94 / 108
本編
美味しい料理を食べました
しおりを挟むレオンさんに部屋の案内をしてもらった後、僕たち支配人のルージュさんに連絡して夕飯を食べることにした。
「どんな料理が食べられるのか楽しみです」
「あぁ、俺も久しく食べてなかったから楽しみだ。この領は海が近いから新鮮な魚介類なんか食べられるはずだ」
「おさかな!久しぶりに食べたいです!」
レオンさんの『魚』という言葉に僕は歓喜してぴょんぴょんと飛び跳ねた。こっちの世界に来てから初めて魚を食べられるかもしれない事に僕は興奮してレオンさんの腕を引っ張りグイグイと宴会場へ向かう。
「ん?アサヒは魚を食べたことあるのか?」
「はい!向こうでは色んな魚料理がありますからね。焼いたり、煮たり、揚げたり…僕が1番好きなのはお刺身です」
「お刺身とはなんだ?」
分からないと言った顔で首を捻るレオンさんはちょっと可愛かった。
「新鮮なお魚に醤油…タレを付けて生で食べる料理です。」
「生!?…なるほど、新鮮な魚だからこそできる食べ方だな…ふむ、アサヒの話を聞いていたらそのお刺身というものを食べてみたくなった」
「じゃあ今度の旅行先は海の近くにしましょう!もしかしたら似たような料理があるかもしれませんね!」
「今度の旅行先…あぁそうだな。沢山2人でいろんな所へ出かけよう」
そんな僕のはしゃぎっぷりをレオンさんは嬉しそうに笑って僕にされるがまま引っ張られながら宴会場に向かった。
「ふぅ~…いっぱい食べたぁ…お腹ぽんぽんだ」
「ほんとだ、アサヒの可愛いお腹が少しぽっこりしているな」
旅館自慢の美味しい魚料理をお腹いっぱいに食べぽんぽんとお腹を軽く叩いているとレオンさんが優しくさすってくれる。
なんか僕、妊婦さんになった気分…
なんとなくその行為が恥ずかしくなり僕はお腹から手を外し食休みの紅茶を1口飲んだ。
「いつも少食なアサヒがあれほど食べると思わなかった。それ程ここの料理は美味しかったか?」
「はい!大満足です。明日の朝ごはんも楽しみですね」
「はははっそうだな」
そうしてしばらく僕たちは料理話に花を咲かせながらのんびりとくつろいだ。
4
お気に入りに追加
3,577
あなたにおすすめの小説


男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。


【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる