異世界に落っこちたら溺愛された

本編

幼なじみの変化side副団長ダルイズ

レオンとは生まれた頃からの付き合いでアイツのことでもう知らないことは無いと思っていた。



何に対しても興味は薄く表情もほとんど顔に出したことなかったし笑顔なんて数回しか見た事もなかった。



それがなんだ…アサヒ君を保護してからレオンは変わった。俺でも聞いたことない甘い声でアサヒ君を呼び誰しもが見とれる極上の笑顔で微笑み抱きしめている。目の前で起こっている光景が信じられない。




はぁ？…誰こいつ本当にレオンか？




あの人を寄せ付けない絶対零度の様な顔はどこにいった？



最初の1週間は幼なじみの変化に驚いたがこれが続くと流石になれて今は驚きより呆れの方がまさる。でも人間味がましていいんじゃないかと思ってきた頃突然レオンが休暇をとったのだ。


あれだけ俺が休みを取れと言っても頑なに取らなかったのに！？




マジかよ…アサヒ君効果すげぇじゃん…



まぁ、今まで休暇なんて取ったことなかったから長くても1週間くらい大丈夫だろ…と過去の俺は軽く考えていた。




約1ヶ月後…





レオンが休暇から帰ってこない！！！！



おいおいおい…一体いつまで休むつもりだよ！たまに顔は出しに来るがたかが数分て帰っていく。おかげでレオンの仕事まで俺にまわってきてここ1ヶ月まともに休暇取れてねぇよ！！



流石に我慢ならずレオンの邸に突撃した。詳細は省くがアサヒ君も連れて行くという条件でやっとのことでレオンを説得し騎士団詰所まで引っ張っていくことに成功した。



最初は嫌そうな顔をしていたのにアサヒ君と一緒に相乗りで馬に乗ることになるといっきに上機嫌なる…まぁ、2人が楽しそうでなによりだ。



その後騎士団詰所に着いて騎士たちに囲まれ一波乱あったがなんとか書類仕事を終わらせてもらった。




はぁ～…やっと仕事が片付いた…



今日１日で色々ありすぎて俺の疲れもピークに達した。よし…今日はもう帰ろう…そうしよう。恋人の待つ家へ帰り存分に癒してもらおう




そして朝方まで恋人と激しく甘いひと時を過ごした。