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第3話
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「ふふ、ウソつきだなぁ。こんなに、おっ勃ててるのに、イヤなんて言って…」
緩やかに勃ち上がっているソレを指摘してやると、柊一サンは慌てて顔を背けたが。
よほど恥ずかしいのか、胸まで赤く染まっている。
「さっき出したばっかりなのに、もうこんなにしちゃって。溜まってンじゃない?」
ワザと揶揄すると、柊一サンは恨めしそうにキッと睨みつけてきた。
その上目遣いのちょっと反抗的な顔が、今までの戸惑った表情とはまた違って、実に扇情的だ。
しかし同時に、そういう子供じみた仕種が変に可愛らしかった。
「ココ、舐めて貰ったコト、あるの?」
唐突な問いに、柊一サンは怪訝な顔をする。
相手がその意味を理解出来ないのを良い事に、俺は返事を待たずにさっさと体勢を変えて、柊一サンのソレを口に含んだ。
「そん………な……っ!」
銜えられて、初めて慌てふためいても後の祭りだ。
「よ……せ…っ!」
俺の髪を掴んだ指先が、ねっとりと愛撫された瞬間にブルブル震えて。
今度は慌てて自分の口許を抑えて、ギリギリで抑え込んだ声が呻きになって漏れた。
根元を抑えて全体をしゃぶり、尖端を舌で割って強く刺激する。
そんな場所を舐められる羞恥に柊一サンはまるで耐え難いみたいな様子を見せていたけれど、しかしあまりに強烈な刺激に身体は素直に反応を見せた。
荒く息を吐いて、無意識のうちに足を開いて腰を突き出してきたのを見計らって、俺はベッドサイドに置かれているローションを手に取った。
冷たいローションを尖端に垂らすと、追い上げられている身体はそんな刺激すらも快感にしてしまう。
そそり立ったソレと俺の両手に塗り込めるようにローションを広げて、片手で入念にソレを刺激しながら、もう片手は尻の双丘の奥へと忍び込む。
柊一サンがハッとなった時には、俺の中指は既に固く閉じられた場所に侵入していた。
「な……っ!」
「まだ指先だけだから、痛くないでしょう?」
俺の問いに、柊一サンはかぶりを振った。
「………たい……っ」
「んん~? ホントかなぁ? だって全然萎えてないよ? 痛かったら、こんなにビンビンに堅いまんまのワケないでしょ?」
屹立しているソレを撫でながら、俺は挿入した中指を体内で動かした。
「う……ごかすな……ぁ!」
「ちょっと苦しいだけだよ。大丈夫」
逃れようと、柊一サンは必死にシーツを掴んで腰を引き上げようとするが、力が入らない手ではただシーツのシワを伸ばすだけだ。
もっとも、最初は違和感が大きいのは判っているから、そういう行動に出るだろう事も予想の範疇だけどね。
俺は撫でていた手を止めて、指先をソレに絡みつけた。
ローションで滑っている幹を、上下に緩く動かすだけで、柊一サンの反応はテキメンに変わる。
「や………んん……っ!」
よく知っている快感を与えられる事で、体内の異物感を軽減してやると、同時に緊張がほぐれてくる。
必死の抵抗がなくなれば、ローションがたっぷり塗り込められた指先を動かすのは、さほどの苦労もない。
抵抗が和らいだのを見計らって、俺は注意深く体内を探った。
しばらくすると、柊一サンは甘やかな吐息を吐きながら、ゆるゆると瞼を開く。
朦朧と…と言うか、半ばうっとりするみたいな表情で、頬を薔薇色に上気させ、自分のソレとそこで柔らかな刺激を与えている俺の手元を見つめている。
「もう、痛くないでしょ?」
問い掛けに、柊一サンは素直に頷いて見せた。
その、妙に子供っぽい仕草が、ますます俺のツボを刺激してくれる。
他人に触れられる羞恥に消え入りそうだった様子も、与えられる快感に素直に身を委ねているところも、全てがなんとも可愛らしい。
思わずクスクス笑いそうになって、俺はなおも彼の体内を探る。
「ココの快感、教えてあげるよ。だからもっと乱れて、見せて……」
ワザと淫猥な音を立てて指先を抜き差しすると、ギュッと目を閉じて口唇を噛み首を横に振る。
「恥ずかしがらずに、声出しなよ。気持ちイイんでしょ?」
少しオーバーに指を中でグルリと回し、俺は中指の他に人差し指も追加してワザとそこを広げてやった。
「や……ぁっ!」
「恥ずかしくされた方が、感じるンだよね。…って、もうそんなコト説明されなくても、身体で解ってると思うケド」
指を二本にした事で、より深く体内を探ると、彼の身体が不意にピクンと跳ね上がった。
「今、感じたんだ? どこかな? もう一度、教えてよ」
「ちが………あぁ……っ!」
否定をした所で、一度スイッチが入ってしまったら、こういう事はそう簡単に止まりはしない。
俺はソレへの刺激は止めにして、集中的に中を探った。
「違わないよ。……ホラ…」
「あ…っ! あ………っ!」
外からではなく、体内から生まれてくる未知の快感に、戸惑い焦って半ばパニックになっているらしい。
「怖がらなくていいよ、もっと素直に乱れてごらん。声上げて、啼いて、イキまくっていいから」
俺の言葉なんて、たぶんもうなんにも聞いちゃいないだろう。
緩やかに勃ち上がっているソレを指摘してやると、柊一サンは慌てて顔を背けたが。
よほど恥ずかしいのか、胸まで赤く染まっている。
「さっき出したばっかりなのに、もうこんなにしちゃって。溜まってンじゃない?」
ワザと揶揄すると、柊一サンは恨めしそうにキッと睨みつけてきた。
その上目遣いのちょっと反抗的な顔が、今までの戸惑った表情とはまた違って、実に扇情的だ。
しかし同時に、そういう子供じみた仕種が変に可愛らしかった。
「ココ、舐めて貰ったコト、あるの?」
唐突な問いに、柊一サンは怪訝な顔をする。
相手がその意味を理解出来ないのを良い事に、俺は返事を待たずにさっさと体勢を変えて、柊一サンのソレを口に含んだ。
「そん………な……っ!」
銜えられて、初めて慌てふためいても後の祭りだ。
「よ……せ…っ!」
俺の髪を掴んだ指先が、ねっとりと愛撫された瞬間にブルブル震えて。
今度は慌てて自分の口許を抑えて、ギリギリで抑え込んだ声が呻きになって漏れた。
根元を抑えて全体をしゃぶり、尖端を舌で割って強く刺激する。
そんな場所を舐められる羞恥に柊一サンはまるで耐え難いみたいな様子を見せていたけれど、しかしあまりに強烈な刺激に身体は素直に反応を見せた。
荒く息を吐いて、無意識のうちに足を開いて腰を突き出してきたのを見計らって、俺はベッドサイドに置かれているローションを手に取った。
冷たいローションを尖端に垂らすと、追い上げられている身体はそんな刺激すらも快感にしてしまう。
そそり立ったソレと俺の両手に塗り込めるようにローションを広げて、片手で入念にソレを刺激しながら、もう片手は尻の双丘の奥へと忍び込む。
柊一サンがハッとなった時には、俺の中指は既に固く閉じられた場所に侵入していた。
「な……っ!」
「まだ指先だけだから、痛くないでしょう?」
俺の問いに、柊一サンはかぶりを振った。
「………たい……っ」
「んん~? ホントかなぁ? だって全然萎えてないよ? 痛かったら、こんなにビンビンに堅いまんまのワケないでしょ?」
屹立しているソレを撫でながら、俺は挿入した中指を体内で動かした。
「う……ごかすな……ぁ!」
「ちょっと苦しいだけだよ。大丈夫」
逃れようと、柊一サンは必死にシーツを掴んで腰を引き上げようとするが、力が入らない手ではただシーツのシワを伸ばすだけだ。
もっとも、最初は違和感が大きいのは判っているから、そういう行動に出るだろう事も予想の範疇だけどね。
俺は撫でていた手を止めて、指先をソレに絡みつけた。
ローションで滑っている幹を、上下に緩く動かすだけで、柊一サンの反応はテキメンに変わる。
「や………んん……っ!」
よく知っている快感を与えられる事で、体内の異物感を軽減してやると、同時に緊張がほぐれてくる。
必死の抵抗がなくなれば、ローションがたっぷり塗り込められた指先を動かすのは、さほどの苦労もない。
抵抗が和らいだのを見計らって、俺は注意深く体内を探った。
しばらくすると、柊一サンは甘やかな吐息を吐きながら、ゆるゆると瞼を開く。
朦朧と…と言うか、半ばうっとりするみたいな表情で、頬を薔薇色に上気させ、自分のソレとそこで柔らかな刺激を与えている俺の手元を見つめている。
「もう、痛くないでしょ?」
問い掛けに、柊一サンは素直に頷いて見せた。
その、妙に子供っぽい仕草が、ますます俺のツボを刺激してくれる。
他人に触れられる羞恥に消え入りそうだった様子も、与えられる快感に素直に身を委ねているところも、全てがなんとも可愛らしい。
思わずクスクス笑いそうになって、俺はなおも彼の体内を探る。
「ココの快感、教えてあげるよ。だからもっと乱れて、見せて……」
ワザと淫猥な音を立てて指先を抜き差しすると、ギュッと目を閉じて口唇を噛み首を横に振る。
「恥ずかしがらずに、声出しなよ。気持ちイイんでしょ?」
少しオーバーに指を中でグルリと回し、俺は中指の他に人差し指も追加してワザとそこを広げてやった。
「や……ぁっ!」
「恥ずかしくされた方が、感じるンだよね。…って、もうそんなコト説明されなくても、身体で解ってると思うケド」
指を二本にした事で、より深く体内を探ると、彼の身体が不意にピクンと跳ね上がった。
「今、感じたんだ? どこかな? もう一度、教えてよ」
「ちが………あぁ……っ!」
否定をした所で、一度スイッチが入ってしまったら、こういう事はそう簡単に止まりはしない。
俺はソレへの刺激は止めにして、集中的に中を探った。
「違わないよ。……ホラ…」
「あ…っ! あ………っ!」
外からではなく、体内から生まれてくる未知の快感に、戸惑い焦って半ばパニックになっているらしい。
「怖がらなくていいよ、もっと素直に乱れてごらん。声上げて、啼いて、イキまくっていいから」
俺の言葉なんて、たぶんもうなんにも聞いちゃいないだろう。
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