DAHLIA【完結】

本野汐梨 Honno Siori

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 お店には、なんとなく名前を聞いたことがある政治家、大御所芸能人、有名スポーツ選手…他にもたくさんの男がやって来て、私の太腿を撫でまわしながら、酒を浴びる様に飲んだ。そして、自分の『武勇伝』を偉そうな顔が上気してアホズラになりながらも、回らなくやった舌を回しながら語り続ける。
 

 
 キャバ嬢として、私がお金を稼ぐことは簡単だった。

 深紅の口紅を白い肌に映えさせて、金髪のロングヘアにラメを散りばめ、大きな胸が溢れそうな露出の多いドレスをいつも身に纏っていた。

 そしていよいよ客の相手。
 まずは、客をアルコール漬けにする。に過去の武勇伝を語らせて、大きく膨らんだ自らの胸をスリスリと客の二の腕に擦り付けては甘えた声でお金を強請ねだる。
 私の得意技の一つだった。これで、私は一体何百万円を稼いだのだろうか?
 


 すぐに、馴染みの客たちができてお金を渡しにいっぱいくれたんだ。


 大御所芸能人Sさんって人は、特に私にお金を使ってくれた客だった。

 Sさんは、結構無理なお願いをするタイプの人だったけど、その無理な欲求も上手く押し退けて自分の欲求をうまく通していた。Sさんには、お金も物もたくさん貢いで貰った。

 こんな経験、普通の高卒の女には出来なかったと思う。間違いない。私は、運と生まれ持った美貌でここまで輝かしい人生を手に入れたいのだ。

 














 

 

 








 

 
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