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本編
7 騎士団と本当のイザークさま
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「到着いたしました」
御者が扉を開けると、広大な土地に様々な訓練場が枝分かれになっていた。
「イザークさまがいらっしゃるのは最奥です。アイリスさま専用の見学席を手配しております」
促された場所はちょっとした部屋のようになっており、ソファーや小さな机がある。
そこのバルコニーから下を覗き込むと、騎士たちが見えた。
「あ、あそこにいらっしゃるのはイザークさまですか?」
「ええ、そうですよ」
他の者とは少し制服が異なり、数人と剣を合わせている。
「すごい迫力……」
息を呑んでいると、驚くことに次々と剣が吹き飛んでいった。
息を切らして倒れ込む騎士もいる。
「おい!俺一人に数人で挑み、全く太刀打ちできない状態をよく考えろ!ここが戦場だったらお前らは死んでいるんだ!そんな強さで国を守ろうなんぞ戯けている!」
彼の怒鳴り声を初めて聞いて、騎士団長としての役目を果たしているだけだと理解できるのに、怖いと感じてしまう。
怒鳴られた騎士が横一列に並んで敬礼すると、イザークさまは端に向かって歩いていった。
「一段落着いたようですね。少々お待ちください」
私とは違い、リューヌは淡々とした様子で部屋から出ていった。
少しの間待っていてると、部屋に人影が入ってくる。
「アイリス嬢、来ていたのか。体調は大丈夫なのか?」
「イザークさま、見学させていただいておりました。こうして場所を用意してくださったので、あまり負担がかからずに過ごせています」
「そうか。早朝から出てしまったから、君の様子を見に行けなくてすまなかったな」
「いえ、そんな。昨日は一緒にいてくださって心強かったです」
先程とは一転し柔らかい雰囲気だ。
ふときちんと挨拶できていないことに気づき、カーテシーの形を取ろうとする。
「やめろ、もうそんなことしなくて良い」
イザークさまは私の手を自分に引いて止めてくださった。
「ですが、やはりご挨拶は大事ですから」
「君のカーテシーは綺麗だが、私には無理しているのもわかる。それに、一応婚約者なのだから」
最後は言いにくそうにしながらも、気持ちを伝えてくれる姿が嬉しかった。
「……ありがとうございます。お言葉に甘えます」
満足そうに頷き視線を私から外すと、すぐ傍にいるアダンを見て鋭い目つきになった。
「こいつは何だ」
「道中で出会ったアダンです。話が複雑なのですが、この子の父親が放置していて母親も亡くなっているのです。何とか自分で食べる物を探して生きてきたらしく、騎士団に入れていただけないでしょうか?」
ここは怯んではいけないと気合を入れて話す。
「得体の知れない奴を子供だからといって簡単に入れられる訳がないだろう。国に関する任務を務めるための場所だぞ。しかも何故君がそんなことを……」
ごもっともな言葉が畳み掛けられ、一瞬たじろぐとリューヌが何やらイザークさまに耳打ちする。
「……そうか。おいアダン、ここの訓練はきついぞ。お前もさっきの見ていただろう」
「うん!僕がんばるよ!それに町で助けてくれたのってお兄さんでしょ!」
アダンがイザーク様の顔を見てしばらく小首をかしげていたが、見覚えがあったからだったのかと納得する。
「俺に会ったことがあるのか。とりあえず試験だけ受けろ。話はそこからだ」
そうして別の騎士を呼び、アダンは連れられて行った。
「大丈夫でしょうか。まだ幼いですし、少し心配です」
「どの部の騎士であれ、目指すのなら多少の考慮はあれど、自立し逞しくいなければならない。この試験が無理なのであればそれは適正がないということだ。アイリス嬢はあまり心配せずに、応援していてあげればいい」
「……心得ましたわ」
「すまない、そろそろ訓練の時間になる。もう屋敷に帰っていても良いし、ここで好きに過ごしても良い」
イザークさまは時間を確認すると、すぐにまた下に降りていった。
「お嬢さま。先程の騎士に聞きましたら試験は数日をかけて行うとのことです。お屋敷に戻られますか?」
エマが心配げに聞いてくる。
「そうね……。他の訓練場も見ながら帰ろうかしら」
「私もそれが宜しいかと思います」
他の部も見て歩いていると、イザーク様の部隊は相当厳しい訓練をしているように見受けられた。
リューヌに聞いてみると精鋭された選ばれし者だけで構成されており、第一に戦う騎士だそうだ。
そんな彼らを一人で倒すだなんて、どれだけ強いのだろう。
「お嬢さま、リューヌさんと私二人とも用事があるのですが、近くの見学室でお休みになられていただいて宜しいでしょうか?お一人にするなんて心配ですが、どうしても行かなければならなくて……。すぐそこの部隊には医術に詳しい者もおりますので、そこに居てくださると安心です」
「あら。そうなのね、大丈夫よ。いってらっしゃい」
二人は頭を下げると足早に去っていき、私も言われた場所へと足を動かした。
着いた場所には既に二人の騎士が立っていた。
「騎士団長のご婚約者様ですか?」
「はい。アイリス・ブロッサムと申します」
「伺ってます!こちらへどうぞ!」
椅子に腰掛けると、片方の騎士が小声で話しかけてくる。
「アイリス様もお気の毒っすね。あんな恐ろしい冷たい男と結婚なんて」
「ちょ、ちょっと先輩。失礼ですよ」
もう一人の青年が焦って注意するが、彼は止まらない。
「お前も思うだろ?指導だってやりすぎだしよ。人への優しさとか感情が全くあの人はねえんだよ。ったく、冷酷無慈悲って言われるだけあるわ。みんなだってそう思ってるから噂になんだよ」
確かに指導は厳しかったが、それだけ本気にならなくてはいけないからではないだろうか?
私に対してだって、冷たい言葉を投げ掛けることもあったが、今のところ冷酷無慈悲とは言えないほどいつも気遣ってくださる。
だが、この人にはこの人の事情があるのだろうと黙っていた。
────しかし。
「ま、感情がないおかげで毎回勝ててんだけどな。百戦錬磨ってのは血の通ってない人間がなれるんだわ」
その発言に自分でも驚くほど怒りが沸き起こった。
感情がない?血の通ってない人間?
とても綺麗な瞳をしていて、けれどそれを告げると自分とはかけ離れていると辛そうに言っていた人。
とても不器用だけど、こんな私に寄り添ってくれる人。
「さっきから、黙ってきいていれば酷い言葉ばかりですね。本来なら信じ着いていく騎士団長に、そこまで不満があるのなら直接お話されたら?それに私は彼の妻になるのですよ。自分が失礼な人間であったと自覚してください」
今までないほど冷たい声が聞こえた。
「あ……す、すみません。私は失礼いたします。おい、今日の訓練はなしにして良いから後はお前がやれ」
そう言い残すとそそくさと出ていった。
「あ、あの……。先輩が大変なご無礼を申し訳ございません」
言いにくそうに青年が代わりに丁寧な謝罪をしてくれた。
「いえ、貴方は全く悪くありませんから謝らないでください。それに……私はイザークさまの優しさを感じましたけれど、他の方々は違うかもしれませんし」
政略結婚の相手だから神経を使っている可能性だってあるのではと、ふと心に靄ができる。
「私は、イザーク団長は素晴らしい方だと思います。厳しいので恐れる者も多いですが、誰よりも命の大切さを知っているからこそだと思いますし、いつも自分のことは後回しです」
その青年は眉を下げて微笑みながら教えてくれた。
「そうですか……。その言葉を聞けて私も嬉しいです。あの、お名前をお聞きしても良いですか?」
「ノアと申します」
「ノアさん、これからも宜しくお願いいたします」
イザークさまのことを表面だけでなく、きちんと見てくれる彼が部下にいてくれるなら、とても心強いと思ったのだ。
「そんな、敬称も敬語もお辞めください!私で良ければ団長に着いていきます!それと、実はアイリスさまと同世代の妻がいるのです。もし機会があれば、えっと、その……」
「是非、お会いしたいわ。ただご存知かもしれませんが私には持病があって、それが交流の妨げになってしまう可能性がありますから、奥さまがお望みでなければ無理していただきたくないです」
長年この身体と付き合っているから、人付き合いの難しさは身に沁みている。
それに、会わなくてはいけないと気を遣わせてしまうのは嫌だった。
「いえ、きっと喜ぶと思います!妻に伝えておきますね」
眩しい笑顔を見せるノアは正に好青年だと心から思った。
それから間もなくエマとリューヌが息を切らしながら駆けてきて、屋敷へと戻っていったのだった。
御者が扉を開けると、広大な土地に様々な訓練場が枝分かれになっていた。
「イザークさまがいらっしゃるのは最奥です。アイリスさま専用の見学席を手配しております」
促された場所はちょっとした部屋のようになっており、ソファーや小さな机がある。
そこのバルコニーから下を覗き込むと、騎士たちが見えた。
「あ、あそこにいらっしゃるのはイザークさまですか?」
「ええ、そうですよ」
他の者とは少し制服が異なり、数人と剣を合わせている。
「すごい迫力……」
息を呑んでいると、驚くことに次々と剣が吹き飛んでいった。
息を切らして倒れ込む騎士もいる。
「おい!俺一人に数人で挑み、全く太刀打ちできない状態をよく考えろ!ここが戦場だったらお前らは死んでいるんだ!そんな強さで国を守ろうなんぞ戯けている!」
彼の怒鳴り声を初めて聞いて、騎士団長としての役目を果たしているだけだと理解できるのに、怖いと感じてしまう。
怒鳴られた騎士が横一列に並んで敬礼すると、イザークさまは端に向かって歩いていった。
「一段落着いたようですね。少々お待ちください」
私とは違い、リューヌは淡々とした様子で部屋から出ていった。
少しの間待っていてると、部屋に人影が入ってくる。
「アイリス嬢、来ていたのか。体調は大丈夫なのか?」
「イザークさま、見学させていただいておりました。こうして場所を用意してくださったので、あまり負担がかからずに過ごせています」
「そうか。早朝から出てしまったから、君の様子を見に行けなくてすまなかったな」
「いえ、そんな。昨日は一緒にいてくださって心強かったです」
先程とは一転し柔らかい雰囲気だ。
ふときちんと挨拶できていないことに気づき、カーテシーの形を取ろうとする。
「やめろ、もうそんなことしなくて良い」
イザークさまは私の手を自分に引いて止めてくださった。
「ですが、やはりご挨拶は大事ですから」
「君のカーテシーは綺麗だが、私には無理しているのもわかる。それに、一応婚約者なのだから」
最後は言いにくそうにしながらも、気持ちを伝えてくれる姿が嬉しかった。
「……ありがとうございます。お言葉に甘えます」
満足そうに頷き視線を私から外すと、すぐ傍にいるアダンを見て鋭い目つきになった。
「こいつは何だ」
「道中で出会ったアダンです。話が複雑なのですが、この子の父親が放置していて母親も亡くなっているのです。何とか自分で食べる物を探して生きてきたらしく、騎士団に入れていただけないでしょうか?」
ここは怯んではいけないと気合を入れて話す。
「得体の知れない奴を子供だからといって簡単に入れられる訳がないだろう。国に関する任務を務めるための場所だぞ。しかも何故君がそんなことを……」
ごもっともな言葉が畳み掛けられ、一瞬たじろぐとリューヌが何やらイザークさまに耳打ちする。
「……そうか。おいアダン、ここの訓練はきついぞ。お前もさっきの見ていただろう」
「うん!僕がんばるよ!それに町で助けてくれたのってお兄さんでしょ!」
アダンがイザーク様の顔を見てしばらく小首をかしげていたが、見覚えがあったからだったのかと納得する。
「俺に会ったことがあるのか。とりあえず試験だけ受けろ。話はそこからだ」
そうして別の騎士を呼び、アダンは連れられて行った。
「大丈夫でしょうか。まだ幼いですし、少し心配です」
「どの部の騎士であれ、目指すのなら多少の考慮はあれど、自立し逞しくいなければならない。この試験が無理なのであればそれは適正がないということだ。アイリス嬢はあまり心配せずに、応援していてあげればいい」
「……心得ましたわ」
「すまない、そろそろ訓練の時間になる。もう屋敷に帰っていても良いし、ここで好きに過ごしても良い」
イザークさまは時間を確認すると、すぐにまた下に降りていった。
「お嬢さま。先程の騎士に聞きましたら試験は数日をかけて行うとのことです。お屋敷に戻られますか?」
エマが心配げに聞いてくる。
「そうね……。他の訓練場も見ながら帰ろうかしら」
「私もそれが宜しいかと思います」
他の部も見て歩いていると、イザーク様の部隊は相当厳しい訓練をしているように見受けられた。
リューヌに聞いてみると精鋭された選ばれし者だけで構成されており、第一に戦う騎士だそうだ。
そんな彼らを一人で倒すだなんて、どれだけ強いのだろう。
「お嬢さま、リューヌさんと私二人とも用事があるのですが、近くの見学室でお休みになられていただいて宜しいでしょうか?お一人にするなんて心配ですが、どうしても行かなければならなくて……。すぐそこの部隊には医術に詳しい者もおりますので、そこに居てくださると安心です」
「あら。そうなのね、大丈夫よ。いってらっしゃい」
二人は頭を下げると足早に去っていき、私も言われた場所へと足を動かした。
着いた場所には既に二人の騎士が立っていた。
「騎士団長のご婚約者様ですか?」
「はい。アイリス・ブロッサムと申します」
「伺ってます!こちらへどうぞ!」
椅子に腰掛けると、片方の騎士が小声で話しかけてくる。
「アイリス様もお気の毒っすね。あんな恐ろしい冷たい男と結婚なんて」
「ちょ、ちょっと先輩。失礼ですよ」
もう一人の青年が焦って注意するが、彼は止まらない。
「お前も思うだろ?指導だってやりすぎだしよ。人への優しさとか感情が全くあの人はねえんだよ。ったく、冷酷無慈悲って言われるだけあるわ。みんなだってそう思ってるから噂になんだよ」
確かに指導は厳しかったが、それだけ本気にならなくてはいけないからではないだろうか?
私に対してだって、冷たい言葉を投げ掛けることもあったが、今のところ冷酷無慈悲とは言えないほどいつも気遣ってくださる。
だが、この人にはこの人の事情があるのだろうと黙っていた。
────しかし。
「ま、感情がないおかげで毎回勝ててんだけどな。百戦錬磨ってのは血の通ってない人間がなれるんだわ」
その発言に自分でも驚くほど怒りが沸き起こった。
感情がない?血の通ってない人間?
とても綺麗な瞳をしていて、けれどそれを告げると自分とはかけ離れていると辛そうに言っていた人。
とても不器用だけど、こんな私に寄り添ってくれる人。
「さっきから、黙ってきいていれば酷い言葉ばかりですね。本来なら信じ着いていく騎士団長に、そこまで不満があるのなら直接お話されたら?それに私は彼の妻になるのですよ。自分が失礼な人間であったと自覚してください」
今までないほど冷たい声が聞こえた。
「あ……す、すみません。私は失礼いたします。おい、今日の訓練はなしにして良いから後はお前がやれ」
そう言い残すとそそくさと出ていった。
「あ、あの……。先輩が大変なご無礼を申し訳ございません」
言いにくそうに青年が代わりに丁寧な謝罪をしてくれた。
「いえ、貴方は全く悪くありませんから謝らないでください。それに……私はイザークさまの優しさを感じましたけれど、他の方々は違うかもしれませんし」
政略結婚の相手だから神経を使っている可能性だってあるのではと、ふと心に靄ができる。
「私は、イザーク団長は素晴らしい方だと思います。厳しいので恐れる者も多いですが、誰よりも命の大切さを知っているからこそだと思いますし、いつも自分のことは後回しです」
その青年は眉を下げて微笑みながら教えてくれた。
「そうですか……。その言葉を聞けて私も嬉しいです。あの、お名前をお聞きしても良いですか?」
「ノアと申します」
「ノアさん、これからも宜しくお願いいたします」
イザークさまのことを表面だけでなく、きちんと見てくれる彼が部下にいてくれるなら、とても心強いと思ったのだ。
「そんな、敬称も敬語もお辞めください!私で良ければ団長に着いていきます!それと、実はアイリスさまと同世代の妻がいるのです。もし機会があれば、えっと、その……」
「是非、お会いしたいわ。ただご存知かもしれませんが私には持病があって、それが交流の妨げになってしまう可能性がありますから、奥さまがお望みでなければ無理していただきたくないです」
長年この身体と付き合っているから、人付き合いの難しさは身に沁みている。
それに、会わなくてはいけないと気を遣わせてしまうのは嫌だった。
「いえ、きっと喜ぶと思います!妻に伝えておきますね」
眩しい笑顔を見せるノアは正に好青年だと心から思った。
それから間もなくエマとリューヌが息を切らしながら駆けてきて、屋敷へと戻っていったのだった。
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