花影のさくら

月神茜

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櫻の隠し事【閲覧注意・嘔吐シーンあり】

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風から冬の気配を感じ始めた、秋の終わり。


「ただいま櫻」
「おかえりなさい、お兄ちゃん」
「これ、土産。朝倉の奥さんが味噌を分けてくれたんだ」
「わ、こんなにたくさん!」


16歳になった櫻は、帰ってきた紅蓮に抱き着くことが無くなっていた。出会ったばかりのころのような、はしゃいで駆け寄ってきて抱き着くようなことは完全に無くなり、いうなれば淑やかな女性になった。自分で手入れできるくらいの髪を髪紐で縛り、綺麗で大きな瞳は静かに紅蓮を見つめている。同じ毛布にくるまることもなくなったし、なんとなくの習慣で隣に眠ることはあれど、かつてのように抱き締め合って眠ることもなくなった。

抱き着かれたり、一緒に眠ることが無くなれば、必然的に距離感の緊張感を感じるようになる。

ふとした瞬間に、『この距離は近すぎないだろうか?』『なんで今はこんなに離れているんだろう?俺が何かしたか?』『ジイさんとの距離が近くないか?』という感情が思考を埋め尽くす。


「櫻のところに移動する間も発酵するだろうから、それも込みで譲ってくれたんだ。たぶんそろそろ、涼しいところで保管したらいいと思う」
「わかった。大事に、でも悪くならないうちに食べるね」


小脇に抱えられるくらいの小さな樽いっぱいに詰められた味噌を大事そうに抱えて、櫻はふわりと微笑んだ。髪紐で括りきれなかった横髪を耳にかける。そんな仕草さえ、妙に色っぽくて。周囲を見回すふりをして、紅蓮は櫻から視線を逸らした。


「櫻、まだ昼にはだいぶ早いけど、昼食はどうするか決まっているのか?」
「ううん、おじいちゃんはさっき食べてたけど、私はまだ」
「そうか。なら昼食にその味噌、使おうか」
「うん!ねぇお兄ちゃん、今回はどのくらいいられるの?」
「それがさ……」


今回は、長も不自然に思うほど依頼が来なかった。今年の晩秋は獣による被害が少なく、獣狩ししがりへの依頼も必然的に減っているらしい。聞いた話によると、今年は農作物が不作で収穫量が少なかったのだそうだ。農作物が不作であれば、それを狙いに獣もやって来ない。獣がやって来なければ獣狩ししがりにも仕事が回ってこないのだ。


「そっかぁ……作物が実らなければ動物たちも食べられないしね……それでかな」
「うん?なにが?」
「今年は死んじゃう動物たちの数が多いの。さっき、『おじいちゃんはさっき食べてた』って言ったでしょ?さっき若いうさぎさんが亡くなったらしくて、お仲間さんがおじいちゃんのところに遺体を届けに来たの。だからおじいちゃんは、しばらくご飯、いらないんじゃないかな」
「そうか」


これは紅蓮もあまりわかっていないことなのだが、この山の動物たちには不思議なルールがあるらしい。山の動物たちは、『自分たちの一族の誰かが死ぬと、その遺体を山のあるじに捧げる』という習慣があるのだそうだ。当然、狼にうさぎが狩られたのであれば遺体は残らない。その場合遺体を捧げる必要はないが、老衰や負傷で亡くなった場合には、遺体をあるじ捧げるという。

櫻は、まだ大人と同様とは言えない程度にしかを話せないうちから、山に捨てられ生きてきた。その影響か、動物たちの言葉を理解することができる。本人曰く話すことはできないらしいのだが、向こうにもなんとなく言いたいことは伝わっている様子がうかがえた。

櫻がおきな──櫻がぷうじいちゃんと呼んでいる猪を、紅蓮はおきなと呼んでいる──の仲間の子供たちに呼びかけると、返事をするように鳴き声を上げたり、野生の果物類をあげると喜んで櫻の手から食べたりしている。言葉は話せずとも、なんとなく言いたいことが通じているのは確かなのだと、そう紅蓮が感じることは一度や二度ではなかった。

櫻のそういった能力によって、【冬の山】で暮らす動物たちの不可思議な習慣に気付くことができたのだが……どうやらこの山のあるじである大蛇おろち自身にも、この慣習が何であるのかはわからないらしい。慣習というのはそういうものだろう。


「……川で魚でも釣ろうか」
「……お魚釣るの、苦手……」
「なんでか櫻には近づかないんだよな?魚たち」
「嫌われてるのかな……」
「そんなことないと思うけど」


櫻の餌にかからない代わりに紅蓮の餌にはよくかかってくれるので、結局何匹も釣れたりする。そんな時には捌いて味噌煮込みにしてしまうのだが。


「焼いたお魚にかぶりつくのも好き!」
「それもうまいよな」


櫻は塩も何もつけずに素焼きにするのがお好みらしい。魚限定で。
味噌煮込みは少しずつ味噌の量を増やしてはいるが、紅蓮からすると未だに素材の味がしっかりする味噌風味だ。でもここ数年は櫻に味付けを任せているので、味付けが濃くないかどうかを紅蓮が気にしすぎなくてよくなった分、料理が気楽になった。火も自分で起こせるようになったし、紅蓮がいない時もたまに料理をしていると大蛇おろちから聞いた。

子供の成長は本当にあっという間だと、目の前で見ていた分実感する。
すべての危険から守らなければならない、大切に大切に、真綿で包むように丁寧に扱っていた子供では、もうないのだ。


「荷物を置いて、川に行こうか」


そう言って歩き出せば、櫻は自然と隣に並ぶ。腕がぎりぎり触れない位置で、お互いの服だけがかすかに擦れる。


────嗚呼、櫻。


朝露に濡れたように艶やかな瞳が、楽しそうに紅蓮を見つめている。


────さく、ら。


この距離感が、ひどくもどかしい。

櫻への意識を振り払うように熱中した釣りでは、アユを七匹釣り上げた。うち一匹は櫻の成果で、釣れた釣れたとはしゃぐ櫻の姿から目が離せなかった。昔ははしゃいでいたけれど、最近は声をあげてはしゃぐことが無くなった。そんな風に感じていたのに、やはり彼女は彼女のままなのだと、そう実感してしまって。

思考が、感情が、うるさくて仕方がない。とめどなくて、果てが無くて、次から次へと溢れてしまう。
酷く厄介な感情だ。けれど紅蓮は、その名前から必死に目を逸らしている。

身体の一部が極端に膨らんだ大蛇おろちが出迎える洞窟で、彼にジトーと目を細めて見つめられたけれど、アユを連れたのだと嬉しそうに報告する櫻に調子を合わせて、どうにかこうにか乗り切った。夕食の味はよくわからなかったが、アユは美味かった気がする。





──そして、積年の些細な違和感は、現実のものとなった。

その違和感は、この数年間、ずっと紅蓮の心の中のどこかにあったもの。
それが、いま、目の前で。


「うっ、ぐ……ぉえ……っ、う、ぇ」


櫻が、地面に跪いて。
川を覗き込むみたいに、上体を倒して。


「っ、は、ぁ……うぐっ、ぁ……うぅ、ぇ」


ぜぇぜぇと苦しそうな呼吸をしながら、紅蓮に気付くこともできずに吐いていた。

昼食を済ませた後の、昼日中。
昼食に使った食器類を洗おうと立ち寄った川の近くに、狭い洞窟があることに気付いて。
盗む輩もいるまいと、川辺に食器を置いて中に入った。

洞窟の内部は、紅蓮なら軽く屈む程度で進めるくらいの高さだった。中腰になりつつ進めば、奥に行くにつれて少し高くなっていく。最奥からは水の流れる音がしていた。洞窟の中を川が横切っているのか、ほとんど溜まることなく水が流れていく。ちょうど、その場所に。

肩を上下させながら苦しげに喘ぐ櫻の後ろ姿に、最初紅蓮は言葉をかけられなかった。
ぐるぐると思考が回る。
目の前の光景を否定したいのに、目の前の光景と音が現実だと突き付けてくるから、否定することもできなくて。


「ぁ」


喉の奥が張り付いたように声が出ない。口から零れたのは、掠れた言葉とも言えない音。けれど野生で育った櫻の耳は、その程度の音でも的確に拾ってしまった。


「──っ、お、にいちゃ……」


ただでさえ暗い洞窟内でもわかるくらい、櫻の顔色が一気に悪くなっていく。さぁ、と血の気が引いて、綺麗な目が見開かれる。
櫻に名前を呼ばれたことで、紅蓮は我に返った。唾を飲み込み無理やり喉を潤して、櫻に視線を合わせてしゃがみ込む。


「櫻、どうした」
「ぁ……」
「昼食、口に合わなかったか?それとも朝から体調が悪い?」
「ち、ちがっ」
「いつからだ?いつからそうだった?」
「おにいちゃ」
「正直に言え櫻、お前は──」
「お兄ちゃん!!」


紅蓮の言葉を止めた櫻は、けれど紅蓮と視線を合わせられずに、俯いて体を震わせている。


「──まさか、初めて会ったあの日から?」


思い出すのは、雨の中食器を洗っていた自分と同様に、ずぶ濡れで洞窟に帰ってきていた幼い彼女の姿。


「あの時は、手洗いにでも行ったのかと思ったけど──」


思い返せば、いつも食事の後になると姿を消していた。
食事の後は高確率で『食器は自分が洗うから!』と言ってくれたり、紅蓮が食器を洗った時にも、紅蓮より後に洞窟に戻ってきたり。もしかして、それらもすべて。


「櫻、絶対怒らないから、にはちゃんと、正直に言え」


俯く櫻の髪を丁寧に撫でれば、苦しさからか涙の滲んだ瞳で、櫻が視線を上げる。紅蓮の表情かおが、本当に怒っておらずただただ心配していると察したのか、櫻がぽつりぽつりと話始める。その語気は酷く力ない。


「い、つも……食事を、すると……美味しいし、満足するし、楽しいのに……少し時間が空くと、すぐに気持ちが悪くなって、吐いちゃって」
「うん」
「身体が、食べ物を受け付けてない……?と、いうか」
「……うん」
「気が付いた時には、そう、だったから。──もう、何も思わなくなっちゃって」
「……そうか」
「──ごめんなさい。でもお願い、おじいちゃんには言わないで!!」


その言葉が、妙に引っかかった。


「──なんで?」
「だって、おじいちゃんに言ったら──!」
「言ったら、どうなるの?」
「──っ!……ぁ、その……」


再び俯いた櫻の頭を抱き寄せて、紅蓮の肩口に顔を埋めさせる。彼女を落ち着かせるなら、これが一番手っ取り早いし即効性があるのは、紅蓮の経験上知っていた。


「櫻、今まで気付かなくてごめんな。取り敢えず、薬師に罹ろう。素人の考えでしかないけど、それでも今の櫻の状態が普通じゃない、おかしいってことはわかるよ。獣狩ししがりの村の薬師や医者なら、寄生虫とかにも詳しいから」
「きせ……?」
「野生の獣の身体の中にいる、虫みたいなものだよ。人間が体の中に虫がいる獣の肉を食べると、体調が悪くなるんだ。俺たち獣狩ししがりも野生の獣を食って生きているから、時々寄生虫にやられる人がいる。そのために、俺たちの村には腕のいい医者がいるんだよ」
「ぅん……」


明らかに栄養が足りていない茶髪を撫でて、櫻の震えが止まるのを待つ。一度違和感に目が向いてしまえば、こんなにも一緒に食事をしているのに、櫻の栄養状態は回復しないことにも気が付いてしまう。櫻の呼吸が落ち着いて、額をぐりぐりと甘えるように押し付けてきたので、努めて落ち着いた声で囁きかける。


「櫻、ジイさんには、食事の度に吐いていることは言わない。でも、櫻の具合が悪いからって言って、薬師には罹ろう。今からその許可を貰いに行く。──反論あるか?」
「…………ない」
「うん、いい子だ」


わしゃわしゃと頭を撫でて、紅蓮の頬に触れている櫻の後頭部に、頬を擦り寄せる。櫻の腕が紅蓮の背中に回りぎゅっと抱き着いてきたので、櫻から動き出すまで、紅蓮はそのままの体勢でいることにした。


随分と時間がたってしまったが、櫻とともに洞窟に戻る。当然大蛇おろちはたいそうご立腹だった。
しかし彼の説教を紅蓮が遮ったので、大蛇おろちはびくりと動きを止めて、ぱちくりと目を瞬いた。顔に『何事!?』と書いてある──ように見える。


「随分前から、櫻の体調がよくないらしい」


だから、獣狩ししがりの村にいる医者に罹りたい。
そう言葉を続けようとした紅蓮を遮って、大蛇おろちは聞いたこともないような奇声──ではなく、悲鳴を上げた。


「櫻の体調が悪いぃぃ!?!?!?!?!?」
「そう、だから──」
「ぬぁんでもっと早く言わないんだ!!!!!!」
「いや、俺もさっき知ったから──」
「医者だ!医者に連れて行くぞ!!!」
「腕のいい医者に心当たりがある!ここから一週間はかかるけど、西洋で医学を学んだことがある人の一番弟子だ。その人のもとに行こう」
「あぁ!?一週間もかかるんだろう!?その間に櫻に何かあったらどうするんだど阿呆が!!!」


見ていられなくなったのか、紅蓮の背後で隠れるように座っていた櫻が声をあげる。


「ほ、本当に、ちょっとだけお腹の具合が悪いだけだから大丈夫!歩くのも走るのも問題無いから!!!」
「いーや駄目だ!どこをどう見たら大丈夫なんだ!?わたしもついて行くぞ!構うまい?わっぱ!!わたしの孫娘に何かあってみろ、骨の一欠片も、血の一滴すらも残さずに喰ろうてやるぞ!!!」
「別についてくるのは構わないし……というか、もともとそのつもりだったんだけど……」
「──お兄ちゃんを食べたら、私、おじいちゃんのこと嫌いになるからね!絶対口きいてあげないんだから!!」
「!?!?!?そ、それは嫌!!!」


普段しない分、櫻の攻撃は大蛇おろちの弱点に直撃するらしい。珍しくぷんぷんしている櫻と、涙目(のように見える)大蛇おろちに挟まれて、紅蓮ははぁ、とため息をついた。


────早く連れて行きたいんだけど……。


ちゃんと出発できたのは、それから半刻ほど過ぎてからだった。
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