6 / 18
監禁生活
しおりを挟む「じゃあ、僕そろそろ仕事行ってくるね」
ルカはいつの間にか置かれていた新しいスーツに着替え、
爽やかに部屋を後にした。
ガチャっと扉が閉じられた。
彼がいなくなったことで、
やっと一息つけた気がした。
また扉が開き、ルカが忘れ物をしたかと思ったが「夜には戻ってくるから、逃げようとしたらどうなるかわかるよねユウジ」と言い残し、また扉が閉まる。
悪戯が成功した子供のように上機嫌の彼と自分の気分は対照的だった。
仕事の失敗?それは正直どうでもいいことだ。
孤児で本国で守るものもないから別に構わない。
でも何だろう。すごくぞわぞわする。
ルカはまるで全てをわかっていたかのように、この状況を当たり前に受け入れてる。
彼の側近で、ましてや愛人と言われるまでの間柄だったのに、今までそんなそぶりも探りも全くなったのに。
なぜ気づけなかったんだろう。
今まで彼の心情を1番把握してる自信があったのに、
今のルカは俺の知らない彼で、
彼が何を考えてるかさっぱりわからない。
そんな自問自答に飽きて、
彼から逃げたいかもわからなくてなって、
夢であってくれと願いながらまだだるい身体を休ませることにした。
30
お気に入りに追加
628
あなたにおすすめの小説



ナイトプールが出会いの場だと知らずに友達に連れてこられた地味な大学生がド派手な美しい男にナンパされて口説かれる話
ゆなな
BL
高級ホテルのナイトプールが出会いの場だと知らずに大学の友達に連れて来れられた平凡な大学生海斗。
海斗はその場で自分が浮いていることに気が付き帰ろうとしたが、見たことがないくらい美しい男に声を掛けられる。
夏の夜のプールで甘くかき口説かれた海斗は、これが美しい男の一夜の気まぐれだとわかっていても夢中にならずにはいられなかった。
ホテルに宿泊していた男に流れるように部屋に連れ込まれた海斗。
翌朝逃げるようにホテルの部屋を出た海斗はようやく男の驚くべき正体に気が付き、目を瞠った……




美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる