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第4章:希塊回帰~SELECT MAM~
Ⅰ
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悔やまないでください。
わたしは、幸せです。
◇
感情というものを少しでも持っていたら、そのヒューマノイドは兵器として欠陥品だ。
数十年前から民間人の間にもヒューマノイドが普及して、家庭用として身近な存在になったものの、元々の製造のきっかけとなったものがそのためだから、いまだに戦闘用として造られるものもある。
そして、戦闘用に造られたヒューマノイドは例外なく人間にとって「危険」な装置がついているので、欠陥品と判断されたら家庭用に使いまわしされるということもなく、廃棄処分にされる。
つまり、「殺される」のだ。
けれど───なぜか、わたしはまだ生きていた。
生まれてから簡単なテストをして「欠陥品」と判断されたにも関わらず、それから数ヶ月経つというのに、わたしは博士と共に暮らしている。
なぜなのか、分からない。
分からなかったけれど、わたしには「感情がある」他に「判断力が通常より低レベル」というまことにヒューマノイドらしからぬ欠陥もあったため、それも分からないのだ。
長く考える、ということができない。
まるで、ひと昔前の「ロボット」のようだ。
◇
「だいぶ荷物が片づいたわね、イサヤ」
博士は気持ち良さそうにのびをした。このマンションに引っ越してきてから二日目の朝だ。
「荷物といったって、たかだかバッグ三つ分じゃないですか」
わたしの茶々に博士は苦笑する。
「まあ、そうなのよねえ。今までかかったのも不思議なくらい」
「それというのも博士がなけなしのティーカップを割った腹いせにやけ酒して二日酔いになったりするから」
「ああストップストップ!」
博士は慌てて手を振る。
「朝っぱらからあなたの説教なんて聞きたくないわよ。それより朝ごはん、今日は何にしようか」
「わたしは食べられませんから、博士のお好きなものをどうぞ」
「冷たいんだから……」
ぶつぶつ言う博士に、もう一言。
「でもお酒はだめですよ、もう介抱はごめんです」
「皮肉を言う機能なんて、あたしはつけた覚えないけどな」
博士はぷんとむくれて立ち上がる。
博士は年齢的には充分に「大人の女性」のはずなのに、言動はとても子供っぽい。くわえて童顔でかわいらしいから (とは周囲の男性達の意見だ)、十歳は軽く若く見られる。
「ごめんね、いつも引っ越しばかりで」
テーブルがないので、皿は直接床に置く。結局近くのコンビニで仕入れたおにぎりをほおばりながら、博士はすまなそうに言った。
「いいですよ。都合なのですから」
そしてわたしがそう返すと、必ず博士は哀しそうに目を伏せるのだった。
今までに十五回住むところを変えたが、その「都合」がなんなのか、博士は一度も教えてくれない。
◇
そのマンションの大家というのが人付き合いの良い人で、ほとんど家具らしい家具もないわたし達の状況を不憫に思ったのか、テレビや新聞などを見せてくれるようになった。
今まで周りにいた人間というのは、何かというと博士とわたしとの関係をしつこく聞いてきたものだが───わたしは世間でいうところの美青年というものだと皆は口をそろえて言っていた───ここの大家はそんなこともしなかった。
そこでわたしは、自然と新しい言葉を覚えるようになった。
「博士、質問があります」
コンビニから夕食を買って戻ってきた博士に、わたしは尋ねた。
「『ママン』とはなんですか」
博士はぽかんとしてわたしを見つめ、呆れたように肩をすくめた。
「今日は何の番組を見せてもらったの、イサヤ?」
「番組ではありません。外国の映画のようでした。フランス人の男の子が女性にママンと言っていました」
「あなたってへんなところで語学力がないのねえ……国語能力の設定を間違えたの、やっぱりまずかったかしら」
そして博士は教えてくれた。
「ママンとは母親のことよ。母親くらい、あなたも知識として知ってるでしょう」
「はい、自分を生んでくれた女性のことです。では、わたしにとってのママンは博士ですね」
ビニール袋からサンドイッチを出していた博士の手が止まる。次の瞬間博士の大きな瞳から大粒の涙がこぼれ落ちるのを、わたしは目撃した。
───人間は、泣く。哀しいときに、瞳から水をこぼす。それが涙。
「何か哀しいのですか」
床に落ちた水を、わたしは見る。
この水は、どうしたらいいのだろう。
どうしたら止まるのだろう。
「わたしはどうすればいいですか。言ってください」
近づいたわたしに、博士はしがみついた。力をこめてわたしの首に腕を巻きつけ、しゃくりあげる。
「優しいイサヤ。あなたを性能のいいヒューマノイドに造ってあげられなくてごめんなさい」
「それは謝罪ですか。けなしているのですか」
「謝罪よ。ごめんなさい。あたしは本当は、ヒューマノイドの製造資格なんて持ってなかったの。なのにあなたを造ったのよ。恩師が造るヒューマノイド達を見てど うしても自分の手で造ってみたくて、あなたを造った。でも見よう見まねだから失敗だったわ、あなたはとても高性能とは言えない完全な失敗作なの」
完全な失敗作。語学力や判断力以外も……?
「そういうヒューマノイドは廃棄処分にされるわ。あたしも簡単に考えていたの、失敗したら処分しちゃえばばれやしないって。でも───あなたはあたしの初めてのヒューマノイドよ。完成したときには処分するなんて考えられなかった───失敗作だと分かったときも、今でもよ」
そこで、わたしは気がついた。
そう、いくら性能の悪いわたしでも、それくらいには気がついてしまったのだ。
「博士、質問があります。製造資格を持たない者がヒューマノイドを造った場合、どうなりますか」
博士は顔を上げてわたしを見た。涙で濡れた瞳は、宝石のようにきれいだった。
「重罪だわ」
「では、そのヒューマノイドをかばって逃走した場合は」
薔薇のつぼみのような小さな唇が、震えるように開く。
「───死罪よ」
───死罪。死をもって罰せられる。
このとき、多少でも感情があるということをわたしは呪った。
胸の辺りの歯車が軋みを上げるのを、わたしは聞いた。小さな音だったけれど、博士にも聞こえてしまった。
「イサヤ。調子が悪いの?」
「あなたを思ってわたしは泣いているのです」
ヒューマノイドに涙はない。だから泣きたいときには歯車が軋みを上げる。
そう言うと、博士の瞳にますます涙があふれた。
「今初めて気づいた。あなたは失敗作なんかじゃないわ。語学力がないぶん、詩人ね。ちゃんと補う部分を持っているのね」
あなたを造ってよかったわと、博士は涙声で言った。
わたしはそろそろとその小さな背中に手をまわし、出来る限りそっと抱いてみた。柔らかくて、今にも壊れてしまいそうなのに驚いた。
「性能が悪いヒューマノイドは、博士には必要ありませんか」
無論、こんなわたしなど他の人間や国には必要ないことなど分かっている。
だからあえて、博士だけを対象に尋ねた。
「イサヤなら、どんな性能でも姿でも構わないわ」
あなたが動かなくなっても、ただのスクラップになってしまっても、と博士は言った。
そのときにわたしは、胸の歯車がまたもとのとおり、軋まなくなったのを感じた。
「博士。確かに、あなたはわたしのママンです」
人間とヒューマノイドの間にも、家族の繋がりができる。わたしは今、そう確信した。
おそらく、博士も───いや、
わたしの、『ママン』も。
わたしは、幸せです。
◇
感情というものを少しでも持っていたら、そのヒューマノイドは兵器として欠陥品だ。
数十年前から民間人の間にもヒューマノイドが普及して、家庭用として身近な存在になったものの、元々の製造のきっかけとなったものがそのためだから、いまだに戦闘用として造られるものもある。
そして、戦闘用に造られたヒューマノイドは例外なく人間にとって「危険」な装置がついているので、欠陥品と判断されたら家庭用に使いまわしされるということもなく、廃棄処分にされる。
つまり、「殺される」のだ。
けれど───なぜか、わたしはまだ生きていた。
生まれてから簡単なテストをして「欠陥品」と判断されたにも関わらず、それから数ヶ月経つというのに、わたしは博士と共に暮らしている。
なぜなのか、分からない。
分からなかったけれど、わたしには「感情がある」他に「判断力が通常より低レベル」というまことにヒューマノイドらしからぬ欠陥もあったため、それも分からないのだ。
長く考える、ということができない。
まるで、ひと昔前の「ロボット」のようだ。
◇
「だいぶ荷物が片づいたわね、イサヤ」
博士は気持ち良さそうにのびをした。このマンションに引っ越してきてから二日目の朝だ。
「荷物といったって、たかだかバッグ三つ分じゃないですか」
わたしの茶々に博士は苦笑する。
「まあ、そうなのよねえ。今までかかったのも不思議なくらい」
「それというのも博士がなけなしのティーカップを割った腹いせにやけ酒して二日酔いになったりするから」
「ああストップストップ!」
博士は慌てて手を振る。
「朝っぱらからあなたの説教なんて聞きたくないわよ。それより朝ごはん、今日は何にしようか」
「わたしは食べられませんから、博士のお好きなものをどうぞ」
「冷たいんだから……」
ぶつぶつ言う博士に、もう一言。
「でもお酒はだめですよ、もう介抱はごめんです」
「皮肉を言う機能なんて、あたしはつけた覚えないけどな」
博士はぷんとむくれて立ち上がる。
博士は年齢的には充分に「大人の女性」のはずなのに、言動はとても子供っぽい。くわえて童顔でかわいらしいから (とは周囲の男性達の意見だ)、十歳は軽く若く見られる。
「ごめんね、いつも引っ越しばかりで」
テーブルがないので、皿は直接床に置く。結局近くのコンビニで仕入れたおにぎりをほおばりながら、博士はすまなそうに言った。
「いいですよ。都合なのですから」
そしてわたしがそう返すと、必ず博士は哀しそうに目を伏せるのだった。
今までに十五回住むところを変えたが、その「都合」がなんなのか、博士は一度も教えてくれない。
◇
そのマンションの大家というのが人付き合いの良い人で、ほとんど家具らしい家具もないわたし達の状況を不憫に思ったのか、テレビや新聞などを見せてくれるようになった。
今まで周りにいた人間というのは、何かというと博士とわたしとの関係をしつこく聞いてきたものだが───わたしは世間でいうところの美青年というものだと皆は口をそろえて言っていた───ここの大家はそんなこともしなかった。
そこでわたしは、自然と新しい言葉を覚えるようになった。
「博士、質問があります」
コンビニから夕食を買って戻ってきた博士に、わたしは尋ねた。
「『ママン』とはなんですか」
博士はぽかんとしてわたしを見つめ、呆れたように肩をすくめた。
「今日は何の番組を見せてもらったの、イサヤ?」
「番組ではありません。外国の映画のようでした。フランス人の男の子が女性にママンと言っていました」
「あなたってへんなところで語学力がないのねえ……国語能力の設定を間違えたの、やっぱりまずかったかしら」
そして博士は教えてくれた。
「ママンとは母親のことよ。母親くらい、あなたも知識として知ってるでしょう」
「はい、自分を生んでくれた女性のことです。では、わたしにとってのママンは博士ですね」
ビニール袋からサンドイッチを出していた博士の手が止まる。次の瞬間博士の大きな瞳から大粒の涙がこぼれ落ちるのを、わたしは目撃した。
───人間は、泣く。哀しいときに、瞳から水をこぼす。それが涙。
「何か哀しいのですか」
床に落ちた水を、わたしは見る。
この水は、どうしたらいいのだろう。
どうしたら止まるのだろう。
「わたしはどうすればいいですか。言ってください」
近づいたわたしに、博士はしがみついた。力をこめてわたしの首に腕を巻きつけ、しゃくりあげる。
「優しいイサヤ。あなたを性能のいいヒューマノイドに造ってあげられなくてごめんなさい」
「それは謝罪ですか。けなしているのですか」
「謝罪よ。ごめんなさい。あたしは本当は、ヒューマノイドの製造資格なんて持ってなかったの。なのにあなたを造ったのよ。恩師が造るヒューマノイド達を見てど うしても自分の手で造ってみたくて、あなたを造った。でも見よう見まねだから失敗だったわ、あなたはとても高性能とは言えない完全な失敗作なの」
完全な失敗作。語学力や判断力以外も……?
「そういうヒューマノイドは廃棄処分にされるわ。あたしも簡単に考えていたの、失敗したら処分しちゃえばばれやしないって。でも───あなたはあたしの初めてのヒューマノイドよ。完成したときには処分するなんて考えられなかった───失敗作だと分かったときも、今でもよ」
そこで、わたしは気がついた。
そう、いくら性能の悪いわたしでも、それくらいには気がついてしまったのだ。
「博士、質問があります。製造資格を持たない者がヒューマノイドを造った場合、どうなりますか」
博士は顔を上げてわたしを見た。涙で濡れた瞳は、宝石のようにきれいだった。
「重罪だわ」
「では、そのヒューマノイドをかばって逃走した場合は」
薔薇のつぼみのような小さな唇が、震えるように開く。
「───死罪よ」
───死罪。死をもって罰せられる。
このとき、多少でも感情があるということをわたしは呪った。
胸の辺りの歯車が軋みを上げるのを、わたしは聞いた。小さな音だったけれど、博士にも聞こえてしまった。
「イサヤ。調子が悪いの?」
「あなたを思ってわたしは泣いているのです」
ヒューマノイドに涙はない。だから泣きたいときには歯車が軋みを上げる。
そう言うと、博士の瞳にますます涙があふれた。
「今初めて気づいた。あなたは失敗作なんかじゃないわ。語学力がないぶん、詩人ね。ちゃんと補う部分を持っているのね」
あなたを造ってよかったわと、博士は涙声で言った。
わたしはそろそろとその小さな背中に手をまわし、出来る限りそっと抱いてみた。柔らかくて、今にも壊れてしまいそうなのに驚いた。
「性能が悪いヒューマノイドは、博士には必要ありませんか」
無論、こんなわたしなど他の人間や国には必要ないことなど分かっている。
だからあえて、博士だけを対象に尋ねた。
「イサヤなら、どんな性能でも姿でも構わないわ」
あなたが動かなくなっても、ただのスクラップになってしまっても、と博士は言った。
そのときにわたしは、胸の歯車がまたもとのとおり、軋まなくなったのを感じた。
「博士。確かに、あなたはわたしのママンです」
人間とヒューマノイドの間にも、家族の繋がりができる。わたしは今、そう確信した。
おそらく、博士も───いや、
わたしの、『ママン』も。
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