229 / 493
店の日常編
その人への思い込みを俺に押し付けるな その1
しおりを挟む
「さぁて、今日もいつもと変わらない一日が……っと」
「アラタさん、おはようございますっ。ヨウミちゃんも、みんなも」
いつもなら、昼近い時間に来るイールが、開店前の店の前でできる行列の先頭にいた。
知り合いが店に来ているかどうかの確認の為に気配を感じ取る、なんて一々するわけがない。
やるとするなら、不審人物が近づいているかどうかくらいのもの。
とはいえ、いつも通りではない光景には、いくら俺でも多少は驚く。
驚くくらいはするさ。人間だからな。
「あら、イールさん? お早うございます」
驚いて一瞬言葉に詰まった。
その間にヨウミの挨拶。
「今日は早いんだな。いつも昼飯代わりに食ってたろ?」
「あは。毎回お昼にのんびりとって訳にはいきませんよ。魔物討伐の依頼は受けませんけど、アイテム採集の依頼ならいつでも受け付けてますから。でもなかなか条件がいいのがないんですよね。今日はたまたまです」
だと。
つまり、驚いただけで終わった現象だ。
いつもと違うと、勘繰ると不審な思いも持つこともある。
警戒だけは怠らないようにしないとな。
なりたくはないが、この店のリーダー的な存在になっちまったし、レーダーの役割は俺が一番適任だし。
「梅のおにぎり二個にお茶のセットを二つね。……って、ひょっとしてこれ、昼飯とかにするのか?」
「え? もちろんよ? それが?」
あー……。
何と言うか。
「まぁ……人それぞれなんだけどさ、大体用途は回復の手段にしてる奴が多い。短時間で食べ終われるし、少ない個数でも腹持ちはいいかもしれんが飯代わりにはどうかって感じだ。おかずがありゃ文句なしだろうけどな。だが回復アイテムにしちゃ、安価だが薬よりは効果は薄い。だから初級冒険者のためのアイテムってつもりで売ってるんだが……」
なぜかベテランまでこぞって買いに来る。
そこが不思議でならんのだが。
「もちろん知ってるわよ? 仕事の前に買いに来たのは四度目だし」
そう言えばそうだった。
「大丈夫。それくらいなら心得てます」
「分ってるんならまぁいいか。気ぃつけてな」
「はい、行ってきます」
客の一人目は悪くない気分で見送ることができた。
が、今朝の驚きはこれで終わらなかった。
「奇麗な人とやけに親し気に話ししてるじゃないですか、アラタさん」
二人目の客から話しかけられた。
男の声だ。
が、男で俺に向かって丁寧語を喋る奴と言ったら……。
「ん? あー……っと……」
「あー、こないだは相棒のスキンヘッドの方が目立ってたからな。しかもあの頭、サミーちゃんにお願いしたくらいだしな」
サミーにお願いしたスキンヘッド
思い出した。
シアンの親衛隊だ。
スキンヘッドの男は……クリット、だったか。
もう一人は……。
「あぁ、思い出した。アークスか」
「はは、思い出してもらえるとうれしいね。きょうは同僚のグリプスとレーカの三人で来たんだ」
「初めまして」
「よろしくね。……ホントにたくさん魔物がいるのね。しかも使役じゃないんでしょう? 珍しいわね」
クリットもアークスも割と大柄。
その二人と同じくらいの体格の男女。
親衛隊って何人いるんだ?
三人も留守でいいのか?
まぁ俺が心配するこっちゃねぇけど、あいつの告白のこともあるからな。
対等な立場の奴がいるだけで心の負担も軽くなるだろうが、親衛隊じゃなぁ。
と思うものの、側近だってそばにいるだけで気休めくらいにはなると思うんだが、こいつらにあいつの心の内までは悟れるもんだろうかねぇ。
「前に言ったでしょ? 鍛錬の場にさせてもらいに来ましたよ」
とと。
脳内の想像に耽ってる場合じゃねぇな。
「だから、俺んとこに許可もらいに来る必要はねぇんだってば。でご注文は?」
何か今日は客の一人目から無駄話が多いような気がする。
まぁいいけどさ。
それにしても……。
「何か……年代がバラエティに富んできたような気がすんな」
「バラエティ?」
「あ、いや、こっちの話。中堅冒険者の数が減ってるって話は聞いてたが、初級らしき年代、中堅、ベテランと、均等にばらついてきてるっぽいなって」
商人ギルドの俺への制裁の意味で、魔物を使役する者達への取り締まり強化、みたいなことをしたんだよな。
それ以来職業替えする中堅冒険者が増えて、そのクラスの冒険者数がガクンと減った。
「あぁ、噂で聞いた。けど、その分新人冒険者達の数が増えたって話も聞いてる」
「ちょっと前の話だな。その新人も、腕が立つ者が随分増えてきてるって話だ」
「その腕の差が激しいって話も聞くわよね」
女性……レーカっつったか?
テンちゃんに触れながら話に混ざってる。
まぁ珍しいっちゃあ珍しいだろうから、触りたくなる気持ちも湧くんだろうな。
それはそれとして、そういう冒険者界隈の事情なら。どうやらこの店の本来の目的も持ち続けていられそうだ。
「はい、お勘定。じゃ、行ってくるぜ」
と言われても。
そう言われるほど、俺には親近感ってのはあまりないのだが。
「あいよ、行ってらっしゃい」
と、声をかけるくらいなら、まぁ、な。
さて次の客はっと。
「顔見知りが続くじゃねぇか。元気か? アラタ」
「今度はゲンオウとメーナムか。おはよ」
「お早う、アラタ」
行列は長い。
そして、これでまだ客は三組目。
流石に顔見知りが三組も続けば、驚きっぱなしになるのも無理ねぇよな。
とっとと会計済ませてほしいんだが。
「ダンジョンといい、フィールドといい、その新人冒険者にゃいい鍛錬の場だもんなぁ」
「立ち聞きは趣味悪ぃぞ?」
「なぁに、同じ冒険者同士だ。それもまた情報のやり取りの手段の一つさ」
あの三人のことを、普通の冒険者だと思ってるんだな。
まぁ誤解されてた方が、あの三人には都合がいいか?
「もっともそれが目的じゃない人達も並んでるみたいね」
「目的って、鍛錬とか……仕事とかか? それ以外に何の目的があるんだ?」
「あなた達よ」
「俺ら?」
「どこぞの情報誌に載ってたからな。おにぎりの店のファンクラブがどうの」
この二人の耳にも入ってたか。
おにぎりを本当に求めてる連中の手に届くなら、誰が何人来ようと気にしねぇけどさ。
「俺らはお茶とおにぎり二個のセット一つずつな。中身は筋子とタラコで」
「はいよ」
流石に四組連続で顔見知りってのはなかった。
ま、そっちの方が普段の客の様子なんだけどな。
「アラタさん、おはようございますっ。ヨウミちゃんも、みんなも」
いつもなら、昼近い時間に来るイールが、開店前の店の前でできる行列の先頭にいた。
知り合いが店に来ているかどうかの確認の為に気配を感じ取る、なんて一々するわけがない。
やるとするなら、不審人物が近づいているかどうかくらいのもの。
とはいえ、いつも通りではない光景には、いくら俺でも多少は驚く。
驚くくらいはするさ。人間だからな。
「あら、イールさん? お早うございます」
驚いて一瞬言葉に詰まった。
その間にヨウミの挨拶。
「今日は早いんだな。いつも昼飯代わりに食ってたろ?」
「あは。毎回お昼にのんびりとって訳にはいきませんよ。魔物討伐の依頼は受けませんけど、アイテム採集の依頼ならいつでも受け付けてますから。でもなかなか条件がいいのがないんですよね。今日はたまたまです」
だと。
つまり、驚いただけで終わった現象だ。
いつもと違うと、勘繰ると不審な思いも持つこともある。
警戒だけは怠らないようにしないとな。
なりたくはないが、この店のリーダー的な存在になっちまったし、レーダーの役割は俺が一番適任だし。
「梅のおにぎり二個にお茶のセットを二つね。……って、ひょっとしてこれ、昼飯とかにするのか?」
「え? もちろんよ? それが?」
あー……。
何と言うか。
「まぁ……人それぞれなんだけどさ、大体用途は回復の手段にしてる奴が多い。短時間で食べ終われるし、少ない個数でも腹持ちはいいかもしれんが飯代わりにはどうかって感じだ。おかずがありゃ文句なしだろうけどな。だが回復アイテムにしちゃ、安価だが薬よりは効果は薄い。だから初級冒険者のためのアイテムってつもりで売ってるんだが……」
なぜかベテランまでこぞって買いに来る。
そこが不思議でならんのだが。
「もちろん知ってるわよ? 仕事の前に買いに来たのは四度目だし」
そう言えばそうだった。
「大丈夫。それくらいなら心得てます」
「分ってるんならまぁいいか。気ぃつけてな」
「はい、行ってきます」
客の一人目は悪くない気分で見送ることができた。
が、今朝の驚きはこれで終わらなかった。
「奇麗な人とやけに親し気に話ししてるじゃないですか、アラタさん」
二人目の客から話しかけられた。
男の声だ。
が、男で俺に向かって丁寧語を喋る奴と言ったら……。
「ん? あー……っと……」
「あー、こないだは相棒のスキンヘッドの方が目立ってたからな。しかもあの頭、サミーちゃんにお願いしたくらいだしな」
サミーにお願いしたスキンヘッド
思い出した。
シアンの親衛隊だ。
スキンヘッドの男は……クリット、だったか。
もう一人は……。
「あぁ、思い出した。アークスか」
「はは、思い出してもらえるとうれしいね。きょうは同僚のグリプスとレーカの三人で来たんだ」
「初めまして」
「よろしくね。……ホントにたくさん魔物がいるのね。しかも使役じゃないんでしょう? 珍しいわね」
クリットもアークスも割と大柄。
その二人と同じくらいの体格の男女。
親衛隊って何人いるんだ?
三人も留守でいいのか?
まぁ俺が心配するこっちゃねぇけど、あいつの告白のこともあるからな。
対等な立場の奴がいるだけで心の負担も軽くなるだろうが、親衛隊じゃなぁ。
と思うものの、側近だってそばにいるだけで気休めくらいにはなると思うんだが、こいつらにあいつの心の内までは悟れるもんだろうかねぇ。
「前に言ったでしょ? 鍛錬の場にさせてもらいに来ましたよ」
とと。
脳内の想像に耽ってる場合じゃねぇな。
「だから、俺んとこに許可もらいに来る必要はねぇんだってば。でご注文は?」
何か今日は客の一人目から無駄話が多いような気がする。
まぁいいけどさ。
それにしても……。
「何か……年代がバラエティに富んできたような気がすんな」
「バラエティ?」
「あ、いや、こっちの話。中堅冒険者の数が減ってるって話は聞いてたが、初級らしき年代、中堅、ベテランと、均等にばらついてきてるっぽいなって」
商人ギルドの俺への制裁の意味で、魔物を使役する者達への取り締まり強化、みたいなことをしたんだよな。
それ以来職業替えする中堅冒険者が増えて、そのクラスの冒険者数がガクンと減った。
「あぁ、噂で聞いた。けど、その分新人冒険者達の数が増えたって話も聞いてる」
「ちょっと前の話だな。その新人も、腕が立つ者が随分増えてきてるって話だ」
「その腕の差が激しいって話も聞くわよね」
女性……レーカっつったか?
テンちゃんに触れながら話に混ざってる。
まぁ珍しいっちゃあ珍しいだろうから、触りたくなる気持ちも湧くんだろうな。
それはそれとして、そういう冒険者界隈の事情なら。どうやらこの店の本来の目的も持ち続けていられそうだ。
「はい、お勘定。じゃ、行ってくるぜ」
と言われても。
そう言われるほど、俺には親近感ってのはあまりないのだが。
「あいよ、行ってらっしゃい」
と、声をかけるくらいなら、まぁ、な。
さて次の客はっと。
「顔見知りが続くじゃねぇか。元気か? アラタ」
「今度はゲンオウとメーナムか。おはよ」
「お早う、アラタ」
行列は長い。
そして、これでまだ客は三組目。
流石に顔見知りが三組も続けば、驚きっぱなしになるのも無理ねぇよな。
とっとと会計済ませてほしいんだが。
「ダンジョンといい、フィールドといい、その新人冒険者にゃいい鍛錬の場だもんなぁ」
「立ち聞きは趣味悪ぃぞ?」
「なぁに、同じ冒険者同士だ。それもまた情報のやり取りの手段の一つさ」
あの三人のことを、普通の冒険者だと思ってるんだな。
まぁ誤解されてた方が、あの三人には都合がいいか?
「もっともそれが目的じゃない人達も並んでるみたいね」
「目的って、鍛錬とか……仕事とかか? それ以外に何の目的があるんだ?」
「あなた達よ」
「俺ら?」
「どこぞの情報誌に載ってたからな。おにぎりの店のファンクラブがどうの」
この二人の耳にも入ってたか。
おにぎりを本当に求めてる連中の手に届くなら、誰が何人来ようと気にしねぇけどさ。
「俺らはお茶とおにぎり二個のセット一つずつな。中身は筋子とタラコで」
「はいよ」
流石に四組連続で顔見知りってのはなかった。
ま、そっちの方が普段の客の様子なんだけどな。
0
お気に入りに追加
1,585
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
人間だった竜人の番は、生まれ変わってエルフになったので、大好きなお父さんと暮らします
吉野屋
ファンタジー
竜人国の皇太子の番として預言者に予言され妃になるため城に入った人間のシロアナだが、皇太子は人間の番と言う事実が受け入れられず、超塩対応だった。シロアナはそれならば人間の国へ帰りたいと思っていたが、イラつく皇太子の不手際のせいであっさり死んでしまった(人は竜人に比べてとても脆い存在)。
魂に傷を負った娘は、エルフの娘に生まれ変わる。
次の身体の父親はエルフの最高位の大魔術師を退き、妻が命と引き換えに生んだ娘と森で暮らす事を選んだ男だった。
【完結したお話を現在改稿中です。改稿しだい順次お話しをUPして行きます】
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺わかば
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる