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第二部:ハリー
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リサはエリザベスを寝かしつけ、夕食の後片付けを済ませると、ソファに腰を降ろし雑誌を広げた。
ハリーは、早めに帰ってくる時には必ず電話をかけてくる。しかし遅くなる時には、ほとんどかけてきた事はない。
何かに夢中になると回りが全く見えなくなるのは、ハリー自身は気がついていない事だが、まるっきりアレックスそっくりだと、リサは思った。
雑誌のページを繰る音だけの、静かな部屋。
リサは、そのファッション雑誌の華やかなページを、少しつまらなそうな表情で眺めていた。
「………?」
ふと、リサは顔を上げる。
奥の方で、物音が聞こえたような気がしたからだ。
二階の部屋に寝室がある、エリザベスが降りてきたのかもしれないと思い、目線をそちらに向けてみたが、特になにかが動く気配はない。
しばらくジッと聞き耳を立ててみても、やはりなにも聞こえてはこない。
リサは再び、雑誌に目を落とした。
「………!」
リサは、ビクリと怯えたような表情で顔を上げる。
それは本当に微かではあったけれど、しかし、けして空耳などではなく、寝室から物音がしたのだ。
リサとハリーの寝室は、一階にある。
先程寝かしつけたエリザベスが、もし本当にその部屋にいるのだとしたら、この家にひとつしかない階段を降りて、リビングを通り抜けて行くしかない。
そのリビングのソファに、今リサは座っているのだ。
物音の原因が、エリザベスである確率は、皆無の筈である。
リサは意を決したように立ち上がると、戸棚の中にある小型拳銃を取り出した。
エリザベスと自分以外に、この家の中に人間は居ない。もちろん、犬猫の類も飼っていない。
何者かが、この家の中に侵入してきたのだ。
ハリーが不在の今、この家とエリザベスを守るのは自分しかいない。
リサは履いていたローヒールの靴を脱ぐと、以前にアレックスに教わった通りに息を潜め、一歩一歩細心の注意を払いながら寝室に向かった。
寝室のドアノブに手をかけた瞬間、ふとリサはヒッチコックの映画を思い出した。
あの映画のように、寝室いっぱいに鳥がいたら、自分もあのヒロイン同様に成す術もなく悲鳴を上げるのだろうか…?
音を立てないようにノブを回し、扉を開く。
扉の向こうには、想像したような鳥の群れは存在しなかったが、代わりに小柄な人影が見えた。
「両手を挙げて、こちらを向きなさい」
部屋の明かりを灯し、銃を握りしめ、リサはできる限り威嚇的な声を出す。
相手は、意外にもおとなしく手を挙げると、ゆっくりとこちらを向いた。
煌々と灯った電灯の下で見たその人物は、小柄な男ではなく、少年だった。
「今晩は、はじめましてリサ・グレイスさん?」
銃を突きつけられているにもかかわらず、少年はニコリと笑って見せる。
「どちら様か知らないけれど、人の家を訪問する時は、玄関で呼び鈴を鳴らすのが、礼儀じゃないかしら」
「失礼だって事は、重々承知しています。でも、僕はいま世間をはばからなくちゃならないんでね。ハリーは、まだ?」
「まだなら、どうだというの?」
「そんなに警戒されちゃうと、困るんだけどな…。ちょっと手を下ろしてもいい? 片手だけでいいんだけど…」
「いいって、言うと思う?」
「思わないケド、このままにらめっこしてるの?」
「警察に連絡をするわ」
少年は肩を竦め、少し困った表情を浮かべて見せた。
「じゃあ、僕の上着の内ポケットに入ってる物、取り出してくれないかな。僕、それをアナタに渡しに来ただけなんだ」
少し考えてから、リサは少年の側に歩み寄る。
「動かないで」
銃口を突きつけながら、少年のポケットから封筒を取り出す。
「中を見てくれる?」
充分に注意をしながら、少年の側から離れ、その厚みのある封筒をリサは開いた。
中に収められた黒い革の表紙のついた手帳を取り出し、怪訝な顔で手帳を開いたリサの表情が、驚きに縁取られる。
「…これをどこで? これは兄さんの物だわ」
顔を上げたリサは、その驚いた表情を今度は恐怖に歪ませた。
少年の左手に、いつのまにか大きな銃が握られていたからである。
「それは、僕が殺した男の物さ。組織の主要人物の住所が控えてあったから、警察に渡ると厄介だったんでね。もう、そんな事を警戒する必要もなくなったから、処分しようと思ったんだけど。アナタが欲しいかと思って」
「え…?」
なにを言われているのかリサが理解をする前に、少年は鮮やかな笑みを見せてから、いきなり銃爪を引いた。
轟音が響き、リサのすぐ側にあった花瓶が砕け散る。
「……これで、大丈夫。アナタに被害は及ばないね」
「な…んの、コト?」
「正当防衛さ。今アナタが僕を撃っても、先に撃ったのは僕だから、成り立つだろ?」
少女と見紛う可愛らしい顔に満面の笑みを浮かべ、少年は左手の人差し指で銃をクルクルと回してみせる。
「なぜ私が、あなたを撃つの? …あなた、だって私を狙った訳じゃないし、それに…」
「言ったでしょう。僕はあなたのお兄さんである、その手帳の持ち主を殺したんだ。……早くしないとパトカー来ちゃうよ。サイレンサーを部屋に置きっぱなしで、取りに行け無かったんだ」
「そんなコト…、突然言われたって困るわよ。大体『自分が殺しました』って言って、殺されにくるなんて…」
「だってアナタ、お兄さんの仇を討ちたいって、思ったコト無いの? 僕はアナタなら…」
ロイがそこまで言った時、闇を引き裂くようなサイレンの音が急速に近づいてきた。
「……また、来るから……」
リサが声をかける間もなく、少年は入って来た時と同じ窓から、飛び出していった。
ハリーは、早めに帰ってくる時には必ず電話をかけてくる。しかし遅くなる時には、ほとんどかけてきた事はない。
何かに夢中になると回りが全く見えなくなるのは、ハリー自身は気がついていない事だが、まるっきりアレックスそっくりだと、リサは思った。
雑誌のページを繰る音だけの、静かな部屋。
リサは、そのファッション雑誌の華やかなページを、少しつまらなそうな表情で眺めていた。
「………?」
ふと、リサは顔を上げる。
奥の方で、物音が聞こえたような気がしたからだ。
二階の部屋に寝室がある、エリザベスが降りてきたのかもしれないと思い、目線をそちらに向けてみたが、特になにかが動く気配はない。
しばらくジッと聞き耳を立ててみても、やはりなにも聞こえてはこない。
リサは再び、雑誌に目を落とした。
「………!」
リサは、ビクリと怯えたような表情で顔を上げる。
それは本当に微かではあったけれど、しかし、けして空耳などではなく、寝室から物音がしたのだ。
リサとハリーの寝室は、一階にある。
先程寝かしつけたエリザベスが、もし本当にその部屋にいるのだとしたら、この家にひとつしかない階段を降りて、リビングを通り抜けて行くしかない。
そのリビングのソファに、今リサは座っているのだ。
物音の原因が、エリザベスである確率は、皆無の筈である。
リサは意を決したように立ち上がると、戸棚の中にある小型拳銃を取り出した。
エリザベスと自分以外に、この家の中に人間は居ない。もちろん、犬猫の類も飼っていない。
何者かが、この家の中に侵入してきたのだ。
ハリーが不在の今、この家とエリザベスを守るのは自分しかいない。
リサは履いていたローヒールの靴を脱ぐと、以前にアレックスに教わった通りに息を潜め、一歩一歩細心の注意を払いながら寝室に向かった。
寝室のドアノブに手をかけた瞬間、ふとリサはヒッチコックの映画を思い出した。
あの映画のように、寝室いっぱいに鳥がいたら、自分もあのヒロイン同様に成す術もなく悲鳴を上げるのだろうか…?
音を立てないようにノブを回し、扉を開く。
扉の向こうには、想像したような鳥の群れは存在しなかったが、代わりに小柄な人影が見えた。
「両手を挙げて、こちらを向きなさい」
部屋の明かりを灯し、銃を握りしめ、リサはできる限り威嚇的な声を出す。
相手は、意外にもおとなしく手を挙げると、ゆっくりとこちらを向いた。
煌々と灯った電灯の下で見たその人物は、小柄な男ではなく、少年だった。
「今晩は、はじめましてリサ・グレイスさん?」
銃を突きつけられているにもかかわらず、少年はニコリと笑って見せる。
「どちら様か知らないけれど、人の家を訪問する時は、玄関で呼び鈴を鳴らすのが、礼儀じゃないかしら」
「失礼だって事は、重々承知しています。でも、僕はいま世間をはばからなくちゃならないんでね。ハリーは、まだ?」
「まだなら、どうだというの?」
「そんなに警戒されちゃうと、困るんだけどな…。ちょっと手を下ろしてもいい? 片手だけでいいんだけど…」
「いいって、言うと思う?」
「思わないケド、このままにらめっこしてるの?」
「警察に連絡をするわ」
少年は肩を竦め、少し困った表情を浮かべて見せた。
「じゃあ、僕の上着の内ポケットに入ってる物、取り出してくれないかな。僕、それをアナタに渡しに来ただけなんだ」
少し考えてから、リサは少年の側に歩み寄る。
「動かないで」
銃口を突きつけながら、少年のポケットから封筒を取り出す。
「中を見てくれる?」
充分に注意をしながら、少年の側から離れ、その厚みのある封筒をリサは開いた。
中に収められた黒い革の表紙のついた手帳を取り出し、怪訝な顔で手帳を開いたリサの表情が、驚きに縁取られる。
「…これをどこで? これは兄さんの物だわ」
顔を上げたリサは、その驚いた表情を今度は恐怖に歪ませた。
少年の左手に、いつのまにか大きな銃が握られていたからである。
「それは、僕が殺した男の物さ。組織の主要人物の住所が控えてあったから、警察に渡ると厄介だったんでね。もう、そんな事を警戒する必要もなくなったから、処分しようと思ったんだけど。アナタが欲しいかと思って」
「え…?」
なにを言われているのかリサが理解をする前に、少年は鮮やかな笑みを見せてから、いきなり銃爪を引いた。
轟音が響き、リサのすぐ側にあった花瓶が砕け散る。
「……これで、大丈夫。アナタに被害は及ばないね」
「な…んの、コト?」
「正当防衛さ。今アナタが僕を撃っても、先に撃ったのは僕だから、成り立つだろ?」
少女と見紛う可愛らしい顔に満面の笑みを浮かべ、少年は左手の人差し指で銃をクルクルと回してみせる。
「なぜ私が、あなたを撃つの? …あなた、だって私を狙った訳じゃないし、それに…」
「言ったでしょう。僕はあなたのお兄さんである、その手帳の持ち主を殺したんだ。……早くしないとパトカー来ちゃうよ。サイレンサーを部屋に置きっぱなしで、取りに行け無かったんだ」
「そんなコト…、突然言われたって困るわよ。大体『自分が殺しました』って言って、殺されにくるなんて…」
「だってアナタ、お兄さんの仇を討ちたいって、思ったコト無いの? 僕はアナタなら…」
ロイがそこまで言った時、闇を引き裂くようなサイレンの音が急速に近づいてきた。
「……また、来るから……」
リサが声をかける間もなく、少年は入って来た時と同じ窓から、飛び出していった。
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