8 / 17
第一章
第8話 妖魔軍団の作戦会議
しおりを挟む
妖魔軍団インデックスの本拠地「万能要塞オールイン」の作戦会議室
「皆、集まっているわね」
そこには、エーテル、ヴェイル、ヴォルティ、スカイラ、ヴェルデ、ガルムが集まっていた
「一体どうした?エーテル」
「実は……」
エーテルは説明する。先日の戦闘のおかげで、魔力がある程度回復したという。そして、一体だけならランク2の召喚獣が外に出ることが可能という見込みが立ったが、更なる魔力の回復が必要であることには変わりなかった。そこで各リーダーたちは、自らの軍団から誰を派遣するのが最適かを決める必要があると説明する
「そうなのか!!」
「ええ、そこで、この状況を打破するためには、最適な戦力を選ぶ必要があるわね」
エーテルが真剣な眼差しを向ける
「もちろんだ。誰を出すにしても、少しでも早く拠点の魔力を回復させる必要がある」
ヴェイルが冷静に言葉を継ぐ
「この状況下であれば、俺の部下が最も適任だろう。ヴォルティスペード団の者は戦闘経験も豊富だ」
ヴォルティが豪快に笑いながら自信を示す
「いや、ウチのスカイラハート団から出すべきだと思う。素早い上に、効率にも優れている」
スカイラがプライドを覗かせながら発言する
「私のヴェルデダイヤ団からも良い候補がいる。魔法系の任務に特化しているし、この場に最もふさわしいかもしれない」
ヴェルデが穏やかに言いながらも、鋭い視線を周囲に送る
「ならば、我がガルムクラブ団も当然候補に入れるべきだろう。我が団なら耐久力があるから、長時間の任務にも耐えられる」
ガルムが騎士らしい威厳を保ちながら語る
「(さて、どうするか……)」
ヴェイルは悩む。リーダーたちはそれぞれが真っ先に自分の軍団の候補者を推すものの、明確な決断には至らない。各軍団の実力は拮抗しており、選び方を公平にする必要がある
「では、こうしましょう」
そこでエーテルがある案を提示した
「私が……1から13までのトランプカードを投げるから、一番大きな数字を掴んだ者にする……それでいいかしら?」
彼女の提案に他のリーダーたちは異論を挟むことなく同意した
「じゃあ…行くわよ!!」
エーテルが手元に揃えた13枚のカードを宙に舞わせると、それぞれのリーダーたちが素早く手を伸ばしてカードを掴み取った
「どうやら、我が軍団がこの任務を引き受けることになるようだな」
結果、最も大きな数字「13」を引いたのはガルムだった。彼は静かにカードを掲げ、微笑みながら言った
「ちぇ……私じゃあないの」
ヴェルデは「10」のカードを
「次の機会かな」
スカイラは「6」のカードを
「俺がビリかよ」
ヴォルティは「3」のカードを掴んでいた
「では、ガルム……さっそく」
ガルムは即座に答えた
「了解した……ドゥルガニス!!出撃だ!!」
ガルムが大声を上げると、スート兵たちが管楽器群と打楽器群を持って、荘厳な音楽を奏で始める
「お待たせしました!!皆様!!」
会議室の扉が開かれた。その中から、黒髪のショートヘアを揺らしながら、堂々たる体格のドゥルガニスが現れた。彼の全身からは強い自信と誇りが滲み出ており、まるで戦場に赴く前の騎士のように威風堂々としていた
「勇者様の召集に応じて参上しました」
ドゥルガニスが会釈をしながら、その漆黒の瞳を光らせて言葉を発すると同時に、音楽も止んだ
ガルムは彼の登場を見届け、ゆっくりと歩み寄って肩に手を置いた
「ドゥルガニス、君に任務を与える…魔力を回復するため、外へ出て、探索してもらう」
「私に任せてください。この体と誇りを賭けて、任務を果たします」
ドゥルガニスは自信に満ちた笑みを浮かべ、ガルムの言葉に応じた
「気をつけるのよ…ドゥルガニス……常に気を引き締めて行動して」
エーテルが優しい声で声をかける
「ご忠告ありがとうございます…エーテル様。ご安心を、私は何があっても任務を果たします」
ドゥルガニスは力強く返答し、その眼差しに決意が宿っていた
「もしも何かあったら、無理せず撤退するのだぞ」
ヴェイルが厳しい口調で続ける
「大丈夫だ、ドゥルガニス……またここで酒でも飲もうぜ」
ヴォルティが豪快に笑いながら言い
「任務の成功を祈るわ、ドゥルガニス。あなたなら必ずやり遂げられるはず」
スカイラも信頼を込めた声で言葉を送った
「気をつけて行ってね。無事に帰ってきたら、少しだけ私のギャグを聞いてもらうわよ」
ヴェルデが冗談を交えて微笑む
「お任せください!……鎧甲の覇者ドゥルガニス!必ずや皆さまの期待に応えましょう!!」
仲間たちの温かな激励を受けて、ドゥルガニスは意気揚々と会議室を後にした
「皆、集まっているわね」
そこには、エーテル、ヴェイル、ヴォルティ、スカイラ、ヴェルデ、ガルムが集まっていた
「一体どうした?エーテル」
「実は……」
エーテルは説明する。先日の戦闘のおかげで、魔力がある程度回復したという。そして、一体だけならランク2の召喚獣が外に出ることが可能という見込みが立ったが、更なる魔力の回復が必要であることには変わりなかった。そこで各リーダーたちは、自らの軍団から誰を派遣するのが最適かを決める必要があると説明する
「そうなのか!!」
「ええ、そこで、この状況を打破するためには、最適な戦力を選ぶ必要があるわね」
エーテルが真剣な眼差しを向ける
「もちろんだ。誰を出すにしても、少しでも早く拠点の魔力を回復させる必要がある」
ヴェイルが冷静に言葉を継ぐ
「この状況下であれば、俺の部下が最も適任だろう。ヴォルティスペード団の者は戦闘経験も豊富だ」
ヴォルティが豪快に笑いながら自信を示す
「いや、ウチのスカイラハート団から出すべきだと思う。素早い上に、効率にも優れている」
スカイラがプライドを覗かせながら発言する
「私のヴェルデダイヤ団からも良い候補がいる。魔法系の任務に特化しているし、この場に最もふさわしいかもしれない」
ヴェルデが穏やかに言いながらも、鋭い視線を周囲に送る
「ならば、我がガルムクラブ団も当然候補に入れるべきだろう。我が団なら耐久力があるから、長時間の任務にも耐えられる」
ガルムが騎士らしい威厳を保ちながら語る
「(さて、どうするか……)」
ヴェイルは悩む。リーダーたちはそれぞれが真っ先に自分の軍団の候補者を推すものの、明確な決断には至らない。各軍団の実力は拮抗しており、選び方を公平にする必要がある
「では、こうしましょう」
そこでエーテルがある案を提示した
「私が……1から13までのトランプカードを投げるから、一番大きな数字を掴んだ者にする……それでいいかしら?」
彼女の提案に他のリーダーたちは異論を挟むことなく同意した
「じゃあ…行くわよ!!」
エーテルが手元に揃えた13枚のカードを宙に舞わせると、それぞれのリーダーたちが素早く手を伸ばしてカードを掴み取った
「どうやら、我が軍団がこの任務を引き受けることになるようだな」
結果、最も大きな数字「13」を引いたのはガルムだった。彼は静かにカードを掲げ、微笑みながら言った
「ちぇ……私じゃあないの」
ヴェルデは「10」のカードを
「次の機会かな」
スカイラは「6」のカードを
「俺がビリかよ」
ヴォルティは「3」のカードを掴んでいた
「では、ガルム……さっそく」
ガルムは即座に答えた
「了解した……ドゥルガニス!!出撃だ!!」
ガルムが大声を上げると、スート兵たちが管楽器群と打楽器群を持って、荘厳な音楽を奏で始める
「お待たせしました!!皆様!!」
会議室の扉が開かれた。その中から、黒髪のショートヘアを揺らしながら、堂々たる体格のドゥルガニスが現れた。彼の全身からは強い自信と誇りが滲み出ており、まるで戦場に赴く前の騎士のように威風堂々としていた
「勇者様の召集に応じて参上しました」
ドゥルガニスが会釈をしながら、その漆黒の瞳を光らせて言葉を発すると同時に、音楽も止んだ
ガルムは彼の登場を見届け、ゆっくりと歩み寄って肩に手を置いた
「ドゥルガニス、君に任務を与える…魔力を回復するため、外へ出て、探索してもらう」
「私に任せてください。この体と誇りを賭けて、任務を果たします」
ドゥルガニスは自信に満ちた笑みを浮かべ、ガルムの言葉に応じた
「気をつけるのよ…ドゥルガニス……常に気を引き締めて行動して」
エーテルが優しい声で声をかける
「ご忠告ありがとうございます…エーテル様。ご安心を、私は何があっても任務を果たします」
ドゥルガニスは力強く返答し、その眼差しに決意が宿っていた
「もしも何かあったら、無理せず撤退するのだぞ」
ヴェイルが厳しい口調で続ける
「大丈夫だ、ドゥルガニス……またここで酒でも飲もうぜ」
ヴォルティが豪快に笑いながら言い
「任務の成功を祈るわ、ドゥルガニス。あなたなら必ずやり遂げられるはず」
スカイラも信頼を込めた声で言葉を送った
「気をつけて行ってね。無事に帰ってきたら、少しだけ私のギャグを聞いてもらうわよ」
ヴェルデが冗談を交えて微笑む
「お任せください!……鎧甲の覇者ドゥルガニス!必ずや皆さまの期待に応えましょう!!」
仲間たちの温かな激励を受けて、ドゥルガニスは意気揚々と会議室を後にした
10
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。

貞操逆転の世界で、俺は理想の青春を歩む。
やまいし
ファンタジー
気が付くと、男性の数が著しく少ない歪な世界へ転生してしまう。
彼は持ち前の容姿と才能を使って、やりたいことをやっていく。
彼は何を志し、どんなことを成していくのか。
これはそんな彼――鳴瀬隼人(なるせはやと)の青春サクセスストーリー……withハーレム。

男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う
月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!

シン・三毛猫現象 〜自然出産される男が3万人に1人の割合になった世界に帰還した僕はとんでもなくモテモテになったようです〜
ミコガミヒデカズ
ファンタジー
気軽に読めるあべこべ、男女比モノです。
以前、私がカクヨム様で書いていた小説をリメイクしたものです。
とあるきっかけで異世界エニックスウェアに転移した主人公、佐久間修。彼はもう一人の転移者と共に魔王との決戦に挑むが、
「儂の味方になれば世界の半分をやろう」
そんな魔王の提案に共に転移したもう一人の勇者が応じてしまう。そんな事はさせないと修は魔王を倒そうとするが、事もあろうに味方だったもう一人の勇者が魔王と手を組み攻撃してきた。
瞬間移動の術でなんとか難を逃れた修だったが、たどり着いたのは男のほとんどが姿を消した異世界転移15年後の地球だった…。

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

男女比1対99の世界で引き篭もります!
夢探しの旅人
恋愛
家族いない親戚いないというじゃあどうして俺がここに?となるがまぁいいかと思考放棄する主人公!
前世の夢だった引き篭もりが叶うことを知って大歓喜!!
偶に寂しさを和ますために配信をしたり深夜徘徊したり(変装)と主人公が楽しむ物語です!

俺、貞操逆転世界へイケメン転生
やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。
勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。
――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。
――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。
これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。
########
この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる