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第11話
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取り立てに来たグチ金の使いに頭を下げて、なんとか少しだけ期日を延ばしてもらったが、このままではマジでヤバいコトになってきた。
とにかく早いトコ柊一サンを口説き落として、まとまった金を引き出したいのは山々だが、現状の感触では金銭をねだれるような状態ではない。
例の素っ気なさで、俺の借金なんて自分には関係ないと真っ向断られそうだし、それどころか呆れて逃げられてしまう可能性が大だ。
柊一サン以外の客もチョイチョイ釣り上げているが、そこから得る収入など生活費でチャラになる。
結論は、少々非道でも確実に金になる方法を選択するしかない…だった。
その方法とは、簡単に言うとAVだ。
それも正規品でなく裏ネタで、俺が誰かとヤッてるとこを撮って、画像を裏ビデオのディーラーに持ち込めば、直で買い上げてくれるという訳だ。
ディーラーは自分の店舗なりネットなりで利益を上げる。
画像の内容次第では美味しい収入になるので、俺の切羽詰まった時の裏技にしている。
もちろん普段は相手の了解を取ってから撮影するのだが、今はそんなキレイゴトを言っている場合じゃない。
そもそも盗撮の方が高く売れるし、映ってるのが上玉のベッピンでしかもドシロウトとくれば、言い値で買い取らせる事も出来る。
そういう意味で、柊一サンは確実に売れる商品だ。
俺は念入りに準備を整えて土曜日を待ち、連絡してきた柊一サンをDISTANCEに呼び出した。
「今夜は新宿でメシ食おうよ。まだ、時間も早いし」
そう言うと柊一サンは何も疑わずに店へ来た。
「どこで食事をする?」
「もう決めてあるよ。でもその前に、ちょっとイイ?」
適当に言いつくろって、俺は柊一サンを化粧室に引っ張り込む。
「こんな所に、なんだよ?」
「だってせっかく食事してゆっくりデートするなら、特別な遊びがしたいじゃん」
狭い個室では、わざわざ詰める必要もないぐらい二人の距離は接近している。
キスをしながら身体を撫で回す事だって簡単に出来る。
ちょっと要領よくやれば、ベルトを緩めて下着の中に手を忍び込ませる事だって、出来てしまう。
「よせよ、こんな場所で……」
「この店の常連はもっぱら、ココはこーゆーコトに利用してるんだよ」
こんな場所と言いながらも、柊一サンはやっぱり俺のなすがままだ。
柊一サンが無抵抗な事は予想済みだったから、俺は準備してきた最初のアイテムを取り出すと、それを柊一サンの体内にねじ込んだ。
「ぅ、あ……っ!」
驚愕に見開いた目が、俺を見る。
「ただのローターさ。小さいけど途中で括れてるから落ちないし、それにこのコードをこうやって巻き付ければ、根本をキチンと絞められる。折角のデートだもん。楽しまないとね?」
「ば……かっ! 抜け……よっ!」
「大丈夫だって。こういうオモチャは慣れると面白くなるんだから」
「い………や…だ。気持ち悪い……」
ひどく嫌がるのをキスで黙らせて、俺は柊一サンの服装をいつもの整ったビジネススーツからパンクっぽいペイント柄が入ったラフな恰好に着替えさせる。
わざわざ服を着替えさせたのは、体型にフィットしたビジネススーツでは、ローターを動かした時あからさまに目立ってしまうのを防ぐ為だ。
「さぁ、行こう」
「頼むから……外して…くれ……」
「ダメダメ。あんまりダダをこねると、おしおきしちゃうよ?」
俺はそう言ってから、手元のコントローラーを柊一サンに見せる。
「コレ、なんだか解る? このスイッチをONにすると………」
「あっ! ああっ!」
全身を強張らせ、柊一サンは悲鳴を上げた。
「や………おねが………止め………」
「イイコにしてたら、止めてあげる」
柊一サンが首を縦に振るのを確認して、スイッチを止めてやった。
「ここから外に出たら、そんな色っぽい声あげちゃダメだよ? 柊一サンの中にエッチな道具が入れてあるって、みんなにバレちゃうからさ。気をつけなきゃね」
忠告には恨めしげな目線が返ってきただけだったが。
それでも俺が個室を出ると、柊一サンは黙って後から付いてきた。
食事を済ませる頃には、柊一サンはもう足元もおぼつかない様子だった。
レストランに入った時には既に何も食べられないくらいで、懇願するような目で俺を見るので、俺だってそこそこの食事しか出来なかったくらいだ。
しかしそれも当然の結果で、食事の前に入った映画は客入りの少ないものを選び、上映中の闇に紛れてローターを微弱振動させながら、俺は柊一サンの身体にイタズラしまくっていたのだ。
少々苛めすぎたくらいだったが、企てに気付かれないようにする為には、それくらいの用心が必要だった。
もう自宅までとても移動出来ない状態だったから、最初の時に使ったホテルに連れ込んでも不自然ではなく、部屋に入った途端に柊一サンはベッドに倒れ込んでしまった。
とにかく早いトコ柊一サンを口説き落として、まとまった金を引き出したいのは山々だが、現状の感触では金銭をねだれるような状態ではない。
例の素っ気なさで、俺の借金なんて自分には関係ないと真っ向断られそうだし、それどころか呆れて逃げられてしまう可能性が大だ。
柊一サン以外の客もチョイチョイ釣り上げているが、そこから得る収入など生活費でチャラになる。
結論は、少々非道でも確実に金になる方法を選択するしかない…だった。
その方法とは、簡単に言うとAVだ。
それも正規品でなく裏ネタで、俺が誰かとヤッてるとこを撮って、画像を裏ビデオのディーラーに持ち込めば、直で買い上げてくれるという訳だ。
ディーラーは自分の店舗なりネットなりで利益を上げる。
画像の内容次第では美味しい収入になるので、俺の切羽詰まった時の裏技にしている。
もちろん普段は相手の了解を取ってから撮影するのだが、今はそんなキレイゴトを言っている場合じゃない。
そもそも盗撮の方が高く売れるし、映ってるのが上玉のベッピンでしかもドシロウトとくれば、言い値で買い取らせる事も出来る。
そういう意味で、柊一サンは確実に売れる商品だ。
俺は念入りに準備を整えて土曜日を待ち、連絡してきた柊一サンをDISTANCEに呼び出した。
「今夜は新宿でメシ食おうよ。まだ、時間も早いし」
そう言うと柊一サンは何も疑わずに店へ来た。
「どこで食事をする?」
「もう決めてあるよ。でもその前に、ちょっとイイ?」
適当に言いつくろって、俺は柊一サンを化粧室に引っ張り込む。
「こんな所に、なんだよ?」
「だってせっかく食事してゆっくりデートするなら、特別な遊びがしたいじゃん」
狭い個室では、わざわざ詰める必要もないぐらい二人の距離は接近している。
キスをしながら身体を撫で回す事だって簡単に出来る。
ちょっと要領よくやれば、ベルトを緩めて下着の中に手を忍び込ませる事だって、出来てしまう。
「よせよ、こんな場所で……」
「この店の常連はもっぱら、ココはこーゆーコトに利用してるんだよ」
こんな場所と言いながらも、柊一サンはやっぱり俺のなすがままだ。
柊一サンが無抵抗な事は予想済みだったから、俺は準備してきた最初のアイテムを取り出すと、それを柊一サンの体内にねじ込んだ。
「ぅ、あ……っ!」
驚愕に見開いた目が、俺を見る。
「ただのローターさ。小さいけど途中で括れてるから落ちないし、それにこのコードをこうやって巻き付ければ、根本をキチンと絞められる。折角のデートだもん。楽しまないとね?」
「ば……かっ! 抜け……よっ!」
「大丈夫だって。こういうオモチャは慣れると面白くなるんだから」
「い………や…だ。気持ち悪い……」
ひどく嫌がるのをキスで黙らせて、俺は柊一サンの服装をいつもの整ったビジネススーツからパンクっぽいペイント柄が入ったラフな恰好に着替えさせる。
わざわざ服を着替えさせたのは、体型にフィットしたビジネススーツでは、ローターを動かした時あからさまに目立ってしまうのを防ぐ為だ。
「さぁ、行こう」
「頼むから……外して…くれ……」
「ダメダメ。あんまりダダをこねると、おしおきしちゃうよ?」
俺はそう言ってから、手元のコントローラーを柊一サンに見せる。
「コレ、なんだか解る? このスイッチをONにすると………」
「あっ! ああっ!」
全身を強張らせ、柊一サンは悲鳴を上げた。
「や………おねが………止め………」
「イイコにしてたら、止めてあげる」
柊一サンが首を縦に振るのを確認して、スイッチを止めてやった。
「ここから外に出たら、そんな色っぽい声あげちゃダメだよ? 柊一サンの中にエッチな道具が入れてあるって、みんなにバレちゃうからさ。気をつけなきゃね」
忠告には恨めしげな目線が返ってきただけだったが。
それでも俺が個室を出ると、柊一サンは黙って後から付いてきた。
食事を済ませる頃には、柊一サンはもう足元もおぼつかない様子だった。
レストランに入った時には既に何も食べられないくらいで、懇願するような目で俺を見るので、俺だってそこそこの食事しか出来なかったくらいだ。
しかしそれも当然の結果で、食事の前に入った映画は客入りの少ないものを選び、上映中の闇に紛れてローターを微弱振動させながら、俺は柊一サンの身体にイタズラしまくっていたのだ。
少々苛めすぎたくらいだったが、企てに気付かれないようにする為には、それくらいの用心が必要だった。
もう自宅までとても移動出来ない状態だったから、最初の時に使ったホテルに連れ込んでも不自然ではなく、部屋に入った途端に柊一サンはベッドに倒れ込んでしまった。
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