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ギュールス=ボールドの流浪 ロワーナの変革期
過去の映像 「混族」の価値
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ギュールスの魔族の性質によって得られた、目から光が発せられ、それが映像となった壁に映し出される能力。
今の所その映像によって、レンドレス共和国所属の魔術師に魔族を操る力があることを証明された。
その映像はさらに続く。
その中の風景が一転する。
森林の中から、一瞬でそんなに広くない野原に変わった。
無駄な時間を省略したものと、それを見る者は誰もが思った。
しかしロワーナが声をあげる。
「……これ、どこかで見たような……、いや、ここだけじゃない! さっきの森の中もだ! まさか?!」
「流石ですね、ロワーナ王女。俺がオワサワールに連れて行ったときにこことさっきの場所を経由したんですよ。この国の、ガーランド王国内にある飛び地ですね」
「お前……飛び地の存在を突き止めていたのか」
「……残念ながら、それを伝える伝手も手段もありませんでした。伝えたところで信頼される情報とも思えませんでしたからね」
「私は……あなたに利用されていたのですか? 私の知らないこの国の罪を明らかにするために……」
ミラノスは肩を落とす。
一番近くにいる存在から、まるでいなかったも同じような扱いをされたも同然。
その辛さは、何度もそんな思いをしてきたギュールスの心に深く突き刺さる。
「……お前がそう感じるだろうとは思ってた。気付かなかったわけじゃない。思いもしなかったわけでもない。だが……今はこの話を続けようか」
映像の続きが流れる。
その野原から瞬間移動した先は、オワサワール国軍以外の者は皆気付く。
「しかしニューロス王と研究員だけしか知られていない魔族の召喚をする者が、街中を堂々と歩いてもいいのか? 秘密にしている研究が外部に漏れるだろうに」
「魔族の自然発生をなるべく防ぐための術を、日ごろから頻繁に彼らが国中にかけてるんだそうです。逆にこそこそしていては国民に魔族の存在自体知られなくなり、逆に却ってまずいそうなんですよ」
エノーラの疑問に、ギュールスは聞いた話を聞かせる。
世界の情報は外部からは入ってこない代わりに、ある程度は国が国民へ情報を提供している。国内ではめったに起きない世界の自然現象などを理解してもらう工夫を凝らしているようだ。
「この場面は……この王宮のすぐ近くね」
建築様式が周りの家屋や店舗とは違う上、その広さも別格である。
一目見ただけでも印象に残る。
しかしその建物よりも目立ったのは、通行人達のギュールスを見たときの反応である。
ロワーナ達はその様子を見て、自分の目を疑う。
映像では、その野原からある建物の中に移動する。
簡素な作りの建物から出ると裏通りのような薄暗い狭い路地。
そこを少し歩くと、王宮がすぐそばにある大通りに出た。
その通りもロワーナ達は見覚えがある。
港町にある宮殿からこの王宮に移動するときに通った道である。
あの時の街の人々の様子は、ギュールス目当てに彼の乗っている竜車目掛けて後を追う危なっかしい子供達や、歩道から両手を振ったり飛んだりしながら一生懸命ギュールスの気を惹こうとする者達。
しかし映像の中では違っていた。
まず初めての土地であるということ。魔術師の後ろについて短い距離を徒歩で移動するギュールス。
親衛隊の元近衛兵第一部隊の者達も、もう少し普通に歩けばいいのにと思いながらギュールスを見ていた、彼のおどおどした姿はその映像の中にもあった。
「まるで、何かを怖がってるような……何か魔族でも潜んでいたんですか?」
その映像を見ながらミラノスはギュールスに問いかける。
「……さっきも見たろ? 後ろから斬られたり火をかけられたり。街中だからそんなことはないだろうが、蹴られたり押さえつけられたりってことがしょっちゅうだったからな」
オワサワールの首都ライザラールでは、気味悪そうに横目でギュールスを見る通行人が多かった。
ミラノスがそんな話を信じられないのも無理はない。
しかしロワーナ達はその後の映像が同じくらい信じられない思いで見つめている。
この映像の中のレンドレスの首都オリノーアでは、通行人の誰もがまじまじとギュールスを見つめている。
睨む、見下す、そういった目つきの者は誰一人いない。
それに怯えるようなギュールスは、顔をなるべく下に向けていた。
そんな彼にちょこちょこと駆け寄る一人のエルフ族の女の子。
ギュールスの顔を覗き込みながら、ギュールスの心の中などお構いなしに、無邪気に普通に話しかける。
「……お兄ちゃん、ひょっとして……『こんぞく』の人?」
その親らしきエルフの女性が走り寄り、子供に叱りつけている。
「こ、こらっ。この方に向かってなんてことをっ。し、失礼しました……」
「い、いえ……、あ、はい、『混族』……ですが……」
ギュールスの気弱な答えにその女性の動きが固まり、ぎごちなくギュールスの方を向く。
「やっぱり『こんぞく』さまだぁ! ねぇねぇ、お母さん! こんぞくのひと、ほんとにいたんだねー! すごいねーっ!」
その子供の言葉に、今度はギュールスが固まる。
どう反応していいか分からない。
「あ、あの……、この子を抱きしめてもらえますか?」
「はい?」
母親からの突然の申し出は、ギュールスにはすぐには理解できなかった。
「『混族』様っ! 一々要望に応えられては、今日中に辿り着くことは出来ませんっ! 早くこちらにお出でを!」
案内をしてくれる魔術師二人から注意を受けるが、うれしそうな顔を向ける女性のエルフと、目を輝かせてこちらを見ているエルフの少女を見て、初めて歓迎されている実感を受けたギュールスはそのまま立ち去ることは出来なかった。
抱きしめた直後、その親から体を真っ二つにされてもいい。
生まれて初めてそんな感情を抱いたギュールスは、その親の要望に応えた。
子供の目線に合わせるためにしゃがんで優しく抱きしめてみるギュールス。
何かされるだろうと覚悟を決めているような顔の彼だったが、母親はその予想外の行動に出る。
「え? ちょ、あ、あの……」
「ありがとうございます。ありがとうございますっ!」
礼を繰り返しながら、少女を抱くギュールスごと上から包み込むように抱くその母親。
その直後、わっとギュールスの周りを取り囲む通行人達。
軽いパニックを起こすギュールス。
映像から流れる音声に耳を凝らすと、あちらこちらから、その少女と同じように抱きしめてほしいという声や、握手を求める声が聞こえる。
誰もがその母娘をうらやましがり、そして自分達の同じような要望にも応えてくれる期待に胸を躍らせている喜びに満ちた顔をしている。
そして、魔術師達と同じように、ギュールスの種族に敬称をつけて呼びかけている。
その映像の端では二人の魔術師が、頭痛を抑えるかのように、悩まし気に頭に手を当てている。
「……まさか、こんなに歓迎されるとは……」
「予想外ですよ……これ……」
「『混族』……様への、我が国、国民の対応です。敬愛すべき、尊敬すべき対象です。なのに世界は、ギュールスを、彼らとは正反対に扱ってきた。無礼この上ない野蛮な行為です」
ロワーナや親衛隊達の驚きに追い打ちをかけるミラノス。
そしてミラノスはまたもギュールスに問いかける。
「そんな彼ら、そしてこの国を、あなたはどうなさるおつもりだったんですか? それでも虐げる者達を大切にし、敬愛する者達を見捨てるおつもりなのですか?」
彼女の声に悲しい響きが込められる。
そしてその声はロワーナ達の心にも突き刺さる。
居心地のいい所を大切にする気持ちは誰にでもあるだろう。
しかし、それでもギュールスはこの国を変えようとするつもりで侵入し、その思いは今でも変わらない。
ロワーナは、ギュールスに苦しい思いを強いているのではないかと、心の中に迷いが生まれつつあった。
今の所その映像によって、レンドレス共和国所属の魔術師に魔族を操る力があることを証明された。
その映像はさらに続く。
その中の風景が一転する。
森林の中から、一瞬でそんなに広くない野原に変わった。
無駄な時間を省略したものと、それを見る者は誰もが思った。
しかしロワーナが声をあげる。
「……これ、どこかで見たような……、いや、ここだけじゃない! さっきの森の中もだ! まさか?!」
「流石ですね、ロワーナ王女。俺がオワサワールに連れて行ったときにこことさっきの場所を経由したんですよ。この国の、ガーランド王国内にある飛び地ですね」
「お前……飛び地の存在を突き止めていたのか」
「……残念ながら、それを伝える伝手も手段もありませんでした。伝えたところで信頼される情報とも思えませんでしたからね」
「私は……あなたに利用されていたのですか? 私の知らないこの国の罪を明らかにするために……」
ミラノスは肩を落とす。
一番近くにいる存在から、まるでいなかったも同じような扱いをされたも同然。
その辛さは、何度もそんな思いをしてきたギュールスの心に深く突き刺さる。
「……お前がそう感じるだろうとは思ってた。気付かなかったわけじゃない。思いもしなかったわけでもない。だが……今はこの話を続けようか」
映像の続きが流れる。
その野原から瞬間移動した先は、オワサワール国軍以外の者は皆気付く。
「しかしニューロス王と研究員だけしか知られていない魔族の召喚をする者が、街中を堂々と歩いてもいいのか? 秘密にしている研究が外部に漏れるだろうに」
「魔族の自然発生をなるべく防ぐための術を、日ごろから頻繁に彼らが国中にかけてるんだそうです。逆にこそこそしていては国民に魔族の存在自体知られなくなり、逆に却ってまずいそうなんですよ」
エノーラの疑問に、ギュールスは聞いた話を聞かせる。
世界の情報は外部からは入ってこない代わりに、ある程度は国が国民へ情報を提供している。国内ではめったに起きない世界の自然現象などを理解してもらう工夫を凝らしているようだ。
「この場面は……この王宮のすぐ近くね」
建築様式が周りの家屋や店舗とは違う上、その広さも別格である。
一目見ただけでも印象に残る。
しかしその建物よりも目立ったのは、通行人達のギュールスを見たときの反応である。
ロワーナ達はその様子を見て、自分の目を疑う。
映像では、その野原からある建物の中に移動する。
簡素な作りの建物から出ると裏通りのような薄暗い狭い路地。
そこを少し歩くと、王宮がすぐそばにある大通りに出た。
その通りもロワーナ達は見覚えがある。
港町にある宮殿からこの王宮に移動するときに通った道である。
あの時の街の人々の様子は、ギュールス目当てに彼の乗っている竜車目掛けて後を追う危なっかしい子供達や、歩道から両手を振ったり飛んだりしながら一生懸命ギュールスの気を惹こうとする者達。
しかし映像の中では違っていた。
まず初めての土地であるということ。魔術師の後ろについて短い距離を徒歩で移動するギュールス。
親衛隊の元近衛兵第一部隊の者達も、もう少し普通に歩けばいいのにと思いながらギュールスを見ていた、彼のおどおどした姿はその映像の中にもあった。
「まるで、何かを怖がってるような……何か魔族でも潜んでいたんですか?」
その映像を見ながらミラノスはギュールスに問いかける。
「……さっきも見たろ? 後ろから斬られたり火をかけられたり。街中だからそんなことはないだろうが、蹴られたり押さえつけられたりってことがしょっちゅうだったからな」
オワサワールの首都ライザラールでは、気味悪そうに横目でギュールスを見る通行人が多かった。
ミラノスがそんな話を信じられないのも無理はない。
しかしロワーナ達はその後の映像が同じくらい信じられない思いで見つめている。
この映像の中のレンドレスの首都オリノーアでは、通行人の誰もがまじまじとギュールスを見つめている。
睨む、見下す、そういった目つきの者は誰一人いない。
それに怯えるようなギュールスは、顔をなるべく下に向けていた。
そんな彼にちょこちょこと駆け寄る一人のエルフ族の女の子。
ギュールスの顔を覗き込みながら、ギュールスの心の中などお構いなしに、無邪気に普通に話しかける。
「……お兄ちゃん、ひょっとして……『こんぞく』の人?」
その親らしきエルフの女性が走り寄り、子供に叱りつけている。
「こ、こらっ。この方に向かってなんてことをっ。し、失礼しました……」
「い、いえ……、あ、はい、『混族』……ですが……」
ギュールスの気弱な答えにその女性の動きが固まり、ぎごちなくギュールスの方を向く。
「やっぱり『こんぞく』さまだぁ! ねぇねぇ、お母さん! こんぞくのひと、ほんとにいたんだねー! すごいねーっ!」
その子供の言葉に、今度はギュールスが固まる。
どう反応していいか分からない。
「あ、あの……、この子を抱きしめてもらえますか?」
「はい?」
母親からの突然の申し出は、ギュールスにはすぐには理解できなかった。
「『混族』様っ! 一々要望に応えられては、今日中に辿り着くことは出来ませんっ! 早くこちらにお出でを!」
案内をしてくれる魔術師二人から注意を受けるが、うれしそうな顔を向ける女性のエルフと、目を輝かせてこちらを見ているエルフの少女を見て、初めて歓迎されている実感を受けたギュールスはそのまま立ち去ることは出来なかった。
抱きしめた直後、その親から体を真っ二つにされてもいい。
生まれて初めてそんな感情を抱いたギュールスは、その親の要望に応えた。
子供の目線に合わせるためにしゃがんで優しく抱きしめてみるギュールス。
何かされるだろうと覚悟を決めているような顔の彼だったが、母親はその予想外の行動に出る。
「え? ちょ、あ、あの……」
「ありがとうございます。ありがとうございますっ!」
礼を繰り返しながら、少女を抱くギュールスごと上から包み込むように抱くその母親。
その直後、わっとギュールスの周りを取り囲む通行人達。
軽いパニックを起こすギュールス。
映像から流れる音声に耳を凝らすと、あちらこちらから、その少女と同じように抱きしめてほしいという声や、握手を求める声が聞こえる。
誰もがその母娘をうらやましがり、そして自分達の同じような要望にも応えてくれる期待に胸を躍らせている喜びに満ちた顔をしている。
そして、魔術師達と同じように、ギュールスの種族に敬称をつけて呼びかけている。
その映像の端では二人の魔術師が、頭痛を抑えるかのように、悩まし気に頭に手を当てている。
「……まさか、こんなに歓迎されるとは……」
「予想外ですよ……これ……」
「『混族』……様への、我が国、国民の対応です。敬愛すべき、尊敬すべき対象です。なのに世界は、ギュールスを、彼らとは正反対に扱ってきた。無礼この上ない野蛮な行為です」
ロワーナや親衛隊達の驚きに追い打ちをかけるミラノス。
そしてミラノスはまたもギュールスに問いかける。
「そんな彼ら、そしてこの国を、あなたはどうなさるおつもりだったんですか? それでも虐げる者達を大切にし、敬愛する者達を見捨てるおつもりなのですか?」
彼女の声に悲しい響きが込められる。
そしてその声はロワーナ達の心にも突き刺さる。
居心地のいい所を大切にする気持ちは誰にでもあるだろう。
しかし、それでもギュールスはこの国を変えようとするつもりで侵入し、その思いは今でも変わらない。
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