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第8話
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「ココ、柊一サンの?」
「ん? ああ。呼び付けて悪かったが、この間は帰りに電車でかなり辛かったから…」
「それって、今夜は手加減してってコト? それとも、自宅で安心だから、もっとヨクしてっておねだり?」
赤面しながら身をかわそうとする身体を、強引に抱き寄せる。
「ちょ……まだ、シャワーを………」
「このままで全然構わない。柊一サン、イイ匂いだからね」
口唇を重ねて、舌を絡め取る。
スラックスの上から股間を撫で上げると、身体が先日の夜を思い出したように戦慄いた。
「乳首がシャツの上から判るぐらい、ツンツンに堅くなってるね? 待ちきれない?」
「ちが……っ」
「俺さぁ、ちょっと拗ねてるんだ。連絡くれるって言ったのに、2週間も放置されてさ。名刺の住所から、会社に押しかけてやろうかと思ったぐらい」
シャツを脱がして、スラックスのベルトも前立ても簡単にくつろがせる。
柊一サンの反応は、不思議だ。
何もかもが初めてらしい初々しさも、セックスはもちろん下ネタなんかにも過剰に反応する様子なんかも、実にバッチリ俺の理想にハマッちゃってる。
俺にとっては、好みピッタリのベッピンだ。
俺は軽薄な人間だが、自己陶酔はして無い。
故に別れ際のあの素っ気なさで、以降も梨のツブテでは、テッキリ振られたと解釈してた。
それが再び連絡を寄越してきて、逢った途端に自宅へご招待なんて、柊一サンの行動はまるでちぐはぐで真意がサッパリ掴めない。
なにより、明らかに最初からセックス目的での逢瀬だと言うのに、いざ行為に及ぼうとするとこの調子で戸惑って見せたり、及び腰になったりする。
最初の時は、初めてづくしの所為かとも思っていたのだが。
今夜は、呼び出し方と逢瀬の場所に対して、この様子と態度は、決定的に俺の中に違和感を植え付けた。
俺は柊一サンの肩を押し、部屋の中央に置かれているソファに背後から寄りかからせて、両手で背もたれに掴まるような形で立たせた。
その格好のまま肩からシャツを落とし、下肢の衣類を下着ごと膝まで下げてしまう。
明るい部屋でいきなりこんな事、いつもなら、俺に惚れきってる相手にしかやらない。
だがこのベッピンの場合は真意が分からないからやりにくい。
わざわざ俺を呼び出して行為に及んでいるのだから、ある程度は俺を必要としているらしいが、それってどの程度なのか?
そこんとこを探りたくて、今夜はわざと強引に振る舞う事に決めたのだ。
柊一サンは赤面して顔を背けているものの、俺のするがままになっていて、晒された身体は既に反応し始めている。
俺はしゃがんで、やや突き出し気味にさせた柊一サンの腰の高さに目線を下げた。
「ん? ああ。呼び付けて悪かったが、この間は帰りに電車でかなり辛かったから…」
「それって、今夜は手加減してってコト? それとも、自宅で安心だから、もっとヨクしてっておねだり?」
赤面しながら身をかわそうとする身体を、強引に抱き寄せる。
「ちょ……まだ、シャワーを………」
「このままで全然構わない。柊一サン、イイ匂いだからね」
口唇を重ねて、舌を絡め取る。
スラックスの上から股間を撫で上げると、身体が先日の夜を思い出したように戦慄いた。
「乳首がシャツの上から判るぐらい、ツンツンに堅くなってるね? 待ちきれない?」
「ちが……っ」
「俺さぁ、ちょっと拗ねてるんだ。連絡くれるって言ったのに、2週間も放置されてさ。名刺の住所から、会社に押しかけてやろうかと思ったぐらい」
シャツを脱がして、スラックスのベルトも前立ても簡単にくつろがせる。
柊一サンの反応は、不思議だ。
何もかもが初めてらしい初々しさも、セックスはもちろん下ネタなんかにも過剰に反応する様子なんかも、実にバッチリ俺の理想にハマッちゃってる。
俺にとっては、好みピッタリのベッピンだ。
俺は軽薄な人間だが、自己陶酔はして無い。
故に別れ際のあの素っ気なさで、以降も梨のツブテでは、テッキリ振られたと解釈してた。
それが再び連絡を寄越してきて、逢った途端に自宅へご招待なんて、柊一サンの行動はまるでちぐはぐで真意がサッパリ掴めない。
なにより、明らかに最初からセックス目的での逢瀬だと言うのに、いざ行為に及ぼうとするとこの調子で戸惑って見せたり、及び腰になったりする。
最初の時は、初めてづくしの所為かとも思っていたのだが。
今夜は、呼び出し方と逢瀬の場所に対して、この様子と態度は、決定的に俺の中に違和感を植え付けた。
俺は柊一サンの肩を押し、部屋の中央に置かれているソファに背後から寄りかからせて、両手で背もたれに掴まるような形で立たせた。
その格好のまま肩からシャツを落とし、下肢の衣類を下着ごと膝まで下げてしまう。
明るい部屋でいきなりこんな事、いつもなら、俺に惚れきってる相手にしかやらない。
だがこのベッピンの場合は真意が分からないからやりにくい。
わざわざ俺を呼び出して行為に及んでいるのだから、ある程度は俺を必要としているらしいが、それってどの程度なのか?
そこんとこを探りたくて、今夜はわざと強引に振る舞う事に決めたのだ。
柊一サンは赤面して顔を背けているものの、俺のするがままになっていて、晒された身体は既に反応し始めている。
俺はしゃがんで、やや突き出し気味にさせた柊一サンの腰の高さに目線を下げた。
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