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番外編 この世界で唯一前世の記憶を持つダークエルフ編
仲間に言う必要のないマッキーの秘密 その1
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あたしには、前世の記憶がある。
当然、前世で体験してきた記憶ということだし、体験して感じたこととか生まれた感情も記憶に残ってる。
そんな奴は多分、アラタや仲間達の中で……。
いや、違う。
この世界で生活しているすべての存在の中で唯一自分だけ、だと思う。
その記憶のせいで、というべきか。それとも前世での経験のせいで、というべきか。
※※※※※ ※※※※※
「マックス! 攻撃と防御増強の支援魔法重ねがけ完了! ガーディ! マックスと連携再開!」
「任せろ、マギー! ガーディ! マギー達の防御任せた!」
「おう! マギー! ケアー! 俺の後ろに控えてろ! ただしあまり俺に近づくなよ!」
「う、うんっ」
「分かってる!」
前世のあたしは人間の男だった。
そして、国王と大司教によって、今は旗手と呼ばれている勇者の一人に選ばれた。
その時のあたしは……まだ大人とは呼べない年代だった。
既に勇者として選ばれていた他の三人は、どこかの町で普通に仕事をしていた大人達だった。
勇者に選ばれると、鍛錬を積まずとも武器や魔法、戦い方をいつの間にか修得していた。
天明教が信仰している神によって与えられた能力、とのことだった。
ただし、勇者を続けるにはいくつか条件があった。
まず、勇者同士で、互いの本名を名乗らないこと。
いわゆる冒険者名、というやつだ。
それを名乗り、勇者でいる間はその名前でいること。
もちろん一般人にも、だ。
勇者としてのあたしは、マックスと名乗ることにした。
そして、その素顔を見せないようにすること。
この国を、世界を守る立場になる。
当然多くの人から慕われる。
素顔を見せていたら、その目的は達成しづらくなるからだ。
一般人に対しては当然の処置。
だが、勇者同士でも顔は見せないようにしなければならなかった。
魔術中心の二人は、顔が陰で見えなくなるほど鍔の広い帽子をかぶっていた。
前線に立つあたしとガーディは、仮面をかぶっていた。
目の位置は当然穴が開いていた。
鼻と口は格子状になっている仮面。
ガーディは、食事などの必要な時には口の部分だけを開閉できる扉付きの仮面だった。
防具や服が、魔物からいろんな攻撃を受けてボロボロだったが、顔を隠すそんな防具はほぼ無傷。
国王は、神から授かった神聖なる物、とか何とか言っていた。
そしてあたし達が戦っている魔物は、泉現象とか雪崩現象とか呼ばれる現象の中心地にいる魔物。
魔王と呼んでもいいくらいなんじゃないか、と思えるほどとにかく強かった。
強いだけならどうにでも対応できる。
けど、その行為は、まさに狂暴。
そいつが持つ感情は、おそらく狂気に満ちていた。
自身に近い距離にいる魔物にすら、その力を振るうほど。
何が目的で存在しているのか理解できない。
そんな危険な存在を前に、恐怖で身がすくむ。
だが、そのまま放置していいはずがない、という思いもあった。
幸い、三人の仲間達がいた。
戦場では、とても頼りになる仲間達だった。
「ゼェ……ゼェ……。や……やった……かな……」
「はぁ……はぁ……。た、多分……ね……」
「生存確認の……術力も……ないから……分かんない……よ……」
「ハァ……ハァ……。けどよ……俺たちが……へたばって……一時間以上たつぜ……?」
あたし達は、気力、体力、魔力、そして道具を全て使い果たして地べたに這いつくばっていた。
それでも荒い呼吸を続け、会話もする力はあった。
一方の、現象の魔物の中心的なその存在もまた、地面に横たわっていた。
心臓の鼓動のような定期的な小さい動きすらなく、あたし達もそのまま体を起こせずにいて、それからさらに二時間経過した。
「お……おぅ……」
「どーした? ガーディ」
「いや、魔物の体がな、風にでも煽られてるのかな。少しずス削られていくぞ?」
「え?」
得体のしれない黒い体は、確かにガーディの言う通り、体の表面が少しずつ砂の状態になって風に飛ばされていた。
やがて、骨も残さず……いや、体の構造も分からないから骨があるのかどうかも分からないが、奴の体はすべて風に晒され、奴が横たわった場所には戦場の跡だけが残っていた。
それでもあたし達は、その場で仰向けになり、そのまま青い空を仰いでいた。
こんな状態でも、頭部の防具だけは無傷で装備されたまま。
お互いに素顔を見ることはできなかった。
こんなに体はくたくたなのに、頭部の防具だけは元気いっぱい。
そんな風に見えた。
「ようやく……終わったな」
「このメンバーになって……五年目、かな?」
「長かったわね……。でも四人だけっていうの、少ないと思うのよねぇ」
この頃は、勇者は四人しか指名されなかった。
だから、五年という長い歳月を費やすことになった。
それでも、勇者となった目的が達成された。
今までにない、心から休める休息の時間だった。
「俺は……普通に、友達と一緒に遊ぶ毎日を過ごしたいなぁ……」
三人は黙りこくった。
あたしは、その意図に気付かず話を続けた。
「勇者に選ばれた時、かっこいーって思った。村の人々から祝われた。あの時の友達からは羨ましがられた。でも、やっぱ、毎日楽しく遊んでられる毎日の方がよかった、って思うことが何度もあったっけな」
妙な空気での沈黙。
それを感じ取れないくらいの子供だった。
「あ、でも俺、こうしてみんなで魔物を倒せて、よかったって思ってるよ? みんな、今までわがまま言ってごめんね。有り難う」
ごめん、も、有り難う、も、魔物を倒せたから言えた言葉だ。
もし魔物がどこかに逃げ去ったりしてたら、そんな言葉は出るはずもない。
今だからそう思える。
けど、それさえも気付けなかった子供だった。
「……マックス。お前には……いろいろ無理押し付けたな」
「そうね。同じ勇者って言っても、あなたは……」
「あたしらは、勇者やめても仕事は見つけられるけど……。そっか……マックス、今年で十七才だっけ」
本名も顔も知らない間柄だったし、出身地も言っちゃダメだった。
けど、年齢と、勇者になる前にやってた仕事くらいは普通に話をしていた。
だから、三人は大人であることは知ってた。
そして、あたしが勇者になった時の年も、みんな知ってた。
勇者になるための条件は……何もなかった。
そう。
まるで、サイコロを放り投げて出た目で勇者を決めるような抽選方法だった。
勇者になれるほどの能力、素質、器量の持ち主だから、という理由じゃなかった。
村の学び舎で勉強をいやいやながら続けてた、そして勇者という者に憧れていた、そこらにいるような十二才の普通の子供だった。
「……勇者、やめるのか? マックス」
「うん。普通の生活に戻りたいな。……勇者って、かっこいいものとばかり思ってたからね。こんなに辛くて悲しい役目、他にないよ……。勇者になるのは、この一回だけで十分」
魔物を倒し、人々を助け、たくさんの人から讃えられる存在。
そんなことばかりしか思い描けなかった、勇者の理想像。
でも現実は違った。
いろんな能力を、努力せずに手に入れることができた。
うれしかったのは、それだけだった。
守るべき数多くの命。
本来なら守ることができた数多くの命。
それが目の前で失った経験は、それこそ数えきれない。
みんな死んでしまったのなら、まだ救いはあった。
勇者の理想像からかけ離れた現実を見せつけられた。
愛する家族を失い、家族で生き残ったのは一人だけとなった人達の姿。
それでも、自分を守ってくれて有り難う、と悲しい目をしながら礼を言う彼ら。
みんな一緒に助かりたかったろうに。
死別で悲しむ人達の人数は、助けることができた人数とほぼ同数。
そして、次はそんなことがないように、と計画を立てる。
そんな計画を立てる段階の頃は、まだましだった。
分刻みで行動を起こさなきゃならなかった。
時々、心情がついていけないこともあった。
同年代の子供達が親と一緒に手を振って、他の地に向かう俺たちを見送っているのを見た時だ。
この後、その子供達はその場所で、毎日楽しく過ごすんだろうなあ、と思った時だった。
仲間達から、そんな平和を守ることができたのはマックス、お前のおかげでもあるんだぞ、と励まされた。
でもその励みは、その子供達を羨ましがるあたしには何の効果もなかった。
……けど、そんな苦しみから、ようやく解放される。
あたしは、三人と一緒に青い空を見ながら、その期待から生まれる喜びとうれしさで、心が一杯だった。
当然、前世で体験してきた記憶ということだし、体験して感じたこととか生まれた感情も記憶に残ってる。
そんな奴は多分、アラタや仲間達の中で……。
いや、違う。
この世界で生活しているすべての存在の中で唯一自分だけ、だと思う。
その記憶のせいで、というべきか。それとも前世での経験のせいで、というべきか。
※※※※※ ※※※※※
「マックス! 攻撃と防御増強の支援魔法重ねがけ完了! ガーディ! マックスと連携再開!」
「任せろ、マギー! ガーディ! マギー達の防御任せた!」
「おう! マギー! ケアー! 俺の後ろに控えてろ! ただしあまり俺に近づくなよ!」
「う、うんっ」
「分かってる!」
前世のあたしは人間の男だった。
そして、国王と大司教によって、今は旗手と呼ばれている勇者の一人に選ばれた。
その時のあたしは……まだ大人とは呼べない年代だった。
既に勇者として選ばれていた他の三人は、どこかの町で普通に仕事をしていた大人達だった。
勇者に選ばれると、鍛錬を積まずとも武器や魔法、戦い方をいつの間にか修得していた。
天明教が信仰している神によって与えられた能力、とのことだった。
ただし、勇者を続けるにはいくつか条件があった。
まず、勇者同士で、互いの本名を名乗らないこと。
いわゆる冒険者名、というやつだ。
それを名乗り、勇者でいる間はその名前でいること。
もちろん一般人にも、だ。
勇者としてのあたしは、マックスと名乗ることにした。
そして、その素顔を見せないようにすること。
この国を、世界を守る立場になる。
当然多くの人から慕われる。
素顔を見せていたら、その目的は達成しづらくなるからだ。
一般人に対しては当然の処置。
だが、勇者同士でも顔は見せないようにしなければならなかった。
魔術中心の二人は、顔が陰で見えなくなるほど鍔の広い帽子をかぶっていた。
前線に立つあたしとガーディは、仮面をかぶっていた。
目の位置は当然穴が開いていた。
鼻と口は格子状になっている仮面。
ガーディは、食事などの必要な時には口の部分だけを開閉できる扉付きの仮面だった。
防具や服が、魔物からいろんな攻撃を受けてボロボロだったが、顔を隠すそんな防具はほぼ無傷。
国王は、神から授かった神聖なる物、とか何とか言っていた。
そしてあたし達が戦っている魔物は、泉現象とか雪崩現象とか呼ばれる現象の中心地にいる魔物。
魔王と呼んでもいいくらいなんじゃないか、と思えるほどとにかく強かった。
強いだけならどうにでも対応できる。
けど、その行為は、まさに狂暴。
そいつが持つ感情は、おそらく狂気に満ちていた。
自身に近い距離にいる魔物にすら、その力を振るうほど。
何が目的で存在しているのか理解できない。
そんな危険な存在を前に、恐怖で身がすくむ。
だが、そのまま放置していいはずがない、という思いもあった。
幸い、三人の仲間達がいた。
戦場では、とても頼りになる仲間達だった。
「ゼェ……ゼェ……。や……やった……かな……」
「はぁ……はぁ……。た、多分……ね……」
「生存確認の……術力も……ないから……分かんない……よ……」
「ハァ……ハァ……。けどよ……俺たちが……へたばって……一時間以上たつぜ……?」
あたし達は、気力、体力、魔力、そして道具を全て使い果たして地べたに這いつくばっていた。
それでも荒い呼吸を続け、会話もする力はあった。
一方の、現象の魔物の中心的なその存在もまた、地面に横たわっていた。
心臓の鼓動のような定期的な小さい動きすらなく、あたし達もそのまま体を起こせずにいて、それからさらに二時間経過した。
「お……おぅ……」
「どーした? ガーディ」
「いや、魔物の体がな、風にでも煽られてるのかな。少しずス削られていくぞ?」
「え?」
得体のしれない黒い体は、確かにガーディの言う通り、体の表面が少しずつ砂の状態になって風に飛ばされていた。
やがて、骨も残さず……いや、体の構造も分からないから骨があるのかどうかも分からないが、奴の体はすべて風に晒され、奴が横たわった場所には戦場の跡だけが残っていた。
それでもあたし達は、その場で仰向けになり、そのまま青い空を仰いでいた。
こんな状態でも、頭部の防具だけは無傷で装備されたまま。
お互いに素顔を見ることはできなかった。
こんなに体はくたくたなのに、頭部の防具だけは元気いっぱい。
そんな風に見えた。
「ようやく……終わったな」
「このメンバーになって……五年目、かな?」
「長かったわね……。でも四人だけっていうの、少ないと思うのよねぇ」
この頃は、勇者は四人しか指名されなかった。
だから、五年という長い歳月を費やすことになった。
それでも、勇者となった目的が達成された。
今までにない、心から休める休息の時間だった。
「俺は……普通に、友達と一緒に遊ぶ毎日を過ごしたいなぁ……」
三人は黙りこくった。
あたしは、その意図に気付かず話を続けた。
「勇者に選ばれた時、かっこいーって思った。村の人々から祝われた。あの時の友達からは羨ましがられた。でも、やっぱ、毎日楽しく遊んでられる毎日の方がよかった、って思うことが何度もあったっけな」
妙な空気での沈黙。
それを感じ取れないくらいの子供だった。
「あ、でも俺、こうしてみんなで魔物を倒せて、よかったって思ってるよ? みんな、今までわがまま言ってごめんね。有り難う」
ごめん、も、有り難う、も、魔物を倒せたから言えた言葉だ。
もし魔物がどこかに逃げ去ったりしてたら、そんな言葉は出るはずもない。
今だからそう思える。
けど、それさえも気付けなかった子供だった。
「……マックス。お前には……いろいろ無理押し付けたな」
「そうね。同じ勇者って言っても、あなたは……」
「あたしらは、勇者やめても仕事は見つけられるけど……。そっか……マックス、今年で十七才だっけ」
本名も顔も知らない間柄だったし、出身地も言っちゃダメだった。
けど、年齢と、勇者になる前にやってた仕事くらいは普通に話をしていた。
だから、三人は大人であることは知ってた。
そして、あたしが勇者になった時の年も、みんな知ってた。
勇者になるための条件は……何もなかった。
そう。
まるで、サイコロを放り投げて出た目で勇者を決めるような抽選方法だった。
勇者になれるほどの能力、素質、器量の持ち主だから、という理由じゃなかった。
村の学び舎で勉強をいやいやながら続けてた、そして勇者という者に憧れていた、そこらにいるような十二才の普通の子供だった。
「……勇者、やめるのか? マックス」
「うん。普通の生活に戻りたいな。……勇者って、かっこいいものとばかり思ってたからね。こんなに辛くて悲しい役目、他にないよ……。勇者になるのは、この一回だけで十分」
魔物を倒し、人々を助け、たくさんの人から讃えられる存在。
そんなことばかりしか思い描けなかった、勇者の理想像。
でも現実は違った。
いろんな能力を、努力せずに手に入れることができた。
うれしかったのは、それだけだった。
守るべき数多くの命。
本来なら守ることができた数多くの命。
それが目の前で失った経験は、それこそ数えきれない。
みんな死んでしまったのなら、まだ救いはあった。
勇者の理想像からかけ離れた現実を見せつけられた。
愛する家族を失い、家族で生き残ったのは一人だけとなった人達の姿。
それでも、自分を守ってくれて有り難う、と悲しい目をしながら礼を言う彼ら。
みんな一緒に助かりたかったろうに。
死別で悲しむ人達の人数は、助けることができた人数とほぼ同数。
そして、次はそんなことがないように、と計画を立てる。
そんな計画を立てる段階の頃は、まだましだった。
分刻みで行動を起こさなきゃならなかった。
時々、心情がついていけないこともあった。
同年代の子供達が親と一緒に手を振って、他の地に向かう俺たちを見送っているのを見た時だ。
この後、その子供達はその場所で、毎日楽しく過ごすんだろうなあ、と思った時だった。
仲間達から、そんな平和を守ることができたのはマックス、お前のおかげでもあるんだぞ、と励まされた。
でもその励みは、その子供達を羨ましがるあたしには何の効果もなかった。
……けど、そんな苦しみから、ようやく解放される。
あたしは、三人と一緒に青い空を見ながら、その期待から生まれる喜びとうれしさで、心が一杯だった。
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