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1.途切れた春の先
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思い浮かぶのはいつも春だった。
夏も秋も冬も一緒にいたのに。
桜を見ることは一度もなかったのに。
――朝陽ならわかってくれる。
刻まれた言葉が何度でも痛みを鳴らす。
俺は今も、途切れた春の先を、探しているのかもしれない。
桜の開花情報が流れ始めた、三月中旬。
繁忙期とはいえ、金曜日なのでフロアに流れる空気はいつもより緩い。終業時刻まで残り五分。今日は残業なく帰れそうだと、適当にファイルを開く。早く終わらないかな。画面右下の数字を確かめながら意味もなくキーボードに触れる。と、電話が鳴った。
あと五分とはいえ、業務中には変わりない。ため息を隠して手を伸ばせば、わずかに早く隣の佐藤さんが受話器を上げた。
「――はい、いえ、それは」
女性らしい柔らかな声が固くなっていく。「申し訳ありません」と続いた言葉でトラブルの気配を察したのは、俺だけではない。佐藤さんを気にする視線が集まり、そのうちの何人かと軽く目が合う。
心配そうな表情の上、浮かんだ白い吹き出しに文字が並ぶ。
――関わりたくないな。
隣にはまた別の吹き出しが。
――こっちにふられませんように。
「大丈夫かな」という小さな声が聞こえ、顔を戻せば、正面に座る同僚の頭上には『うわ、かわいそう』と書いてあった。
「佐藤さん、何かトラブル?」
受話器が戻ったところで課長が声をかける。
「午前中に畑中さんが送った書類に不備があったらしくて」
現在時刻は午後五時五十八分。畑中先輩は時間有休で、すでに帰ったあと。残業で対応するしかない。誰が対応するのか。電話をとった佐藤さんに否は全くないが、受けてしまったのだから最後までやってほしいという空気が漂う。吹き出しを見るまでもなく伝わってくる。佐藤さん、断れないだろうな。
「そうか。悪いけど」
「僕、やりますよ」
佐藤さんの名前が呼ばれる前に手を上げた。課長も佐藤さんも、同じ課のみんなも振り返る。俺は目を合わせないよう、視線を流す。
「畑中さんの案件、手伝ったことあるので」
手伝ってやったんだけどな。とは言わず、笑顔を作る。畑中先輩に恩を売り、佐藤さんの好感度を上げ、課長の評価も上がる。残業代も手に入るのだから、定時で帰れなくなることより得だろう。
「じゃあ、悪いけど頼むな」
はい、と答えれば、課長の頭上には『津島さんがいてよかった』と浮かんでいる。
「本当にありがとうございます、津島さん」
「ちょうど手が空いていたので」
気にしないでください、と佐藤さんに笑顔を向ける。「頼りになる部下」「信頼できる同僚」みんなの求める津島朝陽ならこうするというだけだ。
問題の案件は三十分ほどで片付き、佐藤さんが抱えていた業務の手伝いもして、残業は一時間ですんだ。
「津島さん、ありがとうございました」
「いえ、早く終わってよかったですね」
ビルを出たところで冷たい風が吹き、体が縮む。隣へと顔を向ければ、きゅっと目を閉じていた佐藤さんがゆっくりと瞼を上げた。
――津島さんと帰れるなんてラッキーだな。
表情は仕事のときと変わらないのに。頭上の吹き出しには弾むように文字が並ぶ。
「佐藤さん」
「はい」
「よかったら、ご飯食べて帰りませんか」
佐藤さんがもう一度「はい」と小さく答える。頭上には『津島さんに誘ってもらえるなんて』と書いてあった。
目が合った相手の心が見える。漫画のような白い吹き出しに文字が並ぶ。
「こんなふうに相手の気持ちが見えたらいいのに」漫画雑誌を指差す友人に「ほんとにな」と曖昧に笑ったのは小学生のとき。ほかのひとには見えないらしい、となんとなく気づいていたが、自分だけが見えると確信したのはこのときだ。
この能力のおかげで、自分でも要領よく生きてきたと思う。両親、先生、友人、恋人。目が合えば心が見えるのだ。人間関係に悩んだことなどほとんどない。相手の望む声に合わせ、自分を作ればいい。自慢の息子、よくできた生徒、頼りになる友人、優しい恋人。
就職してからも変わることはなく、先輩や上司、同僚の意見を注意深く探って立ち回ってきた。
――朝陽は?
自分のことを聞いてくれる声は、もう聞こえない。
週明け月曜日。終業時刻まであと一時間。
「少し休憩してきますね」
佐藤さんに断り、フロアを出る。朝から作り続けた笑顔の影響で頬が痛い。畑中先輩の頭上に浮かんだ『午後休にしておいてラッキーだったな』という文字が不快すぎた。自分にも吹き出しがあったなら『ふざけんじゃねー』と出ていただろう。
休憩室は予想通り誰もいなかった。迷うことなく自動販売機のボタンを押す。紙コップがセットされ、コーヒーの香りが流れる。半分下ろされたブラインドへと視線を向ければ、等間隔に植えられた街路樹が見下ろせた。
「桜、か」
ここからでは咲き始めているのかわからない。
「休憩中にすみません」
「佐藤さん……何かありましたか?」
珍しいな。適当に休憩を挟む自分とは違い、佐藤さんは昼休憩以外ほとんど席を立たない。
取り出した紙コップから熱が滲む。さすがに一気飲みはできない。
手近なバーテーブルへと促せば、佐藤さんのヒールが控えめに鳴る。視線を向けるが、微かに顔を下に向けていて、目が合わない。慌てた様子は見られないのでトラブルではないのだろう。
「あの」
パッと佐藤さんが顔を上げる。瞬間、白い吹き出しが頭上に浮かんだ。
――大丈夫。金曜日に誘ってもらったし。
「よかったら」
――自分から誘っても大丈夫なはず。
「今度、また……」
「佐藤さん」
吹き出しの文字を確認した俺は、緊張の滲む声をわざと遮る。佐藤さんの期待と不安を感じながら「同僚以上に思える相手」として、「もう少し近づきたい相手」として相応しい笑みを作る。
「もしよかったら」
「私がいなかったら、こうはならなかったんだからね。感謝してよ」
「してる。してる」
また食事でも、と続くはずの言葉は、廊下からの冷たい空気と話し声に掻き消された。
「木崎課長ねえ。実績だけ見れば部長でもいいのに」
「昇進しただけマシだろ」
「まあね。でも、どうせなら本社で……」
話しながら入ってきたのは二人。パンツスーツを着こなした髪の長い女性――人事の吉川部長と、仕立ての良い細身のスーツを着た長身の男性。
え、と思わず声にならない呟きが漏れる。
「お疲れ様です」
「……お疲れ様です」
佐藤さんよりわずかに遅れて挨拶を口にすれば、お疲れ様、と答えた吉川部長が「あ、津島さん」と俺の顔で視線をとめた。
「これ、君の上司になるから。よろしくね」
「――は、えっと、そう、なんですか?」
どういうことだ、という混乱を隠し、戸惑いの表情にとどめる。「上司」って言ったよな、今。そんなことあるか?
これ、と呼ばれた男は、こちらの混乱など素知らぬ顔で、小さく息を吐くだけ。端正な顔は無表情のまま、驚きさえ見せない。
「あとで課長から言われると思うけど。津島さんには新年度に新設される『企画三課』に行ってもらうことになったから」
社会人になって丸三年。異動があってもおかしくはない。でも、なんで企画? 総務と全然違うじゃないか。いや、それよりも。
「新設だからね。立ち上げには他にも本社組が来るけど。とりあえず直属の上司はこれだから。……ちょっと、自己紹介しなさいよ」
「あ、えっと、木崎瞬さん、ですよね」
俺が口にした名前に佐藤さんが反応し、吹き出しを浮かべる。
――木崎……木崎会長のお孫さん、かな。
「あら、知ってたのね。話が早くて助かるわ」
よーく知ってます、とは顔にも声にも出さず、表情筋の強度だけを上げる。
「木崎さんは有名ですから」
未だ無表情を保っている木崎に、最上級の笑顔を向ける。いい加減なんかしゃべれよ。
「津島です。よろしくお願いします」
「……ああ」
「よろしく」も「久しぶり」もない。初対面かのような態度。無事忘れられたってことか。俺だって思い出したりしてないけど。
「そろそろ戻りましょうか」
佐藤さんに言われ「そうですね」と答えてから、コーヒーがまったく減っていないことに気づく。湯気は見えない。蓋をしたところで温度は上がらない。一気飲みするか。
紙コップを掴もうとして、わずかに早く別の手に攫われた。え、と戸惑う間もなく紙コップは傾斜をつけていく。喉仏が上下するのをただ見つめることしかできない。コン、とテーブルに戻されれば、中身は空だった。
「……あんたねえ」
呆れ顔で見ている吉川部長の隣、木崎は無造作に口元を拭い、「ごちそうさま」と言った。切れ長の目がまっすぐ向けられる。
確かに目が合った。それなのに木崎の頭上には何も見えなかった。
夏も秋も冬も一緒にいたのに。
桜を見ることは一度もなかったのに。
――朝陽ならわかってくれる。
刻まれた言葉が何度でも痛みを鳴らす。
俺は今も、途切れた春の先を、探しているのかもしれない。
桜の開花情報が流れ始めた、三月中旬。
繁忙期とはいえ、金曜日なのでフロアに流れる空気はいつもより緩い。終業時刻まで残り五分。今日は残業なく帰れそうだと、適当にファイルを開く。早く終わらないかな。画面右下の数字を確かめながら意味もなくキーボードに触れる。と、電話が鳴った。
あと五分とはいえ、業務中には変わりない。ため息を隠して手を伸ばせば、わずかに早く隣の佐藤さんが受話器を上げた。
「――はい、いえ、それは」
女性らしい柔らかな声が固くなっていく。「申し訳ありません」と続いた言葉でトラブルの気配を察したのは、俺だけではない。佐藤さんを気にする視線が集まり、そのうちの何人かと軽く目が合う。
心配そうな表情の上、浮かんだ白い吹き出しに文字が並ぶ。
――関わりたくないな。
隣にはまた別の吹き出しが。
――こっちにふられませんように。
「大丈夫かな」という小さな声が聞こえ、顔を戻せば、正面に座る同僚の頭上には『うわ、かわいそう』と書いてあった。
「佐藤さん、何かトラブル?」
受話器が戻ったところで課長が声をかける。
「午前中に畑中さんが送った書類に不備があったらしくて」
現在時刻は午後五時五十八分。畑中先輩は時間有休で、すでに帰ったあと。残業で対応するしかない。誰が対応するのか。電話をとった佐藤さんに否は全くないが、受けてしまったのだから最後までやってほしいという空気が漂う。吹き出しを見るまでもなく伝わってくる。佐藤さん、断れないだろうな。
「そうか。悪いけど」
「僕、やりますよ」
佐藤さんの名前が呼ばれる前に手を上げた。課長も佐藤さんも、同じ課のみんなも振り返る。俺は目を合わせないよう、視線を流す。
「畑中さんの案件、手伝ったことあるので」
手伝ってやったんだけどな。とは言わず、笑顔を作る。畑中先輩に恩を売り、佐藤さんの好感度を上げ、課長の評価も上がる。残業代も手に入るのだから、定時で帰れなくなることより得だろう。
「じゃあ、悪いけど頼むな」
はい、と答えれば、課長の頭上には『津島さんがいてよかった』と浮かんでいる。
「本当にありがとうございます、津島さん」
「ちょうど手が空いていたので」
気にしないでください、と佐藤さんに笑顔を向ける。「頼りになる部下」「信頼できる同僚」みんなの求める津島朝陽ならこうするというだけだ。
問題の案件は三十分ほどで片付き、佐藤さんが抱えていた業務の手伝いもして、残業は一時間ですんだ。
「津島さん、ありがとうございました」
「いえ、早く終わってよかったですね」
ビルを出たところで冷たい風が吹き、体が縮む。隣へと顔を向ければ、きゅっと目を閉じていた佐藤さんがゆっくりと瞼を上げた。
――津島さんと帰れるなんてラッキーだな。
表情は仕事のときと変わらないのに。頭上の吹き出しには弾むように文字が並ぶ。
「佐藤さん」
「はい」
「よかったら、ご飯食べて帰りませんか」
佐藤さんがもう一度「はい」と小さく答える。頭上には『津島さんに誘ってもらえるなんて』と書いてあった。
目が合った相手の心が見える。漫画のような白い吹き出しに文字が並ぶ。
「こんなふうに相手の気持ちが見えたらいいのに」漫画雑誌を指差す友人に「ほんとにな」と曖昧に笑ったのは小学生のとき。ほかのひとには見えないらしい、となんとなく気づいていたが、自分だけが見えると確信したのはこのときだ。
この能力のおかげで、自分でも要領よく生きてきたと思う。両親、先生、友人、恋人。目が合えば心が見えるのだ。人間関係に悩んだことなどほとんどない。相手の望む声に合わせ、自分を作ればいい。自慢の息子、よくできた生徒、頼りになる友人、優しい恋人。
就職してからも変わることはなく、先輩や上司、同僚の意見を注意深く探って立ち回ってきた。
――朝陽は?
自分のことを聞いてくれる声は、もう聞こえない。
週明け月曜日。終業時刻まであと一時間。
「少し休憩してきますね」
佐藤さんに断り、フロアを出る。朝から作り続けた笑顔の影響で頬が痛い。畑中先輩の頭上に浮かんだ『午後休にしておいてラッキーだったな』という文字が不快すぎた。自分にも吹き出しがあったなら『ふざけんじゃねー』と出ていただろう。
休憩室は予想通り誰もいなかった。迷うことなく自動販売機のボタンを押す。紙コップがセットされ、コーヒーの香りが流れる。半分下ろされたブラインドへと視線を向ければ、等間隔に植えられた街路樹が見下ろせた。
「桜、か」
ここからでは咲き始めているのかわからない。
「休憩中にすみません」
「佐藤さん……何かありましたか?」
珍しいな。適当に休憩を挟む自分とは違い、佐藤さんは昼休憩以外ほとんど席を立たない。
取り出した紙コップから熱が滲む。さすがに一気飲みはできない。
手近なバーテーブルへと促せば、佐藤さんのヒールが控えめに鳴る。視線を向けるが、微かに顔を下に向けていて、目が合わない。慌てた様子は見られないのでトラブルではないのだろう。
「あの」
パッと佐藤さんが顔を上げる。瞬間、白い吹き出しが頭上に浮かんだ。
――大丈夫。金曜日に誘ってもらったし。
「よかったら」
――自分から誘っても大丈夫なはず。
「今度、また……」
「佐藤さん」
吹き出しの文字を確認した俺は、緊張の滲む声をわざと遮る。佐藤さんの期待と不安を感じながら「同僚以上に思える相手」として、「もう少し近づきたい相手」として相応しい笑みを作る。
「もしよかったら」
「私がいなかったら、こうはならなかったんだからね。感謝してよ」
「してる。してる」
また食事でも、と続くはずの言葉は、廊下からの冷たい空気と話し声に掻き消された。
「木崎課長ねえ。実績だけ見れば部長でもいいのに」
「昇進しただけマシだろ」
「まあね。でも、どうせなら本社で……」
話しながら入ってきたのは二人。パンツスーツを着こなした髪の長い女性――人事の吉川部長と、仕立ての良い細身のスーツを着た長身の男性。
え、と思わず声にならない呟きが漏れる。
「お疲れ様です」
「……お疲れ様です」
佐藤さんよりわずかに遅れて挨拶を口にすれば、お疲れ様、と答えた吉川部長が「あ、津島さん」と俺の顔で視線をとめた。
「これ、君の上司になるから。よろしくね」
「――は、えっと、そう、なんですか?」
どういうことだ、という混乱を隠し、戸惑いの表情にとどめる。「上司」って言ったよな、今。そんなことあるか?
これ、と呼ばれた男は、こちらの混乱など素知らぬ顔で、小さく息を吐くだけ。端正な顔は無表情のまま、驚きさえ見せない。
「あとで課長から言われると思うけど。津島さんには新年度に新設される『企画三課』に行ってもらうことになったから」
社会人になって丸三年。異動があってもおかしくはない。でも、なんで企画? 総務と全然違うじゃないか。いや、それよりも。
「新設だからね。立ち上げには他にも本社組が来るけど。とりあえず直属の上司はこれだから。……ちょっと、自己紹介しなさいよ」
「あ、えっと、木崎瞬さん、ですよね」
俺が口にした名前に佐藤さんが反応し、吹き出しを浮かべる。
――木崎……木崎会長のお孫さん、かな。
「あら、知ってたのね。話が早くて助かるわ」
よーく知ってます、とは顔にも声にも出さず、表情筋の強度だけを上げる。
「木崎さんは有名ですから」
未だ無表情を保っている木崎に、最上級の笑顔を向ける。いい加減なんかしゃべれよ。
「津島です。よろしくお願いします」
「……ああ」
「よろしく」も「久しぶり」もない。初対面かのような態度。無事忘れられたってことか。俺だって思い出したりしてないけど。
「そろそろ戻りましょうか」
佐藤さんに言われ「そうですね」と答えてから、コーヒーがまったく減っていないことに気づく。湯気は見えない。蓋をしたところで温度は上がらない。一気飲みするか。
紙コップを掴もうとして、わずかに早く別の手に攫われた。え、と戸惑う間もなく紙コップは傾斜をつけていく。喉仏が上下するのをただ見つめることしかできない。コン、とテーブルに戻されれば、中身は空だった。
「……あんたねえ」
呆れ顔で見ている吉川部長の隣、木崎は無造作に口元を拭い、「ごちそうさま」と言った。切れ長の目がまっすぐ向けられる。
確かに目が合った。それなのに木崎の頭上には何も見えなかった。
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