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しおりを挟む俺がそいつと出会ったのは、大学3年の時だった。
一個下の学年のそいつとは、サークルが一緒だった。英語を使ったボランティアを行う、といった活動をしていた。そのサークルはあまりやることがなくて暇だった。だから、サークルといっても大したことはしていない。ほぼほぼ、ヤリサーみたいな、どこの大学にも一つはあるような、サークルだった。
そいつと、俺もサークルの飲み会の後になんとなくいい雰囲気になって、そのままホテルに直行。ほんでもって、そいつがやったからには付き合えって言うから付き合うことにした。
まぁ、可愛い子だったし俺も少し好きだったからちょうどよかったと思う。
これが、俺とそいつの出会い。
そいつの名前は、田中絢音。
よくいる、普通の感じの子。ピンクの物をよく身につけている他には特筆することはないくらい普通の感じだった。
まぁ、丸顔で二重で、小顔だから俺のタイプだったって感じ。
飲み会には、あまりくることがなかったので、付き合えた日は本当にラッキーだと思ったのを覚えている。だって、そいつはあまり飲み会に来ることはないから。
付き合い始めの頃は本当に普通だったんだ。
ごく一般的な大学生カップルだったと思う。
ディズニーに行ったり、2人でダラダラし過ぎて大学の講義を欠席したり…
でも、一年くらいが過ぎてなんかおかしいなって感じ始めたんだ。
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