5 / 5
第5話 最終話 クールにキメるぜ!
しおりを挟む
観覧車が鉄骨をきしませながら、おもむろに高台の斜面を転がり始める。百メートルの大車輪が木々をなぎ倒しながら轟音を上げる。
キャプテンはなんと、その行く手に立ちはだかった。いくらキャプテンがデカいとはいえ、百メートルと二メートルでは勝ち目がない。
「潰されちゃうよ!」
叫ぶアタシに向かって、キャプテンは親指を立ててニカッと笑った。口元に白い牙が光った……けれど、やっぱりどうにもキマらない。だってパンダだし。
あと少しで潰されちゃう! 目を閉じそうになった瞬間、キャプテンが叫んだ。
「堕天使の戦鎚!」
キャプテンと観覧車の間の空間がまばゆく輝いたかと思うと、長さ八十メートルのピコピコハンマーが現れた。巨大ピコハンはキャプテンの両腕でしっかりと支えられ、観覧車の行く手をさえぎっている。さすがはアタシの夢……スケールがデカい!
「いまだお! アイコ、観覧車を再構築だお!!」
「さ、再構築!?」
何だ、何をどうすれば良いんだ!? 突然振られたって、何をすればいいか解らず慌ててしまう。
「制服を出した要領だお! 観覧車を思い描いて、高台の上に再構築するお!」
「無理だよ! アタシ、観覧車なんか乗ったことないもん!!」
「アイコは乗ったことがあるんだお、この観覧車に! アイコならできるお!!」
観覧車になんか、乗ったことはないはずだ。そんな記憶なんて無い。それどころか、遊園地に来たことすら無いのだから。
その時、キャプテンが食い止めている観覧車のゴンドラに、人影が見えた。すべてのゴンドラに人が乗っている。すべての人影が、同じ人のように見えた。
母と子の親子連れだ。子供は五歳くらいの女の子だろうか。大変な事態になっていると言うのに、楽しげに窓の外を指差してはしゃいでいる。母親も女の子の指さす先を楽しそうに見つめている。
「もしかして……アタシ!?」
そうだ、間違いない。
パンダのぬいぐるみを抱いて、外を指さし笑っているのは幼い頃のアタシだ。そして一緒にいるのは若き日のママだ。もしかしてママが、アタシを遊園地に連れてきてた?
疑問が頭をよぎった瞬間、記憶がよみがえった。一度だけ遊園地に連れてきてもらったことがある。夕暮れ時になってママが帰ろうと言うのに、帰りたくないってワガママを言って……そうだ、あのときママはワガママを聞いて、最後に観覧車に乗せてくれたんだ。
茜色に染まる夕焼け空をみながら、ママと二人で観覧車に乗った……どうして忘れていたんだろう。
「ママ……」
そうつぶやくと、知らぬ間に涙が頬をぬらしていた。
頬をつたう涙が、夢の世界へとこぼれ落ちる。するとキャプテンが食い止めていた観覧車が闇に溶けるように消え、代わりに高台の上に壊れる前の観覧車が再構築されていく。
観覧車が消えその場に残された夢喰バグの群は、ふたたび高台に現れた観覧車へ取り付いて鉄骨をかじり始めた。駄目だ、このままではまた観覧車がやられてしまう……。
「観覧車が! 観覧車がまた食べられちゃう!」
涙声の叫びに、キャプテンが力強く応える。
「心配すんな! 最終奥義でキメるお!」
なんだそれ。そんな技があるのなら、最初から使えっつーの!
「クールにキメるぜ!」
叫んでキャプテンは、八十メートルのピコピコハンマーを大きく振りかぶる。
「大熊猫彗星打!!」
巨大なハンマーが観覧車を打ち、轟音が響き渡る。観覧車に取り付いていた夢喰バグは、衝撃で砕けて霧散していった。
そして破壊されたものは、バグだけではなかった。観覧車に……いや、観覧車の在る空間自体に亀裂が入り、ボロボロと崩壊を始めている。ひび割れた空間の向こう側は光があふれるばかりで、様子をうかがうことができなかった。
「この技を使うと夢が強制終了するんだお。二度とココに来られなくなるんだお……」
そう言うとキャプテンは、寂しそうに笑った。
「大切な記憶を思い出すことができた……アイコはもう大丈夫だお」
八十メートルの巨大ピコハンを担いだキャプテンが、アタシに優しい笑顔を向けている。
ハンマーが打ち砕いた空間を中心に、亀裂は遊園地中に走り、夢のあちこちで崩壊が始まっている。キャプテンとアタシの間にも、大きな亀裂が走る。
「お別れだお。無茶したから、現実に影響が出たらゴメンにょ」
突然の別れに、何を言えば良いのか解らなかった。影響とか適当な仕事してるんじゃないわよと悪態をつきたい衝動に駆られたけど、そんな余裕なんてなさそう。
だから一言だけ叫んだ。
「ありがとう!」
アタシの言葉に、キャプテンが親指をピンッと立てる。ニカッと笑った口元に白い牙が光ったけれど、やっぱりどうにもキマらない。だってパンダだし。
◇
朝日のまぶしさに目がさめる。カーテンの開け放たれたサッシから差し込む朝日が、アタシの顔を直撃している。
覚めきらぬ目をこすりながら布団から這いだして、畳の上で伸びをする。早くに寝たはずなのに、体がだるい。寝汗でパジャマが、ぐっしょりと濡れていた。
夢を見ていたような気がする。いつもなら見ていた夢を思い出すことなんてできないのに、今日はハッキリと憶えている。キャプテンがアタシの夢を……ううん、アタシを助けてくれたことを憶えている。夢を憶えているだなんて……これが強制終了の影響なんだろうか?
天気が良い。窓の外を見て、まぶしさに目を細める。サッシを開けて部屋に新鮮な空気を取り込む。窓枠の歪んだサッシはガタピシと開くことを拒んだけど、それでも最後にはあきらめて全開になった。吹き込む風が気持ちいい。
隣のキッチンに、人の気配がある。きっとママが帰ってきている。顔を合わせるのは、三日ぶりだろうか。
部屋とキッチンを仕切るふすまを開けると、下着姿のママが険しい表情でスマートフォンをにらんでいた。アタシの顔をチラリと見やると、興味なさそうにまたスマートフォンに視線を戻した。くわえたタバコから、灰が落ちそうになっている。
「おはよう」
アタシが挨拶すると、ママが驚いた表情で顔を上げた。
呆気にとられた口元から火のついたタバコが床に転がる。慌てて拾い上げると、ママは飲みかけのチューハイの缶に放り込んだ。
椅子に座り直して深い溜息をついたママは、不安げに見つめるアタシを見やった。
「お、おはよう……」
そう言うとママは、照れくさそうに笑った。
(了)
キャプテンはなんと、その行く手に立ちはだかった。いくらキャプテンがデカいとはいえ、百メートルと二メートルでは勝ち目がない。
「潰されちゃうよ!」
叫ぶアタシに向かって、キャプテンは親指を立ててニカッと笑った。口元に白い牙が光った……けれど、やっぱりどうにもキマらない。だってパンダだし。
あと少しで潰されちゃう! 目を閉じそうになった瞬間、キャプテンが叫んだ。
「堕天使の戦鎚!」
キャプテンと観覧車の間の空間がまばゆく輝いたかと思うと、長さ八十メートルのピコピコハンマーが現れた。巨大ピコハンはキャプテンの両腕でしっかりと支えられ、観覧車の行く手をさえぎっている。さすがはアタシの夢……スケールがデカい!
「いまだお! アイコ、観覧車を再構築だお!!」
「さ、再構築!?」
何だ、何をどうすれば良いんだ!? 突然振られたって、何をすればいいか解らず慌ててしまう。
「制服を出した要領だお! 観覧車を思い描いて、高台の上に再構築するお!」
「無理だよ! アタシ、観覧車なんか乗ったことないもん!!」
「アイコは乗ったことがあるんだお、この観覧車に! アイコならできるお!!」
観覧車になんか、乗ったことはないはずだ。そんな記憶なんて無い。それどころか、遊園地に来たことすら無いのだから。
その時、キャプテンが食い止めている観覧車のゴンドラに、人影が見えた。すべてのゴンドラに人が乗っている。すべての人影が、同じ人のように見えた。
母と子の親子連れだ。子供は五歳くらいの女の子だろうか。大変な事態になっていると言うのに、楽しげに窓の外を指差してはしゃいでいる。母親も女の子の指さす先を楽しそうに見つめている。
「もしかして……アタシ!?」
そうだ、間違いない。
パンダのぬいぐるみを抱いて、外を指さし笑っているのは幼い頃のアタシだ。そして一緒にいるのは若き日のママだ。もしかしてママが、アタシを遊園地に連れてきてた?
疑問が頭をよぎった瞬間、記憶がよみがえった。一度だけ遊園地に連れてきてもらったことがある。夕暮れ時になってママが帰ろうと言うのに、帰りたくないってワガママを言って……そうだ、あのときママはワガママを聞いて、最後に観覧車に乗せてくれたんだ。
茜色に染まる夕焼け空をみながら、ママと二人で観覧車に乗った……どうして忘れていたんだろう。
「ママ……」
そうつぶやくと、知らぬ間に涙が頬をぬらしていた。
頬をつたう涙が、夢の世界へとこぼれ落ちる。するとキャプテンが食い止めていた観覧車が闇に溶けるように消え、代わりに高台の上に壊れる前の観覧車が再構築されていく。
観覧車が消えその場に残された夢喰バグの群は、ふたたび高台に現れた観覧車へ取り付いて鉄骨をかじり始めた。駄目だ、このままではまた観覧車がやられてしまう……。
「観覧車が! 観覧車がまた食べられちゃう!」
涙声の叫びに、キャプテンが力強く応える。
「心配すんな! 最終奥義でキメるお!」
なんだそれ。そんな技があるのなら、最初から使えっつーの!
「クールにキメるぜ!」
叫んでキャプテンは、八十メートルのピコピコハンマーを大きく振りかぶる。
「大熊猫彗星打!!」
巨大なハンマーが観覧車を打ち、轟音が響き渡る。観覧車に取り付いていた夢喰バグは、衝撃で砕けて霧散していった。
そして破壊されたものは、バグだけではなかった。観覧車に……いや、観覧車の在る空間自体に亀裂が入り、ボロボロと崩壊を始めている。ひび割れた空間の向こう側は光があふれるばかりで、様子をうかがうことができなかった。
「この技を使うと夢が強制終了するんだお。二度とココに来られなくなるんだお……」
そう言うとキャプテンは、寂しそうに笑った。
「大切な記憶を思い出すことができた……アイコはもう大丈夫だお」
八十メートルの巨大ピコハンを担いだキャプテンが、アタシに優しい笑顔を向けている。
ハンマーが打ち砕いた空間を中心に、亀裂は遊園地中に走り、夢のあちこちで崩壊が始まっている。キャプテンとアタシの間にも、大きな亀裂が走る。
「お別れだお。無茶したから、現実に影響が出たらゴメンにょ」
突然の別れに、何を言えば良いのか解らなかった。影響とか適当な仕事してるんじゃないわよと悪態をつきたい衝動に駆られたけど、そんな余裕なんてなさそう。
だから一言だけ叫んだ。
「ありがとう!」
アタシの言葉に、キャプテンが親指をピンッと立てる。ニカッと笑った口元に白い牙が光ったけれど、やっぱりどうにもキマらない。だってパンダだし。
◇
朝日のまぶしさに目がさめる。カーテンの開け放たれたサッシから差し込む朝日が、アタシの顔を直撃している。
覚めきらぬ目をこすりながら布団から這いだして、畳の上で伸びをする。早くに寝たはずなのに、体がだるい。寝汗でパジャマが、ぐっしょりと濡れていた。
夢を見ていたような気がする。いつもなら見ていた夢を思い出すことなんてできないのに、今日はハッキリと憶えている。キャプテンがアタシの夢を……ううん、アタシを助けてくれたことを憶えている。夢を憶えているだなんて……これが強制終了の影響なんだろうか?
天気が良い。窓の外を見て、まぶしさに目を細める。サッシを開けて部屋に新鮮な空気を取り込む。窓枠の歪んだサッシはガタピシと開くことを拒んだけど、それでも最後にはあきらめて全開になった。吹き込む風が気持ちいい。
隣のキッチンに、人の気配がある。きっとママが帰ってきている。顔を合わせるのは、三日ぶりだろうか。
部屋とキッチンを仕切るふすまを開けると、下着姿のママが険しい表情でスマートフォンをにらんでいた。アタシの顔をチラリと見やると、興味なさそうにまたスマートフォンに視線を戻した。くわえたタバコから、灰が落ちそうになっている。
「おはよう」
アタシが挨拶すると、ママが驚いた表情で顔を上げた。
呆気にとられた口元から火のついたタバコが床に転がる。慌てて拾い上げると、ママは飲みかけのチューハイの缶に放り込んだ。
椅子に座り直して深い溜息をついたママは、不安げに見つめるアタシを見やった。
「お、おはよう……」
そう言うとママは、照れくさそうに笑った。
(了)
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮の裏絵師〜しんねりの美術師〜
あきゅう
キャラ文芸
【女絵師×理系官吏が、後宮に隠された謎を解く!】
姫棋(キキ)は、小さな頃から絵師になることを夢みてきた。彼女は絵さえ描けるなら、たとえ後宮だろうと地獄だろうとどこへだって行くし、友人も恋人もいらないと、ずっとそう思って生きてきた。
だが人生とは、まったくもって何が起こるか分からないものである。
夏后国の後宮へ来たことで、姫棋の運命は百八十度変わってしまったのだった。
あなたはカエルの御曹司様
さくらぎしょう
恋愛
大手商社に勤める三十路手前の綾子は、思い描いた人生を歩むべく努力を惜しまず、一流企業に就職して充実した人生を送っていた。三十歳目前にハイスペックの広報課エースを捕まえたが、実は女遊びの激しい男であることが発覚し、あえなく破局。そんな時に社長の息子がアメリカの大学院を修了して入社することになり、綾子が教育担当に選ばれた。噂で聞く限り、かなりのイケメンハイスぺ男性。元カレよりもいい男と結婚しようと意気込む綾子は、社長の息子に期待して待っていたが、現れたのはマッシュルーム頭のぽっちゃりした、ふてぶてしい男だった。
「あの……美人が苦手で。顔に出ちゃってたらすいません」
「まずその口の利き方と、態度から教育しなおします」
※R15。キスシーン有り〼苦手な方はご注意ください。他サイトでも投稿。
約6万6千字
一人じゃないぼく達
あおい夜
キャラ文芸
ぼくの父親は黒い羽根が生えている烏天狗だ。
ぼくの父親は寂しがりやでとっても優しくてとっても美人な可愛い人?妖怪?神様?だ。
大きな山とその周辺がぼくの父親の縄張りで神様として崇められている。
父親の近くには誰も居ない。
参拝に来る人は居るが、他のモノは誰も居ない。
父親には家族の様に親しい者達も居たがある事があって、みんなを拒絶している。
ある事があって寂しがりやな父親は一人になった。
ぼくは人だったけどある事のせいで人では無くなってしまった。
ある事のせいでぼくの肉体年齢は十歳で止まってしまった。
ぼくを見る人達の目は気味の悪い化け物を見ている様にぼくを見る。
ぼくは人に拒絶されて一人ボッチだった。
ぼくがいつも通り一人で居るとその日、少し遠くの方まで散歩していた父親がぼくを見つけた。
その日、寂しがりやな父親が一人ボッチのぼくを拐っていってくれた。
ぼくはもう一人じゃない。
寂しがりやな父親にもぼくが居る。
ぼくは一人ボッチのぼくを家族にしてくれて温もりをくれた父親に恩返しする為、父親の家族みたいな者達と父親の仲を戻してあげようと思うんだ。
アヤカシ達の力や解釈はオリジナルですのでご了承下さい。
error (男1:女2)声劇台本
あいすりぅ
キャラ文芸
〖 時間〗
10分程度
〖配役〗
•ウイルス:(女)年齢不詳。正体不明。14才ぐらいの幼い容姿。
•アキト:(男)16才。ヒカリの幼馴染。
•ヒカリ:(女)16才。アキトの幼馴染。
ーーーーーー
楽しく演じてくださったら嬉しいです。
千里香の護身符〜わたしの夫は土地神様〜
ユーリ(佐伯瑠璃)
キャラ文芸
ある日、多田羅町から土地神が消えた。
天候不良、自然災害の度重なる発生により作物に影響が出始めた。人口の流出も止まらない。
日照不足は死活問題である。
賢木朱実《さかきあけみ》は神社を営む賢木柊二《さかきしゅうじ》の一人娘だ。幼い頃に母を病死で亡くした。母の遺志を継ぐように、町のためにと巫女として神社で働きながらこの土地の繁栄を願ってきた。
ときどき隣町の神社に舞を奉納するほど、朱実の舞は評判が良かった。
ある日、隣町の神事で舞を奉納したその帰り道。日暮れも迫ったその時刻に、ストーカーに襲われた。
命の危険を感じた朱実は思わず神様に助けを求める。
まさか本当に神様が現れて、その危機から救ってくれるなんて。そしてそのまま神様の住処でおもてなしを受けるなんて思いもしなかった。
長らく不在にしていた土地神が、多田羅町にやってきた。それが朱実を助けた泰然《たいぜん》と名乗る神であり、朱実に求婚をした超本人。
父と母のとの間に起きた事件。
神がいなくなった理由。
「誰か本当のことを教えて!」
神社の存続と五穀豊穣を願う物語。
☆表紙は、なかむ楽様に依頼して描いていただきました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符
washusatomi
キャラ文芸
西域の女商人白蘭は、董王朝の皇太后の護符の行方を追う。皇帝に自分の有能さを認めさせ、後宮出入りの女商人として生きていくために――。 そして奮闘する白蘭は、無骨な禁軍将軍と心を通わせるようになり……。
式鬼のはくは格下を蹴散らす
森羅秋
キャラ文芸
陰陽師と式鬼がタッグを組んだバトル対決。レベルの差がありすぎて大丈夫じゃないよね挑戦者。バトルを通して絆を深めるタイプのおはなしですが、カテゴリタイプとちょっとズレてるかな!っていう事に気づいたのは投稿後でした。それでも宜しければぜひに。
時は現代日本。生活の中に妖怪やあやかしや妖魔が蔓延り人々を影から脅かしていた。
陰陽師の末裔『鷹尾』は、鬼の末裔『魄』を従え、妖魔を倒す生業をしている。
とある日、鷹尾は分家であり従妹の雪絵から決闘を申し込まれた。
勝者が本家となり式鬼を得るための決闘、すなわち下剋上である。
この度は陰陽師ではなく式鬼の決闘にしようと提案され、鷹尾は承諾した。
分家の下剋上を阻止するため、魄は決闘に挑むことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる