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しおりを挟むまた、翌朝。
翔は、コンビニへと向かっていた。
昨日の晩に色々とアンから話を聞いた。これまでのことをたくさん聞いた。
そこで、アンのこれまでの人生を知った。
アンには、養護施設で育った過去があり、赤ちゃんの頃に捨てられたので、本名もよくわからない、施設も15歳の時に退所して、そこからずっと体を売って生きてきたのだという。そんな過酷な人生を生きていたアンをもっと大切にしたいと思った。
きっと、たくさん傷ついてきただろう。その傷を癒してあげたいと思った。
大事にしたい思いが深まった。一生離したくない。
しかし、俺はもう自分の欲望に抗えなかった。
アンを犯したくてしょうがない。
我ながら、クズだと思う。
しかし、少しは大事にしたい気持ちが残っていたのかこうしてコンドームを購入するためにコンビニに向かっていた。
コンビニにつくと、まず、アンが食べられそうな弁当をカゴに入れた。
それから、コンドームの箱を二箱、適当に選んでカゴに放り込む。1番薄いやつにした。少しでもアンを近くに感じたいから。
早く自分の欲を放ちたい気持ちと、こんなに愛しい相手に酷いことをしようとしている、自身への嫌悪感に打ちひしがれていた。
大股で、自宅に戻る。
アンは、まだ目を覚ましていない。可愛い寝息を立てていた。
弁当を冷蔵庫に片付けて、コンドームをコンビニの袋ごと、適当な場所に隠す。
今日も仕事は休みでやることがない。
アンが寝ている隣に潜り込む。
アンを犯す妄想が頭から離れない。すぐに勃起した。
我慢できずにズボンとトランクスを一気に脱ぐ。
自分で自分の股間を握った。
寝ているアンを起こさないように、自慰行為を始めた。ゆっくり静かに竿を包み込んだ手のひらを上下させた。
起こさないように、アンの顔を見つめながら。
しかし、アンはパッと目を覚ましてしまった。
翔は一瞬焦ったが、もう我慢なんてできないのでアンを抱き寄せた。勃起した竿をアンの体に少しだけ当てる。
アンは翔の様子を察したのか、片手で翔の竿をそっと触った。
「挿れたい…」
自分でも驚くほど甘い声で翔は囁いた。
翔の声に反応したアンは、こくり頷く。
無抵抗なアンを押し倒す。
スルリと服を脱がせた。
まだ生々しい傷が残るものの、アンの体は彫刻の様に美しかった。
そっとキスをして、愛の言葉をつぶやく。その言葉に、アンも躊躇なく愛の言葉で、返事をしてくれる。
あまり我慢ができそうにないが、いきなり挿れるのはあんまりだろう。
アンの柔らかい胸にむしゃぶりつきながら、クリトリスに手を添える。
痛くない様に、中指でゆっくり撫で回す。アンは口から吐息を漏らし、翔の背中に手を回して来た。感じるたびに、その手にだんだん力がこもる。
「いっちゃう…」
その瞬間、アンは果てて体に電気が走った様に、ぴくりぴくりと小刻み跳ねた…
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