187 / 493
店の日常編
外の世界に少しずつ その5
しおりを挟む
店の前の草むらの上で仰向けになり、サミーの鼻先でツンツンされ、スリスリまでされている昼下がり。
今朝目が覚めると、前髪の右側が剃られてしまった。
しかも最初に気付いたのが、俺じゃなくクリマーだった。
反対側も剃ってもらえりゃ、俺には気付かなかった不格好なヘアスタタイルが一転、そんなファッションだと解釈してもらえるだろう。
くすぐったい感触。
そしてその感触から想像する、サミーの全身の動き。
しかし今、サミーは、俺の顔面の上にいる。
サミーの下っ腹のモフモフ感が心地よい。
「えーと……アラタ、殿?」
「これは……サミーに襲われてる……と見ていいのか?」
野太い声の二人。
心地よさにうとうとしてたら、サミーはその二人に成敗とかされてたんじゃなかろうか?
勝手に決め付けんな。
「どこの誰か分からんが、サミーは俺の顔面でお仕事中。邪魔すんな。店もまだ昼休み」
こもった声になってんな。
サミーの腹が口のすぐ上にあるからしゃーないが、そこの二人に聞こえたか?
「そ、それは失礼した」
「だが……昼休みか。宿の店で時間を潰すのも半端だし、ここで待つとするか」
「そうだな」
店の再開まで退屈しても、俺に何の責任もないからな?
「ミィ、ミャァァ」
っと……。
お仕事は終わったようだ。
モフモフの感触を楽しむ幸せな時間もここで終わる。
なんと悲しいことか!
……まぁ始まりがあれば終わりがある。
例外はない。
だからといって昼休みが早く終わるってこともないがな。
「はい、お疲れ、サミー。さてと……まだ午後の開店時間じゃないからな?」
「うむ。分かっている、アラタ殿」
「ところで……妙にかっこいい髪形をしてますな、アラタ殿」
声から想像できる、屈強そうな体格の二人の人間。
だが装備はかなり違う。
一人は兜もかぶった重装備。
もう一人はそれよりもいくらかは耐久力が劣ってそうな装備だが、その分機動力が高そうだ。
だが……。
二人とも、俺に「殿」とつけて呼ぶってのは……。
「お宅ら、見たことないな。店に初めて来るだろ。でも初対面なら大概さんづけじゃないか? 『殿』って呼び方……どこかの地方の慣習か?」
二人が互いに顔を見合わせた。
何だよ、俺、何か変な事言ったか?
「まぁ……無理もないことだ」
「そうだな。一般人で特定の誰かを知る機会ってのはほとんどない」
一般人?
まるで自分が一般人じゃないって言いたそうだな。
まぁ本格的な冒険者の格好してる一般人なんているわけがないが。
「アークス、と言う。よろしく」
「クリットだ。改めてよろしく」
ほいほい。
装備が軽めの方がアークス。
重装備がクリットね。
装備が軽いから動きが速そう。
アクセルのアークス、と覚えときゃ忘れねぇだろ。
装備が念入りだから攻撃もクリティカルヒット多そうだからクリット、と。
でもそんな覚え方だと、装備交換したり私服で来られたらぜってー思い出せない覚え方だよな。
まぁ名前は忘れにくくはなるか。
で……改めてってどういうことだ?
前にどっかで会った……ってこと?
「勿体ぶった紹介やめてくんないか? 思い出そうにも思い出せねぇってのは面倒なんだよ」
「できれば思い出してもらえたら、と思ったんだが」
「まぁ自己紹介はしたことがないしな。それに我々が一方的に知ってるだけだし、立場を弁えればこんな風に話をすることはできんからな」
立場?
客と店の人って立場くらいしか思い浮かばんが?
「エイシアンム殿下の親衛隊隊員だ」
はい?
って、親衛隊?
「……シアン、の?」
って、あぁ、そうか……。
近づいてきた時は足音っぽいの聞こえて、すぐにこいつら二人の声が聞こえたもんな。
気配を先に感じてたら、シアンが来た時、どこぞに隠れていた気配と同じもんだとすぐに分かってたかも。
人の顔とか名前よりも、気配が同一かどうか分かるってのも……ある意味人間外れな能力だよな。
便利な時もあるけども。
「流石に我々が、殿下にそんな呼び方をするのは気が引ける」
まぁそうだろうな。
「まぁそこは自由にすりゃいいさ。でも、殿下? 陛下じゃねぇの?」
「今のところは国王代理の立場だからな。殿下も、敬称はそのままでいいとおっしゃっておられた」
「まぁ、いろいろと事情はあるのでな」
考えたくもねぇ。
権力者が寄ってくるのは、ほんと勘弁してもらいたい。
だが、親衛隊自体には何の権力も……ないよなあ?
待て。
権力があろうがなかろうが……用事がなきゃ来ねぇよな?
「で……お宅ら、ここに何をしに? まさかダンジョン探索?」
思いっきり清々しい顔で笑ってくれるな。
何だこいつら。
「その通り。我々も交代制で休暇をもらうことがある」
「鍛錬に時間を割くことは多いが……その相手をしてくれる者が見当たらなくてな。ほとんどの者達は、共に鍛錬をという誘いよりも、稽古をつけてくれだの鍛えてくれだの言うばかり」
似て非なるものを求めて来られる、と。
そりゃ、ある意味災難だ。
「へぇ? それとここと何の関係が?」
「ダンジョンの奥の方には、時々強い魔物が現れるとか」
鍛錬場にしたいわけね。
それは……出入り自由だから構わないし、だからといって店に立ち寄らなきゃならない理由じゃないな。
「で、おにぎりを買いに来た?」
「もちろん。我々もこの店の商品には関心があった」
「立場を忘れて、店の主人に会いに行くのも悪くはないか、とな」
あんたらのような丈夫な体には、効果は雀の涙ほどのおにぎりが必要かね?
薬屋とかの方がよくねぇか?
「効果の高望みをされても、俺はそこまで責任は持てねぇぞ? 体力回復っつーより、命からがら逃げだすための命綱って言った方が的確だと思うんだが」
「その命からがらって場面はなかなかなくてな」
「いざとなれば、捨て身で活動するからな」
怖ぇよ、そんな状況。
どんだけ過酷な職場だよ。
「だが、アークス。俺はもう一つ用件を思いついた」
「どんなだ? クリット」
「その、サミーの力を借りたい」
親衛隊隊員が、まだ子供のサミーのどんな力を借りるっつーんだ。
つか、何でいきなりそんなことを。
「危険な場所に連れて行かせられねぇぞ。そもそもこいつ、どんな力があるかとか、誰にも」
「いや、十分見せてもらった」
はぁ?
見せてもらった……って、今の一瞬で何を見た?
「……何の、用件だよ」
警戒心マックスだよ。
こいつらから何かされたら、いつもと変わらないサミーの分、俺が何とかしてやんなきゃいけないからな。
「頭、剃ってもらえないか?」
「……はい?」
今朝目が覚めると、前髪の右側が剃られてしまった。
しかも最初に気付いたのが、俺じゃなくクリマーだった。
反対側も剃ってもらえりゃ、俺には気付かなかった不格好なヘアスタタイルが一転、そんなファッションだと解釈してもらえるだろう。
くすぐったい感触。
そしてその感触から想像する、サミーの全身の動き。
しかし今、サミーは、俺の顔面の上にいる。
サミーの下っ腹のモフモフ感が心地よい。
「えーと……アラタ、殿?」
「これは……サミーに襲われてる……と見ていいのか?」
野太い声の二人。
心地よさにうとうとしてたら、サミーはその二人に成敗とかされてたんじゃなかろうか?
勝手に決め付けんな。
「どこの誰か分からんが、サミーは俺の顔面でお仕事中。邪魔すんな。店もまだ昼休み」
こもった声になってんな。
サミーの腹が口のすぐ上にあるからしゃーないが、そこの二人に聞こえたか?
「そ、それは失礼した」
「だが……昼休みか。宿の店で時間を潰すのも半端だし、ここで待つとするか」
「そうだな」
店の再開まで退屈しても、俺に何の責任もないからな?
「ミィ、ミャァァ」
っと……。
お仕事は終わったようだ。
モフモフの感触を楽しむ幸せな時間もここで終わる。
なんと悲しいことか!
……まぁ始まりがあれば終わりがある。
例外はない。
だからといって昼休みが早く終わるってこともないがな。
「はい、お疲れ、サミー。さてと……まだ午後の開店時間じゃないからな?」
「うむ。分かっている、アラタ殿」
「ところで……妙にかっこいい髪形をしてますな、アラタ殿」
声から想像できる、屈強そうな体格の二人の人間。
だが装備はかなり違う。
一人は兜もかぶった重装備。
もう一人はそれよりもいくらかは耐久力が劣ってそうな装備だが、その分機動力が高そうだ。
だが……。
二人とも、俺に「殿」とつけて呼ぶってのは……。
「お宅ら、見たことないな。店に初めて来るだろ。でも初対面なら大概さんづけじゃないか? 『殿』って呼び方……どこかの地方の慣習か?」
二人が互いに顔を見合わせた。
何だよ、俺、何か変な事言ったか?
「まぁ……無理もないことだ」
「そうだな。一般人で特定の誰かを知る機会ってのはほとんどない」
一般人?
まるで自分が一般人じゃないって言いたそうだな。
まぁ本格的な冒険者の格好してる一般人なんているわけがないが。
「アークス、と言う。よろしく」
「クリットだ。改めてよろしく」
ほいほい。
装備が軽めの方がアークス。
重装備がクリットね。
装備が軽いから動きが速そう。
アクセルのアークス、と覚えときゃ忘れねぇだろ。
装備が念入りだから攻撃もクリティカルヒット多そうだからクリット、と。
でもそんな覚え方だと、装備交換したり私服で来られたらぜってー思い出せない覚え方だよな。
まぁ名前は忘れにくくはなるか。
で……改めてってどういうことだ?
前にどっかで会った……ってこと?
「勿体ぶった紹介やめてくんないか? 思い出そうにも思い出せねぇってのは面倒なんだよ」
「できれば思い出してもらえたら、と思ったんだが」
「まぁ自己紹介はしたことがないしな。それに我々が一方的に知ってるだけだし、立場を弁えればこんな風に話をすることはできんからな」
立場?
客と店の人って立場くらいしか思い浮かばんが?
「エイシアンム殿下の親衛隊隊員だ」
はい?
って、親衛隊?
「……シアン、の?」
って、あぁ、そうか……。
近づいてきた時は足音っぽいの聞こえて、すぐにこいつら二人の声が聞こえたもんな。
気配を先に感じてたら、シアンが来た時、どこぞに隠れていた気配と同じもんだとすぐに分かってたかも。
人の顔とか名前よりも、気配が同一かどうか分かるってのも……ある意味人間外れな能力だよな。
便利な時もあるけども。
「流石に我々が、殿下にそんな呼び方をするのは気が引ける」
まぁそうだろうな。
「まぁそこは自由にすりゃいいさ。でも、殿下? 陛下じゃねぇの?」
「今のところは国王代理の立場だからな。殿下も、敬称はそのままでいいとおっしゃっておられた」
「まぁ、いろいろと事情はあるのでな」
考えたくもねぇ。
権力者が寄ってくるのは、ほんと勘弁してもらいたい。
だが、親衛隊自体には何の権力も……ないよなあ?
待て。
権力があろうがなかろうが……用事がなきゃ来ねぇよな?
「で……お宅ら、ここに何をしに? まさかダンジョン探索?」
思いっきり清々しい顔で笑ってくれるな。
何だこいつら。
「その通り。我々も交代制で休暇をもらうことがある」
「鍛錬に時間を割くことは多いが……その相手をしてくれる者が見当たらなくてな。ほとんどの者達は、共に鍛錬をという誘いよりも、稽古をつけてくれだの鍛えてくれだの言うばかり」
似て非なるものを求めて来られる、と。
そりゃ、ある意味災難だ。
「へぇ? それとここと何の関係が?」
「ダンジョンの奥の方には、時々強い魔物が現れるとか」
鍛錬場にしたいわけね。
それは……出入り自由だから構わないし、だからといって店に立ち寄らなきゃならない理由じゃないな。
「で、おにぎりを買いに来た?」
「もちろん。我々もこの店の商品には関心があった」
「立場を忘れて、店の主人に会いに行くのも悪くはないか、とな」
あんたらのような丈夫な体には、効果は雀の涙ほどのおにぎりが必要かね?
薬屋とかの方がよくねぇか?
「効果の高望みをされても、俺はそこまで責任は持てねぇぞ? 体力回復っつーより、命からがら逃げだすための命綱って言った方が的確だと思うんだが」
「その命からがらって場面はなかなかなくてな」
「いざとなれば、捨て身で活動するからな」
怖ぇよ、そんな状況。
どんだけ過酷な職場だよ。
「だが、アークス。俺はもう一つ用件を思いついた」
「どんなだ? クリット」
「その、サミーの力を借りたい」
親衛隊隊員が、まだ子供のサミーのどんな力を借りるっつーんだ。
つか、何でいきなりそんなことを。
「危険な場所に連れて行かせられねぇぞ。そもそもこいつ、どんな力があるかとか、誰にも」
「いや、十分見せてもらった」
はぁ?
見せてもらった……って、今の一瞬で何を見た?
「……何の、用件だよ」
警戒心マックスだよ。
こいつらから何かされたら、いつもと変わらないサミーの分、俺が何とかしてやんなきゃいけないからな。
「頭、剃ってもらえないか?」
「……はい?」
0
お気に入りに追加
1,585
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
はずれスキル『模倣』で廃村スローライフ!
さとう
ファンタジー
異世界にクラス丸ごと召喚され、一人一つずつスキルを与えられたけど……俺、有馬慧(ありまけい)のスキルは『模倣』でした。おかげで、クラスのカースト上位連中が持つ『勇者』や『聖女』や『賢者』をコピーしまくったが……自分たちが活躍できないとの理由でカースト上位連中にハメられ、なんと追放されてしまう。
しかも、追放先はとっくの昔に滅んだ廃村……しかもしかも、せっかくコピーしたスキルは初期化されてしまった。
とりあえず、廃村でしばらく暮らすことを決意したのだが、俺に前に『女神の遣い』とかいう猫が現れこう言った。
『女神様、あんたに頼みたいことあるんだって』
これは……異世界召喚の真実を知った俺、有馬慧が送る廃村スローライフ。そして、魔王討伐とかやってるクラスメイトたちがいかに小さいことで騒いでいるのかを知る物語。
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺若葉
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる