3 / 107
第一章 未知なる世界でスローライフを!
チュートリアルなのかな
しおりを挟む
しかしあれだな。
きっとあの時、死を選んでいたら雪菜は絶対に許さなかっただろうし、結果的にはイエスを選んで正解だったのか。
まあ、どちらにせよ。来てしまったものはしょうがないからな。
おもいっきり楽しむのが正解だよな。
「ところで何も武器もないし、金もないし、言葉もわからないんだけど大丈夫なのか」
「もう、せっかちさんね。ちゃんとお金も武器も渡すよ。あっ、言葉に関しては通じるからなんの心配もしなくていいよ」
ちびっ子妖精はそう言うと何もない空間から刀とレイピアを取り出した。それはあのゲームで使っていたものと同じ外見だった。
「はい、これはあんたの。こっちはあなたの」
それぞれに差し出されたものは、本当に外見も刀身もまるっきり同じものだった。
「どう、フー渾身の武器は。それになんとその武器はゲームと同じように強化出来るし進化もします。えへん、すごいでしょ」
人の手柄をさも自分のもののように誇っているちびっ子を無視して俺は刀を振ってみた。
うん。最高に手に馴染むし、見事なバランス。素晴らしい名刀だ、これは。
となりのリィーナもそう思っているようでかなり満足していた。
「でも、鍛治スキルなんて持ってないよ。こっちの世界の人がこれを強化出来るの?」
「出来る訳ないじゃん。でも、そっちの彼が出来るからそこは大丈夫。安心して」
「えっ、レンジ。鍛治スキルも持ってたの」
あぁあ、持ってるに決まってんだろうが。ソロプレイヤー舐めんなよ。
なんでも一人でやれて真のソロプレイヤーなんだよ。
「はぁ、やっぱりレンジはすごいねぇ。さすがは僕のレンジだよ!」
目を爛々と輝かせて俺を見つめるリィーナに少し恐怖しながら、ちびっ子に話の続きをを促した。
「えっとそれではお楽しみのお金をあげるね。あなた達が持っていた資産、お金を特別に金貨一枚、一万円換算であげるね。はい、どうぞ」
それぞれに小さな皮袋を手渡してくれたが、何の重みも感じない。
本当にお金がこの中に入ってるのだろうか。
「それはフー謹製の特製マジック袋。その中には何でも、じゃないか。生物以外はどんな大きな物でも入るし、時間経過もしないから食料とかも劣化しないよ。で、あのゲームと使い方は同じ感覚かな」
なるほど、おおお、同じだな。何が入ってるか手に取るようにわかる。
ん、あれ。俺こんなに大金持ってたかな……
「ええ、僕、金貨二十二枚しかないよ。カードの限度額は無限なのに。なんでなのさ」
「あん。あれはあんたのじゃないでしょうが。あくまでも自分のだからね。それに金貨一枚の価値を甘くみないでよね。それ一枚で四~五百万円くらいの価値なんだから。この世界なら働かなくても一年は遊べるんだからね!」
なに、そんなに価値があるのか。
ということは俺は一生働かなくてもいいんじゃないか。
「ねえねえ、レンジは何枚あるの。中年オヤジだから沢山あるよね」
「ああぁ、十三億枚くらいはあるな」
やばっ、うっかり正直に答えてしまった。
「なっ、なんでそんなにあるのさ。レンジってお金持ちだったの! もう、それなら僕を一生養っていけるね」
リィーナが俺に抱きついてくるが必死に抵抗して振り払った。
「くっ、でもさあ、なんでそんなにお金があるの。レンジいつもゲームしてたじゃん。なんか悪いことしてたの」
「んなわけあるか! 投資、投資でたまたま儲けただけだよ」
そう、雪菜が亡くなった後、二人で海の見える別荘を買おうと貯金していたお金をやけになって適当に投資に回したところ、なぜかことごとくそれが上手くいって雪だるま式に増えただけだった。
まあ、最初は全て無くそうと始めた事だったんだけどな。
「という事で、渡す物も渡したし、私は行くね。頑張ってね、お二人さん」
「おい、待て。いや待ってください。俺たち街の場所も知らないし、とりあえずどこに行けばいいか教えてくれ」
「ああ、あっち」
ちびっ子妖精は俺たちの後ろを指差して素っ気なく教えてくれた。
「半日も歩けば街に着くから。わりと大きい街だし、始めるには良い街だと思うよ。じゃ、バイバイ」
そう言って俺たちの前からあっさりと消えた。
おいおい、あまりにも説明不足なんじゃねぇか。不親切極まりないだろ!
「ということで、じゃあな、リィーナ。お前も頑張れよ」
「ちょ、ちょっとぉ! 僕を見捨てるつもりなのレンジは。こんなかわいい子を一人にするなんてひどいよぉ!」
恐ろしく素早い動きで俺の腰に抱きつかれた。
「うそ、冗談だから。とりあえず離れろよ」
「ほんと。ほんとに置いてかない」
「ああ、おいてかないから心配すんな。おまえが誰かを好きになって、そいつと一緒になるまでは一緒にいてやるから安心しろ」
「そっか、僕はレンジ一筋だからね。ならずっと一緒だね」
「はいはい。俺は雪菜一筋なんで、さっさと相手見つけろよ」
なんかしつこく食い下がってくるが、とりあえず俺たちは街を目指して歩きだした。
◇
「ただいまぁ」
クロがさも気怠そうに帰ってくると寝ている私の胸元にちょこんと座りながら軽く背伸びをした。
「うん、おつかれ」
「ほんと疲れたよ」
彼女はそう言うと今度は横になり、甘えるように私に寄り添う。
そんな彼女の頭をそっと労るように撫でた。
「わたしが行けたら良かったんだけどね」
「ばか言わないで。今のフーにそんな無理はさせられないよ」
「……無理ねぇ」
「そうだよ。今回の事でどれだけ無茶をしたと思ってんの。いくらフーでもあの世界への関与は相当無理をしなきゃ出来ないし、それに転移させた彼等に新たな力や装備を与えたりするなんて無茶し過ぎだよ」
だよね。
実際キツかったし。
けどさ。彼を守るにはそうしなきゃダメなんだから仕方がないよ。
「はあぁ、ほんと、あんな男のどこが良いのかさっぱりだよ。見かけは良いけど心が弱いから肝心な時にすぐへこたれる。
……だいたい私たちはただ待てばいいだけだったのにさ。それがどうして、あっちが上手くいったら、こっちが悪くなるのよ。これはもう呪いだよ、呪い」
横になりながら彼女の主である時の御方様に祈るように手を合わせていた。
寝ながらって不敬な気もするけど、彼女らしいというか、気ままな妖精らしいというか、ある意味そんな彼女がかわいくて小さく笑ってしまう。
実際、あいつの呪いというか、あいつの彼に対する執念は恐ろしい。
今回の件でそれが露わになり実感した。
「まさかあの娘が現れるなんて思ってもみなかった」
「だよね。私も驚きすぎて二度見、三度見したし。慌てて彼の未来を見たら何処にも居ない。消えてるし。あああぁ、ほんと想定外すぎる」
「あれでだいぶ無理をしてでも急ぐ必要があったしね」
「無理をしてでもって、無理したじゃん。ばかなのフーは」
「あははは。それはそれだよ。でも、そんな事もあろうかと仕組んでいた一手のお陰でだいぶ助かったけどね。さすが私だよ」
「あん。仕組んだ、じゃなくて見てられなくてやっただけじゃん。まあ、結果的には良い方に行っただけで」
「そこも私の人徳だよ、人徳」
「人徳じゃないでしょ。神徳だよ、神徳」
「そっか神徳か。そんな言葉があるか分からないけど」
二人で目を合わせて、最初は小さく、だんだん大きく笑った。
あとは彼次第。
この世界なら彼に有利に働く、はず。
そんな事を期待しながら、わたしはまた眠りについた。
きっとあの時、死を選んでいたら雪菜は絶対に許さなかっただろうし、結果的にはイエスを選んで正解だったのか。
まあ、どちらにせよ。来てしまったものはしょうがないからな。
おもいっきり楽しむのが正解だよな。
「ところで何も武器もないし、金もないし、言葉もわからないんだけど大丈夫なのか」
「もう、せっかちさんね。ちゃんとお金も武器も渡すよ。あっ、言葉に関しては通じるからなんの心配もしなくていいよ」
ちびっ子妖精はそう言うと何もない空間から刀とレイピアを取り出した。それはあのゲームで使っていたものと同じ外見だった。
「はい、これはあんたの。こっちはあなたの」
それぞれに差し出されたものは、本当に外見も刀身もまるっきり同じものだった。
「どう、フー渾身の武器は。それになんとその武器はゲームと同じように強化出来るし進化もします。えへん、すごいでしょ」
人の手柄をさも自分のもののように誇っているちびっ子を無視して俺は刀を振ってみた。
うん。最高に手に馴染むし、見事なバランス。素晴らしい名刀だ、これは。
となりのリィーナもそう思っているようでかなり満足していた。
「でも、鍛治スキルなんて持ってないよ。こっちの世界の人がこれを強化出来るの?」
「出来る訳ないじゃん。でも、そっちの彼が出来るからそこは大丈夫。安心して」
「えっ、レンジ。鍛治スキルも持ってたの」
あぁあ、持ってるに決まってんだろうが。ソロプレイヤー舐めんなよ。
なんでも一人でやれて真のソロプレイヤーなんだよ。
「はぁ、やっぱりレンジはすごいねぇ。さすがは僕のレンジだよ!」
目を爛々と輝かせて俺を見つめるリィーナに少し恐怖しながら、ちびっ子に話の続きをを促した。
「えっとそれではお楽しみのお金をあげるね。あなた達が持っていた資産、お金を特別に金貨一枚、一万円換算であげるね。はい、どうぞ」
それぞれに小さな皮袋を手渡してくれたが、何の重みも感じない。
本当にお金がこの中に入ってるのだろうか。
「それはフー謹製の特製マジック袋。その中には何でも、じゃないか。生物以外はどんな大きな物でも入るし、時間経過もしないから食料とかも劣化しないよ。で、あのゲームと使い方は同じ感覚かな」
なるほど、おおお、同じだな。何が入ってるか手に取るようにわかる。
ん、あれ。俺こんなに大金持ってたかな……
「ええ、僕、金貨二十二枚しかないよ。カードの限度額は無限なのに。なんでなのさ」
「あん。あれはあんたのじゃないでしょうが。あくまでも自分のだからね。それに金貨一枚の価値を甘くみないでよね。それ一枚で四~五百万円くらいの価値なんだから。この世界なら働かなくても一年は遊べるんだからね!」
なに、そんなに価値があるのか。
ということは俺は一生働かなくてもいいんじゃないか。
「ねえねえ、レンジは何枚あるの。中年オヤジだから沢山あるよね」
「ああぁ、十三億枚くらいはあるな」
やばっ、うっかり正直に答えてしまった。
「なっ、なんでそんなにあるのさ。レンジってお金持ちだったの! もう、それなら僕を一生養っていけるね」
リィーナが俺に抱きついてくるが必死に抵抗して振り払った。
「くっ、でもさあ、なんでそんなにお金があるの。レンジいつもゲームしてたじゃん。なんか悪いことしてたの」
「んなわけあるか! 投資、投資でたまたま儲けただけだよ」
そう、雪菜が亡くなった後、二人で海の見える別荘を買おうと貯金していたお金をやけになって適当に投資に回したところ、なぜかことごとくそれが上手くいって雪だるま式に増えただけだった。
まあ、最初は全て無くそうと始めた事だったんだけどな。
「という事で、渡す物も渡したし、私は行くね。頑張ってね、お二人さん」
「おい、待て。いや待ってください。俺たち街の場所も知らないし、とりあえずどこに行けばいいか教えてくれ」
「ああ、あっち」
ちびっ子妖精は俺たちの後ろを指差して素っ気なく教えてくれた。
「半日も歩けば街に着くから。わりと大きい街だし、始めるには良い街だと思うよ。じゃ、バイバイ」
そう言って俺たちの前からあっさりと消えた。
おいおい、あまりにも説明不足なんじゃねぇか。不親切極まりないだろ!
「ということで、じゃあな、リィーナ。お前も頑張れよ」
「ちょ、ちょっとぉ! 僕を見捨てるつもりなのレンジは。こんなかわいい子を一人にするなんてひどいよぉ!」
恐ろしく素早い動きで俺の腰に抱きつかれた。
「うそ、冗談だから。とりあえず離れろよ」
「ほんと。ほんとに置いてかない」
「ああ、おいてかないから心配すんな。おまえが誰かを好きになって、そいつと一緒になるまでは一緒にいてやるから安心しろ」
「そっか、僕はレンジ一筋だからね。ならずっと一緒だね」
「はいはい。俺は雪菜一筋なんで、さっさと相手見つけろよ」
なんかしつこく食い下がってくるが、とりあえず俺たちは街を目指して歩きだした。
◇
「ただいまぁ」
クロがさも気怠そうに帰ってくると寝ている私の胸元にちょこんと座りながら軽く背伸びをした。
「うん、おつかれ」
「ほんと疲れたよ」
彼女はそう言うと今度は横になり、甘えるように私に寄り添う。
そんな彼女の頭をそっと労るように撫でた。
「わたしが行けたら良かったんだけどね」
「ばか言わないで。今のフーにそんな無理はさせられないよ」
「……無理ねぇ」
「そうだよ。今回の事でどれだけ無茶をしたと思ってんの。いくらフーでもあの世界への関与は相当無理をしなきゃ出来ないし、それに転移させた彼等に新たな力や装備を与えたりするなんて無茶し過ぎだよ」
だよね。
実際キツかったし。
けどさ。彼を守るにはそうしなきゃダメなんだから仕方がないよ。
「はあぁ、ほんと、あんな男のどこが良いのかさっぱりだよ。見かけは良いけど心が弱いから肝心な時にすぐへこたれる。
……だいたい私たちはただ待てばいいだけだったのにさ。それがどうして、あっちが上手くいったら、こっちが悪くなるのよ。これはもう呪いだよ、呪い」
横になりながら彼女の主である時の御方様に祈るように手を合わせていた。
寝ながらって不敬な気もするけど、彼女らしいというか、気ままな妖精らしいというか、ある意味そんな彼女がかわいくて小さく笑ってしまう。
実際、あいつの呪いというか、あいつの彼に対する執念は恐ろしい。
今回の件でそれが露わになり実感した。
「まさかあの娘が現れるなんて思ってもみなかった」
「だよね。私も驚きすぎて二度見、三度見したし。慌てて彼の未来を見たら何処にも居ない。消えてるし。あああぁ、ほんと想定外すぎる」
「あれでだいぶ無理をしてでも急ぐ必要があったしね」
「無理をしてでもって、無理したじゃん。ばかなのフーは」
「あははは。それはそれだよ。でも、そんな事もあろうかと仕組んでいた一手のお陰でだいぶ助かったけどね。さすが私だよ」
「あん。仕組んだ、じゃなくて見てられなくてやっただけじゃん。まあ、結果的には良い方に行っただけで」
「そこも私の人徳だよ、人徳」
「人徳じゃないでしょ。神徳だよ、神徳」
「そっか神徳か。そんな言葉があるか分からないけど」
二人で目を合わせて、最初は小さく、だんだん大きく笑った。
あとは彼次第。
この世界なら彼に有利に働く、はず。
そんな事を期待しながら、わたしはまた眠りについた。
37
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
灰色の冒険者
水室二人
ファンタジー
異世界にに召喚された主人公達、
1年間過ごす間に、色々と教えて欲しいと頼まれ、特に危険は無いと思いそのまま異世界に。
だが、次々と消えていく異世界人。
1年後、のこったのは二人だけ。
刈谷正義(かりやまさよし)は、残った一人だったが、最後の最後で殺されてしまう。
ただ、彼は、1年過ごすその裏で、殺されないための準備をしていた。
正義と言う名前だけど正義は、嫌い。
そんな彼の、異世界での物語り。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
【破天荒注意】陰キャの俺、異世界の女神の力を借り俺を裏切った幼なじみと寝取った陽キャ男子に復讐する
花町ぴろん
ファンタジー
陰キャの俺にはアヤネという大切な幼なじみがいた。
俺たち二人は高校入学と同時に恋人同士となった。
だがしかし、そんな幸福な時間は長くは続かなかった。
アヤネはあっさりと俺を捨て、イケメンの陽キャ男子に寝取られてしまったのだ。
絶望に打ちひしがれる俺。夢も希望も無い毎日。
そんな俺に一筋の光明が差し込む。
夢の中で出会った女神エリステア。俺は女神の加護を受け辛く険しい修行に耐え抜き、他人を自由自在に操る力を手に入れる。
今こそ復讐のときだ!俺は俺を裏切った幼なじみと俺の心を踏みにじった陽キャイケメン野郎を絶対に許さない!!
★寝取られ→ざまぁのカタルシスをお楽しみください。
※この小説は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる