モテたかったがこうじゃない

なん

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第一章

44*

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「あんっ!グランツさまぁ…や、気持ちいい…こっちも触ってぇ?」

「…後悔しないな?」

放置されていた乳首も優しく指の腹ですりすりされ、左右で違う刺激がくる。

緩急のある刺激に自然と腰が揺れ出した。おしりがむずむずする。

その動きに気が付いたのか、食まれた方の攻めが激しさを増して吸い付かれた。

「はあぁ…んっ、ぁっあっあぁ…っ、ちくびとれちゃうよぉ…っ」

「じゅるっ、ん、じゅっふぅ…ちゅっじゅる…」

「あっあっ!はぁあ…っ!まって、や、まってぇ…あんっ、そこばっかりやだぁ…っ」

連続的に与えられる刺激が大きな快感に変化し、おしりだけじゃなく身体全体が細かく震え出した。ぴくぴくと跳ねるとそれに合わせて指で弄られている方がキュッと摘まれる。その刺激にまた身体が跳ねてしまう。

脳が犯されていくような甘い痺れに、背中からうなじにかけて弱い電流が肌を粟立てる。

気持ちいいけどイケない、でも快感を逃すことも出来ずずっと蓄積されていく。まるで津波のように徐々に大きな衝動に変わっていく感じがおれの全てを飲み込んでいくようで怖い。

もっと大きな刺激が欲しい。早く解放されたい。

「あぅ…ぐら…つ、しゃまぁ…っ、やぁ…もうイキた…ぃ、ずっときもちぃの、こあい…っもう、イかせてよぉ…っ」

「・・・・・・」

「ねぇってばぁ…っ、おねがいっあぁっちんこさわってぇ、きもちぃのぉもう、やあぁ…っイきたいぃ…ねぇ、おねがいぃ…っ!」

グランツ様の息遣いと水音が激しくなっていく。

その頃にはもう身体は激しく痙攣しっぱなしで、どこかしらグランツ様に擦れるだけでも気持ち良くなっていた。何もかもが快感に変換され、身体全てが性感帯になってしまったようだ。苦しい。

おれの小さな抵抗は大きく跳ねる身体ごとガッチリとホールドされて封じられた。

どんなに抗議しようとも無言のまま乳首攻められ続ける。

「あう…はぁんあっあぁ…あぁ…んぅ、あ!あぁ!?やっ!なに?あ、だめっ、だめ…っ!」

とろとろに思考が溶け始めた頃、急に腹の中心がキューっと絞まった。意図せず身体に力が入る。

「やっなに?へん、へんなの…っ!グランツさまぁ!や、へん!やだぁ!あっ、ああ”あ“あ“ぁぁあ“ああぁーっ!!!」

ガクガクと激しく動くがそれもしっかり閉じ込められ、爪先から脳天まで雷で打たれたような衝撃を受け堪らずパンツの中で射精した。ぐしょぐしょになっているのも気になる余裕もない。

目がチカチカし、口からは悲鳴のような喘ぎがとめどなく発せられる。

その間も乳首への刺激は止むことはなく、おれにいき過ぎた快楽を与え続けた。

その内、感じ疲れた身体から力が抜け、それでもしつこい快感を拾う度小さく反応し声が漏れる。

全てを預けたおれをグランツ様がそっとベッドへ横たえた。シーツが触れる刺激にさえ喘いでしまう。

「ぁ…はぁ…っあ」

ぐったりと動けないでいるおれの上に、まるで腕の中に閉じ込めるように覆い被さってきたグランツ様。

虚なおれの目を覗き込んできたその顔は、まさに獲物を前にした猛獣だった。

グランツ様も興奮を隠しもせず荒い息を吐く。その様がいつもの真面目で初心なグランツ様と掛け離れすぎていてゾクゾクした。

こんな一面もあったんだ。

今まさに喰らい尽くそうという雰囲気にも関わらず見惚れてしまう。

そのままゆっくりと顔が降りてきて唇を塞がれる。

絡み合う舌に翻弄されていいる内にぐしょぐしょに濡れたパンツと一緒に下が全て脱がされた。

おれの出した精液で濡れたちんこを大きな手ですっぽり包まれ扱かれる。かさかさで固い皮膚、たまに当る剣だこが気持ちいい。

イったばかりなのもあって、待ちに待った直接的な快感に喘ぎ声が止まらない。吐息ごと全てグランツ様の口内に飲み込まれていった。

敏感になっている身体には耐えしょうがなく、また中心に熱が集まってきた。昂まりが身体と腰を揺らし、グランツ様の手に股間を押し付ける。

「ふぅ…っ、うぅ、むぅう…んぅ!」

またイク!そう思った瞬間に手が離れていった。なんで…っ!!

すんでのところで止められてしまい腰がガクガクを上下に動いた。溜まった熱に涙目になる。

それでも唇は重なったままで、文句を言うことさえ出来ない。

ふーふーっと呼吸で誤魔化す。すると、既におれのでぬるぬるに濡れている穴に指があてがわれた。

まるでシワをなぞる様に撫でていたが、グッと押される。

濡れていたのと、散々快感を与えられたので柔らかくなっていたそこに太い指が入り込んだ。

「んんぅ…っ」

まだ半分くらいしか入れられていないのに存在感が凄い。浅いところでゆっくり何度も上下される。

堪らずおしりが揺れるがお構いなしだ。その内入口がほぐれた感じがし、そのタイミングでぐぐぐっと指一本が付け根まで押し込まれた。暫くそのまま、中に馴染ませるように動かず止まっていた。

動かされていないにも関わらず、十分な質量に肉壁はミチミチとグランツ様の指を締め付け脈打つ。

おれが指を挿れられて気持ちよくなっている事を知られていると思うと、さらに中を締め付けてしまった。

…恥ずかしい。

目線だけを逸らす。すると、指の先端だけを動かされ、奥を潰された。

「ゔぅ…っ!?うぅー…っふぅ…っ」

ただでさえみっちり嵌まっていて隙間なんてなかったのに、その動きで無理やり肉壁が押され拡げられていく。

奥も刺激で柔らかくされているのがわかる。むず痒さと気持ちよさに喘ぐと、やっと唇が解放された。

とたん、自分から出ているとは思えない甘い喘ぎがひっきりなしに出る。

「あぁん、はあ、あぁっ、あ、なかきもちい…ぃ、あぁ!ゆびぃ、きもちいぃ…っ!」

「はぁー、はぁー、そんなに気持ちいいか?」

「きもちいい…っ!きもちいよぉ…っ、グランツさまぁ…っ!」

「はぁ…、私も、気持ちがいいよ。ここに入ったら、出たくなくなりそうだ…」

「あぁっ、グランツさまぁ…っ」

「…君はまるで堕天使のようだ。こんなに愛らしいのに、私をいやらしく飲み込んでいく…。君に全てを捧げたくなる。君の全てが欲しくなる。…この気持ちが、君の言うようにただの思い込みだったとしても、それでも君が欲しい…」

挿れられていた指が引き抜かれ、今度は2本がゆっくりおれの中に入ってくる。

「ここに、私を入れてくれ。君の中で、君を感じたい…マシロ」

「入ってきて、あ、おれを、いっぱいにしてぇ…、グランツさまで、おれ、いっぱいになりたい…っ」

「…今だけでも、君を私のものに」

埋められた指が優しく上下に動かされる。

おれの中に入るために…。




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