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四人目の相棒は許嫁
彼女の名前は、まだ俺は知らない
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鬼、と言えば、何を連想するだろうか。
真っ先に出てくるのは地獄に落ちた罪人を責め、苦しませる者達の総称。
次に妖怪の類のなまはげとか。
もっとも地元民の俺に言わせれば、あれは妖怪ではなく神の遣いみたいな立場らしいが。
どのみち、筋肉質でパワフルなイメージがあるのだが……。
まず、俺達が考える鬼とそっちの世界での鬼、その定義が違うかもしれないってこと。
そして、鬼族と鬼に違いがあるかもしれないってこと。
プレハブの流しで俺はいつものように握り飯を作っていいるのだが、その横ではその鬼の娘……というか、お嬢さんが米を研いでいる。
鬼って言うか、鬼族だな。
しかも、そんなイメージとはかけ離れた姿。
個人的な意見としては、和服姿の方が似合うんじゃないか? とも思うんだが、子供の頃の寝物語で聞かされた昔話のイメージがあるからな。
まぁ、洋服を着てるんだが、赤鬼とか青鬼とか、そんなはっきりとした肌の色じゃない。
日本人の肌に似てるか。
鬼の特徴はといえば、おでこの左右から突起物があるくらいか。
あと、八重歯がやや大きいか?
牙って言うほどじゃない。
人と違うところってばそれくらいか。
見た目の印象は一言「物静か」だな。
実際物言いや、おそらく性格もそんな感じ。
今まで俺の手伝いは三人いたが、そいつらはいずれもそんな形容詞とは無縁な性格だったな。
「コウジさん。米研ぎはこれくらいでいいでしょうか?」
「お? お、おぉ。いい具合だ。炊飯器に入れて炊飯してくれ」
「はい。分かりました」
余計なことは言わないところは好感が持てる。
何だかんだと余計な話をしてくるあいつらは、その中身に気疲れすることが多かったからな。
だから気が楽な分、彼女への印象を感じ取る余裕が生まれたんだろう。
今までの相棒で、会話をしてても何をしてても一番心が休まる。
もっとも、こいつが俺の心を癒してくれているわけではないが。
「何かそんな風に二人並んでるのを見ると、まるで夫婦だな」
「お前なぁ……。そんなこと言う前に、なんでそう何度も鉄火場に来たがるんだよ! 普通の生活して、普通に仕事してたらここに来るはずはないだろうが!」
たしかこいつは、最初の相棒、コルトを救助した男戦士。
ホントに何度ピンチになりかけてんだこいつは。
「噂で聞いたしよ。許嫁なんだろ? 冥土の土産に一目見ておくかなと思ってな」
「シャレになってねぇぞ! 命落としかけてから冥土の土産ってなぁ……」
こんなことを言われるのは、実は初めてじゃない。
俺の……曾祖母でいいのか?
いや、彼女はこいつの曾祖母で、こいつは彼女の曾孫の一人なんだ。
俺は彼女の玄孫の一人。
だから世代的には、こいつは俺の一つ上ってこと。
彼女ってのは、カウラ=エズ。
やはり、数多くある異世界の一つの住人の一人。
そしてこの屋根裏部屋が作られたきっかけになった人物だ。
まぁそんな関係のカウラの世界に訪問した俺は、いきなり許嫁をあてがわれた。
俺もお前も気が変わるかもしれないから、変わったらそれは解消する、という条件でその話を受けた。
が、だからと言っていきなり親密な関係になるつもりはない。
だから、俺はいまだにこいつの名前を知らないまま。
こいつは俺の名前を知ってるけどな。
で、その異世界から戻ってきたらこいつを連れて来たわけだから、この部屋全員が大騒ぎ。
便宜上、許嫁と紹介したらさらに大騒ぎ。
ここに来る連中、俺を何だと思ってやがんだ。
だがこいつはそれに全く動じなかった。
それどころか……。
「では早速……何をお手伝いしましょう?」
「あ?」
「コウジさんのお仕事は、今日がどんな日であっても、ここに来る冒険者達の疲労を回復する仕事、と聞きました」
なんだそりゃ。
随分大雑把な説明だな。
強ち間違っちゃいないが。
「……まぁ握り飯を作って、それを配ってるだけなんだがな。んじゃ今貯蔵の部屋開けるから米袋一つ持ってってもらおうか」
「はい」
扉を開けてふと思った。
穏やかな微笑を浮かべながら素直に返事をしてもらったから何気なく話を進めてたが、米袋一つってかなり重……」
「よいしょっと。これを……あぁ、あそこの流しですね?」
表情を全く変えずに両手で抱えて肩に乗せた。
そんなすらっとした体型のどこに、そんな力があるというのか。
「う、嘘……だろ……」
「あんな、軽々と……」
ここに来る冒険者だってそれなりに力はある。
そして重くは感じない荷物を持つことはあるんだろう。
それでも、それなりに重さは感じる。
だが彼女の一連の動きは、その重さを感じさせなかった。
筋肉がほとんど見られないのにこの仕事ぶり。
これも鬼族の特徴の一つなんだろう。
これは、彼女が屋根裏部屋の来訪者達全員に衝撃を与えた一日目の出来事であり、今から約二週間前の話。
一週間もあれば、この部屋のあらゆる話は異世界それぞれの隅々まで行き渡る。
一週間も過ぎるとどうなるかというと、さっきの男戦士のような奴が増えてくる。
俺の許嫁の一目でも見てみたい、とな。
「噂通りの器量よしじゃねぇか! 端正な顔。艶やかな長い黒髪。物静かな振る舞いに言葉遣い。コウジにゃ勿体ねぇよ!」
こんなことを言う冒険者、特にソロならまぁいいけどさ。
けどな……。
「な、なぁ、お嬢さん、お名前痛っ! 痛い痛い痛い!」
「あんたねぇ。人を窮地に巻き込んで、その先のこの安全地帯で何するかと思えば……人様の許嫁をナンパっていい度胸してんじゃない! あたしって恋人がいながら何なのよ!」
「い、痛い痛い痛い! ごめん、ごめんってばあ!」
こんな男女の冒険者二人組もいた。
ここはお前らのホームドラマじゃねぇ!
しかし彼女も彼女だ。
名前聞かれた時には、平然とこう言い放った。
「……私はコウジさんの許嫁ということで、まずは互いのことを分かってもらうためにこちらに参りました。ですがコウジさんは、私の名前を聞こうとしません。許嫁に名前を聞かれていないわけですから、ほとんど縁のない方に私から名前を名乗るつもりはございません」
これには俺も感心した。
俺に関心を持つことを優先する気持ちが伝わった。
だがそれでいいのか?
じゃあ彼女のことをどう呼ぶんだ?
ところが意外と、名前を言って呼び止めたりすることは少なかったりする。
仕事を頼みたいときは「すまん、ちょっとこれ、やっといてくれないか?」で事足りる。
彼女は彼女で、何か用があるとすぐに俺の手が届く場所に来る。
俺の元から離れる時は、俺にとって必要な仕事をするとき。
遠い場所にいる時に呼び出したいときは、緊急の用事があるときくらい。
そのときには「おーい」と遠くに呼びかければいい。
俺は俺で、「呼んでみただけ」などというくだらない冗談を言うことは絶対にないしな。
「にしてもなぁ」
「呼ぶにしても呼ばれるにしても『ちょっと』とか『おい』ってのはなぁ」
「私は構いませんので」
ぴしゃりと一言言い返して、その後俺に向かってにっこりと笑う。
流石の俺も「いつ結婚したんだっけ?」と勘違いしてしまうレベル。
人が出来過ぎだろ。
と思ったんだが、カウラから一言念押しされた。
「鬼族の女は、みんな嫉妬深いから気をつけなさい」
一瞬ぞわっときたが、考えてみれば浮気相手なんか見つける気はないし、俺みたいな性格の人間に言い寄る相手なんざ、犬か猫くらいなもんだ。
と思ってたんだ。
だが、その噂の余波ってもんがあってな……。
彼女の、まだ見ない嫉妬心への恐怖よりも、言い寄る相手へうんざりする気持ちが強かった。
真っ先に出てくるのは地獄に落ちた罪人を責め、苦しませる者達の総称。
次に妖怪の類のなまはげとか。
もっとも地元民の俺に言わせれば、あれは妖怪ではなく神の遣いみたいな立場らしいが。
どのみち、筋肉質でパワフルなイメージがあるのだが……。
まず、俺達が考える鬼とそっちの世界での鬼、その定義が違うかもしれないってこと。
そして、鬼族と鬼に違いがあるかもしれないってこと。
プレハブの流しで俺はいつものように握り飯を作っていいるのだが、その横ではその鬼の娘……というか、お嬢さんが米を研いでいる。
鬼って言うか、鬼族だな。
しかも、そんなイメージとはかけ離れた姿。
個人的な意見としては、和服姿の方が似合うんじゃないか? とも思うんだが、子供の頃の寝物語で聞かされた昔話のイメージがあるからな。
まぁ、洋服を着てるんだが、赤鬼とか青鬼とか、そんなはっきりとした肌の色じゃない。
日本人の肌に似てるか。
鬼の特徴はといえば、おでこの左右から突起物があるくらいか。
あと、八重歯がやや大きいか?
牙って言うほどじゃない。
人と違うところってばそれくらいか。
見た目の印象は一言「物静か」だな。
実際物言いや、おそらく性格もそんな感じ。
今まで俺の手伝いは三人いたが、そいつらはいずれもそんな形容詞とは無縁な性格だったな。
「コウジさん。米研ぎはこれくらいでいいでしょうか?」
「お? お、おぉ。いい具合だ。炊飯器に入れて炊飯してくれ」
「はい。分かりました」
余計なことは言わないところは好感が持てる。
何だかんだと余計な話をしてくるあいつらは、その中身に気疲れすることが多かったからな。
だから気が楽な分、彼女への印象を感じ取る余裕が生まれたんだろう。
今までの相棒で、会話をしてても何をしてても一番心が休まる。
もっとも、こいつが俺の心を癒してくれているわけではないが。
「何かそんな風に二人並んでるのを見ると、まるで夫婦だな」
「お前なぁ……。そんなこと言う前に、なんでそう何度も鉄火場に来たがるんだよ! 普通の生活して、普通に仕事してたらここに来るはずはないだろうが!」
たしかこいつは、最初の相棒、コルトを救助した男戦士。
ホントに何度ピンチになりかけてんだこいつは。
「噂で聞いたしよ。許嫁なんだろ? 冥土の土産に一目見ておくかなと思ってな」
「シャレになってねぇぞ! 命落としかけてから冥土の土産ってなぁ……」
こんなことを言われるのは、実は初めてじゃない。
俺の……曾祖母でいいのか?
いや、彼女はこいつの曾祖母で、こいつは彼女の曾孫の一人なんだ。
俺は彼女の玄孫の一人。
だから世代的には、こいつは俺の一つ上ってこと。
彼女ってのは、カウラ=エズ。
やはり、数多くある異世界の一つの住人の一人。
そしてこの屋根裏部屋が作られたきっかけになった人物だ。
まぁそんな関係のカウラの世界に訪問した俺は、いきなり許嫁をあてがわれた。
俺もお前も気が変わるかもしれないから、変わったらそれは解消する、という条件でその話を受けた。
が、だからと言っていきなり親密な関係になるつもりはない。
だから、俺はいまだにこいつの名前を知らないまま。
こいつは俺の名前を知ってるけどな。
で、その異世界から戻ってきたらこいつを連れて来たわけだから、この部屋全員が大騒ぎ。
便宜上、許嫁と紹介したらさらに大騒ぎ。
ここに来る連中、俺を何だと思ってやがんだ。
だがこいつはそれに全く動じなかった。
それどころか……。
「では早速……何をお手伝いしましょう?」
「あ?」
「コウジさんのお仕事は、今日がどんな日であっても、ここに来る冒険者達の疲労を回復する仕事、と聞きました」
なんだそりゃ。
随分大雑把な説明だな。
強ち間違っちゃいないが。
「……まぁ握り飯を作って、それを配ってるだけなんだがな。んじゃ今貯蔵の部屋開けるから米袋一つ持ってってもらおうか」
「はい」
扉を開けてふと思った。
穏やかな微笑を浮かべながら素直に返事をしてもらったから何気なく話を進めてたが、米袋一つってかなり重……」
「よいしょっと。これを……あぁ、あそこの流しですね?」
表情を全く変えずに両手で抱えて肩に乗せた。
そんなすらっとした体型のどこに、そんな力があるというのか。
「う、嘘……だろ……」
「あんな、軽々と……」
ここに来る冒険者だってそれなりに力はある。
そして重くは感じない荷物を持つことはあるんだろう。
それでも、それなりに重さは感じる。
だが彼女の一連の動きは、その重さを感じさせなかった。
筋肉がほとんど見られないのにこの仕事ぶり。
これも鬼族の特徴の一つなんだろう。
これは、彼女が屋根裏部屋の来訪者達全員に衝撃を与えた一日目の出来事であり、今から約二週間前の話。
一週間もあれば、この部屋のあらゆる話は異世界それぞれの隅々まで行き渡る。
一週間も過ぎるとどうなるかというと、さっきの男戦士のような奴が増えてくる。
俺の許嫁の一目でも見てみたい、とな。
「噂通りの器量よしじゃねぇか! 端正な顔。艶やかな長い黒髪。物静かな振る舞いに言葉遣い。コウジにゃ勿体ねぇよ!」
こんなことを言う冒険者、特にソロならまぁいいけどさ。
けどな……。
「な、なぁ、お嬢さん、お名前痛っ! 痛い痛い痛い!」
「あんたねぇ。人を窮地に巻き込んで、その先のこの安全地帯で何するかと思えば……人様の許嫁をナンパっていい度胸してんじゃない! あたしって恋人がいながら何なのよ!」
「い、痛い痛い痛い! ごめん、ごめんってばあ!」
こんな男女の冒険者二人組もいた。
ここはお前らのホームドラマじゃねぇ!
しかし彼女も彼女だ。
名前聞かれた時には、平然とこう言い放った。
「……私はコウジさんの許嫁ということで、まずは互いのことを分かってもらうためにこちらに参りました。ですがコウジさんは、私の名前を聞こうとしません。許嫁に名前を聞かれていないわけですから、ほとんど縁のない方に私から名前を名乗るつもりはございません」
これには俺も感心した。
俺に関心を持つことを優先する気持ちが伝わった。
だがそれでいいのか?
じゃあ彼女のことをどう呼ぶんだ?
ところが意外と、名前を言って呼び止めたりすることは少なかったりする。
仕事を頼みたいときは「すまん、ちょっとこれ、やっといてくれないか?」で事足りる。
彼女は彼女で、何か用があるとすぐに俺の手が届く場所に来る。
俺の元から離れる時は、俺にとって必要な仕事をするとき。
遠い場所にいる時に呼び出したいときは、緊急の用事があるときくらい。
そのときには「おーい」と遠くに呼びかければいい。
俺は俺で、「呼んでみただけ」などというくだらない冗談を言うことは絶対にないしな。
「にしてもなぁ」
「呼ぶにしても呼ばれるにしても『ちょっと』とか『おい』ってのはなぁ」
「私は構いませんので」
ぴしゃりと一言言い返して、その後俺に向かってにっこりと笑う。
流石の俺も「いつ結婚したんだっけ?」と勘違いしてしまうレベル。
人が出来過ぎだろ。
と思ったんだが、カウラから一言念押しされた。
「鬼族の女は、みんな嫉妬深いから気をつけなさい」
一瞬ぞわっときたが、考えてみれば浮気相手なんか見つける気はないし、俺みたいな性格の人間に言い寄る相手なんざ、犬か猫くらいなもんだ。
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