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夢
しおりを挟む栄枯衰退。
その意味を身をもって知った。
私は、いつのまにか落ちぶれていた。
やっぱり、憧れのあの人にはなれなかったんだなぁ。
そう。私は、Sさんが言った様に「旬が終わった」のだった。
落ちる時は一瞬だった。
最初は、ナンバー3に入れなくなった。
でも、その頃はまだポジティブで役職にもついていたから、もっともっと頑張ろうって努力した。お酒を飲んで、同伴もアフターも増やした。
それでも、私は「キャバ嬢」と言う仕事にこだわった。プライドを捨てることができなかったのだった。必死に、しがみついた。お金のために、いくらでもお酒を飲んだ。
それなのに、一気にナンバーに入れなくなった。
びっくりするぐらい体重が落ちて、もっともっと客が寄り付かなくなった。
その事に気がついた時には、すでに私はヘルプにもつけなくなっていた。
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