え? 婚約破棄ですか? もちろんそんなもの認めませんわ!

「婚約破棄はお断りします」
小国の第四王子であるガート=スティアートからの婚約破棄宣言を、私は一蹴しました。
今回、素直で可愛らしい私の王子様に変なことを吹き込んだのは誰かしら?
私の手にかかれば黒幕なんてすぐに始末して差し上げましてよ。

王子大好き令嬢マリア=アナベルは、今日も愛する王子をそそのかす者たちに天誅を加えるのでした。
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