悪役令嬢シルベチカの献身

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近衛騎士と、子爵令嬢の回想

近衛騎士エドガー・バーミリオンの独白 2.5

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 もしも、自分に力があったのなら、
 ただ一人、震えながら立ち続ける少女を守ることができたのだろうか

 自分には救えなかった
 その震える手を引き寄せるだけの力を持たなかった

 その力を持っている唯一こそ、少女が最期まで守りたいと願ってた全てだったのだから

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