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2月〜学校にて〜
しおりを挟むクリスマスなんて気がつけば終わっていた。何なら、年末もお正月も…
歳をとると時の流れが早くなるってよく聞くけれど、高校生の僕もそれを実感していた。この調子で行くとあっという間に一年後の卒業式を迎えるんだろう…何とも先が思いやられる。
今日は、学校の日。
僕は、学校があまり好きじゃない。なぜなら、勉強が苦手だから。家から遠い学校に行きたくって、中3の時に猛勉強してこの学校に入学した。ここなら、進学校だし進学率も高いから遠くても良いって親に許可をもらったから。でも僕は、あまり勉強が得意じゃないから、ギリギリで入学だった。そして今も成績はギリギリ…というよりたまに赤点…
そんなわけで、僕は毎日学校に通うことが憂鬱だった。ただ、ある日を除いては。
************
今日は、唯一学校が憂鬱ではない素敵な日。
今日は、生物の授業がある。
生物は、僕より唯一の得意科目。テストでは、学年トップになったこともある。
僕が、この科目が得意なのには二つの訳がある。
一つ目は、単純に生き物が好きだったから。二つ目は、先生の受け持ち科目だから。
僕は単純なので、先生に認められたくて生物を頑張っている。ちなみに、高校の生物教師になって先生と同じ学校で働くという野望もあるので生物は特に勉強に力を入れている。しかし、そのおかげで他の教科が苦手になっているとも言える。まぁ、仕方ないでしょう。できないのは。
僕は、いつもよりルンルンで学校に行った。友達には生物の授業が好きだからテンションが高い、変人野郎だと思われている。事実なので、仕方ない。
学校にぼんやりと向かい、午前の授業が終わった。あっという間に午後の授業。午後の一発目。1番眠たい時間が生物の授業だ。
実は、僕は生物の授業はあまり聞いていない。聞いていないというのは語弊があるな。ドキドキして聞きたくても聞けない。右から入って左から抜けていく。先生が美人すぎて息が苦しい。
ずっと見つめているから何度も先生と目が合う。ニヤニヤしてしまう。
これは後で先生に怒られるな。集中しろって。
あー。最高だ。
先生と同じ空間にいる、この一瞬一瞬に幸せを感じるのだった。
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