2 / 15
第1章:機械還元~SINNERCK RIF~
Ⅱ
しおりを挟む
◇
教室に入ると、幸いまだホームルームは始まっていなかった。
ホッとして席に着いたとたん、担任が教室に入ってくる。危機一髪、全速力で走った甲斐があったというものだ。
担任は、ひとりの見知らぬ女の子を連れていた。かなりの美少女で、クラス中がざわめいた。
教壇に立って咳払いをひとつすると、担任は女の子を紹介した。
「突然だけど、転入生を紹介します。今日からこのクラスの一員になるから、みんな仲良くね」
「鏡(かがみ)苗(なえ)です。新しい学校で分からないことも多いと思いますが、いろいろよろしくお願いします」
担任に目で促されて、クラス中の視線を浴びていることに怖気もせず、ハッキリした口調でそう言った。
ぼくの前の席に座っていた紫麻が、口笛を吹く。
「学校関係以外なら、いろいろよろしくするぜ!」
お前ってやつは……。
クラス中が冷やかす中、さすがに鏡さんは赤くなってうつむいてしまう。
親友の選択間違ったかもしれない……紫麻……この、女たらし……。
鏡さんはぼくの斜め後ろの席になった。近くで見ると本当に可愛い子だった。真っ黒な髪の毛なんか、つやつやきれいに光っていて思わず触りたくなる。
その日の放課後になって、ぼくは彼女に話しかけられた。
「冬(ふゆ)牙(きば)くんて、部活なに?」
ぼくは、どの部活にも所属していなかった。
それを言うと、鏡さんは、
「科学部ってどこかしら?」
と聞いてきた。
見かけによらず……と言ったら失礼だろうか……鏡さんは、科学に興味があるらしい。
「じゃあもしかして、カエルとか全然平気?」
横から、いつのまにいたのか会話を聞きつけた紫麻が口を出す。
「カエルもヘビも毒虫も平気」
にっこり笑って返す鏡さん。紫麻は面白くなさそうに軽く肩をすくめた。
……お前、絶対何かくだらないこと考えてたんだろ。
とりあえずぼくたちは、鏡さんを科学部室まで案内することになった。
「今朝、面白いニュースやってたわね」
廊下を歩きながら、鏡さんは口を開いた。
「脱走したヒューマノイド。もしかしたら、学校の帰りとかに出会っちゃうかもね」
「でも、見かけではヒューマノイドと人間て区別つかないんだろ?」
紫麻のその言葉に、鏡さんはうなずく。
「そうね。わたしヒューマノイドに会ったことあるんだけど、そう言われるまで全然わからなかった。言われて、そういえばあんまり表情のない人、と思ったくらい。それだけしか違いが分からなかった」
「じゃあ研究所の人たち、どうやって見つけようとしてるのかな?」
疑問を口にしたとたん、ぽこんと紫麻に殴られた。
「ばあか。探知機があるんだよ。ちゃんと。問題は捜し出したあとどうやって捕獲するかだろ。意志を持ってるなら当然抵抗するだろうし、あの怪力で暴れられたらたまったもんじゃない」
「それに人質を取ってるもの、なおさら一筋縄じゃいかないわ」
鏡さんが相槌を打つ。話しているうちに、科学部室に辿り着いた。
開きっぱなしの扉、その中を覗くと部員がふたりだけ、何かそれぞれに実験をやっている。
「部員ってこれだけ?」
拍子抜けしたように、鏡さん。ぼくはかぶりをふった。
「まさか。もっといると思うけど……」
すると、ビーカーの中身を覗いていた部員のひとり、ベリーショートの女の子がこちらを向いた。
「部長と副部長が、部員たちを駆り出していっちゃったんです。ほら、例のヒューマノイド。脱走したあれ。会ってみたいって、そこらへん探し回ってますよ」
「物好き……」
ぽつりとつぶやく、紫麻。ぼくは女子部員に聞いてみた。
「転入してきたクラスメートが見学したいって。いいかな?」
返答はすぐに返ってきた。
「どうぞ。見ての通り、今日はろくなことやってませんけど」
ぼくたちは彼女のところに歩み寄り、ビーカーの中、怪しげな液体を覗きこんだ。
「これ、なんだ?」
不用意にビーカーを持ち上げた紫麻に、後ろで冷蔵庫から試験管を取り出しながら男子部員が一言、
「硫酸です」
「げっ!」
慌ててビーカーを戻す紫麻。鏡さんがくすくす笑った。
「嘘よ、硫酸なんてそんな簡単に取り扱い許可もらえるわけないでしょ」
「本当ですよ。飲んでみますか」
「飲めるかっ!」
更に言う男子部員に、紫麻が噛みつく勢いで拒否する。女子部員のほうが呆れたように言った。
「やめなさいよ。菜(なの)水(みず)くん。……ごめんなさい、彼、人をからかうのが好きなんです。……そこの人が今言ったとおり、これはもちろん硫酸ではありません。でも、一応劇薬ではあるんです」
「結局何なの?」
ぼくが尋ねると、鏡さんはビーカーの液体に目をこらした。
「見ただけじゃ全然分からないわね……。なんだろう、特別においがするわけでもないし……」
「こうすれば分かります」
菜水とかいう男子部員は、机の上にあったマスクを着け、手袋をした手でピンセットを取り、机の上に散らばっていたたくさんの鉄片のひとつを拾い上げる。
「よく見ててください」
言うと、鉄片をビーカーの中の液体に浸した。───でも、特に変化は見られない。紫麻が肩をすくめた。
「何も起こらないぜ?」
「待って」
慎重な声で、鏡さん。
「なんか、色が変わってきてる」
鏡さんの言うとおり、黒かった鉄片が、だんだん灰色になり、見る間に真っ白になってしまった。
菜水くんは、真っ白になった鉄片を液体から取り上げる。
「さて───これ、もう『鉄』としての役割もなく、使い物にもなりません。磁石にも反応しません」
ぼくは息を呑んだ。菜水くんがその台詞を言っている間に、元は鉄だった塊にたちまちひびが入り、砕け散ってしまったのだ。散ったものですら、床に落ちた先から消えていってしまう。
「鉄だけがこうなってしまうわけじゃない。人間には特に害はありませんが、『機械』にとっては劇薬です。何しろこの液体をかぶったら、車だろうがコンピュータだろうが、数秒でこんなふうになってしまうんです。使い物にならなくなった機械を無駄なく処理するのに、とても役に立ちますよ。『機械(シナーク)還元(リフ)』とはよく言ったもんです」
「へえ」
紫麻が感心し、ぼくは鏡さんに話しかけようとして隣を向き、そこに彼女の姿がないことに気がついた。
鏡さんは、数メートルほど離れたところまで移動していて、ぼくと目が合うといかにもという愛想笑いを浮かべた。……でもなんだか、口元がひきつっているみたいだ。微妙に。
ぼくの隣で、紫麻が呼びかける。
「あんた、入部するか?」
「いえ───やっぱり、遠慮するわ」
「なんで? 入りたいんじゃなかったのかよ」
「いいのよ」
鏡さんは、少しきつい口調で言った。むっとして何か言いかけた紫麻を、ぼくは慌てて止める。
「いいじゃないか、紫麻。ねえ鏡さん、今日は一緒に帰らない? ヒューマノイドとかの件でも、物騒だし……」
「……ううん、いいの。悪いけど、ひとりで帰るわ。また明日ね」
申し訳なさそうに上目遣いでぼくを見て、鏡さんは部屋を出て行った。
教室に入ると、幸いまだホームルームは始まっていなかった。
ホッとして席に着いたとたん、担任が教室に入ってくる。危機一髪、全速力で走った甲斐があったというものだ。
担任は、ひとりの見知らぬ女の子を連れていた。かなりの美少女で、クラス中がざわめいた。
教壇に立って咳払いをひとつすると、担任は女の子を紹介した。
「突然だけど、転入生を紹介します。今日からこのクラスの一員になるから、みんな仲良くね」
「鏡(かがみ)苗(なえ)です。新しい学校で分からないことも多いと思いますが、いろいろよろしくお願いします」
担任に目で促されて、クラス中の視線を浴びていることに怖気もせず、ハッキリした口調でそう言った。
ぼくの前の席に座っていた紫麻が、口笛を吹く。
「学校関係以外なら、いろいろよろしくするぜ!」
お前ってやつは……。
クラス中が冷やかす中、さすがに鏡さんは赤くなってうつむいてしまう。
親友の選択間違ったかもしれない……紫麻……この、女たらし……。
鏡さんはぼくの斜め後ろの席になった。近くで見ると本当に可愛い子だった。真っ黒な髪の毛なんか、つやつやきれいに光っていて思わず触りたくなる。
その日の放課後になって、ぼくは彼女に話しかけられた。
「冬(ふゆ)牙(きば)くんて、部活なに?」
ぼくは、どの部活にも所属していなかった。
それを言うと、鏡さんは、
「科学部ってどこかしら?」
と聞いてきた。
見かけによらず……と言ったら失礼だろうか……鏡さんは、科学に興味があるらしい。
「じゃあもしかして、カエルとか全然平気?」
横から、いつのまにいたのか会話を聞きつけた紫麻が口を出す。
「カエルもヘビも毒虫も平気」
にっこり笑って返す鏡さん。紫麻は面白くなさそうに軽く肩をすくめた。
……お前、絶対何かくだらないこと考えてたんだろ。
とりあえずぼくたちは、鏡さんを科学部室まで案内することになった。
「今朝、面白いニュースやってたわね」
廊下を歩きながら、鏡さんは口を開いた。
「脱走したヒューマノイド。もしかしたら、学校の帰りとかに出会っちゃうかもね」
「でも、見かけではヒューマノイドと人間て区別つかないんだろ?」
紫麻のその言葉に、鏡さんはうなずく。
「そうね。わたしヒューマノイドに会ったことあるんだけど、そう言われるまで全然わからなかった。言われて、そういえばあんまり表情のない人、と思ったくらい。それだけしか違いが分からなかった」
「じゃあ研究所の人たち、どうやって見つけようとしてるのかな?」
疑問を口にしたとたん、ぽこんと紫麻に殴られた。
「ばあか。探知機があるんだよ。ちゃんと。問題は捜し出したあとどうやって捕獲するかだろ。意志を持ってるなら当然抵抗するだろうし、あの怪力で暴れられたらたまったもんじゃない」
「それに人質を取ってるもの、なおさら一筋縄じゃいかないわ」
鏡さんが相槌を打つ。話しているうちに、科学部室に辿り着いた。
開きっぱなしの扉、その中を覗くと部員がふたりだけ、何かそれぞれに実験をやっている。
「部員ってこれだけ?」
拍子抜けしたように、鏡さん。ぼくはかぶりをふった。
「まさか。もっといると思うけど……」
すると、ビーカーの中身を覗いていた部員のひとり、ベリーショートの女の子がこちらを向いた。
「部長と副部長が、部員たちを駆り出していっちゃったんです。ほら、例のヒューマノイド。脱走したあれ。会ってみたいって、そこらへん探し回ってますよ」
「物好き……」
ぽつりとつぶやく、紫麻。ぼくは女子部員に聞いてみた。
「転入してきたクラスメートが見学したいって。いいかな?」
返答はすぐに返ってきた。
「どうぞ。見ての通り、今日はろくなことやってませんけど」
ぼくたちは彼女のところに歩み寄り、ビーカーの中、怪しげな液体を覗きこんだ。
「これ、なんだ?」
不用意にビーカーを持ち上げた紫麻に、後ろで冷蔵庫から試験管を取り出しながら男子部員が一言、
「硫酸です」
「げっ!」
慌ててビーカーを戻す紫麻。鏡さんがくすくす笑った。
「嘘よ、硫酸なんてそんな簡単に取り扱い許可もらえるわけないでしょ」
「本当ですよ。飲んでみますか」
「飲めるかっ!」
更に言う男子部員に、紫麻が噛みつく勢いで拒否する。女子部員のほうが呆れたように言った。
「やめなさいよ。菜(なの)水(みず)くん。……ごめんなさい、彼、人をからかうのが好きなんです。……そこの人が今言ったとおり、これはもちろん硫酸ではありません。でも、一応劇薬ではあるんです」
「結局何なの?」
ぼくが尋ねると、鏡さんはビーカーの液体に目をこらした。
「見ただけじゃ全然分からないわね……。なんだろう、特別においがするわけでもないし……」
「こうすれば分かります」
菜水とかいう男子部員は、机の上にあったマスクを着け、手袋をした手でピンセットを取り、机の上に散らばっていたたくさんの鉄片のひとつを拾い上げる。
「よく見ててください」
言うと、鉄片をビーカーの中の液体に浸した。───でも、特に変化は見られない。紫麻が肩をすくめた。
「何も起こらないぜ?」
「待って」
慎重な声で、鏡さん。
「なんか、色が変わってきてる」
鏡さんの言うとおり、黒かった鉄片が、だんだん灰色になり、見る間に真っ白になってしまった。
菜水くんは、真っ白になった鉄片を液体から取り上げる。
「さて───これ、もう『鉄』としての役割もなく、使い物にもなりません。磁石にも反応しません」
ぼくは息を呑んだ。菜水くんがその台詞を言っている間に、元は鉄だった塊にたちまちひびが入り、砕け散ってしまったのだ。散ったものですら、床に落ちた先から消えていってしまう。
「鉄だけがこうなってしまうわけじゃない。人間には特に害はありませんが、『機械』にとっては劇薬です。何しろこの液体をかぶったら、車だろうがコンピュータだろうが、数秒でこんなふうになってしまうんです。使い物にならなくなった機械を無駄なく処理するのに、とても役に立ちますよ。『機械(シナーク)還元(リフ)』とはよく言ったもんです」
「へえ」
紫麻が感心し、ぼくは鏡さんに話しかけようとして隣を向き、そこに彼女の姿がないことに気がついた。
鏡さんは、数メートルほど離れたところまで移動していて、ぼくと目が合うといかにもという愛想笑いを浮かべた。……でもなんだか、口元がひきつっているみたいだ。微妙に。
ぼくの隣で、紫麻が呼びかける。
「あんた、入部するか?」
「いえ───やっぱり、遠慮するわ」
「なんで? 入りたいんじゃなかったのかよ」
「いいのよ」
鏡さんは、少しきつい口調で言った。むっとして何か言いかけた紫麻を、ぼくは慌てて止める。
「いいじゃないか、紫麻。ねえ鏡さん、今日は一緒に帰らない? ヒューマノイドとかの件でも、物騒だし……」
「……ううん、いいの。悪いけど、ひとりで帰るわ。また明日ね」
申し訳なさそうに上目遣いでぼくを見て、鏡さんは部屋を出て行った。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
CoSMoS ∞ MaCHiNa ≠ ReBiRTH
L0K1
SF
機械仕掛けの宇宙は僕らの夢を見る――
西暦2000年――
Y2K問題が原因となり、そこから引き起こされたとされる遺伝子突然変異によって、異能超人が次々と誕生する。
その中で、元日を起点とし世界がタイムループしていることに気付いた一部の能力者たち。
その原因を探り、ループの阻止を試みる主人公一行。
幾度となく同じ時間を繰り返すたびに、一部の人間にだけ『メメント・デブリ』という記憶のゴミが蓄積されるようになっていき、その記憶のゴミを頼りに、彼らはループする世界を少しずつ変えていった……。
そうして、訪れた最終ループ。果たして、彼らの運命はいかに?
何不自由のない生活を送る高校生『鳳城 さとり』、幼馴染で彼が恋心を抱いている『卯月 愛唯』、もう一人の幼馴染で頼りになる親友の『黒金 銀太』、そして、謎の少女『海風 愛唯』。
オカルト好きな理系女子『水戸 雪音』や、まだ幼さが残るエキゾチック少女『天野 神子』とともに、世界の謎を解き明かしていく。
いずれ、『鳳城 さとり』は、謎の存在である『世界の理』と、謎の人物『鳴神』によって、自らに課せられた残酷な宿命を知ることになるだろう――
錬金術師と銀髪の狂戦士
ろんど087
SF
連邦科学局を退所した若き天才科学者タイト。
「錬金術師」の異名をかれが、旅の護衛を依頼した傭兵は可愛らしい銀髪、ナイスバディの少女。
しかし彼女は「銀髪の狂戦士」の異名を持つ腕利きの傭兵……のはずなのだが……。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
G.o.D 完結篇 ~ノロイの星に カミは集う~
風見星治
SF
平凡な男と美貌の新兵、救世の英雄が死の運命の次に抗うは邪悪な神の奸計
※ノベルアップ+で公開中の「G.o.D 神を巡る物語 前章」の続編となります。読まなくても楽しめるように配慮したつもりですが、興味があればご一読頂けると喜びます。
※一部にイラストAIで作った挿絵を挿入していましたが、全て削除しました。
話自体は全て書き終わっており、週3回程度、奇数日に更新を行います。
ジャンルは現代を舞台としたSFですが、魔法も登場する現代ファンタジー要素もあり
英雄は神か悪魔か? 20XX年12月22日に勃発した地球と宇宙との戦いは伊佐凪竜一とルミナ=AZ1の二人が解析不能の異能に目覚めたことで終息した。それからおよそ半年後。桁違いの戦闘能力を持ち英雄と称賛される伊佐凪竜一は自らの異能を制御すべく奮闘し、同じく英雄となったルミナ=AZ1は神が不在となった旗艦アマテラス復興の為に忙しい日々を送る。
一見すれば平穏に見える日々、しかし二人の元に次の戦いの足音が忍び寄り始める。ソレは二人を分断し、陥れ、騙し、最後には亡き者にしようとする。半年前の戦いはどうして起こったのか、いまだ見えぬ正体不明の敵の狙いは何か、なぜ英雄は狙われるのか。物語は久方ぶりに故郷である地球へと帰還した伊佐凪竜一が謎の少女と出会う事で大きく動き始める。神を巡る物語が進むにつれ、英雄に再び絶望が襲い掛かる。
主要人物
伊佐凪竜一⇒半年前の戦いを経て英雄となった地球人の男。他者とは比較にならない、文字通り桁違いの戦闘能力を持つ反面で戦闘技術は未熟であるためにひたすら訓練の日々を送る。
ルミナ=AZ1⇒同じく半年前の戦いを経て英雄となった旗艦アマテラス出身のアマツ(人類)。その高い能力と美貌故に多くの関心を集める彼女はある日、自らの出生を知る事になる。
謎の少女⇒伊佐凪竜一が地球に帰還した日に出会った謎の少女。一見すればとても品があり、相当高貴な血筋であるように見えるがその正体は不明。二人が出会ったのは偶然か必然か。
※SEGAのPSO2のEP4をオマージュした物語ですが、固有名詞を含め殆ど面影がありません。世界観をビジュアル的に把握する参考になるかと思います。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる