40 / 52
40、いつか大好きな紫が見てみたい
しおりを挟む
「近くに茶屋があるそうだ。そこへ寄ってから町に下りよう」
次男の提案で一行は敷地内の外れにある茶屋を訪れた。赤色の傘が目印の小さな茶屋で、そばには滝と小川の流れる見事な竹林が広がっていた。有之助たちが抹茶や団子を食べる中、守だけが輪の中から外れて1人離れた席に座り、滝の流れを目で追っていた。
「守、お前も食べないのか」
有之助は抹茶と団子を持って彼の隣に座り、同じ方向を見つめた。ふと顔をのぞいてみると、勇気にみなぎっていた昨日の夜とは明らかに表情が違っていた。
「不安だよな」
「そんなんじゃ……俺はただ、精に対抗できる書術を考えて、真面目な顔になってただけだ」
「そうなのか? 僕は少し、いや――かなり不安だ。あと半年あるとはいえ、戦う相手が人間でない以上、どうしたらいいのか、分からない」
「心配するな。1人で勝てる相手じゃないんだ。それに、精に対抗するための即戦力として俺は選ばれた。自分にできることを全うするまでだ」
「そうだな。守がいてくれて助かる」
思わず笑顔をこぼすと守は急にそっぽを向いた。長い前髪はさらに垂れて目元を覆った。
「守の書術を見たとき、すごい感動したんだ。字が、体の中に溶けていくって。本当に、世界には知らないものばかりだって、思い知らされた。だから守、お前はすごいやつだよ。人を感動させられるんだ。僕にはできない」
「感動?」
守は数秒固まると顔を上げた。
「お前は、俺の書術を見て、感動したっていうのか?」
「うん、そうだよ」
「そんなこと言われたの、初めてだ。俺はただ、人の役に立ちたくて書術師になった。やっと試験に合格しても、何度も何度も、派遣審査に落ちて。だから、今回選んでくれたのは俺、運がよかったんだ。あの次男って人は、他の書術師より変わった方が好みらしいし」
「実力だよ」
有之助は驚く守にこう続けた。
「それに、次男さんが守を選んだのはそれだけじゃないと思う」
「え?」
「一緒に働きたい。そう思えたからだよ。仕事は能力だ、そんなふうに考える人だって、もちろんいる。だけど、仕事は人だって考える人もいる。次男さんは、根の深いところでは人で見ている部分もあると思う。あぁ、他の候補者の人たちが駄目だとか、そう言ってるわけじゃ……」
「ありがと」
ぼそりと守は言った。有之助は顔に笑みを浮かべ、3本ある団子から1本取って守に渡した。
「いいの?」
「食べると元気が出る」
団子を取った守は一口食べて満足そうに喉を鳴らした。2人はしばらく肩を並べ、小川の流れる音を聞いていた。
「有之助」
団子が残り一つになったところで守が話し掛けてきた。
「お前はなぜ油を探してるんだ。まだ、聞いてなかったよな」
「母さんを、助けたいんだ」
有之助は母の顔を思い浮かべながら唇をかみしめた。
「僕は今、その原動力だけで動いてる」
そう言って有之助は笑った。
「病気なのか」
「うん。今も眠ったままだ。医者に二つの選択肢から選べと言われたんだ。生きるか、死ぬかを――僕はただ必死で、生きる方を選んだ。どっちが正しかったかなんて分からない。批判する人もいれば、擁護する人だっているから」
「気にするなよ。ちゃんと選んだんだろ。正しいと思う方を。だから今、お前はここにいる。すごいよ、有之助は。たった1人で重い決断をしたんだ」
有之助は心の中で激しい嫌悪感にさいなまれた。病で苦しむ母を1人置いてきた人間がすごい? そんなわけがあるはずない。
「医療だけでは助けられないものがある。僕以外にも、なすすべがなく悲しい思いをしている人はたくさんいる。自然の摂理と言ってしまえばそれまでだ。みんな、死からは逃れられない。そんなもの分かってる。でも、それでも僕は最後まで望みを捨てたくないんだ」
有之助はつい自分のことばかり話したと思い、ふと笑顔になってこう尋ねた。
「守は夢かなにかあるのか?」
「え?」
逆に質問されると思っていなかったのか守は固まった。長い前髪を壁みたいにして目を隠した。
「仕事とは別にさ、かなえたい夢とか、どんなささいなことでもいい。ないのか?」
この国で夢を語るのはある種の”タブー”だと両者とも心の中では分かっていだ。それでも、有之助は聞かずにはいられなかった。
「ないよ」
「本当にないのか?」
「う……ん」
「そっか」有之助は肩をすくめた。
しばらく2人の沈黙を水が流れる音が埋めた。そのとき、強い風が吹いた。ふと隣を見ると、守は長い前髪が風になぶられて目が見えないよう必死に手で押さえていた。
「野暮なことを聞くかもしれないが、守はどうして前髪をそんなに長く伸ばしているんだ?」
守はハッとして少し顔を上げた。
「僕は人の目を見て話したい方だからさ、つい気になっちゃって」
守はうつむいてまた前髪に手を当てた。
「俺は真っすぐな人間じゃないから、真っすぐ人の目を見るのが苦手なんだ。見たくないものを、こうしていると避けられるような気がする。前髪は俺にとって大切なものなんだ」
「そっか、じゃあ僕は守にしてみれば見たくないものなのか」
ポリポリ頭をかくと守は急にあたふたして謝った。
「そういうわけじゃないんだ、うまく言えないけど。とにかく、あんたみたいに真っすぐな人間じゃないんだよ、俺は」
「僕は真っすぐじゃない」
「真っすぐだよ」
「僕らは目から伝わる情報にかなり助けられているけど、同時に見たくもないものを見て、傷つく。美しいものだけを見ていたいけど、そうはいかない。それじゃあ、守が見ていたいものって、なんなんだ?」
「見ていたいもの?」
守はきょとんとした。
「うん、好きなものくらい、守にもあるだろう?」
しばらくすると守はポツリと言った。
「俺、紫色が好きなんだ」
「紫色?」
「ほら、この着物も紫色だろ」
「確かに。よく見てみると、守の髪の色とよく似てるな。青みがかって紫色っぽくも見える。こういう色のことをなんて言うんだろうな」
「ぬれがらす色」
「色にそんな言葉があるのか! 初めて聞いたよ。すごいなぁ。僕はそういうの、うといからさ、赤とか青とか、そのくらいの言葉しか知らない」
「色にはいろんな言葉がある。同じ赤でも、紅、朱、丹って具合にさ」
「ぬれがらすって言葉、いい響きだな」
守は途端に柔らかい表情になった。
「有之助の髪色は、なんだか少し明るい感じがする」
「目立つだろ? 母さんに似て赤色なんだ。ん? どうした?」
ぼーっとする守に有之助は呼び掛けた。彼は夢でも見るように有之助の顔に手を近づけ、触れる直前で弱々しく手を引っ込めた。
「なぁ、聞いてもいいか」
「なんだ?」
「紫って……どんな色なんだ」
「紫色? 君の着物がそうじゃ――」
言い掛けて有之助は気付いた。
「色、見えないのか?」
守はだんまりを決め込み、有之助はとっさには声が出なかった。
「だからさ、俺、いつか大好きな紫が見てみたい。字は書けるけど、どんな色なのかは描けないからさ」
「守」
「やっぱり言うんじゃなかった、こんな夢。どうせかないやしない。今のは気に――」
有之助は守を強く引き寄せた。突然抱き着かれた守は手をつきながらしばらく何も言えずにいた。
「言ってくれてありがとう」
次男の提案で一行は敷地内の外れにある茶屋を訪れた。赤色の傘が目印の小さな茶屋で、そばには滝と小川の流れる見事な竹林が広がっていた。有之助たちが抹茶や団子を食べる中、守だけが輪の中から外れて1人離れた席に座り、滝の流れを目で追っていた。
「守、お前も食べないのか」
有之助は抹茶と団子を持って彼の隣に座り、同じ方向を見つめた。ふと顔をのぞいてみると、勇気にみなぎっていた昨日の夜とは明らかに表情が違っていた。
「不安だよな」
「そんなんじゃ……俺はただ、精に対抗できる書術を考えて、真面目な顔になってただけだ」
「そうなのか? 僕は少し、いや――かなり不安だ。あと半年あるとはいえ、戦う相手が人間でない以上、どうしたらいいのか、分からない」
「心配するな。1人で勝てる相手じゃないんだ。それに、精に対抗するための即戦力として俺は選ばれた。自分にできることを全うするまでだ」
「そうだな。守がいてくれて助かる」
思わず笑顔をこぼすと守は急にそっぽを向いた。長い前髪はさらに垂れて目元を覆った。
「守の書術を見たとき、すごい感動したんだ。字が、体の中に溶けていくって。本当に、世界には知らないものばかりだって、思い知らされた。だから守、お前はすごいやつだよ。人を感動させられるんだ。僕にはできない」
「感動?」
守は数秒固まると顔を上げた。
「お前は、俺の書術を見て、感動したっていうのか?」
「うん、そうだよ」
「そんなこと言われたの、初めてだ。俺はただ、人の役に立ちたくて書術師になった。やっと試験に合格しても、何度も何度も、派遣審査に落ちて。だから、今回選んでくれたのは俺、運がよかったんだ。あの次男って人は、他の書術師より変わった方が好みらしいし」
「実力だよ」
有之助は驚く守にこう続けた。
「それに、次男さんが守を選んだのはそれだけじゃないと思う」
「え?」
「一緒に働きたい。そう思えたからだよ。仕事は能力だ、そんなふうに考える人だって、もちろんいる。だけど、仕事は人だって考える人もいる。次男さんは、根の深いところでは人で見ている部分もあると思う。あぁ、他の候補者の人たちが駄目だとか、そう言ってるわけじゃ……」
「ありがと」
ぼそりと守は言った。有之助は顔に笑みを浮かべ、3本ある団子から1本取って守に渡した。
「いいの?」
「食べると元気が出る」
団子を取った守は一口食べて満足そうに喉を鳴らした。2人はしばらく肩を並べ、小川の流れる音を聞いていた。
「有之助」
団子が残り一つになったところで守が話し掛けてきた。
「お前はなぜ油を探してるんだ。まだ、聞いてなかったよな」
「母さんを、助けたいんだ」
有之助は母の顔を思い浮かべながら唇をかみしめた。
「僕は今、その原動力だけで動いてる」
そう言って有之助は笑った。
「病気なのか」
「うん。今も眠ったままだ。医者に二つの選択肢から選べと言われたんだ。生きるか、死ぬかを――僕はただ必死で、生きる方を選んだ。どっちが正しかったかなんて分からない。批判する人もいれば、擁護する人だっているから」
「気にするなよ。ちゃんと選んだんだろ。正しいと思う方を。だから今、お前はここにいる。すごいよ、有之助は。たった1人で重い決断をしたんだ」
有之助は心の中で激しい嫌悪感にさいなまれた。病で苦しむ母を1人置いてきた人間がすごい? そんなわけがあるはずない。
「医療だけでは助けられないものがある。僕以外にも、なすすべがなく悲しい思いをしている人はたくさんいる。自然の摂理と言ってしまえばそれまでだ。みんな、死からは逃れられない。そんなもの分かってる。でも、それでも僕は最後まで望みを捨てたくないんだ」
有之助はつい自分のことばかり話したと思い、ふと笑顔になってこう尋ねた。
「守は夢かなにかあるのか?」
「え?」
逆に質問されると思っていなかったのか守は固まった。長い前髪を壁みたいにして目を隠した。
「仕事とは別にさ、かなえたい夢とか、どんなささいなことでもいい。ないのか?」
この国で夢を語るのはある種の”タブー”だと両者とも心の中では分かっていだ。それでも、有之助は聞かずにはいられなかった。
「ないよ」
「本当にないのか?」
「う……ん」
「そっか」有之助は肩をすくめた。
しばらく2人の沈黙を水が流れる音が埋めた。そのとき、強い風が吹いた。ふと隣を見ると、守は長い前髪が風になぶられて目が見えないよう必死に手で押さえていた。
「野暮なことを聞くかもしれないが、守はどうして前髪をそんなに長く伸ばしているんだ?」
守はハッとして少し顔を上げた。
「僕は人の目を見て話したい方だからさ、つい気になっちゃって」
守はうつむいてまた前髪に手を当てた。
「俺は真っすぐな人間じゃないから、真っすぐ人の目を見るのが苦手なんだ。見たくないものを、こうしていると避けられるような気がする。前髪は俺にとって大切なものなんだ」
「そっか、じゃあ僕は守にしてみれば見たくないものなのか」
ポリポリ頭をかくと守は急にあたふたして謝った。
「そういうわけじゃないんだ、うまく言えないけど。とにかく、あんたみたいに真っすぐな人間じゃないんだよ、俺は」
「僕は真っすぐじゃない」
「真っすぐだよ」
「僕らは目から伝わる情報にかなり助けられているけど、同時に見たくもないものを見て、傷つく。美しいものだけを見ていたいけど、そうはいかない。それじゃあ、守が見ていたいものって、なんなんだ?」
「見ていたいもの?」
守はきょとんとした。
「うん、好きなものくらい、守にもあるだろう?」
しばらくすると守はポツリと言った。
「俺、紫色が好きなんだ」
「紫色?」
「ほら、この着物も紫色だろ」
「確かに。よく見てみると、守の髪の色とよく似てるな。青みがかって紫色っぽくも見える。こういう色のことをなんて言うんだろうな」
「ぬれがらす色」
「色にそんな言葉があるのか! 初めて聞いたよ。すごいなぁ。僕はそういうの、うといからさ、赤とか青とか、そのくらいの言葉しか知らない」
「色にはいろんな言葉がある。同じ赤でも、紅、朱、丹って具合にさ」
「ぬれがらすって言葉、いい響きだな」
守は途端に柔らかい表情になった。
「有之助の髪色は、なんだか少し明るい感じがする」
「目立つだろ? 母さんに似て赤色なんだ。ん? どうした?」
ぼーっとする守に有之助は呼び掛けた。彼は夢でも見るように有之助の顔に手を近づけ、触れる直前で弱々しく手を引っ込めた。
「なぁ、聞いてもいいか」
「なんだ?」
「紫って……どんな色なんだ」
「紫色? 君の着物がそうじゃ――」
言い掛けて有之助は気付いた。
「色、見えないのか?」
守はだんまりを決め込み、有之助はとっさには声が出なかった。
「だからさ、俺、いつか大好きな紫が見てみたい。字は書けるけど、どんな色なのかは描けないからさ」
「守」
「やっぱり言うんじゃなかった、こんな夢。どうせかないやしない。今のは気に――」
有之助は守を強く引き寄せた。突然抱き着かれた守は手をつきながらしばらく何も言えずにいた。
「言ってくれてありがとう」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
亡国の系譜と神の婚約者
仁藤欣太郎
ファンタジー
二十年前に起こった世界戦争の傷跡も癒え、世界はかつてない平和を享受していた。
最果ての島イールに暮らす漁師の息子ジャンは、外の世界への好奇心から幼馴染のニコラ、シェリーを巻き込んで自分探しの旅に出る。
ジャンは旅の中で多くの出会いを経て大人へと成長していく。そして渦巻く陰謀、社会の暗部、知られざる両親の過去……。彼は自らの意思と無関係に大きな運命に巻き込まれていく。
☆本作は小説家になろう、マグネットでも公開しています。
☆挿絵はみずきさん(ツイッター: @Mizuki_hana93)にお願いしています。
☆ノベルアッププラスで最新の改稿版の投稿をはじめました。間違いの修正なども多かったので、気になる方はノベプラ版をご覧ください。こちらもプロの挿絵付き。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる