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三波新、定住編
アラタの店の、アラタな問題 その9
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「お、君も来たのか」
マッキーは、ドッペルゲンガー種だといったその来訪者の後ろにいる人物に声をかけた。
そこで俺は初めて二人いることに気が付いた。
「怪我はなかっ」
「弟に話しかけるの、やめてもらえます?」
クリマーはマッキーにぴしゃりと釘を刺す。
「ちょ……。……心配してるのにそれはないんじゃない?」
「あなた方が心配するような事態を引き起こしたのは、あなた方自身じゃないんですか?」
マッキーはそれに言い返したが、俺同様にその現象を見てない者にはそれ以上何とも言えない。
ゴーレムが絡んでなければ、ただの事故と言い切っていい出来事だったからな。
どでかい岩が落ちてくるには、その前に予兆ってもんもあったはずだ。
それを察知して、無事に回避すればそれで終わり。
ところが落ちて来た物は魔物だったから、話をややこしくしている。
だがこのクレームの意味は、俺にはまだ分からない。
「で、その、クリマーさん? 何しに来たの?」
はっきり言えば、まだ俺は筋肉痛だ。
それでもできれば仕事はしたい。
だがヨウミ達に止められている。
仕事をするか休むかのどちらか、という今日の予定となるんだが、この来訪者がそのどちらもさせてくれない。
つまり、無駄な時間を使わせられている。
とっととお帰りいただきたいんだがな。
「何しに来たの? ですって? あなたには何の自覚もないようですね」
「全身筋肉痛の自覚はありますが」
だがそれはこの人の知ったこっちゃないだろう。
けれど、それ以外に心当たりがない。
心当たりのない相手に、どんなことをしたか胸に手を当てて考えてみなさいって言っても、出てこないものは出てこないものなんだがな。
「回りくどい話は時間の無駄ですよ。こないだの件なら、こちらはベストの行動を選び、結果冒険者達には被害なしで」
「被害がないですって?!」
ないだろ。
病院……この世界に病院ってあるのかどうか分からんが、医療関係はあったはずだ。
その施設には、誰も行く必要がなかったらしいが?
「もし怪我をしてたらどうするつもりだったんですか! ましてや弟は、最後までダンジョンに残ってたって言うじゃありませんか!」
「救出完了しましたよ?」
「そうよ! その子でしょ? まさか幽霊なの?」
「幽霊ですって?! ちゃんとここにいるに決まってるでしょうが! 馬鹿にするのもいい加減にしてくださいっ!」
何だこの人。
情緒不安定か?
何をどう怒ってるんだ?
「もしこの子が怪我をしてたらどうするつもりだったんですか!」
「怪我をしようがしまいが、助ける以外に何もないですよ」
言いがかり。
そして理不尽。
だが、人の話は聞いている。
そんな相手は無下に追い払うってのも問題だよな。
会話は……一応成り立ってはいると思うんだが。
「助けるのは当然でしょう! でもそれでおしまいというなら、この店は大きな問題だと思うんですけど?!」
「まぁ……思うのは自由でしょう。こっちは現時点において大きな問題ってのは存在しませんが」
「たった一人の身内に怪我をさせて、それを放置して、それのどこが問題なしなんです?!」
待て待て。
仮定を現実にして話を進めるな。
「……放置も何も、今怪我されてるんですか?」
「もし怪我をしたら放置するしかないという、そちらの方針が問題だと言ってるんです!」
どうしよう。
全身筋肉痛に、頭痛が加わった。
痛くないところは、指と爪の間と歯くらいだぞ?
歯医者は好きじゃないし、指と爪の間に針が刺さるのを想像したらもうね。
「こっちの本業におにぎり販売。ダンジョンなどに行く冒険者達の回復薬代わりのアイテムですよ。その客のほとんどが初級冒険者っつーことで、なるべく危険を回避するように案内をつけてたんですがね」
「その案内が危険を回避できず、何の役にも立たないじゃありませんか!」
「案内がいなけりゃ全滅でしたがね」
「全滅を免れ、被害をゼロにした。大した案内役ですよ! その現象の回避すらできない案内役にしてはね!」
この人の話聞くだけで、半日無駄になりそうだ。
面倒くさい……。
「アラタ、よかったね」
「何がよ、マッキー」
「褒められちゃった」
「褒めてません! 皮肉です!」
マッキー……。
余計な口出すなよ……。
和ませにもならねぇし。
「で……結局あなたは何をしに来たんです?」
「決まってるでしょう! この子は将来冒険者志望なんです! なのに、養成所を卒業した矢先に再起不能の怪我を負いそうになったんですよ?! 加齢による現役引退まで稼ぐ金額は保証していただく必要がありますわ!」
いや、怪我がないなら現役できるじゃねぇか。
怖くてできなくなったってんなら、その仕事は不向きだったってことだ。
別の仕事見つけた方がいいんじゃねぇのか?
「人間社会に随分染まってるんだねぇ」
またまたマッキーよ……何を暢気な……。
「当然でしょう?! 人間社会で生活するしか術がないんだから!」
「なんで? 同じ種族の人はいないのか?」
って……何で俺の質問で、みんな固まるの?
しかも……なんだよ、その冷たい視線は。
「あ、そっか……。マッキー。私も見たことあるけど、多分アラタは初めて見たんじゃない? ドッペルゲンガー種」
「え? あ、そうなの?」
「え? どういうこと?」
そうだ。
ドッペルゲンガーって、確か自分とそっくりな存在で、そいつを見た本人は死ぬっていう言い伝えが……。
って、その姿、誰にそっくりなんだ?
「えっとね。ドッペルゲンガーってのは、自分が見た物体や人物を自分の体全体とか一部でコピーできるの」
「コピー?」
まぁ、誰かとそっくりな姿に変わるという意味では同じかもしれんが……。
「俺んとこじゃもっと危険な存在って言う話だったな」
「え?」
※※※※※ ※※※※※
「……別の世界から来た、だなんて……信じられない……」
「しかも同じ名前の種族があって、けど違う性質の存在ってのも興味深いわねぇ」
だからマッキー、何を暢気な……。
つか、それに釣られてこっちの世界でのドッペルゲンガーの説明をした俺も俺だが。
いや、立場上説明させられてしまった、ということにしておくか。
「でも、こんな風にコミュニケーションが取れても、種族での社会が築けないってのは驚きだ。まさか……」
「そう。こないだのゴーレムのように突然発生する種族。子供を産んだり卵を産んだりで増える種族じゃないからね。しかも人と敵対する存在じゃないどころか、食生活とかは似通ってるからね」
生活習慣にも対応できるから、ということか。
不思議な話だ。
でも保障めいた話まで持ち出すってのは……。
待てよ?
そう言えば……その子だったか?
同じ養成校のエンブレムつけてた子達と一緒だったが、何となくこいつと仲良くするって感じはなかった。
この子が他の子達について行くとか同行するって感じだったな。
そう言えばこのクレーマー、名前以外名乗ってないな。
「……えーっと、クリマーさん、だっけか。あんた、仕事は?」
「私の仕事を聞いてどうするんですか?!」
「……仮に、その子が怪我をして入院とかする。何の保証もなければ、自腹を切るしかない。蓄えを得るには仕事が必要だろ? ……肌の色とかが違う。人と敵対はしないだろうが、友好的じゃなかったらどうだ?」
「友好的じゃなかったら人の社会に馴染めないんじゃない?」
マッキーの指摘は的確だ。
だが正確に把握してないだろ。
「友好的じゃないのが人の方だったらどうよ? 仕事探そうにも断られることが多く、見つけたとしても低収入だったら? だから高額な報酬を得やすい冒険者業に就こうとした」
「あ……なるほど……」
弟をダシにして楽な生活を、と考えてるかもしれん。
だが冒険者に対してそんな保障制度があるのは、体験したことはないがギルド以外ないだろう。
けど、養成校とやらに入るのだってただじゃないんじゃないか?
その費用で姉の貯金を使い切ってしまったら……。
仮に姉も冒険者だとしよう。
いきなり大怪我をして、家族の生活費どころか入院費にもお金がかかるとしたら、保証制度も追いつかないくらいの出費になる。
他の仕事なら、尚更費用の工面で苦戦する。
「ったく……。ここは生活相談所かよ!」
「どしたの? アラタ」
こっちは早く休みたい。
そのためにこのトラブルを取っ払いたい。
このクレーマーを追い払いたい。
けど、頼まれてもないことをやる義理もないんだが……。
「……そいえば俺、まだ朝飯食ってなかった」
「何をいきなり」
「体より脳味噌が重傷だった?」
ヨウミはともかく、マッキーよ……。
とりあえず、目の前のこいつが問題だ。
「あんたらも朝飯まだ何じゃねぇの? 飯代わりっちゃあ申し訳ないが、うちの自慢のおにぎりでも食おうぜ」
「おにぎりで懐柔させようったって」
「そうじゃねぇよ。今のあんたは、とにかく文句を言うことが目的としか思えねぇ。少しでも空腹が紛れたら、建設的な話し合いできるんじゃねえかってな」
「まぁ……こちらの要望に応えてもらえるような結論を出すためっていう意味では悪くは」
「マッキー、在庫まだあるだろ? 飲み物付き持ってきてくれ」
「あ、あたしもまだ。相伴に預かっていいかしら?」
「おう。マッキー、ヨウミの分もなー」
「あたしだってまだよ? だからあたしも貰っていいよね?」
「ああ。ただしお前は全部の金払え」
「ひどっ!」
マッキーは、ドッペルゲンガー種だといったその来訪者の後ろにいる人物に声をかけた。
そこで俺は初めて二人いることに気が付いた。
「怪我はなかっ」
「弟に話しかけるの、やめてもらえます?」
クリマーはマッキーにぴしゃりと釘を刺す。
「ちょ……。……心配してるのにそれはないんじゃない?」
「あなた方が心配するような事態を引き起こしたのは、あなた方自身じゃないんですか?」
マッキーはそれに言い返したが、俺同様にその現象を見てない者にはそれ以上何とも言えない。
ゴーレムが絡んでなければ、ただの事故と言い切っていい出来事だったからな。
どでかい岩が落ちてくるには、その前に予兆ってもんもあったはずだ。
それを察知して、無事に回避すればそれで終わり。
ところが落ちて来た物は魔物だったから、話をややこしくしている。
だがこのクレームの意味は、俺にはまだ分からない。
「で、その、クリマーさん? 何しに来たの?」
はっきり言えば、まだ俺は筋肉痛だ。
それでもできれば仕事はしたい。
だがヨウミ達に止められている。
仕事をするか休むかのどちらか、という今日の予定となるんだが、この来訪者がそのどちらもさせてくれない。
つまり、無駄な時間を使わせられている。
とっととお帰りいただきたいんだがな。
「何しに来たの? ですって? あなたには何の自覚もないようですね」
「全身筋肉痛の自覚はありますが」
だがそれはこの人の知ったこっちゃないだろう。
けれど、それ以外に心当たりがない。
心当たりのない相手に、どんなことをしたか胸に手を当てて考えてみなさいって言っても、出てこないものは出てこないものなんだがな。
「回りくどい話は時間の無駄ですよ。こないだの件なら、こちらはベストの行動を選び、結果冒険者達には被害なしで」
「被害がないですって?!」
ないだろ。
病院……この世界に病院ってあるのかどうか分からんが、医療関係はあったはずだ。
その施設には、誰も行く必要がなかったらしいが?
「もし怪我をしてたらどうするつもりだったんですか! ましてや弟は、最後までダンジョンに残ってたって言うじゃありませんか!」
「救出完了しましたよ?」
「そうよ! その子でしょ? まさか幽霊なの?」
「幽霊ですって?! ちゃんとここにいるに決まってるでしょうが! 馬鹿にするのもいい加減にしてくださいっ!」
何だこの人。
情緒不安定か?
何をどう怒ってるんだ?
「もしこの子が怪我をしてたらどうするつもりだったんですか!」
「怪我をしようがしまいが、助ける以外に何もないですよ」
言いがかり。
そして理不尽。
だが、人の話は聞いている。
そんな相手は無下に追い払うってのも問題だよな。
会話は……一応成り立ってはいると思うんだが。
「助けるのは当然でしょう! でもそれでおしまいというなら、この店は大きな問題だと思うんですけど?!」
「まぁ……思うのは自由でしょう。こっちは現時点において大きな問題ってのは存在しませんが」
「たった一人の身内に怪我をさせて、それを放置して、それのどこが問題なしなんです?!」
待て待て。
仮定を現実にして話を進めるな。
「……放置も何も、今怪我されてるんですか?」
「もし怪我をしたら放置するしかないという、そちらの方針が問題だと言ってるんです!」
どうしよう。
全身筋肉痛に、頭痛が加わった。
痛くないところは、指と爪の間と歯くらいだぞ?
歯医者は好きじゃないし、指と爪の間に針が刺さるのを想像したらもうね。
「こっちの本業におにぎり販売。ダンジョンなどに行く冒険者達の回復薬代わりのアイテムですよ。その客のほとんどが初級冒険者っつーことで、なるべく危険を回避するように案内をつけてたんですがね」
「その案内が危険を回避できず、何の役にも立たないじゃありませんか!」
「案内がいなけりゃ全滅でしたがね」
「全滅を免れ、被害をゼロにした。大した案内役ですよ! その現象の回避すらできない案内役にしてはね!」
この人の話聞くだけで、半日無駄になりそうだ。
面倒くさい……。
「アラタ、よかったね」
「何がよ、マッキー」
「褒められちゃった」
「褒めてません! 皮肉です!」
マッキー……。
余計な口出すなよ……。
和ませにもならねぇし。
「で……結局あなたは何をしに来たんです?」
「決まってるでしょう! この子は将来冒険者志望なんです! なのに、養成所を卒業した矢先に再起不能の怪我を負いそうになったんですよ?! 加齢による現役引退まで稼ぐ金額は保証していただく必要がありますわ!」
いや、怪我がないなら現役できるじゃねぇか。
怖くてできなくなったってんなら、その仕事は不向きだったってことだ。
別の仕事見つけた方がいいんじゃねぇのか?
「人間社会に随分染まってるんだねぇ」
またまたマッキーよ……何を暢気な……。
「当然でしょう?! 人間社会で生活するしか術がないんだから!」
「なんで? 同じ種族の人はいないのか?」
って……何で俺の質問で、みんな固まるの?
しかも……なんだよ、その冷たい視線は。
「あ、そっか……。マッキー。私も見たことあるけど、多分アラタは初めて見たんじゃない? ドッペルゲンガー種」
「え? あ、そうなの?」
「え? どういうこと?」
そうだ。
ドッペルゲンガーって、確か自分とそっくりな存在で、そいつを見た本人は死ぬっていう言い伝えが……。
って、その姿、誰にそっくりなんだ?
「えっとね。ドッペルゲンガーってのは、自分が見た物体や人物を自分の体全体とか一部でコピーできるの」
「コピー?」
まぁ、誰かとそっくりな姿に変わるという意味では同じかもしれんが……。
「俺んとこじゃもっと危険な存在って言う話だったな」
「え?」
※※※※※ ※※※※※
「……別の世界から来た、だなんて……信じられない……」
「しかも同じ名前の種族があって、けど違う性質の存在ってのも興味深いわねぇ」
だからマッキー、何を暢気な……。
つか、それに釣られてこっちの世界でのドッペルゲンガーの説明をした俺も俺だが。
いや、立場上説明させられてしまった、ということにしておくか。
「でも、こんな風にコミュニケーションが取れても、種族での社会が築けないってのは驚きだ。まさか……」
「そう。こないだのゴーレムのように突然発生する種族。子供を産んだり卵を産んだりで増える種族じゃないからね。しかも人と敵対する存在じゃないどころか、食生活とかは似通ってるからね」
生活習慣にも対応できるから、ということか。
不思議な話だ。
でも保障めいた話まで持ち出すってのは……。
待てよ?
そう言えば……その子だったか?
同じ養成校のエンブレムつけてた子達と一緒だったが、何となくこいつと仲良くするって感じはなかった。
この子が他の子達について行くとか同行するって感じだったな。
そう言えばこのクレーマー、名前以外名乗ってないな。
「……えーっと、クリマーさん、だっけか。あんた、仕事は?」
「私の仕事を聞いてどうするんですか?!」
「……仮に、その子が怪我をして入院とかする。何の保証もなければ、自腹を切るしかない。蓄えを得るには仕事が必要だろ? ……肌の色とかが違う。人と敵対はしないだろうが、友好的じゃなかったらどうだ?」
「友好的じゃなかったら人の社会に馴染めないんじゃない?」
マッキーの指摘は的確だ。
だが正確に把握してないだろ。
「友好的じゃないのが人の方だったらどうよ? 仕事探そうにも断られることが多く、見つけたとしても低収入だったら? だから高額な報酬を得やすい冒険者業に就こうとした」
「あ……なるほど……」
弟をダシにして楽な生活を、と考えてるかもしれん。
だが冒険者に対してそんな保障制度があるのは、体験したことはないがギルド以外ないだろう。
けど、養成校とやらに入るのだってただじゃないんじゃないか?
その費用で姉の貯金を使い切ってしまったら……。
仮に姉も冒険者だとしよう。
いきなり大怪我をして、家族の生活費どころか入院費にもお金がかかるとしたら、保証制度も追いつかないくらいの出費になる。
他の仕事なら、尚更費用の工面で苦戦する。
「ったく……。ここは生活相談所かよ!」
「どしたの? アラタ」
こっちは早く休みたい。
そのためにこのトラブルを取っ払いたい。
このクレーマーを追い払いたい。
けど、頼まれてもないことをやる義理もないんだが……。
「……そいえば俺、まだ朝飯食ってなかった」
「何をいきなり」
「体より脳味噌が重傷だった?」
ヨウミはともかく、マッキーよ……。
とりあえず、目の前のこいつが問題だ。
「あんたらも朝飯まだ何じゃねぇの? 飯代わりっちゃあ申し訳ないが、うちの自慢のおにぎりでも食おうぜ」
「おにぎりで懐柔させようったって」
「そうじゃねぇよ。今のあんたは、とにかく文句を言うことが目的としか思えねぇ。少しでも空腹が紛れたら、建設的な話し合いできるんじゃねえかってな」
「まぁ……こちらの要望に応えてもらえるような結論を出すためっていう意味では悪くは」
「マッキー、在庫まだあるだろ? 飲み物付き持ってきてくれ」
「あ、あたしもまだ。相伴に預かっていいかしら?」
「おう。マッキー、ヨウミの分もなー」
「あたしだってまだよ? だからあたしも貰っていいよね?」
「ああ。ただしお前は全部の金払え」
「ひどっ!」
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