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26 アベル領の過去
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かつてのアベル領の領主は英雄だった。
魔物と心を通わせ操ることのできるガノルの姫巫女。
魔大陸から大型の魔物を連れてくることに成功したガノルはオルタ国に攻め入ろうと激しい攻撃を仕掛けてきていた。
それを迎え撃つは辺境伯ジルド・アベル。
彼は飛んでいるドラゴンすらも斬り落とすと言われるほどの剣豪だった。
そして領主としても有能だった。
ジルドは領民を護る為、領地を囲む高い城壁を建て要塞を作る。
彼を支えたのは医術を学んでいた平民の婚約者。
彼女は戦場を駆け回りその医術で人々を救い、やがて『戦場の聖女』と称えられた。
ジルドはオルタ国の支援と期待を一身に受け、ガノルのよこす大型の魔物を次から次へと撃破して遂にガノルを退散させることに成功した。
誰もがジルドを英雄と称え、満を持しての『戦場の聖女』との婚姻を祝福していた…
はずだった。
「どうして此処にいるんだ」
式の後、王都にあるベリア邸のルーファス執務室にて。
眉間に皺を寄せたルーファスが私達を睨みつける。
「お父様、わたくしのお友達ですわ」
「父上、殿下は私が心に決めた主君です」
「いや、時と場合を考えろ。この大事な会議に部外者を入れるんじゃない」
娘と息子の反論に頭痛がするのか、ルーファスは両手で頭を抱えた。
この場に夫人は居ない。
倒れてしまったのでそのまま寝室で休んでもらっている。
居るのはルーファスとクリストとソフィーナ、そしてアルフレッドと私だ。
この邸の執事長やメイド長は壁に並び、話し合いの邪魔にならないよう控えている。
「必要かと思いまして。わざわざ領に帰る予定を延ばしましたのよ」
「ベリア公爵。僕達に出来ることがあるなら頼ってほしい」
善意を前面に出しているが、ルーファスがどう対処するか好奇心の方が大きい。
そして隙さえあれば漁夫の利を獲りたい。
その腹が見えているのだろう。
ルーファスは面白くなさそうにこちらを睨んだ。
「爵位降格。そして宰相役の解任。表立っての処罰はそれだけだが、覚悟はしておいた方が良いだろう。アベル領の悲劇の再来を」
「アベル領の悲劇?」
何のことですの?とソフィーナが首を傾げる。
公然の秘密のようなものなのだが、王太子妃教育ではまだ秘匿するのだろうか。
ソフィーナが何も知らないのが意外だった。
「気に食わない貴族の領地の聖王石を没収するのですわ。王家は最終手段、それを脅しとして貴族を従わせている」
「聖王石を没収するとどうなりますの?」
「その地で魔物が発生するようになり、街は破壊されます」
「そんな…」
詳しく説明するとソフィーナの顔が青ざめる。
オロオロとルーファスやクリストの顔を見つめるが、大丈夫なんて安心させるような言葉は出てこなかった。
「そういえばアベル領は何故、聖王石を没収されたのですか?」
クリストがふと訊ねる。
ルーファスは「そうか、知らないのか」と物憂げなため息をついた。
「領主の婚約者を王家が取り上げるのに抵抗したからだ」
「…はい?」
とんでもない横暴にクリストが目を白黒させる。
もう少し詳しい前置きが必要だったかとルーファスが紅茶を手に取った。
「王家は相応しい婚約者がいないとき、国民からの求心力を高める為に度々『愛し子』を召喚しているのだ」
一口啜ったルーファスはその温まった息を吐き、当時のことを話し始める。
「愛し子は特殊な能力を持ち、国民を助けてくれることも多い。愛し子を王家の血に混ぜることで女神セレイナを信仰している者から一目置かれるという効果もある。シルヴァード陛下の時も愛し子を召喚し、その者を伴侶にしようと試みた。今から約二十年も前のことだ」
「だが失敗した。召喚の魔法陣からは聖力が失われているのに、愛し子はそこに現れなかった」
アルフレッドが続ける。
滑稽だと言わんばかりに苦笑を浮かべて。
「召喚の魔法陣はその先十年は使えない。王家と神殿は血眼でその愛し子を捜し回った。そこで引っかかったのが」
「アベル領主の婚約者だったというわけですか」
なるほど、と納得の声を上げながらクリストは足を組んだ。
「だが、逆効果だった」
とルーファスはヤレヤレと頭を振る。
「当時国の英雄だったアベル領主からその婚約者を奪うのはとんでもない悪手で。更に抵抗したアベル領主を懲らしめる為に聖王石を奪って領を滅ぼした。序でに言うなら『戦場の聖女』と呼ばれたその平民の婚約者は愛し子でもなんでもなく。国民からの求心力を高めるどころの話ではない。それが、シルヴァード陛下に治世の才なしと言われる所以だ」
「まぁ、ギルバード殿下といい陛下といい、あの親子は揃って性悪ですわね」
誰もが思っても口にしないようなことをソフィーナがさらりと口にする。
「あ、アルフレッド殿下は別ですわよ。先程も壇上から落ちそうになったところを助けていただき、有難うございました。あのような場でしたが、殿下の腕の中はとても安心できましたわ」
いい匂いだったし、と頬に手を添えながらほうっと悩ましげなため息をつく。
この子は悪い子ではないのだが、思ったことをすぐに口にしてしまう。腹に隠しておけない。
王太子妃とか王妃とかには絶対に向いていないような気がする。
辞めて良かった。結果オーライだった、うん。
「話を戻すが、今回の件で陛下は私に『聖王石を没収して領地ごとベリアを潰す』と宣言しているように思えるのだ」
「いえ、父上。それは飽くまでも脅しであって、陛下が求めているのは脅しに屈して奴隷のように従うベリアではないのですか?」
「同じことだ。そうしたところでいずれボロボロにされて捨てられる」
「そんな!お父様、策はないのですか?」
縋るように娘に懇願され、ルーファスは腕を組んでこちらをチラッと見た。
「あー、ところでアベル伯爵。相談なのだが、魔素を取り除くあのおかしな魔道具は量産出来るモノなのだろうか」
「…」
「…」
「…」
アルフレッドが黙り、私も口を噤み、返答を待つルーファスも黙っている。
沈黙に耐えられなかったルーファスが「なんだ!?わかってて来たんだろう、お前達はっ」と声を荒げて怒り出した。
「私に謝ってもらいたいのか!?そうか、私の土下座が必要なのだなっ?この人でなし!」
「いえ、そうではなく。魔素ろ過機に関しての知識はあの魔導士に訊ねてみないとわからなくて」
突然の逆ギレに「誤解です」とアルフレッドが慌てて弁明する。
ルーファスの土下座はちょっと見てみたいような気がしたが、私も「そうですよ、誤解です」と扇子を広げて口元を隠した。
「魔素ろ過機に関しては、何とかしてあげなくもないですわ」
「含みのある言い方だな。ただでというわけではないと?」
「それはそうですわ」
ねぇ、と隣のアルフレッドに視線をやる。
今のアルフレッドならわかるはずだ。
私が何を言いたいのか。
「アベル領と同じだな。ベリア領の未来にも二つの選択肢がある」
頷いたアルフレッドは目の前に二本の指を掲げた。
「「王家と和解するか、国から離反するか」」
アルフレッドに声を合わせたのはクリストだった。
呆気に取られたようにルーファスが目を丸くする。
「今こそ決断の時だ。僕も、貴方も」
魔物と心を通わせ操ることのできるガノルの姫巫女。
魔大陸から大型の魔物を連れてくることに成功したガノルはオルタ国に攻め入ろうと激しい攻撃を仕掛けてきていた。
それを迎え撃つは辺境伯ジルド・アベル。
彼は飛んでいるドラゴンすらも斬り落とすと言われるほどの剣豪だった。
そして領主としても有能だった。
ジルドは領民を護る為、領地を囲む高い城壁を建て要塞を作る。
彼を支えたのは医術を学んでいた平民の婚約者。
彼女は戦場を駆け回りその医術で人々を救い、やがて『戦場の聖女』と称えられた。
ジルドはオルタ国の支援と期待を一身に受け、ガノルのよこす大型の魔物を次から次へと撃破して遂にガノルを退散させることに成功した。
誰もがジルドを英雄と称え、満を持しての『戦場の聖女』との婚姻を祝福していた…
はずだった。
「どうして此処にいるんだ」
式の後、王都にあるベリア邸のルーファス執務室にて。
眉間に皺を寄せたルーファスが私達を睨みつける。
「お父様、わたくしのお友達ですわ」
「父上、殿下は私が心に決めた主君です」
「いや、時と場合を考えろ。この大事な会議に部外者を入れるんじゃない」
娘と息子の反論に頭痛がするのか、ルーファスは両手で頭を抱えた。
この場に夫人は居ない。
倒れてしまったのでそのまま寝室で休んでもらっている。
居るのはルーファスとクリストとソフィーナ、そしてアルフレッドと私だ。
この邸の執事長やメイド長は壁に並び、話し合いの邪魔にならないよう控えている。
「必要かと思いまして。わざわざ領に帰る予定を延ばしましたのよ」
「ベリア公爵。僕達に出来ることがあるなら頼ってほしい」
善意を前面に出しているが、ルーファスがどう対処するか好奇心の方が大きい。
そして隙さえあれば漁夫の利を獲りたい。
その腹が見えているのだろう。
ルーファスは面白くなさそうにこちらを睨んだ。
「爵位降格。そして宰相役の解任。表立っての処罰はそれだけだが、覚悟はしておいた方が良いだろう。アベル領の悲劇の再来を」
「アベル領の悲劇?」
何のことですの?とソフィーナが首を傾げる。
公然の秘密のようなものなのだが、王太子妃教育ではまだ秘匿するのだろうか。
ソフィーナが何も知らないのが意外だった。
「気に食わない貴族の領地の聖王石を没収するのですわ。王家は最終手段、それを脅しとして貴族を従わせている」
「聖王石を没収するとどうなりますの?」
「その地で魔物が発生するようになり、街は破壊されます」
「そんな…」
詳しく説明するとソフィーナの顔が青ざめる。
オロオロとルーファスやクリストの顔を見つめるが、大丈夫なんて安心させるような言葉は出てこなかった。
「そういえばアベル領は何故、聖王石を没収されたのですか?」
クリストがふと訊ねる。
ルーファスは「そうか、知らないのか」と物憂げなため息をついた。
「領主の婚約者を王家が取り上げるのに抵抗したからだ」
「…はい?」
とんでもない横暴にクリストが目を白黒させる。
もう少し詳しい前置きが必要だったかとルーファスが紅茶を手に取った。
「王家は相応しい婚約者がいないとき、国民からの求心力を高める為に度々『愛し子』を召喚しているのだ」
一口啜ったルーファスはその温まった息を吐き、当時のことを話し始める。
「愛し子は特殊な能力を持ち、国民を助けてくれることも多い。愛し子を王家の血に混ぜることで女神セレイナを信仰している者から一目置かれるという効果もある。シルヴァード陛下の時も愛し子を召喚し、その者を伴侶にしようと試みた。今から約二十年も前のことだ」
「だが失敗した。召喚の魔法陣からは聖力が失われているのに、愛し子はそこに現れなかった」
アルフレッドが続ける。
滑稽だと言わんばかりに苦笑を浮かべて。
「召喚の魔法陣はその先十年は使えない。王家と神殿は血眼でその愛し子を捜し回った。そこで引っかかったのが」
「アベル領主の婚約者だったというわけですか」
なるほど、と納得の声を上げながらクリストは足を組んだ。
「だが、逆効果だった」
とルーファスはヤレヤレと頭を振る。
「当時国の英雄だったアベル領主からその婚約者を奪うのはとんでもない悪手で。更に抵抗したアベル領主を懲らしめる為に聖王石を奪って領を滅ぼした。序でに言うなら『戦場の聖女』と呼ばれたその平民の婚約者は愛し子でもなんでもなく。国民からの求心力を高めるどころの話ではない。それが、シルヴァード陛下に治世の才なしと言われる所以だ」
「まぁ、ギルバード殿下といい陛下といい、あの親子は揃って性悪ですわね」
誰もが思っても口にしないようなことをソフィーナがさらりと口にする。
「あ、アルフレッド殿下は別ですわよ。先程も壇上から落ちそうになったところを助けていただき、有難うございました。あのような場でしたが、殿下の腕の中はとても安心できましたわ」
いい匂いだったし、と頬に手を添えながらほうっと悩ましげなため息をつく。
この子は悪い子ではないのだが、思ったことをすぐに口にしてしまう。腹に隠しておけない。
王太子妃とか王妃とかには絶対に向いていないような気がする。
辞めて良かった。結果オーライだった、うん。
「話を戻すが、今回の件で陛下は私に『聖王石を没収して領地ごとベリアを潰す』と宣言しているように思えるのだ」
「いえ、父上。それは飽くまでも脅しであって、陛下が求めているのは脅しに屈して奴隷のように従うベリアではないのですか?」
「同じことだ。そうしたところでいずれボロボロにされて捨てられる」
「そんな!お父様、策はないのですか?」
縋るように娘に懇願され、ルーファスは腕を組んでこちらをチラッと見た。
「あー、ところでアベル伯爵。相談なのだが、魔素を取り除くあのおかしな魔道具は量産出来るモノなのだろうか」
「…」
「…」
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アルフレッドが黙り、私も口を噤み、返答を待つルーファスも黙っている。
沈黙に耐えられなかったルーファスが「なんだ!?わかってて来たんだろう、お前達はっ」と声を荒げて怒り出した。
「私に謝ってもらいたいのか!?そうか、私の土下座が必要なのだなっ?この人でなし!」
「いえ、そうではなく。魔素ろ過機に関しての知識はあの魔導士に訊ねてみないとわからなくて」
突然の逆ギレに「誤解です」とアルフレッドが慌てて弁明する。
ルーファスの土下座はちょっと見てみたいような気がしたが、私も「そうですよ、誤解です」と扇子を広げて口元を隠した。
「魔素ろ過機に関しては、何とかしてあげなくもないですわ」
「含みのある言い方だな。ただでというわけではないと?」
「それはそうですわ」
ねぇ、と隣のアルフレッドに視線をやる。
今のアルフレッドならわかるはずだ。
私が何を言いたいのか。
「アベル領と同じだな。ベリア領の未来にも二つの選択肢がある」
頷いたアルフレッドは目の前に二本の指を掲げた。
「「王家と和解するか、国から離反するか」」
アルフレッドに声を合わせたのはクリストだった。
呆気に取られたようにルーファスが目を丸くする。
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