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猫族と洗礼と
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仮眠をとっているときにサポートAI:ユキからメッセージが入る。
『人工衛星配置完了。正常に作動中。報告以上。』
同時に扉がトントンとノックしてくる。
「はい。起きてます。どちら様で?」
「あ、僕にゃ!そろそろ朝食のじかんだから起きて来てねー!」
「わかった。すぐに行くよ。ネリー!」
「んにゃ?何?」
「起こしてくれてありがとう。」
「にゃ!どういたしまして~♪」
3人で朝食をとったあとどうすか話あっているとリラが「あんた達、族長の所へダイチのこと報告しに行ったのかい?」と言われるとロロとネリーの顔が段々と青ざめてゆく・・・。
「ど、どうしたんだ??ロロもネリーも急に黙って。」
「そ、それがね?ダイチの件報告するの忘れてたのよ。」
「お、おう。」
「うちの族長は定期報告を忘れたら怒られるのはもちろん、罰を与えてくるのにゃ・・・」
「そ、それで?」
「その罰は死ぬほど厳しいからみんなちゃんと定期報告を入れるの必死になって・・・」
「・・・ちなみに罰の内容は?」
「族長の思い付きできまるのにゃ・・・」
「だから誰にもどんな罰になるのかわからないの」
「それは、甘んじて受けるしかないだろう~。今からでも遅くないんじゃないか?」
『帰りたくない!!にゃ!!』
双子は泣きながらイヤイヤと言ってるがこれは自業自得だな。
「ダイチ言っとくけど他人事じゃないんだよ?あんたも一緒にこの子らについていくんだよ!!」
背中をバンバンと叩かれる。マジかよ・・・。
そんなこんなで来た道を戻りながら猫族のある集落へ行くことになる。
「そうそう、前に転送した時の事覚えているか?」
「!!あの恐怖の体験だけはもう嫌にゃ!!」
「確かにいい気持ちではなかったわー・・。」
「その転送だが、この惑星上なら何処にでもいけるようになったと言ったらどうする?まだ惑星全体のマッピングが完了していないからすぐにとはいかないけどな。」
「うえええ・・・わっちらを巻き込まないでくれない?」
「そうにゃ!そうにゃ!」
「そうか。すまない。友人増えた事が嬉しかったんだが迷惑をかけてしまうとは思わなかった。」
しばしの静寂が訪れてしまった。
「その・・・ちょっと言い過ぎたわ。転送の件は嫌だけど貴方のことは嫌いじゃないからね。」
「僕も嫌いじゃないにゃ。ちょっと反省してるにゃ・・・。」
「俺も悪かった。嫌な思いさせてしまって。友人でいてくれないか?」
「そういう言い方は都合よすぎない?すでに仲間でしょう。」
「ロロ姉さまの言う通りにゃ~」
「二人とも。ありがとう。」
「さぁ、族長の所へいきましょう!」
「ああ、道案内頼む!」
獣道を迷路のように進むこと2時間、密林の濃度が更に濃くなり暗闇に近くなる。もはやコンパスなしでは抜け出すことができない天然の牢獄。そんな中を双子は家の庭で遊ぶみたいにスイスイと進んでゆく。
「この先を少し進んだ所にわかりずらいけど簡易な休憩所があるの。そこで休憩したらもうすぐよ。」
「こんなに緑の濃い密林ではすぐに方向感覚がくるってしまうだろうに。やはり猫族は特別な存在なんだな。」
「僕達が特別なんじゃなくて先祖の族長が特殊な魔法結界を張り巡らしているから人や亜人は方向がくるってしまうらしいにゃ。僕達はその魔法結界の影響を受けない特殊な魔具を身につけてのにゃ。」
「あ、これ重要機密だから他言無用にゃ。」
「他言無用ねー了解。」
さらっと重要機密を話すネリーに呆れつつも休憩所で軽く休憩したのにち彼女たちの集落へとつく。
集落の周辺は整地されており猫族が沢山いた。そりゃ猫族の集落だし当たり前か。ケモナーにとっては聖地ではなかろうか?猫耳メイドなんて言わないけど言ったら怒られそうだな。しかし、猫族は歓迎ムードではないようだ。むしろ逆に警戒心を剝き出しに手に剣や弓を持つ者も現れる。
『人工衛星配置完了。正常に作動中。報告以上。』
同時に扉がトントンとノックしてくる。
「はい。起きてます。どちら様で?」
「あ、僕にゃ!そろそろ朝食のじかんだから起きて来てねー!」
「わかった。すぐに行くよ。ネリー!」
「んにゃ?何?」
「起こしてくれてありがとう。」
「にゃ!どういたしまして~♪」
3人で朝食をとったあとどうすか話あっているとリラが「あんた達、族長の所へダイチのこと報告しに行ったのかい?」と言われるとロロとネリーの顔が段々と青ざめてゆく・・・。
「ど、どうしたんだ??ロロもネリーも急に黙って。」
「そ、それがね?ダイチの件報告するの忘れてたのよ。」
「お、おう。」
「うちの族長は定期報告を忘れたら怒られるのはもちろん、罰を与えてくるのにゃ・・・」
「そ、それで?」
「その罰は死ぬほど厳しいからみんなちゃんと定期報告を入れるの必死になって・・・」
「・・・ちなみに罰の内容は?」
「族長の思い付きできまるのにゃ・・・」
「だから誰にもどんな罰になるのかわからないの」
「それは、甘んじて受けるしかないだろう~。今からでも遅くないんじゃないか?」
『帰りたくない!!にゃ!!』
双子は泣きながらイヤイヤと言ってるがこれは自業自得だな。
「ダイチ言っとくけど他人事じゃないんだよ?あんたも一緒にこの子らについていくんだよ!!」
背中をバンバンと叩かれる。マジかよ・・・。
そんなこんなで来た道を戻りながら猫族のある集落へ行くことになる。
「そうそう、前に転送した時の事覚えているか?」
「!!あの恐怖の体験だけはもう嫌にゃ!!」
「確かにいい気持ちではなかったわー・・。」
「その転送だが、この惑星上なら何処にでもいけるようになったと言ったらどうする?まだ惑星全体のマッピングが完了していないからすぐにとはいかないけどな。」
「うえええ・・・わっちらを巻き込まないでくれない?」
「そうにゃ!そうにゃ!」
「そうか。すまない。友人増えた事が嬉しかったんだが迷惑をかけてしまうとは思わなかった。」
しばしの静寂が訪れてしまった。
「その・・・ちょっと言い過ぎたわ。転送の件は嫌だけど貴方のことは嫌いじゃないからね。」
「僕も嫌いじゃないにゃ。ちょっと反省してるにゃ・・・。」
「俺も悪かった。嫌な思いさせてしまって。友人でいてくれないか?」
「そういう言い方は都合よすぎない?すでに仲間でしょう。」
「ロロ姉さまの言う通りにゃ~」
「二人とも。ありがとう。」
「さぁ、族長の所へいきましょう!」
「ああ、道案内頼む!」
獣道を迷路のように進むこと2時間、密林の濃度が更に濃くなり暗闇に近くなる。もはやコンパスなしでは抜け出すことができない天然の牢獄。そんな中を双子は家の庭で遊ぶみたいにスイスイと進んでゆく。
「この先を少し進んだ所にわかりずらいけど簡易な休憩所があるの。そこで休憩したらもうすぐよ。」
「こんなに緑の濃い密林ではすぐに方向感覚がくるってしまうだろうに。やはり猫族は特別な存在なんだな。」
「僕達が特別なんじゃなくて先祖の族長が特殊な魔法結界を張り巡らしているから人や亜人は方向がくるってしまうらしいにゃ。僕達はその魔法結界の影響を受けない特殊な魔具を身につけてのにゃ。」
「あ、これ重要機密だから他言無用にゃ。」
「他言無用ねー了解。」
さらっと重要機密を話すネリーに呆れつつも休憩所で軽く休憩したのにち彼女たちの集落へとつく。
集落の周辺は整地されており猫族が沢山いた。そりゃ猫族の集落だし当たり前か。ケモナーにとっては聖地ではなかろうか?猫耳メイドなんて言わないけど言ったら怒られそうだな。しかし、猫族は歓迎ムードではないようだ。むしろ逆に警戒心を剝き出しに手に剣や弓を持つ者も現れる。
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