5 / 196
未熟な冒険者のコルト
正直言って、コルトに頼りたい
しおりを挟む
空腹は耐えられるが、のどの渇きは耐えられない。
そんな話を聞いたことがある。
それは確かにその通り。俺もそうだし。
でも言われなきゃ気付かないよな。
なるほどなぁ、と感心した話は頭の中でいつまでも残ってる。
それにあの部屋に来る連中の中には、水を求める奴もいた。
けど握り飯を食いきれないほど掻っ攫おうって奴もいたから、そいつらを止める方が先だった。
全部一人でやらなきゃならん。
異世界からあの部屋に来た奴らは、こっちの方には誰も来ることはできない。
だからほったらかしにしても、誰もこっちに抗議に来ることはないんだけどさ。
けど。
祖母ちゃんが言ってた。
「困ってる人がいたら助けてあげないとね。祖母ちゃんはおにぎり作ってあげることしか思いつかなかったけど、こうちゃんも何か気付いたことがあったらどんどんやってあげなね」
祖母ちゃんだって、握り飯を作ることしかできなかったからした。
ほかのことはやらなかった。
やりたくてもできないこともあっただろうし、思いつきもしなかったんだろう。
そんなことを思いだしたのは、間違いなくコルトの働きの効果だ。
コルトの存在と働きは正直有り難い。
けれど、頼りすぎるのも良くないだろう、と思う。
コルトはいつここからいなくなるか分からないからだ。
だから水分補給の提供は、コルトの動向の様子をしばらく見てからにする。
あいつらに必要な物の提供を始めた途端に中止にしたりすれば、あいつらも気落ちしてそこから体調を崩しかねないだろうし。
いずれ、コルトがあそこで仕事を続けてくれるなら、こっちも大助かりだ。
ということで、今日も朝の八時に握り飯百五十個完成。
今日のあいつらの様子はどうかね。
昨日の夜のようにきちんと並んで待ってるかね?
「お前ら、おはようの時間だぜー。握り飯百五十個お待ちー」
運び込んだトレイの上はいつもとちょっと違う。
握り飯と一緒に小さい置時計も持ってきた。
時間帯によって違う挨拶は大事だろ。
それが分かるようにな。
けどそんなことに五年も気付かなかったとはなぁ。
まぁ俺は小窓から外が見えたから、こいつらのそんなことまでは気付かなかったんだがな。
それはともかく、今のこいつらは昨夜の様子とはさらに違っていた。
「おーう、コウジー。待ってたぜー」
「あたしとこいつ、二個ずつもらうわね。ほら、あそこでへたばってる人二人いるでしょ? 行列に加われないからその人の分ってことで」
「中身の種類が分かるように小さい旗作ってみたんだ。どうだ?」
「トレイになりそうなアイテムがあるんだが、具材ごとに分けられねぇかな?」
いつもは握り飯争奪戦で殺伐とした空気になりそうなこともあった。
こんな風に、握り飯を歓迎する空気は今までになかった。
握り飯の前では誰もが「俺が先だ」「俺にくれ」しか言わない連中だった。
こんな急激な変化はやっぱり……。
「あ、おはようございます。おにぎりのお代代わりのアイテムはもう受け取ってますので、あとは引き渡すだけですよ」
俺一人で握り飯を配っていた時は、かなり神経を使ってた。
横取りを防ぎ、順番を守らせ、例外はあるものの一人一個が原則。
そして受け取るアイテムの吟味。
その手間を一気に減らしてくれたコルトの働きはとても有り難い。
そんな所にまで気を配るコルトには、本当に感心するばかりだ。
そして受け取ったアイテムを組み合わせていろんな道具を作る作業にすぐ取り掛かる。
手際がいい。
つくづくいい人材が入って来た、とは思うが、誰だって自分の世界で生活する方が幸せだ、とも思うんだよ、俺は。
「その二人の次に握り飯を受け取るのは、そこのエルフちゃんだな。次が俺」
そんなことを考える俺に、ショーケースに一番近い冒険者が声をかけてきた。
見た目ベテランの冒険者が未熟な冒険者に懐柔させられてるようにしか聞こえない。
握り飯を求める冒険者達は毎日、毎回違う。
何度も貰いに来る冒険者もいないことはない。
けど初めて見る顔の方が圧倒的に多い。
だからこの部屋の空気を今までと比べてもあまり意味はないが、それでも今までの握り飯を運んできた時のことと比べてしまう。
嘘みたいな光景に呆然として棒立ちになっても、全員が自分に必要な分だけ持っていく様子は昨夜と変わりない。
今までだったら、隙丸出しの俺の前で一人で何個も強奪する奴が、次から次へとやって来ていたはずだ。
それがどうだ。
それどころか、部屋の端で横たわってたり立ち上がれない者のために握り飯を手渡しする親切があちこちで見られる。
あちこち、というのは、無理して行列に加わってる冒険者達もちらほらといるんだ。
そんな体力が限界に近付いている冒険者達に、みんなで労わってるってのが、今まであまり見ることがなかった光景だ。
行列の二番目にいた女魔術師は、先頭の男戦士と二人で二個ずつ持っていくと言っていた。
自分の分と壁際で座っていた二人の冒険者の分の四個だと思っていた。
ところがそうじゃなかった。
戦士は二個持って、その二人に分け与えた。
女魔術師はコルトに二個渡してた。
握り飯を受け取った三人は恐縮してたが、誰もそれを当たり前のように見てて、その二人を特に称賛するような言葉は誰からも出なかった。
コルトは顔を赤くして遠慮していたが、押しに弱いのか結局受け取って、赤面した顔を隠すようにして握り飯を食べ始めた。
小動物にエサをやってる気分になる。
一生懸命ぱくついている姿が何となくかわいい気がするが、している仕事は大したもんだ。
握り飯を作る前にこいつが作ったグローブを試してみたんだが、実に効率がいい。
手に反動が来ないから負担もほとんど感じないし楽に作業を進められた。
だから作業に夢中になって、うっかりして握り飯を作る時間が減りそうだった。
量産してくれたらネット販売もいいかもな。
「コルト」
「は、はひ?!」
何慌ててんだ。握り飯、のどに詰まるぞ。
「昨日作ったグローブ、かなりいい仕事してくれるからこの店の商品にしたいんだが」
「お店の?!」
「そ。俺の店の」
コルトはしばらく沈黙。
そして驚きの声をあげた。
「こ、ここ、お店だったんですか?!」
「ちげぇよ!」
握り飯しか置かねぇ雑貨屋が、どの世界にあるっつーんだ!
……まぁ説明してなかったから知らなかったのも当然だけどさ。
日本円は存在しないが通貨制度はここに来る連中の世界すべてに存在するようで。
コルトも俺の話を理解してくれたようだ。
だが話の解釈のピントがずれてた。
「じゃあコウジさんも自給自足の生活をすればいいんですよ!」
「出来るかアホウ!」
店を閉じて田んぼや畑仕事に専念できたとして、さらにこいつらの面倒見れるかっての。
農作物は手をかけなきゃ育ってくれないし、惜しんではならない手間がたくさんあることも知ってる。
となりゃ毎日この部屋に来る余裕なんてありゃしねぇ。
冬になれば雪かきだって必要になる。間違いなく体力が削られる。
まったくもう。人の話聞けよ。
どっからそんな結論が出せるんだよ。
「なんでそうなる。握り飯のお代を何とかして金に換えて、その金でまた米を買うっつってんだよ」
「なぁんだ。コウジさん、簡単な話じゃないですか」
「簡単? なんでよ」
「皆さんが置いていくアイテムは、どれもレアだったり価値が高い物ばかりですよ」
「俺の世界じゃ高値どころかガラクタぞろいだっつーの!」
確かパーティの仲間に置いてけぼりにされたんだよな、こいつ。
何となく気持ちが分かりかけてきた。
思考のピントがずれてるのかもしれん。
けど命の危険がある所にほっぼり出すのはどうかと思う。
「そのガラクタに細工した物が俺の世界で通用するとそこに価値が生まれるし、それを買いたいって奴も出てくる」
「それで沢山のグローブが欲しかったのね?」
実際に使ってみたらかなり便利だった。
動画を撮って使い方を見てもらえたら間違いなく売れる。
しかし生産数が毎日一組か二組じゃ食糧代になるには力不足。
「毎日たくさん同じものを作るのは難しいかも。みんな置いていくアイテムが違うから……」
いや、なんでお前が肩を落とす?
流石にそれはお前のせいじゃないだろ。
「気にするな。とにかくいろんな日用品を作ってみてくれりゃいい。商品にするほどの生産量じゃなきゃフリマでも開いて売ればいいだけのこと。とにかく食糧代になりゃ文句はない」
コルトが作る物が、こっちの世界で役に立つかどうかは試してみないことには分からん。
けど今までは全く金にならない物ばかりで、逆にこっちが受け取り拒否してたくらいだったから、これからは経済力に期待が出来る。
ただし不安が一つある。
コルトがいきなりここから去ること。
その可能性を考えると、依存するわけにもいかない。
「お前がここからいなくならない限り、という前提の話だがな」
こいつが作った物がすべて高値で売れたら、こいつがいなくなることは俺の負担が楽になる毎日の終わり。
再びこいつが来る前の、握り飯強奪防止に力を入れる毎日がやってくる。
正直気が重い。
「いなくなるわけ、ないじゃないですか」
コルトは眉をひそめる。
泣きそうな声で俺の思いを打ち消した。
そんな話を聞いたことがある。
それは確かにその通り。俺もそうだし。
でも言われなきゃ気付かないよな。
なるほどなぁ、と感心した話は頭の中でいつまでも残ってる。
それにあの部屋に来る連中の中には、水を求める奴もいた。
けど握り飯を食いきれないほど掻っ攫おうって奴もいたから、そいつらを止める方が先だった。
全部一人でやらなきゃならん。
異世界からあの部屋に来た奴らは、こっちの方には誰も来ることはできない。
だからほったらかしにしても、誰もこっちに抗議に来ることはないんだけどさ。
けど。
祖母ちゃんが言ってた。
「困ってる人がいたら助けてあげないとね。祖母ちゃんはおにぎり作ってあげることしか思いつかなかったけど、こうちゃんも何か気付いたことがあったらどんどんやってあげなね」
祖母ちゃんだって、握り飯を作ることしかできなかったからした。
ほかのことはやらなかった。
やりたくてもできないこともあっただろうし、思いつきもしなかったんだろう。
そんなことを思いだしたのは、間違いなくコルトの働きの効果だ。
コルトの存在と働きは正直有り難い。
けれど、頼りすぎるのも良くないだろう、と思う。
コルトはいつここからいなくなるか分からないからだ。
だから水分補給の提供は、コルトの動向の様子をしばらく見てからにする。
あいつらに必要な物の提供を始めた途端に中止にしたりすれば、あいつらも気落ちしてそこから体調を崩しかねないだろうし。
いずれ、コルトがあそこで仕事を続けてくれるなら、こっちも大助かりだ。
ということで、今日も朝の八時に握り飯百五十個完成。
今日のあいつらの様子はどうかね。
昨日の夜のようにきちんと並んで待ってるかね?
「お前ら、おはようの時間だぜー。握り飯百五十個お待ちー」
運び込んだトレイの上はいつもとちょっと違う。
握り飯と一緒に小さい置時計も持ってきた。
時間帯によって違う挨拶は大事だろ。
それが分かるようにな。
けどそんなことに五年も気付かなかったとはなぁ。
まぁ俺は小窓から外が見えたから、こいつらのそんなことまでは気付かなかったんだがな。
それはともかく、今のこいつらは昨夜の様子とはさらに違っていた。
「おーう、コウジー。待ってたぜー」
「あたしとこいつ、二個ずつもらうわね。ほら、あそこでへたばってる人二人いるでしょ? 行列に加われないからその人の分ってことで」
「中身の種類が分かるように小さい旗作ってみたんだ。どうだ?」
「トレイになりそうなアイテムがあるんだが、具材ごとに分けられねぇかな?」
いつもは握り飯争奪戦で殺伐とした空気になりそうなこともあった。
こんな風に、握り飯を歓迎する空気は今までになかった。
握り飯の前では誰もが「俺が先だ」「俺にくれ」しか言わない連中だった。
こんな急激な変化はやっぱり……。
「あ、おはようございます。おにぎりのお代代わりのアイテムはもう受け取ってますので、あとは引き渡すだけですよ」
俺一人で握り飯を配っていた時は、かなり神経を使ってた。
横取りを防ぎ、順番を守らせ、例外はあるものの一人一個が原則。
そして受け取るアイテムの吟味。
その手間を一気に減らしてくれたコルトの働きはとても有り難い。
そんな所にまで気を配るコルトには、本当に感心するばかりだ。
そして受け取ったアイテムを組み合わせていろんな道具を作る作業にすぐ取り掛かる。
手際がいい。
つくづくいい人材が入って来た、とは思うが、誰だって自分の世界で生活する方が幸せだ、とも思うんだよ、俺は。
「その二人の次に握り飯を受け取るのは、そこのエルフちゃんだな。次が俺」
そんなことを考える俺に、ショーケースに一番近い冒険者が声をかけてきた。
見た目ベテランの冒険者が未熟な冒険者に懐柔させられてるようにしか聞こえない。
握り飯を求める冒険者達は毎日、毎回違う。
何度も貰いに来る冒険者もいないことはない。
けど初めて見る顔の方が圧倒的に多い。
だからこの部屋の空気を今までと比べてもあまり意味はないが、それでも今までの握り飯を運んできた時のことと比べてしまう。
嘘みたいな光景に呆然として棒立ちになっても、全員が自分に必要な分だけ持っていく様子は昨夜と変わりない。
今までだったら、隙丸出しの俺の前で一人で何個も強奪する奴が、次から次へとやって来ていたはずだ。
それがどうだ。
それどころか、部屋の端で横たわってたり立ち上がれない者のために握り飯を手渡しする親切があちこちで見られる。
あちこち、というのは、無理して行列に加わってる冒険者達もちらほらといるんだ。
そんな体力が限界に近付いている冒険者達に、みんなで労わってるってのが、今まであまり見ることがなかった光景だ。
行列の二番目にいた女魔術師は、先頭の男戦士と二人で二個ずつ持っていくと言っていた。
自分の分と壁際で座っていた二人の冒険者の分の四個だと思っていた。
ところがそうじゃなかった。
戦士は二個持って、その二人に分け与えた。
女魔術師はコルトに二個渡してた。
握り飯を受け取った三人は恐縮してたが、誰もそれを当たり前のように見てて、その二人を特に称賛するような言葉は誰からも出なかった。
コルトは顔を赤くして遠慮していたが、押しに弱いのか結局受け取って、赤面した顔を隠すようにして握り飯を食べ始めた。
小動物にエサをやってる気分になる。
一生懸命ぱくついている姿が何となくかわいい気がするが、している仕事は大したもんだ。
握り飯を作る前にこいつが作ったグローブを試してみたんだが、実に効率がいい。
手に反動が来ないから負担もほとんど感じないし楽に作業を進められた。
だから作業に夢中になって、うっかりして握り飯を作る時間が減りそうだった。
量産してくれたらネット販売もいいかもな。
「コルト」
「は、はひ?!」
何慌ててんだ。握り飯、のどに詰まるぞ。
「昨日作ったグローブ、かなりいい仕事してくれるからこの店の商品にしたいんだが」
「お店の?!」
「そ。俺の店の」
コルトはしばらく沈黙。
そして驚きの声をあげた。
「こ、ここ、お店だったんですか?!」
「ちげぇよ!」
握り飯しか置かねぇ雑貨屋が、どの世界にあるっつーんだ!
……まぁ説明してなかったから知らなかったのも当然だけどさ。
日本円は存在しないが通貨制度はここに来る連中の世界すべてに存在するようで。
コルトも俺の話を理解してくれたようだ。
だが話の解釈のピントがずれてた。
「じゃあコウジさんも自給自足の生活をすればいいんですよ!」
「出来るかアホウ!」
店を閉じて田んぼや畑仕事に専念できたとして、さらにこいつらの面倒見れるかっての。
農作物は手をかけなきゃ育ってくれないし、惜しんではならない手間がたくさんあることも知ってる。
となりゃ毎日この部屋に来る余裕なんてありゃしねぇ。
冬になれば雪かきだって必要になる。間違いなく体力が削られる。
まったくもう。人の話聞けよ。
どっからそんな結論が出せるんだよ。
「なんでそうなる。握り飯のお代を何とかして金に換えて、その金でまた米を買うっつってんだよ」
「なぁんだ。コウジさん、簡単な話じゃないですか」
「簡単? なんでよ」
「皆さんが置いていくアイテムは、どれもレアだったり価値が高い物ばかりですよ」
「俺の世界じゃ高値どころかガラクタぞろいだっつーの!」
確かパーティの仲間に置いてけぼりにされたんだよな、こいつ。
何となく気持ちが分かりかけてきた。
思考のピントがずれてるのかもしれん。
けど命の危険がある所にほっぼり出すのはどうかと思う。
「そのガラクタに細工した物が俺の世界で通用するとそこに価値が生まれるし、それを買いたいって奴も出てくる」
「それで沢山のグローブが欲しかったのね?」
実際に使ってみたらかなり便利だった。
動画を撮って使い方を見てもらえたら間違いなく売れる。
しかし生産数が毎日一組か二組じゃ食糧代になるには力不足。
「毎日たくさん同じものを作るのは難しいかも。みんな置いていくアイテムが違うから……」
いや、なんでお前が肩を落とす?
流石にそれはお前のせいじゃないだろ。
「気にするな。とにかくいろんな日用品を作ってみてくれりゃいい。商品にするほどの生産量じゃなきゃフリマでも開いて売ればいいだけのこと。とにかく食糧代になりゃ文句はない」
コルトが作る物が、こっちの世界で役に立つかどうかは試してみないことには分からん。
けど今までは全く金にならない物ばかりで、逆にこっちが受け取り拒否してたくらいだったから、これからは経済力に期待が出来る。
ただし不安が一つある。
コルトがいきなりここから去ること。
その可能性を考えると、依存するわけにもいかない。
「お前がここからいなくならない限り、という前提の話だがな」
こいつが作った物がすべて高値で売れたら、こいつがいなくなることは俺の負担が楽になる毎日の終わり。
再びこいつが来る前の、握り飯強奪防止に力を入れる毎日がやってくる。
正直気が重い。
「いなくなるわけ、ないじゃないですか」
コルトは眉をひそめる。
泣きそうな声で俺の思いを打ち消した。
1
お気に入りに追加
437
あなたにおすすめの小説

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。
赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。
そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。
変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。
魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。
すべては気まぐれに決めた神の気分
新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。
そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。
不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!

特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。
TEFt
ファンタジー
しがないボッチの高校生の元に届いた謎のメール。それは訳のわからないアンケートであった。内容は記載されている職業を選ぶこと。思いつきでついついクリックしてしまった彼に訪れたのは死。そこから、彼のSecond life が今始まる___。

知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる