82 / 493
三波新、放浪編
ここも日本大王国(仮) その9
しおりを挟む
無事に救出された三人は泣きじゃくっている。
そんな彼らから助けてもらった子供な冒険者達五人は狼狽えている。
モーナーはいまだにしっかりと動けず。
ヨウミと俺は、ここに留まるよりほかにできる事がない。
これ以上混乱させる事態が起きてほしくないもんだが、そんな状況は、俺達の希望通りには動いてくれない。
村の外から勢いよくやってきたそれらは、救助活動を続けている冒険者達の意思はお構いなしでそのままダンジョンに突入。
しばらくしてその勢いのままダンジョンから飛び出しこっちに向かってきた。
目的地はここに違いない。
そしてススキをかき分けてやって来たのは……。
「て、テンちゃん……ライム……」
「マッキー! エージ!」
「ぶ、無事なの?!」
「しっかりして! リーダー!」
「マッキーさん! 大丈夫?! は、早く、回復を!」
灰色の天馬とその頭に乗っている魔物に向かってヨウミが呟いた。
それより、その天馬の背に乗っている三人のうちの二人を早く回復させなければ。
だが二人は意識朦朧。
ヨウミと一緒に二人を支えながら下ろし、とりあえず畳んたタオルを枕代わりにして地面に寝かせた。
見たことのないもう一人も天馬の背から降り、その直後再びその二体の魔物はダンジョンに向かって駆け出して行った。
残った正体不明の男の素性を知るよりも、今は二人の容態を確認し、とにかく回復させることが先だ。
「そこの五人のうち何人か、俺達の寝室から布団持ってこい! 二人を寝せるんだ! ヨウミ! まだ貯蔵庫におにぎりがあったな? 持って来い!」
「あ、え、あ、うん!」
小さい傷は数えきれない。
目に見えない怪我もあるだろう。
大量でもないが、出血は体中にへばりついている。
「み、みんなあ。俺のことはいいからあ、あの二人に回復の薬とかあ、術かけてくんねえかあ?」
「は、はいっ」
「薬はもう全部使いきりましたから、あとは術だけですが……」
魔力が切れたか?
ならこいつらにも食わせた方がいいだろうが、ストックが間に合うか?
「布団二人分、持ってきたよー」
「敷きますね。……よいしょっと……」
「敷いたら二人を寝せるぞ」
「僭越ながら私も手伝いましょう」
天馬に置き去りにされた男が申し出てきた。
どこの誰かは分からんが、ずっと天馬に付き添ってきたのなら、この二人の容態や救助の現場状況も大体分かってるはずだ。
手伝ってもらって足を引っ張られることはないだろう。
「あ、あぁ。頼む。……しょっと。あとは……救助に向かった連中の帰り待ちか。だがマッキーとエージの看病は続けないとな」
その男の装備品の全身鎧は、曇り一つない、周りを映す鏡のような輝きを保っていた。
チラ見したが、真っ先に印象に残った特徴がそれだ。
高価そうだが、防御力もハンパ無いように感じる。
こんな奴、隣村の酒場にはいなかったな。
いたらすぐに目に付いたはずだ。
とりあえず今はそれどころじゃない。
「ご飯はあったな? 具もあったはず。おにぎりの作り置き増やしておくか。二人には、のどに詰まらせないようにしながら、一口でも食わせてやっといてくれ」
「うむ。承知した」
いや、あんたに言ったつもりはないんだが。
まぁいいか。
※
おにぎりは、考えてみりゃ救助活動をしている冒険者達にも効果はある。
いくつあっても余ることはないし、余っても商品にすればいいことだ。
それに、マッキーとエージはまだ意識不明。
無事な者が九人。
看病は連中に任せよう。
とりあえずおにぎりを作るための、精米までの作業をすることにした。
「何か、手伝いましょうか?」
正体不明の優男に、またしても声をかけられた。
こいつ、何者なんだ?
「気持ちは有り難いけどよ、何の目的でこの村に来たのか分かんねぇ奴に、俺の信頼に関わる仕事の手伝いはさせられねぇな」
ここでずっと生活していくことにした。
けれども、余計なしがらみはいらない。
それで俺の世界での生活はしくじったんだ。
こいつの素性を尋ねることで、こいつに財を搾取される生活のきっかけになりかねない。
この村の人間でもなきゃ隣村に来た冒険者でもない。
得体のしれない者とは、わずかな接触だって避けるべきだな。
「あぁ、すまない。こちらもいろいろと混乱していて、自己紹介が遅れてしまった。私は日本大王国の皇太子で、ゴナルト国王とミツアルカンヌ王妃の……分かりやすく言えば一人息子。エイシアンム。よろしく」
……うわーい。
近寄ってほしくない奴がまた一人増えちゃったよー。
よろしくしたくない。
「よろしくしたくない」
「してもらいたいのだが、それはおいといて」
うわ。
ノリのいい奴とか思われる小細工じゃあるまいな?
権力者がすり寄るなんて、背中に嫌な汗が出る。
ぞっとする話だし、ぞっとしない話でもある。
どうやって追っ払おうか。
つか、護衛の人っていないのか?
「まず、詫びさせてもらえないだろうか。召喚した旗手達の一部がアラタ殿に無礼を働いてしまった」
詫びはいらない。
お前らが近づかなければ。
「そして我々も……、旗手の報告に振り回されてしまい、アラタ殿に迷惑をかけてしまった」
あぁ、本当だよ。
だから作業の邪魔しないでくれ。
口笛拭きながら片手間でできるような仕事じゃねぇんだ、米の実り具合の判定はよ。
「私はアラタ達の内情を知らなかった。だからこそ悲劇を生んでしまった」
悲劇?
そんな大仰なもんでもなかろうし、そんなことあったか?
まぁ今の現状は悲劇だな。
今のところ犠牲者は出てないようだが。
「アシナ殿の言うことには、野生の魔物を仲間にしたそうだったが、他の旗手達からの証言と食い違いがあり、先程まで問い詰めていたのだ。そうしたらば、アラタ殿の仲間の魔物を離反させこっちに引っ張り込んだのだとか」
はい?
何それ。
あいつらが自分の判断で俺達と別れたんだろ?
人間と野生の魔獣が一緒に暮らせるわけがない、と。
言い出しっぺは俺だったが、あいつらもそれに同意したはずだ。
一体どう言うことなんだ?
そんな彼らから助けてもらった子供な冒険者達五人は狼狽えている。
モーナーはいまだにしっかりと動けず。
ヨウミと俺は、ここに留まるよりほかにできる事がない。
これ以上混乱させる事態が起きてほしくないもんだが、そんな状況は、俺達の希望通りには動いてくれない。
村の外から勢いよくやってきたそれらは、救助活動を続けている冒険者達の意思はお構いなしでそのままダンジョンに突入。
しばらくしてその勢いのままダンジョンから飛び出しこっちに向かってきた。
目的地はここに違いない。
そしてススキをかき分けてやって来たのは……。
「て、テンちゃん……ライム……」
「マッキー! エージ!」
「ぶ、無事なの?!」
「しっかりして! リーダー!」
「マッキーさん! 大丈夫?! は、早く、回復を!」
灰色の天馬とその頭に乗っている魔物に向かってヨウミが呟いた。
それより、その天馬の背に乗っている三人のうちの二人を早く回復させなければ。
だが二人は意識朦朧。
ヨウミと一緒に二人を支えながら下ろし、とりあえず畳んたタオルを枕代わりにして地面に寝かせた。
見たことのないもう一人も天馬の背から降り、その直後再びその二体の魔物はダンジョンに向かって駆け出して行った。
残った正体不明の男の素性を知るよりも、今は二人の容態を確認し、とにかく回復させることが先だ。
「そこの五人のうち何人か、俺達の寝室から布団持ってこい! 二人を寝せるんだ! ヨウミ! まだ貯蔵庫におにぎりがあったな? 持って来い!」
「あ、え、あ、うん!」
小さい傷は数えきれない。
目に見えない怪我もあるだろう。
大量でもないが、出血は体中にへばりついている。
「み、みんなあ。俺のことはいいからあ、あの二人に回復の薬とかあ、術かけてくんねえかあ?」
「は、はいっ」
「薬はもう全部使いきりましたから、あとは術だけですが……」
魔力が切れたか?
ならこいつらにも食わせた方がいいだろうが、ストックが間に合うか?
「布団二人分、持ってきたよー」
「敷きますね。……よいしょっと……」
「敷いたら二人を寝せるぞ」
「僭越ながら私も手伝いましょう」
天馬に置き去りにされた男が申し出てきた。
どこの誰かは分からんが、ずっと天馬に付き添ってきたのなら、この二人の容態や救助の現場状況も大体分かってるはずだ。
手伝ってもらって足を引っ張られることはないだろう。
「あ、あぁ。頼む。……しょっと。あとは……救助に向かった連中の帰り待ちか。だがマッキーとエージの看病は続けないとな」
その男の装備品の全身鎧は、曇り一つない、周りを映す鏡のような輝きを保っていた。
チラ見したが、真っ先に印象に残った特徴がそれだ。
高価そうだが、防御力もハンパ無いように感じる。
こんな奴、隣村の酒場にはいなかったな。
いたらすぐに目に付いたはずだ。
とりあえず今はそれどころじゃない。
「ご飯はあったな? 具もあったはず。おにぎりの作り置き増やしておくか。二人には、のどに詰まらせないようにしながら、一口でも食わせてやっといてくれ」
「うむ。承知した」
いや、あんたに言ったつもりはないんだが。
まぁいいか。
※
おにぎりは、考えてみりゃ救助活動をしている冒険者達にも効果はある。
いくつあっても余ることはないし、余っても商品にすればいいことだ。
それに、マッキーとエージはまだ意識不明。
無事な者が九人。
看病は連中に任せよう。
とりあえずおにぎりを作るための、精米までの作業をすることにした。
「何か、手伝いましょうか?」
正体不明の優男に、またしても声をかけられた。
こいつ、何者なんだ?
「気持ちは有り難いけどよ、何の目的でこの村に来たのか分かんねぇ奴に、俺の信頼に関わる仕事の手伝いはさせられねぇな」
ここでずっと生活していくことにした。
けれども、余計なしがらみはいらない。
それで俺の世界での生活はしくじったんだ。
こいつの素性を尋ねることで、こいつに財を搾取される生活のきっかけになりかねない。
この村の人間でもなきゃ隣村に来た冒険者でもない。
得体のしれない者とは、わずかな接触だって避けるべきだな。
「あぁ、すまない。こちらもいろいろと混乱していて、自己紹介が遅れてしまった。私は日本大王国の皇太子で、ゴナルト国王とミツアルカンヌ王妃の……分かりやすく言えば一人息子。エイシアンム。よろしく」
……うわーい。
近寄ってほしくない奴がまた一人増えちゃったよー。
よろしくしたくない。
「よろしくしたくない」
「してもらいたいのだが、それはおいといて」
うわ。
ノリのいい奴とか思われる小細工じゃあるまいな?
権力者がすり寄るなんて、背中に嫌な汗が出る。
ぞっとする話だし、ぞっとしない話でもある。
どうやって追っ払おうか。
つか、護衛の人っていないのか?
「まず、詫びさせてもらえないだろうか。召喚した旗手達の一部がアラタ殿に無礼を働いてしまった」
詫びはいらない。
お前らが近づかなければ。
「そして我々も……、旗手の報告に振り回されてしまい、アラタ殿に迷惑をかけてしまった」
あぁ、本当だよ。
だから作業の邪魔しないでくれ。
口笛拭きながら片手間でできるような仕事じゃねぇんだ、米の実り具合の判定はよ。
「私はアラタ達の内情を知らなかった。だからこそ悲劇を生んでしまった」
悲劇?
そんな大仰なもんでもなかろうし、そんなことあったか?
まぁ今の現状は悲劇だな。
今のところ犠牲者は出てないようだが。
「アシナ殿の言うことには、野生の魔物を仲間にしたそうだったが、他の旗手達からの証言と食い違いがあり、先程まで問い詰めていたのだ。そうしたらば、アラタ殿の仲間の魔物を離反させこっちに引っ張り込んだのだとか」
はい?
何それ。
あいつらが自分の判断で俺達と別れたんだろ?
人間と野生の魔獣が一緒に暮らせるわけがない、と。
言い出しっぺは俺だったが、あいつらもそれに同意したはずだ。
一体どう言うことなんだ?
0
お気に入りに追加
1,586
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
追放されたテイマー半年後に従魔が最強になったのでまた冒険する
Miiya
ファンタジー
「テイマーって面白そうだったから入れてたけど使えんから出ていって。」と言われ1ヶ月間いたパーティーを追放されてしまったトーマ=タグス。仕方なく田舎にある実家に戻りそこで農作業と副業をしてなんとか稼いでいた。そんな暮らしも半年が経った後、たまたま飼っていたスライムと小鳥が最強になりもう一度冒険をすることにした。そしてテイマーとして覚醒した彼と追放したパーティーが出会い彼の本当の実力を知ることになる。
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
お姉さまは酷いずるいと言い続け、王子様に引き取られた自称・妹なんて知らない
あとさん♪
ファンタジー
わたくしが卒業する年に妹(自称)が学園に編入して来ました。
久しぶりの再会、と思いきや、行き成りわたくしに暴言をぶつけ、泣きながら走り去るという暴挙。
いつの間にかわたくしの名誉は地に落ちていたわ。
ずるいずるい、謝罪を要求する、姉妹格差がどーたらこーたら。
わたくし一人が我慢すればいいかと、思っていたら、今度は自称・婚約者が現れて婚約破棄宣言?
もううんざり! 早く本当の立ち位置を理解させないと、あの子に騙される被害者は増える一方!
そんな時、王子殿下が彼女を引き取りたいと言いだして────
※この話は小説家になろうにも同時掲載しています。
※設定は相変わらずゆるんゆるん。
※シャティエル王国シリーズ4作目!
※過去の拙作
『相互理解は難しい(略)』の29年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の27年後、
『王女殿下のモラトリアム』の17年後の話になります。
上記と主人公が違います。未読でも話は分かるとは思いますが、知っているとなお面白いかと。
※『俺の心を掴んだ姫は笑わない~見ていいのは俺だけだから!~』シリーズ5作目、オリヴァーくんが主役です! こちらもよろしくお願いします<(_ _)>
※ちょくちょく修正します。誤字撲滅!
※全9話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる