悪役令嬢シルベチカの献身

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国王と、護衛騎士の回想

護衛騎士ヘンリー・ブラッドの悲嘆 0

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 あれから、どのくらい時間がたったのだろうと、ヘンリーは考える。
 約束を果たす時を迎えた足は、迷うことなくあの日彼女を見送った場所へと進む。
 後ろから、あの三ヶ月共に旅したエドガーとマリが付いてきている気配がしたが、ヘンリーにはどうでもよかった。

 ただひたすらに、彼女に会いたかった。

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