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暖かいご飯[有希]
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お湯を入れてから、3分間。
気まずくって僕らは黙ってしまった。
先輩が立ち上がって、おもむろにテレビをつけた。
くだらないニュースを僕らは眺めた。
ピピピピピピピピピっ
けたたましくキッチンタイマーが鳴り響く。
再び立ち上がってキッチンタイマーを止めた先輩は、僕に箸を渡してラーメンを食べ始めた。
「美味しい?」
先輩に尋ねられて、「先輩と一緒に暖かいご飯が食べられて、幸せです。」と答えた。
思わず本音が出た。
この会話のおかげで、気まずさで凝り固まった空気が一気にほぐれた。これで、
「それならよかった。」
といって柔らかく微笑み返してくれた。
僕らは、黙々とラーメンをすすって食べた。
「先輩、いつ気がついたんですか?」
「何が?」
先輩は、多分わかっている。
僕が何を聞きたいのか。
「僕が痣を作ってるの。そんなに目立たないと思ってたんですけど。」
「うん。まあ、よく見てるからね。」
「よく見てる?」
先輩は僕のことをよく見てるなんて、なんてことだろう。実は、僕も先輩のことよく見てますよ、なんていったら気持ち悪がられるだろうか。
嫌われてしまうのだろうか。
「うん、山田くんのこと好きだから。」
突然の告白に頭ん中がこんがらがって、僕は持っていた箸を落とした。
気まずくって僕らは黙ってしまった。
先輩が立ち上がって、おもむろにテレビをつけた。
くだらないニュースを僕らは眺めた。
ピピピピピピピピピっ
けたたましくキッチンタイマーが鳴り響く。
再び立ち上がってキッチンタイマーを止めた先輩は、僕に箸を渡してラーメンを食べ始めた。
「美味しい?」
先輩に尋ねられて、「先輩と一緒に暖かいご飯が食べられて、幸せです。」と答えた。
思わず本音が出た。
この会話のおかげで、気まずさで凝り固まった空気が一気にほぐれた。これで、
「それならよかった。」
といって柔らかく微笑み返してくれた。
僕らは、黙々とラーメンをすすって食べた。
「先輩、いつ気がついたんですか?」
「何が?」
先輩は、多分わかっている。
僕が何を聞きたいのか。
「僕が痣を作ってるの。そんなに目立たないと思ってたんですけど。」
「うん。まあ、よく見てるからね。」
「よく見てる?」
先輩は僕のことをよく見てるなんて、なんてことだろう。実は、僕も先輩のことよく見てますよ、なんていったら気持ち悪がられるだろうか。
嫌われてしまうのだろうか。
「うん、山田くんのこと好きだから。」
突然の告白に頭ん中がこんがらがって、僕は持っていた箸を落とした。
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