189 / 493
店の日常編
外の世界に少しずつ その7
しおりを挟む
「ちょっと! サミー! なにしてんのっ?!」
フィールドで飯を食ってた連中が戻ってくるなりやかましい。
「静かにしてろ。俺の頭を見て剃髪してもらおうって思いついた客だよ」
「はぁ?!」
俺みたいに草むらに座らせるのもなんだったから、車庫の荷車に腰掛けさせて、後頭部からサミーに剃らせた。
ずっと座りっぱなしにさせるのもなんだったから、タオルケットと枕を持ってきて仰向けにさせた。
連れも隣に座ってサミーの動きを見ていたが、そのうち横になって、そしてうたた寝。
気持ちは分かる。
「あ、サミーと一緒に先にここに来たの、アラタのそれ? いい感じになってる」
「今朝は思わず笑ってしまいましたが……ちょっとかっこいいかもですね」
失敗しても俺の頭。
だから試しに、サミーに仕事をさせてみたらどうなるか。
今朝目が覚めて、初めてサミーを見た時、当然サミーもあの頭を初めて見たはずだ。
が、何の反応もなかった。
距離が近かったから剃り跡が目に入らず、それで気付かなかったんだろうな。
昼休みに剃らせたときも、顔の上に乗っかって鼻をスリスリしていた。
つまり、俺の髪型の全体は目に入ってなかったはず。
もしもそんな状態で仕事が終わった時、俺の頭を見た奴らの反応が好感を持てるものだったとしたら……?
おそらく、今まで自分で髪の毛を切っていたちょっと面倒な作業を、安心してサミーに任せられる。
それで話は終わると思ってた。
それが、金を払ってまで剃ってもらいたい、という奴まで現れたってんだからなぁ。
バランスよく剃ることができたのはたまたまだとしても、頭全部を剃髪するってぇと髪型のバランスなんて考える必要ないからな。
それに、頭髪を全て剃り落としてる奴は割と多い。
理髪店の人達に配慮せずに考えれば、これも副業になるかも分からん。
サミーの剃髪も、瓢箪から駒、だよな。
この世界に来てから、この言葉の連続だ。
いや、この世界に腰を据える、と決めてからか?
「でも、この落ちた髪の毛どうするの? 散らかしっぱなし? まぁ風が吹けばどっかに飛んでくだろうけど」
テンちゃんにしては気が回るな。
指摘されるまで気が付かなかった。
「この掃除までは……手が回らないかもしれません」
「アラタ、するんだよね? アラタが引き受けた仕事でしょ?」
当てつけるような言い方すんなよ。
「ダイジョウブダヨ、ヨウミ。ライム、オソウジデキルヨ」
「へ? 箒持って? ダメダメ。アラタにやらせなきゃ。こういうことはね」
「ント、オソウジジャナカッタ」
「掃除じゃない? 何すんの?」
俺もマッキーと同意見。
何しようとするんだ?
「イッタダッキマース」
え?
おい。
……クリットが仰向けで寝ている周りの床を、コロコロの掃除道具みたいに形を変えたライムが、あの道具のように転がっていく。
……床掃除そのままじゃねぇか。
「ある意味便利ね。一家に一台」
「やめろ」
俺に掃除をやらそうとしたヨウミが言っていい事じゃねぇような気がする。
言ってもいいことであったとしてもだ。
それはちょっと……。
いや……。
ちょっと気になることを思い出した。
ドーセンの店の、米袋が置かれている場所。
米の選別で、米をこぼすことはなかったんだが、米の欠片がな。
まったく散らばせずに選別するってのはちと無理だった。
ドーセンは気にすんなっつってたけど……。
「……行ってみるかな」
「今から? どこへ? 無理だよ」
「何でよ」
ヨウミに止められた。
「午後のお店の時間だもん」
あぁ、そりゃ無理か、うん。
「っていうか、この二人、起こさないの? サミーもお仕事終わったみたいだよ?」
おっと、その前にこっちかよ。
って、こいつらも目的があってここに来たわけだしな。
剃髪は物のついでだもんな。
※※※※※ ※※※※※
アークスとクリットの二人と、何度か押し問答をした。
一回の仕事に二千五百円。
おにぎりのセットはどんなに高くても一つで五百円くらいだが、一つだけ売ることはほとんどない。
大概何人かのグループで買いに来るからな。
大体五、六人で一組というグループ。
本職とほぼ同額の儲けにするというのはどうなんだ?
ということで気が引けてな。
「いいからとっとけよ」
「子供の小遣い程度。気にすることでもあるまいに」
と押し付けられた。
彼ら、というか、クリットだけなら気にしなくてもいいだろうが、そのことをどこかから聞いた者達がやってきたら、それも仕事の一つになっちまうかも分からん。
これを本職にしている者達に申し訳ない気がしないでもないが……。
「ミィミィ」
サミーは両手を同時に振りながら、全身で喜びを表している。
結局このハサミはなんなんだ。
まぁいいけどさ……。
「ほらほら、ぼーっとしない。お客さん並び始めたよ? はい、いらっしゃいませー」
「じゃあ私、品物陳列しますね」
「うん、よろしく」
「じゃああたしはテンちゃんと、フィールドの方に行ってるから。モーナーはダンジョンの深いところ広げてくるって言ってた」
「うん、行ってらっしゃい、マッキー、テンちゃん」
「イッテラッシャーイ」
ライムは荷車の床掃除。
店が落ち着いたら、ドーセンの物置に行っておかないとな。
やはり仕事は、後片付けまで終わらせて仕事と言えるだろうからな。
まぁ埃とか、俺の仕事とは無関係の汚れもあるけどな。
ん?
冒険者以外の誰かが来そうだな。
シアンじゃないことは確かだが……。
フィールドで飯を食ってた連中が戻ってくるなりやかましい。
「静かにしてろ。俺の頭を見て剃髪してもらおうって思いついた客だよ」
「はぁ?!」
俺みたいに草むらに座らせるのもなんだったから、車庫の荷車に腰掛けさせて、後頭部からサミーに剃らせた。
ずっと座りっぱなしにさせるのもなんだったから、タオルケットと枕を持ってきて仰向けにさせた。
連れも隣に座ってサミーの動きを見ていたが、そのうち横になって、そしてうたた寝。
気持ちは分かる。
「あ、サミーと一緒に先にここに来たの、アラタのそれ? いい感じになってる」
「今朝は思わず笑ってしまいましたが……ちょっとかっこいいかもですね」
失敗しても俺の頭。
だから試しに、サミーに仕事をさせてみたらどうなるか。
今朝目が覚めて、初めてサミーを見た時、当然サミーもあの頭を初めて見たはずだ。
が、何の反応もなかった。
距離が近かったから剃り跡が目に入らず、それで気付かなかったんだろうな。
昼休みに剃らせたときも、顔の上に乗っかって鼻をスリスリしていた。
つまり、俺の髪型の全体は目に入ってなかったはず。
もしもそんな状態で仕事が終わった時、俺の頭を見た奴らの反応が好感を持てるものだったとしたら……?
おそらく、今まで自分で髪の毛を切っていたちょっと面倒な作業を、安心してサミーに任せられる。
それで話は終わると思ってた。
それが、金を払ってまで剃ってもらいたい、という奴まで現れたってんだからなぁ。
バランスよく剃ることができたのはたまたまだとしても、頭全部を剃髪するってぇと髪型のバランスなんて考える必要ないからな。
それに、頭髪を全て剃り落としてる奴は割と多い。
理髪店の人達に配慮せずに考えれば、これも副業になるかも分からん。
サミーの剃髪も、瓢箪から駒、だよな。
この世界に来てから、この言葉の連続だ。
いや、この世界に腰を据える、と決めてからか?
「でも、この落ちた髪の毛どうするの? 散らかしっぱなし? まぁ風が吹けばどっかに飛んでくだろうけど」
テンちゃんにしては気が回るな。
指摘されるまで気が付かなかった。
「この掃除までは……手が回らないかもしれません」
「アラタ、するんだよね? アラタが引き受けた仕事でしょ?」
当てつけるような言い方すんなよ。
「ダイジョウブダヨ、ヨウミ。ライム、オソウジデキルヨ」
「へ? 箒持って? ダメダメ。アラタにやらせなきゃ。こういうことはね」
「ント、オソウジジャナカッタ」
「掃除じゃない? 何すんの?」
俺もマッキーと同意見。
何しようとするんだ?
「イッタダッキマース」
え?
おい。
……クリットが仰向けで寝ている周りの床を、コロコロの掃除道具みたいに形を変えたライムが、あの道具のように転がっていく。
……床掃除そのままじゃねぇか。
「ある意味便利ね。一家に一台」
「やめろ」
俺に掃除をやらそうとしたヨウミが言っていい事じゃねぇような気がする。
言ってもいいことであったとしてもだ。
それはちょっと……。
いや……。
ちょっと気になることを思い出した。
ドーセンの店の、米袋が置かれている場所。
米の選別で、米をこぼすことはなかったんだが、米の欠片がな。
まったく散らばせずに選別するってのはちと無理だった。
ドーセンは気にすんなっつってたけど……。
「……行ってみるかな」
「今から? どこへ? 無理だよ」
「何でよ」
ヨウミに止められた。
「午後のお店の時間だもん」
あぁ、そりゃ無理か、うん。
「っていうか、この二人、起こさないの? サミーもお仕事終わったみたいだよ?」
おっと、その前にこっちかよ。
って、こいつらも目的があってここに来たわけだしな。
剃髪は物のついでだもんな。
※※※※※ ※※※※※
アークスとクリットの二人と、何度か押し問答をした。
一回の仕事に二千五百円。
おにぎりのセットはどんなに高くても一つで五百円くらいだが、一つだけ売ることはほとんどない。
大概何人かのグループで買いに来るからな。
大体五、六人で一組というグループ。
本職とほぼ同額の儲けにするというのはどうなんだ?
ということで気が引けてな。
「いいからとっとけよ」
「子供の小遣い程度。気にすることでもあるまいに」
と押し付けられた。
彼ら、というか、クリットだけなら気にしなくてもいいだろうが、そのことをどこかから聞いた者達がやってきたら、それも仕事の一つになっちまうかも分からん。
これを本職にしている者達に申し訳ない気がしないでもないが……。
「ミィミィ」
サミーは両手を同時に振りながら、全身で喜びを表している。
結局このハサミはなんなんだ。
まぁいいけどさ……。
「ほらほら、ぼーっとしない。お客さん並び始めたよ? はい、いらっしゃいませー」
「じゃあ私、品物陳列しますね」
「うん、よろしく」
「じゃああたしはテンちゃんと、フィールドの方に行ってるから。モーナーはダンジョンの深いところ広げてくるって言ってた」
「うん、行ってらっしゃい、マッキー、テンちゃん」
「イッテラッシャーイ」
ライムは荷車の床掃除。
店が落ち着いたら、ドーセンの物置に行っておかないとな。
やはり仕事は、後片付けまで終わらせて仕事と言えるだろうからな。
まぁ埃とか、俺の仕事とは無関係の汚れもあるけどな。
ん?
冒険者以外の誰かが来そうだな。
シアンじゃないことは確かだが……。
0
お気に入りに追加
1,586
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
付与効果スキル職人の離島生活 ~超ブラックな職場環境から解放された俺は小さな島でドラゴン少女&もふもふ妖狐と一緒に工房を開く~
鈴木竜一
ファンタジー
傭兵を派遣する商会で十年以上武器づくりを担当するジャック。貴重な付与効果スキルを持つ彼は逃げ場のない環境で強制労働させられていたが、新しく商会の代表に就任した無能な二代目に難癖をつけられ、解雇を言い渡される。
だが、それは彼にとってまさに天使の囁きに等しかった。
実はジャックには前世の記憶がよみがえっており、自分の持つ付与効果スキルを存分に発揮してアイテムづくりに没頭しつつ、夢の異世界のんびり生活を叶えようとしていたからだ。
思わぬ形で念願叶い、自由の身となったジャックはひょんなことから小さな離島へと移住し、そこで工房を開くことに。ドラゴン少女やもふもふ妖狐や病弱令嬢やらと出会いつつ、夢だった平穏な物づくりライフを満喫していくのであった。
一方、ジャックの去った商会は経営が大きく傾き、その原因がジャックの持つ優秀な付与効果スキルにあると気づくのだった。
俺がいなくなったら商会の経営が傾いた?
……そう(無関心)
追放されたテイマー半年後に従魔が最強になったのでまた冒険する
Miiya
ファンタジー
「テイマーって面白そうだったから入れてたけど使えんから出ていって。」と言われ1ヶ月間いたパーティーを追放されてしまったトーマ=タグス。仕方なく田舎にある実家に戻りそこで農作業と副業をしてなんとか稼いでいた。そんな暮らしも半年が経った後、たまたま飼っていたスライムと小鳥が最強になりもう一度冒険をすることにした。そしてテイマーとして覚醒した彼と追放したパーティーが出会い彼の本当の実力を知ることになる。
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる