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番外編 この世界で唯一前世の記憶を持つダークエルフ編
宿とこの街にて その6
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あたしは日本大王国有数の都市のシーナ市で、冒険者パーティの星の頂点の仲間入りをした。
そして冒険者としての初仕事は、この街から徒歩で二日かかる距離にある、鉱石の掘削現場。
もちろん移動手段は徒歩じゃない。
途中に点在する行商人から買い物をしながら、馬車で移動。
その掘削現場の入り口に到着したのは、その日の夜だった。
近くに川が流れていて、その作業員達はそこから支流を作り、その先に行水できる場所を作っていた。
そこを風呂代わりにして、馬車の中で夜を過ごした。
翌朝、馬車はこの時間まで貸し切りという契約だったから、シーナ市に戻っていった。
朝食を摂り、準備も確認。
みんなそれぞれ体を動かしてほぐしている。
あたしは弓の腕の具合を確かめたかったから、明後日の方向にある樹木の枝先や葉っぱを試しに打ち落とす。
「へぇ。見事なもんじゃない」
「二の矢も、そんなに時間をかけずに、しかも精度も高いまま射出してる」
「腕のいい仲間を見つけてよかったなぁ、ウォードルよぉ」
「いや、もう最初の声掛けのことは忘れろよ、カスミビ」
ちょっとだけ和やかな会話が弾む。
けど、いよいよ冒険者としての初仕事だ。
特に緊張とかはなかったし、魔物や動物の狩りは数えきれないほどやってきたけど、仕事としては初めてだ。
いつもの腕を振るえば、特に問題はないはず。
そして、その入り口に入るその時だった。
「みんな、ちょっと待って。毒気が漂ってるみたい。耐毒の魔法かけとくね」
メーイが呼び止めて、あたし達にその術をかける。
けど、魔力はあたしの方が上っぽいんだけど……。
距離が縮まったとはいえ、新入りのあたしが、本職の魔術師を差し置いて、耐毒魔法の重ねがけをする、というのもおこがましいかな……。
メーイに知られないように耐毒魔法をかけるのは難しそうだし、呪符とかにもその類の効果の品もあったはず。
……まぁ、非常事態が起きそうな時にでも発動させればいっか。
「おぅ、ありがとな。……暗いと思ったら、思いの外明るいな」
「これまでこの依頼を引き受けたパーティがつけっぱなしにして進んでいったんだろう。こちらも照明に使う分の魔力の節約ができて助かるな」
……と言うことは、消し忘れってことはないはず。
消すのを忘れたか、それとも……。
「暢気な会話してるとこ悪ぃけどよ、ちょいと問題かもな、これ」
いつも軽い口調のカスミビが、かなり警戒感を丸出しにしてる。
みんな、突入前に見せたあたしの技術には満足してくれたようで、安心してもらえた。
そのいつもと違う口調が、安心に浸りそうなみんなの気持ちを引き締めた。
「どう言うこと? カスミビ」
「忘れんじゃねぇよ、メーイ。お前、自分で申告して、耐毒の魔法かけたんだろうが」
「うん。毒気がうっすらと漂ってる。多分奥に進めば進むほどその気が強くなるから魔法かけたんだけど、それがどうかした?」
「ここからでも分かる。その毒で、多分生物は全滅してる。それは道理だからいいんだが、毒を発してるのは何者なのかってことなんだよ」
「……依頼の目標は……種族不明のスライムだったな」
「ポイズンスライム……よね? まぁ火に弱いってことと、活動停止させるための冷凍の呪符とかは用意してるから問題ないでしょ?」
カスミビはため息をついてる。
みんなの言うことのどこにも間違いはないと思うけど。
「他の魔物もいねぇんだよ。そいつが現れた時、状況はどんなだったか分かんねぇけどよ、何か魔物がそこに居つくようになったら、種族問わずいろんな魔物もそこにうようよするようになるってなぁ、俺ら今まで目にしてきたろ?」
「あぁ、まぁ、そうだな」
へぇ、そうなんだ。
そう言えば、あたしの村では、村だけの安全を守ってたんだっけ。
だから、こんな遠く離れた場所にいる魔物を討伐してくれって頼んでくるエルフ達はいなかったな。
人間社会のこととか考え方を理解するには、人間の冒険者パーティに入るっていうのは結構合理的なやり方かもしれない。
「しかも討伐の標的はスライムだろ? てことは……」
「まさか、魔物を取り込んだ……?」
「……と、思う。となりゃ、かなりでかい敵だ。逃げる判断も、早すぎるってこたぁねぇぞ。臆病と思われても構わねぇ。命あっての物種だ。まぁ流石に今すぐ逃げようって判断はねぇけどな」
カスミビはみんなにそう告げた後、再び周りの様子を伺いながら先に進み始めた。
「でも、毒気が漂ってて、進めば進むほど毒気が濃くなって、その奥にスライムがいて……ってことは……」
「毒スライムだな。しかもでかいとなりゃ……」
「凍らせて地上まで引っ張り出して……溶けちまったら、辺り一帯毒の区域になっちまうな」
「燃やして、毒が付着した壁とかの一部を削り取って、それを討伐の証にするしかねぇか」
てことは、高熱で燃焼させるか爆発させるか、よね。
「じゃあ……爆発させる方がいいのかな。燃やしたら、熱で喉とかも火傷するかもしれないし」
と言ってみる。
するとみんながあたしの方を向いた。
「なるほど。そこまでは考えてなかった」
「うん、それがいいかもね」
「どのみち、スライムから離れた方がいいな」
「できれば上の階層から仕掛けられりゃ一番問題ないんだろうが」
「となれば、爆発力が一番高い武器とかアイテムを用意しといた方がいいか」
あたしの提案は歓迎された。
それを中心とした作戦が練られ、必要なアイテムを装備の外側に備え付けた。
「身動きが取れなくなっても、すぐに手に届くようにな」
「どんなことをされるか分からないもんね」
なるほど、と思ったけど、考えてみればあたしも神様に同じことを願ってたっけ。
それが、手元が光って作り出される弓矢。
できれば、誰にも見せたくない物ではあるけど、全滅になりそうな時なら、発動させても火事場の馬鹿力か何かの理由付けで誤魔化せられるかな。
鉱石の掘削現場は、作業の判断により階層の構造は変わる。
けど、下への階層と出口との位置関係は変わらないから、途中の壁に張り付けられている案内板はかなり心強かった。
迷子にならずに済むから、上へ下への移動は問題ない。
斯くして、目標の地下七階にあと一階下りれば辿り着くところまでたどり着くことはできた。
本番は目の前である。
そして冒険者としての初仕事は、この街から徒歩で二日かかる距離にある、鉱石の掘削現場。
もちろん移動手段は徒歩じゃない。
途中に点在する行商人から買い物をしながら、馬車で移動。
その掘削現場の入り口に到着したのは、その日の夜だった。
近くに川が流れていて、その作業員達はそこから支流を作り、その先に行水できる場所を作っていた。
そこを風呂代わりにして、馬車の中で夜を過ごした。
翌朝、馬車はこの時間まで貸し切りという契約だったから、シーナ市に戻っていった。
朝食を摂り、準備も確認。
みんなそれぞれ体を動かしてほぐしている。
あたしは弓の腕の具合を確かめたかったから、明後日の方向にある樹木の枝先や葉っぱを試しに打ち落とす。
「へぇ。見事なもんじゃない」
「二の矢も、そんなに時間をかけずに、しかも精度も高いまま射出してる」
「腕のいい仲間を見つけてよかったなぁ、ウォードルよぉ」
「いや、もう最初の声掛けのことは忘れろよ、カスミビ」
ちょっとだけ和やかな会話が弾む。
けど、いよいよ冒険者としての初仕事だ。
特に緊張とかはなかったし、魔物や動物の狩りは数えきれないほどやってきたけど、仕事としては初めてだ。
いつもの腕を振るえば、特に問題はないはず。
そして、その入り口に入るその時だった。
「みんな、ちょっと待って。毒気が漂ってるみたい。耐毒の魔法かけとくね」
メーイが呼び止めて、あたし達にその術をかける。
けど、魔力はあたしの方が上っぽいんだけど……。
距離が縮まったとはいえ、新入りのあたしが、本職の魔術師を差し置いて、耐毒魔法の重ねがけをする、というのもおこがましいかな……。
メーイに知られないように耐毒魔法をかけるのは難しそうだし、呪符とかにもその類の効果の品もあったはず。
……まぁ、非常事態が起きそうな時にでも発動させればいっか。
「おぅ、ありがとな。……暗いと思ったら、思いの外明るいな」
「これまでこの依頼を引き受けたパーティがつけっぱなしにして進んでいったんだろう。こちらも照明に使う分の魔力の節約ができて助かるな」
……と言うことは、消し忘れってことはないはず。
消すのを忘れたか、それとも……。
「暢気な会話してるとこ悪ぃけどよ、ちょいと問題かもな、これ」
いつも軽い口調のカスミビが、かなり警戒感を丸出しにしてる。
みんな、突入前に見せたあたしの技術には満足してくれたようで、安心してもらえた。
そのいつもと違う口調が、安心に浸りそうなみんなの気持ちを引き締めた。
「どう言うこと? カスミビ」
「忘れんじゃねぇよ、メーイ。お前、自分で申告して、耐毒の魔法かけたんだろうが」
「うん。毒気がうっすらと漂ってる。多分奥に進めば進むほどその気が強くなるから魔法かけたんだけど、それがどうかした?」
「ここからでも分かる。その毒で、多分生物は全滅してる。それは道理だからいいんだが、毒を発してるのは何者なのかってことなんだよ」
「……依頼の目標は……種族不明のスライムだったな」
「ポイズンスライム……よね? まぁ火に弱いってことと、活動停止させるための冷凍の呪符とかは用意してるから問題ないでしょ?」
カスミビはため息をついてる。
みんなの言うことのどこにも間違いはないと思うけど。
「他の魔物もいねぇんだよ。そいつが現れた時、状況はどんなだったか分かんねぇけどよ、何か魔物がそこに居つくようになったら、種族問わずいろんな魔物もそこにうようよするようになるってなぁ、俺ら今まで目にしてきたろ?」
「あぁ、まぁ、そうだな」
へぇ、そうなんだ。
そう言えば、あたしの村では、村だけの安全を守ってたんだっけ。
だから、こんな遠く離れた場所にいる魔物を討伐してくれって頼んでくるエルフ達はいなかったな。
人間社会のこととか考え方を理解するには、人間の冒険者パーティに入るっていうのは結構合理的なやり方かもしれない。
「しかも討伐の標的はスライムだろ? てことは……」
「まさか、魔物を取り込んだ……?」
「……と、思う。となりゃ、かなりでかい敵だ。逃げる判断も、早すぎるってこたぁねぇぞ。臆病と思われても構わねぇ。命あっての物種だ。まぁ流石に今すぐ逃げようって判断はねぇけどな」
カスミビはみんなにそう告げた後、再び周りの様子を伺いながら先に進み始めた。
「でも、毒気が漂ってて、進めば進むほど毒気が濃くなって、その奥にスライムがいて……ってことは……」
「毒スライムだな。しかもでかいとなりゃ……」
「凍らせて地上まで引っ張り出して……溶けちまったら、辺り一帯毒の区域になっちまうな」
「燃やして、毒が付着した壁とかの一部を削り取って、それを討伐の証にするしかねぇか」
てことは、高熱で燃焼させるか爆発させるか、よね。
「じゃあ……爆発させる方がいいのかな。燃やしたら、熱で喉とかも火傷するかもしれないし」
と言ってみる。
するとみんながあたしの方を向いた。
「なるほど。そこまでは考えてなかった」
「うん、それがいいかもね」
「どのみち、スライムから離れた方がいいな」
「できれば上の階層から仕掛けられりゃ一番問題ないんだろうが」
「となれば、爆発力が一番高い武器とかアイテムを用意しといた方がいいか」
あたしの提案は歓迎された。
それを中心とした作戦が練られ、必要なアイテムを装備の外側に備え付けた。
「身動きが取れなくなっても、すぐに手に届くようにな」
「どんなことをされるか分からないもんね」
なるほど、と思ったけど、考えてみればあたしも神様に同じことを願ってたっけ。
それが、手元が光って作り出される弓矢。
できれば、誰にも見せたくない物ではあるけど、全滅になりそうな時なら、発動させても火事場の馬鹿力か何かの理由付けで誤魔化せられるかな。
鉱石の掘削現場は、作業の判断により階層の構造は変わる。
けど、下への階層と出口との位置関係は変わらないから、途中の壁に張り付けられている案内板はかなり心強かった。
迷子にならずに済むから、上へ下への移動は問題ない。
斯くして、目標の地下七階にあと一階下りれば辿り着くところまでたどり着くことはできた。
本番は目の前である。
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