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本編
騎士団にお邪魔します!
しおりを挟む謁見から数週間…今僕は屈強な男たちに囲まれている。何故こんなことになっているかと言うと
遡ること数時間前…
部屋でレオンさんとセバスさんと一緒に勉強していると荒々しく扉をノックしてズカズカと軍服を着た人が入ってくる。
「レオン!いつまで騎士団に顔を出さないつもりだ!書類仕事が溜まりに溜まっているんだぞ!!」
「ひぇっ!?」
突然の大きい声で変な声が出た…はずかしぃ
「ダルイズ大声を出すな、アサヒが怯えているだろう!それにちゃんと休暇届を出しているから俺が居なくても問題ない」
「そういう問題じゃないっ!はぁ…休暇など取ったことなく仕事人間だった前のお前はどこにいったんだ…」
「【騎士団団長の俺が休暇をとらなければ下のものが休暇をとりにくい】と言ったのはお前だろう」
「いったが限度があるだろう!長くて1週間ぐらいかと思えばもう1ヶ月経とうとしてるぞ!」
「だかたまに顔を出していただろう」
「たかだか数分を顔を出したなど言わないんだよ!!」
わぁお…僕完全に空気だよ
この勢いよく扉を開けて部屋に入ってきてレオンさんに説教?してる人は第1聖騎士団副団長のダルイズさん。森でレオンさんと一緒に僕を助けてくれた人。赤髪翠眼のワイルドイケメン。レオンさんとは幼なじみで口調も基本的にこんな感じ。謁見の時に挨拶してもらった時はもう少し固い人なのかな?って思ってたけど普段はとてもフレンドリーで頼れるお兄さんって感じ…たまに脳筋な部分が出るけど。
こりゃしばらく終わりそうにないなと思いソファまで移動してセバスさんに紅茶のおかわりをお願いする。
数分後やっと終わったのか2人がソファに座りセバスさんの入れてくれた紅茶を飲む。もちろん僕の隣にレオンさん。向かにダルイズさんが座って僕たちを見る。
「話はまとまりました?」
「…あぁ、少し騎士団に顔を出す」
少し不機嫌そうにレオンさんは言う。
「今から行くぞ!期限が迫ってる書類を片付けてくれ」
「じゃぁ、僕はセバスさんと勉強してますね」
行ってらっしゃいっと言おうと思ったらレオンさんが待ったをかける。
「いや、アサヒも連れてくぞ?」
「へぇ?」「はっ?」
僕とダルイズさんの声が重なった。
「僕も?邪魔じゃないですか?」
「邪魔なものか!もちろん他の男にアサヒを見せたくはないがそれよりも一緒にいれない時間の方が辛い」
レオンさんがしゅんと耳を垂らした大型犬に見える。ぐぅっ!レオンさんかわいい…
「わかりました。一緒に行きますね」
可愛すぎてよしよしとレオンさんの頭を撫でてあげると嬉しそうに目を細めて微笑んでくれてその笑顔にまたきゅんっとする僕と、それを見て「誰だこいつ…ほんとにレオンなのか?」と驚きつつ呆れ顔で見るダルイズさん。
僕達は第1聖騎士団へ向かった。
そして冒頭に戻る…
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