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本編
異世界からの訪問者side国王カルネル
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ー城のとある一室で2人の男が話をしていたー
「第1聖騎士団が黒眼黒髪の少年を保護したと…それはまことか?」
「あぁ。我が息子レオンが討伐戦に出ていた森で魔獣に襲われていた少年を助け保護したと連絡があった。そして1週間後、謁見に来るそうだ。」
私は1500年の歴史を持つダルア王国の第156代目国王カルネル・ダルア。そして淡々と私に報告しているのはラントン公爵家で聖騎士団統括の元帥ラリア・ラントンだ。私の腹心であり、幼なじみでもある。今は2人だけなので軽口で会話している。
テーブルに置いてあるグラスを手に取り酒を一口流し込む
「そうか…わかった予定を空けておこう。それにしてもまさか黒眼黒髪とは…」
「…どうした。なにか思い当たることがあるのか?」
「…いずれ知ることになるお前には伝えておこう。なぜ我が国で黒が「尊い色」なのか…はるか昔、魔獣の被害で国が荒れている時、異世界からとても美しい1人の人間がやってきた。その人間は膨大な魔力を持ち聖なる力を使い魔獣を討伐し傷ついた人々を癒し国に平穏をもたらした…」
「もしかしてその人間の容姿は…」
「あぁ、黒眼黒髪だったのだ…」
なんということだ…もしかしたら保護された少年は異世界から来たのかもしれない…いや間違いなく異世界人なのだろう。慎重に対応しなければ…
今だに信じ難いと言わんばかりの顔をしているラリアに声をかける。
「正直お前の息子が少年を発見し保護してくれたことはまさに僥倖…悪意ある者が見つけていればその美しい容姿と膨大な力を悪用していただろう。」
「そうだな…見つけたのがレオンでよかったと思う」
私の言葉を聞いて意識が戻ったのかラリアはぎゅっと眉間に深いシワを寄せ同意を示す。
そして2人の男の話し合いは深夜まで続いた…
「第1聖騎士団が黒眼黒髪の少年を保護したと…それはまことか?」
「あぁ。我が息子レオンが討伐戦に出ていた森で魔獣に襲われていた少年を助け保護したと連絡があった。そして1週間後、謁見に来るそうだ。」
私は1500年の歴史を持つダルア王国の第156代目国王カルネル・ダルア。そして淡々と私に報告しているのはラントン公爵家で聖騎士団統括の元帥ラリア・ラントンだ。私の腹心であり、幼なじみでもある。今は2人だけなので軽口で会話している。
テーブルに置いてあるグラスを手に取り酒を一口流し込む
「そうか…わかった予定を空けておこう。それにしてもまさか黒眼黒髪とは…」
「…どうした。なにか思い当たることがあるのか?」
「…いずれ知ることになるお前には伝えておこう。なぜ我が国で黒が「尊い色」なのか…はるか昔、魔獣の被害で国が荒れている時、異世界からとても美しい1人の人間がやってきた。その人間は膨大な魔力を持ち聖なる力を使い魔獣を討伐し傷ついた人々を癒し国に平穏をもたらした…」
「もしかしてその人間の容姿は…」
「あぁ、黒眼黒髪だったのだ…」
なんということだ…もしかしたら保護された少年は異世界から来たのかもしれない…いや間違いなく異世界人なのだろう。慎重に対応しなければ…
今だに信じ難いと言わんばかりの顔をしているラリアに声をかける。
「正直お前の息子が少年を発見し保護してくれたことはまさに僥倖…悪意ある者が見つけていればその美しい容姿と膨大な力を悪用していただろう。」
「そうだな…見つけたのがレオンでよかったと思う」
私の言葉を聞いて意識が戻ったのかラリアはぎゅっと眉間に深いシワを寄せ同意を示す。
そして2人の男の話し合いは深夜まで続いた…
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