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※甘さに溺れて

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「そうだ。いい子で待ってたユウジにこれあげる」

ルカにたくさんキスされて、
たくさん愛撫されて、
中がだんだん彼をねだり始めた頃に彼はそれを取り出した。

二つの突起があるおもちゃのようなモノだった。
一つは小さく、もう一つは細長い。

「…いらないっ」

何に使うかわからなかったけど、
おもちゃにいい思い出がない俺は反射的に拒否してしまった。

「ミオに聞いたよ、ミオの指を舐めておねだりしたそうじゃないか」

「えっ!?、あっ、やっ」

ミオにおねだり??いや、無理矢理突っ込まれた覚えしかないんだけど。

そんな考え事をしてる間も、
ルカは容赦なく長いほうの突起を後ろに入れ始めた。

「や、ルカがいいっ」

そう泣きついても、そのおもちゃはあっさりと中に収まった。

「可愛いけど、だめ。おしおきがちゃんと出来たらしてあげる。」

それを外そうとした俺の手は近くにあった首輪の鎖でくるくるとまとめられた。

「そんなぁ、…あっ、やっ、これぇ」

それを抜こうと力を入れると、
中が勝手にギュッと気持ち良くなって、
それに力が抜けると、違うところも気持ち良くなる。

理解したくないけど、なぜあの構造をしてるのかわかった。
これは地獄だ。


「あ、お仕置きだから、ちゃんと粗相をしないように縛っといてあげる」

ルカはニコニコと脱ぎ捨てられていたネクタイを手に取って、
そこを縛る。

「ここでいかなきゃ、この前みたいに苦しくないでしょ?」

そうニコニコとルカはいう。
そしてまた、耳や首筋、胸の愛撫を再開される。


「はあ…ルカっ…ぁあ」

だめだ。中のおもちゃが絶妙に気持ちいいを刺激してくる。

力を入れても抜いても、この責め苦から逃げれない。

ルカに撫でられて、舐められるたびにぞわぞわして、
それがあのおもちゃで勝手に増幅される。

だんだん縛られた前側がキツくなってくる。

「すごいねユウジ。僕のよりそんなにそのおもちゃを気に入ってくれたの」

めざといルカはネクタイに垂れるほど、濡れてしまっているそこを見逃しはしなかった。

「ん、あ"あ…ちがっ」

ルカはそれを塗り広げて、
縛られていない敏感な先端ばかりを撫でる。

「あっ、やっ、んんんっ」

腰が勝手に跳ねて、それすらあのおもちゃに増幅される。

絶頂感が迎えれそうなのに、
縛られてるせいで、
全然どうにもならなくて、頭が快感ばかりに染まっていく。

「ちゃんと、ごめんなさいできたらいかせてあげるよ」

「えっ、んあっ…ごめんなさぃい、あっ、や、ごめんなさっ」

促されるまま、何に謝ってるかもうわからないのに、この地獄から解放されたくて口走る。

「いいよ」

そうはいうものの、前は縛られたままで先端だけぬるぬるにされてるし、
後ろはおもちゃ入ったままなのに、
ルカは耳元でそう許可して、弱い首筋を舐められる。

その刺激で頭は限界を超えて、
全身に電気が流されたみたいにピリピリして、心臓がバクバクして、そのあとふわふわっとする絶頂を迎えた。

「ユウジすごいね、女の子だけでイっちゃったの?」

そうお腹を撫でられて、
そこをみてもネクタイのせいで何も出ていなかったようだ。








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