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邪なるモノか聖なるモノか
呪いの行く末:種族は幽霊じゃなくてデュラハンのようです
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「私の……名前、ですか?」
ややこもった女性の声が、フルアーマーの兜の方から聞こえる。
もちろん兜もフルフェイスタイプの防具。
中は当然見えない。
「喋れたの?!」
「だったら自己紹介くらいしたら……って……」
うん、喋れるよ、こいつ。
でも自分のことが分からない者が、どうやって自己紹介するんだっつーの。
「出身地とかも分かんなきゃ、何も言えないのね」
「分かんないのは情報だけじゃねぇぞ。ほら」
フルフェイスの一部を動かしてやる。
目や口を露出する可動部がある。
つか、目や口は露出できるタイプの弱点を補うためのカバーだな。
それを開くと……。
「顔も体もない。中の人などいない! というわけだ」
「何か……怖ぇな、それ」
いや、ミアーノ、それ本気じゃねぇだろ。
「怖がるなよ。普通の人間からしたら、ここにいるのは異様な奴らばかりだぞ?」
「オレモ、コワイ」
ンーゴ……お前はマジで、変に軽口叩くな。
どんな奴でもその体格で押しつぶせるだろ。
「でも種族で言うなら何になるの? 元人間って言うなら人間じゃないわよね」
「そうだな。この中で人間っつったら、俺とお前だけだもんな」
人間以外の種族はみな違ってる。
よくもまぁこんなバラエティに富んだ連中がそばに集まってきたもんだ。
「待て待て。俺達も人間だぞ?」
「そうよ。魔物扱いしないでちょうだい?」
「お前ら二人は親衛隊だろうが!」
悪乗りすんなや!
「名前、私達が決めていいんですか? こんな名前がいい、とか、少しでも思い出せることとかはないんですか?」
「……いいえ。全くありません……。皆さんが呼びやすいもので結構です……」
前向きな意思じゃないと、何ともなぁ。
適当に名前つけて終わり、ってしたくなる。
「鉄乙女、とか……」
「それ、見た目ですよネ?」
「二つ名を決める話じゃないでしょ」
なんかだんだん、こいつら、楽しそうな感じになってきやがった。
こんなんでいいのか?
「……なぁ、お前。こんな奴らと一緒に生活することになるが、お前はそれでいいか?」
「……はい。構いません……」
「後悔すると思うんだがなぁ」
主に、俺が。
まぁそれはともかく、染まっちゃわないか? という心配もある。
そんな心配をよそにこいつらは……。
「鎧って個性は捨てがたいよね」
「その色というか、輝き?」
「素材も大事だよお」
「武器とかねぇのかよ! 仕掛けの多い武器は男の願望だべや」
「ミアーノが武器って、なんか変だヨ?」
「ニンゲンシャカイニ、ソマッテイクノカ、ミアーノ……」
「いやいや、俺とお前はいつも一緒だぜ?」
「それ、夫婦ってことですか?」
「ちげーよ!」
「チゲーシ!」
名前を付ける話から、どこまで脱線してるんだこいつら……。
「あいつらはほっといて……。そうだ、お前って飯食えるのか?」
「……食事のこと、ですか……。私には……よく分かりません……」
「そっか。……一個、試してみるか?」
「……試す?」
店先に売れ残ってる握り飯を一個手にする。
そしてこいつの目の前に差し出す。
「生前飯を食う感じで食ってみ? 食えなきゃ食えないで問題ねぇから」
「……はい……」
フルフェイスの口の部分を開けて、握り飯をその中に放り込む。
もちろん中はがらんどう。
中に人が入っていたら、まぁ食事の動きの一つではあるが……。
「……何ですか? これは」
「握り飯ですが、何か?」
「……いえ、その……味も何もわかりませんが……」
分からねぇのかよ!
「……でも……力が……何か力が込められてますね……」
こいつも分かるのか。
にしてもすげえな。
普通の食事ができない奴でも力を感じられる……俺が選別した、ススキモドキの米。
俺の能力がすげぇんじゃなくて、ススキモドキの米がすげぇってことだからな。
手塩にかけて育てる稲の米じゃなくて、野生の食えるモノの方がすごいってのもなんか皮肉だが……。
「……魔力、でしょうか。……素晴らしいと思います」
なんか、今までで一番まともな評価をもらえた気がする。
「毎日、いただけるんですか?」
「俺らと一緒にいたら、まぁ。俺が選別した米で作るとそうなる。同じおにぎり食ってもそう感じられないものの方が多いってことだな。適当に集めて炊いた米じゃそうはならないから」
「……じゃあその……これからお世話になってもよろしいのでしょうか……」
スコットからは女神と呼ばれていた。
その女神様の世話をする、って考えると、何だかこそばゆい感じもしなくはない。
「その代わり、いろいろと手伝ってほしいことがあるから、そんな雑務と引き換えに、かな。まぁ給料みたいなもんだ」
「……はい、よろしくお願いします……」
久々に礼儀正しい奴と出逢えた気がする。
初対面の時は、なんかヤバそうな奴みたいに感じたが、とりあえず一件落着か。
で、あいつらは……。
「幽霊、て個性も忘れちゃだめでしょうがっ」
「でも中身ががらんどうの動く鎧って……」
「種族はデュラハンになるのでしょうか?」
「まぁ、そうだろうね」
「首はあ、外れないのかなあ?」
「必ずしも外さなきゃいけないってことはないでしょうに」
好き勝手な話してるなぁ。
親衛隊の二人も混ざって、何やってんだか。
「……にぎやか、ですね」
よくよく耳を傾けたら、気を悪くしそうな話もしてそうだがな。
「騒がしいだけだよ」
「……ちょっとだけ、思い出しました。……そんな人達に囲まれて、楽しく生きていたかった……」
……悲しいな。
楽しそうな連中を見て、そんな感情しか思い出せない、てのは……。
誰かをああまでして守りたかったってのは、自分がそのように守ってほしかった、そんな場にいたかったから。
その裏返しだったんだろうかね。
「ナル、はどうだ?」
「……え?」
「名前だよ。そうしたかったんなら、これから一緒に生活してる間に、そうなりたい、そうなる、ってな」
何となく人の名前っぽいし。
「……はいっ」
今まで聞こえたナルの声の中で、一番元気がこもってたんじゃね? 今の。
※※※※※ ※※※※※
後日談。
スコットの件だ。
スコットが所属していた冒険者養成所から孤児枠がなくなった。
ということは、孤児を救うという名分も消え、それに際して国からの助成金も給付されなくなった。
その代わり、所属している修練生? の中にいる資産家の家族から、その分援助金が増額され、経営はこれまで通り続くらしい。
孤児枠がなくなったことから、その養成所では貧富の格差は消え、それでも援助金の額の差でカースト制は生まれてるようだが、貧富の差によって起きていた悲劇も消えたから、経営陣にとっても胸をなでおろす結果となった。
じゃあ孤児枠が減った分、町のモラルは低下するんじゃないかって心配が生まれるが、国営の養成所も一つや二つじゃない。
特別富裕層が幅を利かせてるような事態もないことから、そっちでその枠を広げ、モラルの低下をカバーできている、とのこと。
社会情勢においては、事もなき日々が続くってとこだ。
さてスコットはというと……。
「ということで、面倒を見る枠を一人増やしてもらいたい。仕事に慣れりゃ戦力になるだろうし、戦力になるまでは健康状態に問題があるが、それはあんたが診てくれりゃ問題なかろ?」
「……それはそうですけど……。なし崩しに、一人、また一人と増やされても困るんですが……」
「いやいや、それは絶対にないない」
ミルダの、例の魔術診療所の所長、ホーリーと話をつけた。
つか、あってたまるか!
あーゆートラブル、うじゃうじゃあったらこっちも神経が持たんわ!
「それに何か特殊な技術身に付けられてたら、スートみたいな例もあるし」
「そういえば、時々スート君から連絡が来るのよ。手伝いができそうな子がいたら手伝いに来させてほしい、って。そういうお願いは、誰にでもできることじゃないんですよね」
そう言えば俺の店にも、たくさんの孤児らに手伝わせてる。
雑用といえるものばかりだし、失敗しても特に店にはダメージは来ないからやらせてるんだが、そうはいかない仕事もある。
そんな仕事を頼むには、軽々しく知らない誰かには頼ってはならない、か。
「まぁいいわ。私からも面倒な用事頼んだこともあるし。そんな事情の子なら……誰でもって訳にはいかないけど」
「こっちだって素性の知らない孤児をここに放り込む気はねぇよ。本業に障りがあっちゃまずいだろうしな」
※※※※※ ※※※※※
ということで、万事解決、というわけだ。
にしても……。
「ナルって、結構底なしなのね」
「……そうでしょうか……」
「オレヨリモ、オニギリ、タクサン、クッテルヨナ」
「つか、おにぎり以外食わねぇのな」
「……はい。味覚は感じられないものですから……」
「おにぎりの貯蔵庫って感じしない? ねぇ、ねえ?」
「テンちゃん……。そんな、こう……変な空気になるようなイジリ方しないのっ」
「……私は、大丈夫ですけど……」
「だって、ほいほいと鎧の中に入れるんだよ? そのまま取り出せそうな感じがする―」
「……出してみましょうか?」
おいこらちょっと待て!
飯食ってる最中に、食事の逆再生するようなことさせんじゃねぇ!
ナルも触発されんなっ!
……まともな奴、と信じたいが……。
間違いなくこいつも染まりそうな気がする……。
……ホーリーんとこで、こいつらまとめてあらゆる意味で面倒見てくれねぇかなぁ……。
ややこもった女性の声が、フルアーマーの兜の方から聞こえる。
もちろん兜もフルフェイスタイプの防具。
中は当然見えない。
「喋れたの?!」
「だったら自己紹介くらいしたら……って……」
うん、喋れるよ、こいつ。
でも自分のことが分からない者が、どうやって自己紹介するんだっつーの。
「出身地とかも分かんなきゃ、何も言えないのね」
「分かんないのは情報だけじゃねぇぞ。ほら」
フルフェイスの一部を動かしてやる。
目や口を露出する可動部がある。
つか、目や口は露出できるタイプの弱点を補うためのカバーだな。
それを開くと……。
「顔も体もない。中の人などいない! というわけだ」
「何か……怖ぇな、それ」
いや、ミアーノ、それ本気じゃねぇだろ。
「怖がるなよ。普通の人間からしたら、ここにいるのは異様な奴らばかりだぞ?」
「オレモ、コワイ」
ンーゴ……お前はマジで、変に軽口叩くな。
どんな奴でもその体格で押しつぶせるだろ。
「でも種族で言うなら何になるの? 元人間って言うなら人間じゃないわよね」
「そうだな。この中で人間っつったら、俺とお前だけだもんな」
人間以外の種族はみな違ってる。
よくもまぁこんなバラエティに富んだ連中がそばに集まってきたもんだ。
「待て待て。俺達も人間だぞ?」
「そうよ。魔物扱いしないでちょうだい?」
「お前ら二人は親衛隊だろうが!」
悪乗りすんなや!
「名前、私達が決めていいんですか? こんな名前がいい、とか、少しでも思い出せることとかはないんですか?」
「……いいえ。全くありません……。皆さんが呼びやすいもので結構です……」
前向きな意思じゃないと、何ともなぁ。
適当に名前つけて終わり、ってしたくなる。
「鉄乙女、とか……」
「それ、見た目ですよネ?」
「二つ名を決める話じゃないでしょ」
なんかだんだん、こいつら、楽しそうな感じになってきやがった。
こんなんでいいのか?
「……なぁ、お前。こんな奴らと一緒に生活することになるが、お前はそれでいいか?」
「……はい。構いません……」
「後悔すると思うんだがなぁ」
主に、俺が。
まぁそれはともかく、染まっちゃわないか? という心配もある。
そんな心配をよそにこいつらは……。
「鎧って個性は捨てがたいよね」
「その色というか、輝き?」
「素材も大事だよお」
「武器とかねぇのかよ! 仕掛けの多い武器は男の願望だべや」
「ミアーノが武器って、なんか変だヨ?」
「ニンゲンシャカイニ、ソマッテイクノカ、ミアーノ……」
「いやいや、俺とお前はいつも一緒だぜ?」
「それ、夫婦ってことですか?」
「ちげーよ!」
「チゲーシ!」
名前を付ける話から、どこまで脱線してるんだこいつら……。
「あいつらはほっといて……。そうだ、お前って飯食えるのか?」
「……食事のこと、ですか……。私には……よく分かりません……」
「そっか。……一個、試してみるか?」
「……試す?」
店先に売れ残ってる握り飯を一個手にする。
そしてこいつの目の前に差し出す。
「生前飯を食う感じで食ってみ? 食えなきゃ食えないで問題ねぇから」
「……はい……」
フルフェイスの口の部分を開けて、握り飯をその中に放り込む。
もちろん中はがらんどう。
中に人が入っていたら、まぁ食事の動きの一つではあるが……。
「……何ですか? これは」
「握り飯ですが、何か?」
「……いえ、その……味も何もわかりませんが……」
分からねぇのかよ!
「……でも……力が……何か力が込められてますね……」
こいつも分かるのか。
にしてもすげえな。
普通の食事ができない奴でも力を感じられる……俺が選別した、ススキモドキの米。
俺の能力がすげぇんじゃなくて、ススキモドキの米がすげぇってことだからな。
手塩にかけて育てる稲の米じゃなくて、野生の食えるモノの方がすごいってのもなんか皮肉だが……。
「……魔力、でしょうか。……素晴らしいと思います」
なんか、今までで一番まともな評価をもらえた気がする。
「毎日、いただけるんですか?」
「俺らと一緒にいたら、まぁ。俺が選別した米で作るとそうなる。同じおにぎり食ってもそう感じられないものの方が多いってことだな。適当に集めて炊いた米じゃそうはならないから」
「……じゃあその……これからお世話になってもよろしいのでしょうか……」
スコットからは女神と呼ばれていた。
その女神様の世話をする、って考えると、何だかこそばゆい感じもしなくはない。
「その代わり、いろいろと手伝ってほしいことがあるから、そんな雑務と引き換えに、かな。まぁ給料みたいなもんだ」
「……はい、よろしくお願いします……」
久々に礼儀正しい奴と出逢えた気がする。
初対面の時は、なんかヤバそうな奴みたいに感じたが、とりあえず一件落着か。
で、あいつらは……。
「幽霊、て個性も忘れちゃだめでしょうがっ」
「でも中身ががらんどうの動く鎧って……」
「種族はデュラハンになるのでしょうか?」
「まぁ、そうだろうね」
「首はあ、外れないのかなあ?」
「必ずしも外さなきゃいけないってことはないでしょうに」
好き勝手な話してるなぁ。
親衛隊の二人も混ざって、何やってんだか。
「……にぎやか、ですね」
よくよく耳を傾けたら、気を悪くしそうな話もしてそうだがな。
「騒がしいだけだよ」
「……ちょっとだけ、思い出しました。……そんな人達に囲まれて、楽しく生きていたかった……」
……悲しいな。
楽しそうな連中を見て、そんな感情しか思い出せない、てのは……。
誰かをああまでして守りたかったってのは、自分がそのように守ってほしかった、そんな場にいたかったから。
その裏返しだったんだろうかね。
「ナル、はどうだ?」
「……え?」
「名前だよ。そうしたかったんなら、これから一緒に生活してる間に、そうなりたい、そうなる、ってな」
何となく人の名前っぽいし。
「……はいっ」
今まで聞こえたナルの声の中で、一番元気がこもってたんじゃね? 今の。
※※※※※ ※※※※※
後日談。
スコットの件だ。
スコットが所属していた冒険者養成所から孤児枠がなくなった。
ということは、孤児を救うという名分も消え、それに際して国からの助成金も給付されなくなった。
その代わり、所属している修練生? の中にいる資産家の家族から、その分援助金が増額され、経営はこれまで通り続くらしい。
孤児枠がなくなったことから、その養成所では貧富の格差は消え、それでも援助金の額の差でカースト制は生まれてるようだが、貧富の差によって起きていた悲劇も消えたから、経営陣にとっても胸をなでおろす結果となった。
じゃあ孤児枠が減った分、町のモラルは低下するんじゃないかって心配が生まれるが、国営の養成所も一つや二つじゃない。
特別富裕層が幅を利かせてるような事態もないことから、そっちでその枠を広げ、モラルの低下をカバーできている、とのこと。
社会情勢においては、事もなき日々が続くってとこだ。
さてスコットはというと……。
「ということで、面倒を見る枠を一人増やしてもらいたい。仕事に慣れりゃ戦力になるだろうし、戦力になるまでは健康状態に問題があるが、それはあんたが診てくれりゃ問題なかろ?」
「……それはそうですけど……。なし崩しに、一人、また一人と増やされても困るんですが……」
「いやいや、それは絶対にないない」
ミルダの、例の魔術診療所の所長、ホーリーと話をつけた。
つか、あってたまるか!
あーゆートラブル、うじゃうじゃあったらこっちも神経が持たんわ!
「それに何か特殊な技術身に付けられてたら、スートみたいな例もあるし」
「そういえば、時々スート君から連絡が来るのよ。手伝いができそうな子がいたら手伝いに来させてほしい、って。そういうお願いは、誰にでもできることじゃないんですよね」
そう言えば俺の店にも、たくさんの孤児らに手伝わせてる。
雑用といえるものばかりだし、失敗しても特に店にはダメージは来ないからやらせてるんだが、そうはいかない仕事もある。
そんな仕事を頼むには、軽々しく知らない誰かには頼ってはならない、か。
「まぁいいわ。私からも面倒な用事頼んだこともあるし。そんな事情の子なら……誰でもって訳にはいかないけど」
「こっちだって素性の知らない孤児をここに放り込む気はねぇよ。本業に障りがあっちゃまずいだろうしな」
※※※※※ ※※※※※
ということで、万事解決、というわけだ。
にしても……。
「ナルって、結構底なしなのね」
「……そうでしょうか……」
「オレヨリモ、オニギリ、タクサン、クッテルヨナ」
「つか、おにぎり以外食わねぇのな」
「……はい。味覚は感じられないものですから……」
「おにぎりの貯蔵庫って感じしない? ねぇ、ねえ?」
「テンちゃん……。そんな、こう……変な空気になるようなイジリ方しないのっ」
「……私は、大丈夫ですけど……」
「だって、ほいほいと鎧の中に入れるんだよ? そのまま取り出せそうな感じがする―」
「……出してみましょうか?」
おいこらちょっと待て!
飯食ってる最中に、食事の逆再生するようなことさせんじゃねぇ!
ナルも触発されんなっ!
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