた


「随分と長い時間訓練して疲れただろう、今日はもう終わりにして休憩しような」


そう言うとレオンさんは僕を軽く抱き上げそのままそそくさと邸へ入っていく


「どこ行くんですか?」

「風呂だ、今日は沢山汗かいただろう…俺と一緒にさっぱりしような」


レオンさんに耳元で甘く囁かれて僕はゾクゾクしてしまう

ほぼ毎日一緒に入っているにもかかわらずいまだ慣れない僕はいつもドキドキと胸を高鳴らせてしまう

嬉し恥ずかしい僕は顔を真っ赤にしてレオンさんの首筋に顔を埋め隠すがレオンさんからはバレバレなのだろう、くすくすと笑い声が上から聞こえてくる


「顔を真っ赤にさせて可愛いなアサヒ」

「うぅ…」


そんなやり取りをしている間もレオンさんの脚はスタスタと歩みを進め着実にお風呂場へ向かっていった



一方その頃フェルは…


「相変わらずどこでもイチャイチャしとるなあの2人…ホントに飽きないな」


フェルはそんな独り言を言いながらレオンさんがフェルのために取り寄せた高級お菓子詰め合わせをせっせと口に運んでいた


「んむんむ、美味いなこれ…もぐもぐ、これもなかなか…」




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