隠し事にしようよ

本野汐梨 Honno Siori

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夏休みの過ごし方3【蓮也】

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「気持ちよかった?」

「気持ちよかったです。」

 でも、まだ物足りない様な顔をしている。
 その顔で察した。
 はやく挿れて欲しいんだなって。

「挿れてもいいかな?痛くないかな?」

「全然大丈夫。むしろ、挿れて欲しいから…。お願いします…。」

 そんな素敵なお願いをされたら、断るわけにはいかない。


 有希くんを、ベッドに押し倒してしまう。

 股を開かせて、ローションを直接、有希くんの臀部にかける。
 右手の中指を、ゆっくり穴に押し込む。

「あっ…。きもち。」

 有希くんの感じるところは知っている。

 奥まで指を挿れて、中でモゾモゾ動かす。

「あ、あ、ダメダメ。そこ、逝っちゃうから。」

「うん、逝って。逝ってるところ見せてくれたら挿れてあげるね。」

「せんぱい。いじわる…。」

 意地悪なんて言われても、興奮するだけだ。
 自分は、嗜虐的な趣味でもあったのだろうか。

「あ、あ、ほんとに逝っちゃう…。」

 一瞬、全身に力が入るのがわかった。有希くんが果てるサイン。後ろの穴だけで逝ってしまったのだ。

 さっき射精したばかりなのに、また逝ってしまって苦しそうだ。
 少しいじめすぎただろうか?

 荒い息をしながら、涙目で「お願い、挿れて。」と懇願されてしまった。

「うん、挿れるね。」

 充分すぎるくらいにそそりたった、竿を穴に押し当てると抵抗なく入った。


 もう何度も挿れているから、身体が覚えてくれているのだと思う。


「痛くない?」

「痛くない、気持ちいい。」

 ゆっくり動かす。

 それでも、有希くんは感じるのか、嬌声を上げながら必死に俺の腕を掴んできた。

 ゆっくり優しくしなければと頭ではわかっているにも関わらず、理性が言う事を聞かない。

 腰の動きが自然と早まり、もう知り尽くした有希くんの気持ちいいところに竿を擦り付ける。


「ダメ、また逝っちゃうから…!!」

「うん、いいよ。俺も逝くよ。」

 2人、ほぼ同時に射精してしまった。


 この瞬間が、とてもとても幸せだ。

 しばらく荒く息をしながら抱きしめあった。


「3回も逝っちゃったね。」

 自分のモノを抜きながら言うと、有希くんが目を逸らした。

「先輩のせいです…。」


 不満そうな声だ。


「有希くんが感じやすいからじゃない?」

 驚いた顔をして「僕、感じやすいんでしょうか?」と尋ねてくるので「うん」とだけ返事をした。





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