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11 死…? アルフレッドside
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邸に戻ると、この短時間で随分と様相が変わっていた。
まず邸の門には門番が立っていて、それはよく見るとジークとトーマだったのだが、きちんとした騎士の鎧と剣を装備している。
「見た目は大事だからってユーリに着せられた。俺のバスターソードも没収されて」
「泣くなトーマ、こんなの王都騎士団で慣れっこだろ。好きに振舞うには出世しないと。まずはアベル騎士団を作って団員を募集するところからだ」
不当な扱いだと哀しそうにしょんぼりしている二人。
僕は何と声をかければよいかわからず、とりあえず「ご苦労様」とだけ労わって邸内に入った。
前庭にはベリア公爵家のものらしい馬車があり、傍に控えていた御者がペコリと頭を下げる。
昨夜トーマに壊された玄関扉は今朝既に修理されていたのだが、それが綺麗に塗装し直されており、エントランスに入ると新品の絨毯が敷かれていた。
魔道具の証明、シャンデリア、あちこちに置かれた装飾品の壺や絵画。しっかり手入れされた観葉植物だってある。
「どういうことだ…?」
夢でも見ているのだろうかと困惑していると、「夫殿」と両手一杯に服を抱えた賢者が声をかけてきた。
「今、姫様が戦っておる。まずコレに着替えて援護に向かうがよい」
渡されたのは王宮で僕が来ていたモノによく似た服だった。
袖を通すと何故かサイズがピッタリ合う。
クリストもキサラも同様だった。
「賢者殿。この服はどうやって?何故サイズがぴったりなんだ?」
「王都のドレスショップ『プリンセス・フラワー』からニノが預かってきたものだ。王都の貴族は大抵がその店で注文するのだろう?だからサイズは控えておる」
いや、だから訊きたいのは何故そこから服を預かってくることができるのかということなのだが。
「靴も履き替えろ。精一杯見栄を張れ。姫様に恥をかかせるでないぞ」
背中を叩かれ、僕はクリスト達に目を合わせて皆で頷く。
いざ応接室のドアをノックしようとすると「お待ちなさい」と声がかかった。
「…誰だ?」
「私はモーリス商会の幹部ニノと申します」
長身でスーツ姿の女性は自己紹介しつつ、僕の手首にシュッと香水を振りかけた。
「男性用香水『スノウフラワー』でございます。貴方は姫様にプレゼントされ、お返しに『フラワージュエル』の香水を贈ろうと注文しているところ。この二つはセットで売り出している王都で絶大な人気を誇る恋人向け商品です。よろしいですね?」
「え?…あ、ああ」
「仲の良さを見せつけてやりなさい。ご武運を」
小ネタを仕込まれ、気合を入れなおした僕は深呼吸してドアをノックした。
「待たせてすまない、ベリア公爵」
豪華な家具の部屋にベリア公爵とドレスで着飾ったユーリ嬢が向かい合って座っており、その間のテーブルにはよくわからない魔道具が置いてある。
ちょっと待って処理が追い付かない。
緑髪の奇妙な恰好をした青年は知らない顔だし、そこに控えている侍女だって…ん?あれは昨日のご老体!?
髪や服装を整えて姿勢を正せばあんな貫禄になるのか、見違えた。
「おかえりなさい、アルフレッド」
「ただいま、ユーリ嬢」
笑顔で迎えられ、素で笑顔になってしまう。
今のやり取りは夫婦っぽくてすごい良いと噛みしめながらユーリ嬢の隣へ腰を下ろす。
「あら良い匂い」
「うん、君がくれた『スノウフラワー』だよ。とても気に入ってるんだ。お返しに『フラワージュエル』を贈るからね。もう注文したから」
すぐに話を振ってくれて助かった、と先程頭に入れた情報を口にする。
ユーリ嬢は「嬉しい」と満面の笑みを浮かべ、演技だとわかっていながらも僕はドキッとときめいてしまった。
「僕も嬉しいよ」
途端にユーリ嬢が頬を赤らめる。
え、本当に照れているみたいだ。ユーリ嬢は演技が上手いな。
「仲が良さそうで良かったな」
コホンと咳払いで窘められ、ベリア公爵の存在を思い出す。
「遠路遥々ようこそいらした、ベリア公爵」
「元気そうで何よりだ殿下…いえ、アベル伯爵」
呼び名を改めたのはわざとだろう。
僕は笑顔を浮かべたまま「今日はどのようなご用件で?」と話を続ける。
「今日は伯爵にではなく息子に用があって来た。…クリスト」
ベリア公爵は目を上げて僕の後ろに立つクリストに声をかける。
クリストは小さく「はい」と返事をした。
「気が済んだだろう。この地はお前に相応しくない。大人しく帰ってこい」
「お断り致します」
「意地を張るんじゃない。嫡男教育が無駄になるんだぞ。お前は何の為に頑張って来たのだ?」
「アルフレッド殿下を支える為です」
公爵家の為ではない、と毅然と言い返す。
イライラしてきたのか、ベリア公爵の声がどんどん大きくなっていった。
「いい加減にしろ!お前は公爵家だけでなく国をも背負う男になるのだ。此処に残ったところで何になる!?」
「それを今から探します」
「…っ!」
バンとテーブルに拳を振り下ろす。
全く口をつけていないベリア公爵の紅茶が零れてテーブルを濡らした。
「この男はソフィーナを侮辱したんだぞ。お前は妹が可愛くないのか?」
「最近のソフィーナは甘やかされ過ぎて可愛くありませんね。少しくらい泣いたらいいじゃないですか」
「クリスト!」
「父上はギルバード殿下が国王となった後も実権を握り続けられるとお思いですか?」
「…っ」
痛い処を突かれた、とベリア公爵は口を噤む。
「父上は今からその基盤を築こうとしてらっしゃるかもしれませんが、ソフィーナはそれをわかっていますか?ギルバード殿下はアルフレッド殿下と違って優しくはない。ソフィーナがやらかせばこれ幸いと牙を剥いてきますよ?」
「…。…お前がいてくれれば」
「お断りです」
「…」
取りつく島もなく断られ、ベリア公爵はがっくりと項垂れる。
そして小さく「やれ」と後ろの護衛へ告げた。
「!?」
剣の柄に手をかけつつ屈強な護衛が前に出る。
咄嗟に腰に手をやるが、着替えの際にダガーを置いてきてしまったと今更ながらに気付いた。
「夫殿!下がれ!」
椅子を飛び越えたイチカが前に出て、後ろ足で蹴り飛ばされる。
扱いは酷いが、護ってくれるのは有難い。
屈強な護衛の振り上げた剣はイチカが受け止めてくれる、とこの場の誰もがそう思った。
「死ね」
剣は振り下ろされる途中で方向を変え、斜め後ろにいたユーリ嬢を切り裂く。
血をまき散らしながら倒れるユーリ嬢の姿は、まるでスローモーションのようにゆっくりと僕の目に映った。
「ユーリ嬢ーーーっっっ!!!」
瞬間、自分の命などどうでもよくなった。
駆け寄り、その身体を胸に抱く。
「待ってくれ!嫌だ!死なないでくれ!!!」
血が止まらない。
傷が深すぎて止める術がない。
どうしよう、此処には医者なんていないのに。
僕が巻き込んだ所為だ。僕が僕が僕が!
僕が全て悪い!!!
「アルフ…」
微かに唇が動き、僕の名を呼ぶ声が聞こえた。
「ユーリ嬢、君が好きだ。逝かないでくれ、愛してる」
ああ、遅過ぎだ。
どうして僕はこうなんだ。
もっと早くに告げたかった。
聞こえているのかいないのか、ユーリ嬢はゆっくりと手を持ち上げ、僕の頬に触れた。
「泣いても…いいのに」
言われて初めて気付く。
「…?」
僕は…何故か微笑んでいた。
ユーリ嬢の手が力なく床に落ちる。
「…っ、は…っ、…はぁっ…はっ」
吐き気が込み上げてくる。息が苦しい。
何だろうこれは。
視界が真っ赤に染まっていく。
血の気を完全に失ったユーリ嬢の頬にポタポタと雫が落ちて…
「う…わあああぁぁぁーーーっっっ!!!」
僕は腹の底から咆哮した。
まず邸の門には門番が立っていて、それはよく見るとジークとトーマだったのだが、きちんとした騎士の鎧と剣を装備している。
「見た目は大事だからってユーリに着せられた。俺のバスターソードも没収されて」
「泣くなトーマ、こんなの王都騎士団で慣れっこだろ。好きに振舞うには出世しないと。まずはアベル騎士団を作って団員を募集するところからだ」
不当な扱いだと哀しそうにしょんぼりしている二人。
僕は何と声をかければよいかわからず、とりあえず「ご苦労様」とだけ労わって邸内に入った。
前庭にはベリア公爵家のものらしい馬車があり、傍に控えていた御者がペコリと頭を下げる。
昨夜トーマに壊された玄関扉は今朝既に修理されていたのだが、それが綺麗に塗装し直されており、エントランスに入ると新品の絨毯が敷かれていた。
魔道具の証明、シャンデリア、あちこちに置かれた装飾品の壺や絵画。しっかり手入れされた観葉植物だってある。
「どういうことだ…?」
夢でも見ているのだろうかと困惑していると、「夫殿」と両手一杯に服を抱えた賢者が声をかけてきた。
「今、姫様が戦っておる。まずコレに着替えて援護に向かうがよい」
渡されたのは王宮で僕が来ていたモノによく似た服だった。
袖を通すと何故かサイズがピッタリ合う。
クリストもキサラも同様だった。
「賢者殿。この服はどうやって?何故サイズがぴったりなんだ?」
「王都のドレスショップ『プリンセス・フラワー』からニノが預かってきたものだ。王都の貴族は大抵がその店で注文するのだろう?だからサイズは控えておる」
いや、だから訊きたいのは何故そこから服を預かってくることができるのかということなのだが。
「靴も履き替えろ。精一杯見栄を張れ。姫様に恥をかかせるでないぞ」
背中を叩かれ、僕はクリスト達に目を合わせて皆で頷く。
いざ応接室のドアをノックしようとすると「お待ちなさい」と声がかかった。
「…誰だ?」
「私はモーリス商会の幹部ニノと申します」
長身でスーツ姿の女性は自己紹介しつつ、僕の手首にシュッと香水を振りかけた。
「男性用香水『スノウフラワー』でございます。貴方は姫様にプレゼントされ、お返しに『フラワージュエル』の香水を贈ろうと注文しているところ。この二つはセットで売り出している王都で絶大な人気を誇る恋人向け商品です。よろしいですね?」
「え?…あ、ああ」
「仲の良さを見せつけてやりなさい。ご武運を」
小ネタを仕込まれ、気合を入れなおした僕は深呼吸してドアをノックした。
「待たせてすまない、ベリア公爵」
豪華な家具の部屋にベリア公爵とドレスで着飾ったユーリ嬢が向かい合って座っており、その間のテーブルにはよくわからない魔道具が置いてある。
ちょっと待って処理が追い付かない。
緑髪の奇妙な恰好をした青年は知らない顔だし、そこに控えている侍女だって…ん?あれは昨日のご老体!?
髪や服装を整えて姿勢を正せばあんな貫禄になるのか、見違えた。
「おかえりなさい、アルフレッド」
「ただいま、ユーリ嬢」
笑顔で迎えられ、素で笑顔になってしまう。
今のやり取りは夫婦っぽくてすごい良いと噛みしめながらユーリ嬢の隣へ腰を下ろす。
「あら良い匂い」
「うん、君がくれた『スノウフラワー』だよ。とても気に入ってるんだ。お返しに『フラワージュエル』を贈るからね。もう注文したから」
すぐに話を振ってくれて助かった、と先程頭に入れた情報を口にする。
ユーリ嬢は「嬉しい」と満面の笑みを浮かべ、演技だとわかっていながらも僕はドキッとときめいてしまった。
「僕も嬉しいよ」
途端にユーリ嬢が頬を赤らめる。
え、本当に照れているみたいだ。ユーリ嬢は演技が上手いな。
「仲が良さそうで良かったな」
コホンと咳払いで窘められ、ベリア公爵の存在を思い出す。
「遠路遥々ようこそいらした、ベリア公爵」
「元気そうで何よりだ殿下…いえ、アベル伯爵」
呼び名を改めたのはわざとだろう。
僕は笑顔を浮かべたまま「今日はどのようなご用件で?」と話を続ける。
「今日は伯爵にではなく息子に用があって来た。…クリスト」
ベリア公爵は目を上げて僕の後ろに立つクリストに声をかける。
クリストは小さく「はい」と返事をした。
「気が済んだだろう。この地はお前に相応しくない。大人しく帰ってこい」
「お断り致します」
「意地を張るんじゃない。嫡男教育が無駄になるんだぞ。お前は何の為に頑張って来たのだ?」
「アルフレッド殿下を支える為です」
公爵家の為ではない、と毅然と言い返す。
イライラしてきたのか、ベリア公爵の声がどんどん大きくなっていった。
「いい加減にしろ!お前は公爵家だけでなく国をも背負う男になるのだ。此処に残ったところで何になる!?」
「それを今から探します」
「…っ!」
バンとテーブルに拳を振り下ろす。
全く口をつけていないベリア公爵の紅茶が零れてテーブルを濡らした。
「この男はソフィーナを侮辱したんだぞ。お前は妹が可愛くないのか?」
「最近のソフィーナは甘やかされ過ぎて可愛くありませんね。少しくらい泣いたらいいじゃないですか」
「クリスト!」
「父上はギルバード殿下が国王となった後も実権を握り続けられるとお思いですか?」
「…っ」
痛い処を突かれた、とベリア公爵は口を噤む。
「父上は今からその基盤を築こうとしてらっしゃるかもしれませんが、ソフィーナはそれをわかっていますか?ギルバード殿下はアルフレッド殿下と違って優しくはない。ソフィーナがやらかせばこれ幸いと牙を剥いてきますよ?」
「…。…お前がいてくれれば」
「お断りです」
「…」
取りつく島もなく断られ、ベリア公爵はがっくりと項垂れる。
そして小さく「やれ」と後ろの護衛へ告げた。
「!?」
剣の柄に手をかけつつ屈強な護衛が前に出る。
咄嗟に腰に手をやるが、着替えの際にダガーを置いてきてしまったと今更ながらに気付いた。
「夫殿!下がれ!」
椅子を飛び越えたイチカが前に出て、後ろ足で蹴り飛ばされる。
扱いは酷いが、護ってくれるのは有難い。
屈強な護衛の振り上げた剣はイチカが受け止めてくれる、とこの場の誰もがそう思った。
「死ね」
剣は振り下ろされる途中で方向を変え、斜め後ろにいたユーリ嬢を切り裂く。
血をまき散らしながら倒れるユーリ嬢の姿は、まるでスローモーションのようにゆっくりと僕の目に映った。
「ユーリ嬢ーーーっっっ!!!」
瞬間、自分の命などどうでもよくなった。
駆け寄り、その身体を胸に抱く。
「待ってくれ!嫌だ!死なないでくれ!!!」
血が止まらない。
傷が深すぎて止める術がない。
どうしよう、此処には医者なんていないのに。
僕が巻き込んだ所為だ。僕が僕が僕が!
僕が全て悪い!!!
「アルフ…」
微かに唇が動き、僕の名を呼ぶ声が聞こえた。
「ユーリ嬢、君が好きだ。逝かないでくれ、愛してる」
ああ、遅過ぎだ。
どうして僕はこうなんだ。
もっと早くに告げたかった。
聞こえているのかいないのか、ユーリ嬢はゆっくりと手を持ち上げ、僕の頬に触れた。
「泣いても…いいのに」
言われて初めて気付く。
「…?」
僕は…何故か微笑んでいた。
ユーリ嬢の手が力なく床に落ちる。
「…っ、は…っ、…はぁっ…はっ」
吐き気が込み上げてくる。息が苦しい。
何だろうこれは。
視界が真っ赤に染まっていく。
血の気を完全に失ったユーリ嬢の頬にポタポタと雫が落ちて…
「う…わあああぁぁぁーーーっっっ!!!」
僕は腹の底から咆哮した。
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