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いきなり初夜 その2
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どうしたらいいのか、私にはわからなかったけど、和馬さんと同じ様に、私も腰に腕を回した。
和馬さんが、ギュッと、でもそっと抱きしめてくれている。
爽やかな金木犀の香水の香りがした。
「突然ごめんなさい。可愛から、我慢できなかった。」
和馬さんが、私のことを抱きしめたまま、つぶやく。まるで独り言の様に。
呟きながら、私の髪に指を絡める。頭をポンポンと撫でてくれた。
私は別に可愛い部類の人間では無い。でも、和馬さんに「可愛い」と言われて、たとえお世辞だったとしても、素直に嬉しかった。顔が真っ赤になるくらいに。
私は、恵まれてる。今、この瞬間が、人生で1番幸せだと思った。
私は、この数時間で和馬さんのことが心の底から好きになっていた。愛していた。
「最初、抽選結婚なんて最悪だって思ってたんだ。だから、形だけ結婚して子供は養子でも貰えばいいやって。でも、今は君との子供がほしいな。」
終わらない抱擁を続けながら、和馬さんは私への気持ちを告げた。
単なるリップサービスかもしれないけれど、私も今は同じ気持ちだった。
そして、和馬さんが私の顔を見下ろした。一瞬目が合った。
私は、和馬さんが少し屈んで、私にそっとキスをした。私は、目を瞑ることしかできなかった。
「嫌じゃない?」
和馬さんが私の顔を覗きながら尋ねる。
嫌なわけがない。ううん、と言いながら私は首を横に振った。
すると、さっきより深いキスを私の唇に落とした。
和馬さんの厚い唇が私の唇に重なる。初めて他人の唇の柔らかさに触れた。
初めての強いキスに驚いて身をすくめてしまう。
「痛かった?」
和馬さんが優しく尋ねてくる。
再び首を横に振った。
「いきなり、シていいかな?」
経験が全くない私でもわかっている。この流れは、sexに繋がるものだって。
だから私はすぐに頷いた…
和馬さんが、ギュッと、でもそっと抱きしめてくれている。
爽やかな金木犀の香水の香りがした。
「突然ごめんなさい。可愛から、我慢できなかった。」
和馬さんが、私のことを抱きしめたまま、つぶやく。まるで独り言の様に。
呟きながら、私の髪に指を絡める。頭をポンポンと撫でてくれた。
私は別に可愛い部類の人間では無い。でも、和馬さんに「可愛い」と言われて、たとえお世辞だったとしても、素直に嬉しかった。顔が真っ赤になるくらいに。
私は、恵まれてる。今、この瞬間が、人生で1番幸せだと思った。
私は、この数時間で和馬さんのことが心の底から好きになっていた。愛していた。
「最初、抽選結婚なんて最悪だって思ってたんだ。だから、形だけ結婚して子供は養子でも貰えばいいやって。でも、今は君との子供がほしいな。」
終わらない抱擁を続けながら、和馬さんは私への気持ちを告げた。
単なるリップサービスかもしれないけれど、私も今は同じ気持ちだった。
そして、和馬さんが私の顔を見下ろした。一瞬目が合った。
私は、和馬さんが少し屈んで、私にそっとキスをした。私は、目を瞑ることしかできなかった。
「嫌じゃない?」
和馬さんが私の顔を覗きながら尋ねる。
嫌なわけがない。ううん、と言いながら私は首を横に振った。
すると、さっきより深いキスを私の唇に落とした。
和馬さんの厚い唇が私の唇に重なる。初めて他人の唇の柔らかさに触れた。
初めての強いキスに驚いて身をすくめてしまう。
「痛かった?」
和馬さんが優しく尋ねてくる。
再び首を横に振った。
「いきなり、シていいかな?」
経験が全くない私でもわかっている。この流れは、sexに繋がるものだって。
だから私はすぐに頷いた…
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