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憧れてた。
しおりを挟む憧れの世界に飛び込んだ、19歳のあの日をまだ忘れられない。
女の世界で戦い抜くことを決意して、どんないびりにも負けなかった。
ひたすら美を求めてまっすぐに突き進んだの。
結局No. 1には、なれなかったけど。それでもプライドをかけて周囲と争い、お金に恵まれ、毎日を輝かせていた20歳から22歳のあの頃を忘れられない。
汚いジジイに囲まれることもあった。
吐くまで呑んでも終わらない地獄のような瞬間もあった。
それでもあの頃の私は輝いていたの。
Diorの香水の香りを振り撒き、ヴィトンとシャネルで身を飾っていた。
ピンクのドレスは今もまだお気に入り。
この頃から少しずつ顔を変えたりもしてみた。
お気に入りのハリーのゴールドの指輪は、今も私の中指で光り輝いている。
落第の兆しが見え始めた23のあの頃。
それでも踏ん張ってた。
いつのまにか指名が無くなってた。
気がついたらフリーに降格。
思い出すだけで胸が苦しい。
息ができなくなる。
それ以降のことは…
もう記憶の底にしまっている。
苦しいから…
私は今、6畳ワンルームの部屋で1人。
終わりを迎えるための準備はできた。
私の視界は黒に染まった。
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